AT限定解除日記


 AT限定の二輪免許を取ってから2年。「今更ギヤチェンジの教習を受けるもの・・・」ということでAT限定にしたものの、やはりMT車に乗りたいという欲が生まれてきた。四輪車の場合、AT車もMT車も見た目は変わらないが、二輪車の場合、基本的にAT車はスクーターしかない。ライダー好きとしては、やはり変身前の本郷猛や風見志郎が乗っていたようなバイクに乗りたい!9月の後半に秋休みがあるので、その期間を利用してAT限定解除をしようと思い立った。


教習所への申し込み

 調べてみると、AT限定解除は乗車5時間でできるそうだ。しかも、教習所は前回の卒業から3年以内なら2万円割引になる。これはやるしかない!思い立って計画を立てる。教習所と連絡をとり、早く申し込みをして、教習の予約をしてしまう作戦に出た。その結果、申し込みが7/24、適正診断が9/18、教習開始が9/24という、申し込みから教習開始までが実に2ヶ月というものすごいスケジュールとなった。順調に行けば9/27に卒業検定だ。急な仕事が入って9/18の適性診断が受けられなくなると、全ての計画が狂ってしまうので、用心のために9/4に適性診断を受けた。これで準備万端整った。あとは教習開始を待つのみだ。


教習1時間目 9/24 13:50

 いよいよ教習スタート。担当はA指導員。ATの時に何度か教わったことがある。「覚えてるよ〜。限定解除ってAT限定解除のことね。」などと会話をしつつ、教習に入る。1時間目は乗り方や姿勢を習ってから、加速チェンジ・減速チェンジをしながらコースを回った。初めてのギヤチェンジだったが、結構スムーズに行けた。この日のために購入したライディングブーツがまだ硬く、ずっとブレーキを踏んだ格好になったり、ステップとギヤペギルの場所の感覚がつかみにくかったりしたものの、概ねうまくいった。A指導員からも、「ギヤチェンジやったことないって言ってたけど、問題ないね」と言われる。結構いい感じかな、などと自己満足する。


教習2時間目 9/24 14:50

 続けて2時間目。今度は8の字と一本橋だ。8の字は最初慣れなかったが、アクセルは一定で足ブレーキで速度調節ということがつかめると、後はスムーズだった。そしてATでは何度も失敗していた一本橋。失敗はあったものの、半クラッチをうまく使えれば問題ないということを会得。なかなかいい感じでできた。


教習3時間目 9/25 12:10

 今日は1時間の予定。前回ブーツで失敗したので、今回からスニーカーにした。指導員はO指導員。ATの時一番最初の教習だった人だ。後で確認したら最後もO指導員だった。ATの教習はO指導員で始まってO指導員で終わったことになる。内容は坂道発進とスラローム。スラロームは最初苦戦したが、ずっと先を見るようにするとうまく行くことがわかった。それを会得してからはスムーズに行けた。坂道発進が意外に苦戦した。原因はセカンドに入れるのが早すぎるということで、それも無事クリア。最初が硬いブーツだったために、踏み位置がつかめずにブレーキを踏んでしまうということがあったものの、それもクリアし、なかなか順調な感じだ。


教習4時間目 9/26 13:50

 4時間目、今日は2時間連続教習だ。カードを通して印字された指導員の名前を見て、掲示物で確認。ゲ!ATの時にイヤな感じのした指導員だ。何となく「こんなこともできないのかよ」的な感じの言い方をする人だ。不安を感じつつ教習開始。

 「高度な技術はやった?」といきなり聞かれる。「何それ?」波状路のことだったらしいが、答えに詰まる。「何号車にする?」そんなことを言われてもわからない。「3号車→1号車と乗ったんで、3号車で。」と答える。乗る前からこの調子で、不安はますます募る。

 波状路と模擬事故体験をやった後、コースに入る。「コース覚えてきたよね、1コースから。」と言われ、走り出す。うまく行かないと、やはりATの時と同様劣等生相手のような言い方をされる。焦ってしまい、8の字やクランクではATの感覚で後ブレーキのつもりでクラッチを切ってしまう。一旦降りてホワイトボードで走り方の指導を受け、再び乗車。「じゃ今度は2コースで。」おいおい、今言われたことを意識して走りたいのに、いきなりコース変えるのかよ!プレッシャーで縮こまり、失敗の連続だった。前回までの順調は一体どこに行ってしまったのか。


教習5時間目 9/26 14:50

 いよいよ5時間目。規定ならラストだ。ほのかな期待をしたものの、やはり続けてS指導員。内容は4時間目と似たり寄ったり。結局コースを問題なく走れたことは一度もなかった。バイクを片づけて控え室へ。「試験までにあと5時間は乗らないとね。」と言いながら教習手帳を開くS指導員。やっぱな。でもその5時間はS指導員じゃなければいいな。などと思っていると、「明日の検定は受けられるのかな?」あれれ?それってひょっとして?「じゃあ受付で聞いてみて。ここじゃわからないから。お疲れ様。」何と!無事に教習終了!早速受付で確認。担当者が出ているということで、しばらく待った後、受けられるとの返事。やった!しかし今回は無事にコースを完走したことがないということもあり、非常に不安を抱えての卒検になった。


卒業検定 9/27 8:55

 いよいよ卒業検定だ。結局教習では完璧にコースを走り通すことはできなかった。ATの時よりも不安は大きい。MT車にはエンストという障壁もある。とにかくやるしかない!と自分に言い聞かせるのであった。前夜は風呂の中でコースをイメージトレーニング。それぞれの項目での注意点を再確認。いつもより早めの床についた

 8:55集合なのに、8:30には教習所に着いてしまった。当然周りには職員しかいない。コースを眺めながら、2つのコースをイメージトレーニング。昨日受付にいた職員のお姉さんがテーブルを拭きにくる。私がテーブルの上の荷物をどかすと、「ありがとうございます。検定ですね。がんばって下さい。」と言われる。「ありがとうございます。」と返事をする。そのうちに人が来出す。掲示板に「二輪は2コース」と出される。2コースは1コースより右左折が多いので、ちょっとショック。

時間が来て、卒検受検者は2階へ行くように案内される。黒板に座席が書かれている。受検者は13名。内二輪車は私も含めて2名。私の方が番号が後ろだから、先にやることはないだろう。まずは卒検の説明がある。検定員は2年前と同じK検定員。何となく安心感。まず3名の四輪車の卒検を行ってから二輪車に入るとのこと。1時間半ほどの待ち時間となる。

待っている間、もう一人の二輪受検者と話をする。AT車を受検する主婦だそうだ。1コースの方がよかったとか、教習車が通らないといいねとか会話を交わす。すでにFORZAを購入してあるが、キーは旦那さんが持っていて、OKしないと乗せてもらえないそうだ。自分もFORZAは候補にしてたけど、結局SkyWaveにしたとか、合格したらMT車欲しくなっちゃいますよね、などと話をする。教習の切れ目にA指導員が通る。「何緊張してるの?要は完走すりゃいいんだから。」とニコやかに言われ、ちょっと安心。高校入試の時と完全に立場が逆だ。生徒の気持ちがよくわかる。

11時半近くになり、いよいよ卒検開始。まずは慣らし走行で外周を1周。そして本番。ウインカーを出して左ミラー目視、右ミラー目視。発車してギヤをセカンドに。ウインカーを戻してサードに。コーナーで減速。直線で35km/h以上出してまたコーナーで減速。障害物でウインカーを出してミラー目視。0番で停止して急制動へ。急制動からスラローム。タイムなんか気にしていられない。パイロンにぶつからなければいいのだ。次にクランク。抜けたらすぐに左折・・・。しまった!間違えて通り過ぎてしまった。コース間違いは減点にならないということだったので、慌てず次を左折。そこで検定員からハンドマイクで指示が出る。クランクの出口から続けることに。今度はすぐに左折して一時停止。そして8の字。出てすぐに右折してすぐに左折。コーナーを回って一本橋へ。とにかく落ちないことだけ考えて無事通過。次は坂道発進。クラッチをつなげてブレーキを緩める。あれ?ちょっと下がったかな?アクセルを強めに回して無事発進。右折して踏み切り。そしてゴールへ。何とか完走はできた。

二人で検定員から話を受ける。もう一人の人はスラロームでパイロンに触れてしまったそうだ。となるともうアウトか。そのためか、終わってからはほとんど話をしなかった。そういえば、AT限定の時に一緒だった人も、スラロームでパイロンを吹っ飛ばしてしまっていた。

始まる前に待たされた分、終了後は10分程で結果発表とのことだった。とりあえず完走はした。100点満点で70点合格。1つのミスで5点減点だから、6つ以下なら大丈夫ということになる。不安箇所としては、コーナーで減速しなかったところがあったのと、坂道で少し下がったこと。あとはスラロームと一本橋のタイムがどうかということだ。

いよいよ結果発表。私の受検番号は「9」。裏返しのボードが表向きにされる。9番は・・・あった!合格だ。合格なのだ。規定通りで卒検も一発。何というすばらしい!

2階で説明を受けてから発煙筒の体験をやり、合格証明書を交付される。免許センターについての説明がある。審査の場合は視力検査もなく、10分程度で済むとのこと。でも開始は13:30だから、木曜日まで行けない。別にそれまでにMT車に乗る訳ではないので、問題はない。


 かくして、AT限定解除は完了した。申し込みが7/24、適正診断が9/4、教習開始が9/24、卒検合格が9/27。前々から計画した甲斐もあって、驚くほどスムーズな教習だった。普通車の時は規定27時間のところ37時間、普通二輪AT限定の時は規定13時間のところ21時間だった私としては、快挙と言っていいだろう。ま、全くの素人だった前2回に対して、今回は普段からバイクに乗っていたというのがよかったのだろう。
 
10/2に運転免許センターに行き、正式に限定解除ができた。受付時間は13:00〜13:30。受付時間が終わり、しばらくすると名前が呼ばれ、裏面に「限定解除」という印を捺された免許証を渡され、注意事項を言われて手続き完了。晴れてMT車が乗れる身分となった。すぐにレンタルバイクの予約をしたかったが、今日は定休日。またの機会にしよう。



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