カストル Castres

コレクションの名前ではない。南フランス、トゥールーズから西に50km、カストルという小さい町がある。鉄道の駅からさらに車で30分ほど、そこにその昔ププリニェール夫人が所有していたエムシュのハープシコード、すなわち間違いなくラモーが弾いていたであろう楽器がある。訪れた当時、その楽器を所有していたのは当地のムーリーニェ夫人。その楽器を持っていることが嬉しくてしようがないようだった。さもありなん、くやしいことに最高の楽器である。近年、少なくない演奏家がこの楽器を使用して演奏をしているが、なるほどである。一日その楽器と過ごせて幸せだった。(ムーリーニェ夫人は2000年、他界されました。)

Castres

南フランスのとある一軒家、ここにお目当ての楽器があります
前日近隣の町でコンサートがあり、この日楽器が戻ってきたのですが、・・・えっ、嘘でしょ・・・
それはさておき、ドイツ生まれのパリの製作家 Henri Hemsch(1700-1769)による楽器(1751)
構造、装飾ともにオリジナルを保っていると言われる。パリの楽器に見られるケース内側の花びら装飾
彫りの深い猫足アーカンサス、年代を感じます
ベンチのコーナー部分
250年を経て、未だ現役というのはやはりすごいことです
エムシュの師匠にあたると言われている、Antoine Vater(1689-c1759) ・・・ピアノのワルターとは別人・・・のケース内部。こちらはやはり近年他界された、トーマス氏の所有だった楽器
 

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