ハトの被害(参考)

1)排泄物による被害
 食欲が旺盛であるため排泄量も多く、糞は洗浄が困難で長期間放置すると 金属類の腐食を促進します。公共施設では、利用者の衣服を汚す等の クレームが発生し、集合住宅等では、布団や洗濯物が汚される被害が 絶えません。

2)騒音被害
 群棲時や繁殖期の鳴き声、羽音で悩まされます。

3)健康上の被害
 アメリカではハトによって伝染する病気が問題視されています。 有害菌類等がハトの糞中で増殖し、糞の乾燥によって飛散します。

4)外部寄生虫による被害
 ハトに寄生するダニや昆虫類が人間に被害を及ぼす可能性があります。

感染する疾病等

ハトの害
ふん
建物・歩道・車・製品・工場内・駅の構内を汚します。酸性のため屋根の雨押立や非常火災装置のような建物の外面部・鉄筋などに錆をつけたり、金属の腐食を巻き起こします。病原菌の飛来源となることもあります。


アレルギーの原因の一つにもなります。工場の生産時に製品に混入してしまいます。


わらくず等が時としては建物内外に錯乱し、衛生上好ましくありません。

鳥体
工場内のタンクに落下し、製品の異物混入は勿論のこと、配管を積め、操業を止めてしまうことがあります。

鳴き声
集団になるとかなりやかましくなり、安眠妨害にもなります。

ハトの人に対する害
ハトは自然のなかで人間と共存し、生活に潤いを与えますが、時には人間にヴィールス性の病原菌を媒介するなど重大な公衆衛生障害を起こす原因にもなります。これまでよく知られたハトによって引き起こす病気について記述します。

サルモネラ食中毒
集団食中毒の多くが、サルモネラ菌によって起こります。この菌はネズミの排泄物によって媒介されるのですが、ハトの約2%がこの菌を保有しそのフンからサルモネラ食中毒が起こっています

脳炎
ハトも脳炎ヴィールスを保有することがあり、コガタアカイエカの媒介によって人に感染します。高熱・頭痛・嘔吐があり、2、3日後に意識混濁、けいれん等が起こります。感染した人の20%は、治っても手足の麻痺や知能障害などの後遺症が残ります。

アレルギー
羽毛や乾燥フン末により、喘息発作を伴う重いアレルギー症状を起こすことがあります。また伝書鳩の飼育者のなかには末梢ガス交換組織を侵す肺疾患が発生することがあります。これは、ハトの排泄物中の抗原を吸入することによって引き起こされます。

オウム病(ピジョン、オーニソージス)
オウム病は従来トリ類に感染する疾病であり、トリと人との接触により人間に感染することがあり、これはヴィールスによって起こり、軽症のものはカゼと似た程度ですが、重くなると肺炎のような症状を呈します。ハトのフンや呼気沫に含まれるヴィールスによって感染され、ハトの30〜75%がこのヴィールスを持っているといわれています。ハトに接触する機会の多いお寺の職員のオウム病交代保有調査で18%が陽性でした。

クリプトコッカス症
Cryptococus neoformansという真菌症の一種で、これに人が感染しますと軽症の場合は皮膚炎程度、重傷になると脳、脳脊髄膜に病巣を作り死を伴うこともあります。ドバトの排泄物のなかからも分離され、乾燥した排泄物やほこりなどと一緒に人体に呼吸され発病します。この菌は乾燥に強く、2年以上も菌が生存するといわれています。

ニューカッスル病
ハトを含む多くのトリがこの菌をもち、呼気沫や外部寄生虫の媒介によって発病します。ニワトリのニューカッスル病は野鳥がヴィールスを運ぶためともいわれています。人間に感染しますと急性類粒結膜炎が一般的な症状として知られています。

トキソプラズマ症
Toxoplasma gondiiという原虫が原因で起こります。妊婦がこの原虫の胎盤感染をうけますと流産し、また出産しても産まれた子供に脳障害を生じることが多い危険な病気です。

ヒストプラズマ症
Histoplasma casulatarum というカビの一種により発病し、肺結核に似た症状を起こします。このカビはハトのフンに空気中の胞子が落ち、温度・湿度などの条件がそろうと急に増殖し、これに人間がふれると感染します。