|
| 中山競馬場〜大障害の魅力〜 |
中山競馬場は開けていません。遠景に武蔵野原が広がる東京競馬場に比べると、住宅地に囲まれた中山競馬場は非常に窮屈な印象を受けます。コースも小回りで、東京の芝2400mや芝1600mなど馬の地力のみで決まりやすいチャンピオンコースに比べると、「器用さ」も必要となるコース設定は格として少し落ちる印象があるのも事実です。
しかし、一方で中山競馬場が日本一の競馬場であることも事実です。それは、中山競馬場が中山競馬場であることの証明、大障害コースがあるからです。この大障害コース4100mが他の競馬場の障害コースと一線を画すポイントとなっている障害は3つ、「大竹柵」「大土塁」「バンケット」です。
「バンケット(下り〜上り勾配)」は合計3カ所、そのうち最も大きい大障害コースのバンケットは私がいつも観戦するB地区馬券売り場の屋上から望むことが出来ます。初めて見たとき、想像以上の急勾配に驚きました。この場所から見ると、馬は一瞬谷に姿を隠し、坂を駆け上がって再び姿を現したそこに「大竹柵」と「大土塁」が待ちかまえている、そういうコースレイアウトになっています。
最初の8の字で飛越する「大竹柵(大竹柵障害)」は4コーナー付近スタンド地下の競馬ギャラリーに実物大のものがあるので覗いてみてください(写真)。高さ約1.6m。竹帚を逆立てた様な障害です。横に並ぶ「大土塁(大土塁生け垣障害)」もほぼ同じ高さ。こちらは2度目の8の字での飛越となります。どちらも、おそらく馬からは障害の向こう側は見えません。その向こうへと飛越していく名ジャンパー達。彼らを障害に立ち向かわせるのは勇気なのか、経験なのか、無謀さなのか。私はジョッキーへの信頼であってほしいと思っています。
速さ、スタミナ、飛越センスと勇気、そこまで馬を連れてきた人々の業(障害の練習は平場に比べて非常に手間がかかりかつ地味な努力の積み重ねです)。それらが試されるレースであります。
かつて、冬の中山の最大のレースは中山大障害でした。
その頃の事は知りませんが、G1として新生した大障害の発展を見守りたいと思います。
■
by Hiro