爺怪説:日本語をもっと楽しめば?

 日本語が乱れたと嘆く「根暗」な方もいるが、乱れたんじゃなくて個人ベースの分化方言化したと思えば自分も「それなりに」楽しんでいいんじゃないかな?先日街角ポスターで藤原歌劇団の新国立劇場公演の「ドンキショット」と言う広告を見て胸に「ドン」と「ショック」が来「マスネ」。「ドン来ショック」でした。マスネと言えば「ドンキホーテ」だ!と決めていると「ドン来ショック」です。物語の原作はマスネじゃなくてセルバンテス?でしたっけ?若い人たちのように「ドンキホーテって何だネー?」派にとっては何の問題もないでしょう。逆にそう言う連中にPRするにはドンキショットが効果的かもネ。人名の読み方を一新して宣伝効果を盛り上げた先例は、「ローマの休日」の売り出しのオードリー・ヘボン嬢を女優がヘボでは「うまくないやね!」とヘボン式ローマ字のヘボン先生と同じ名字なのに、同じ「ローマ」でも、こちらは「ヘップバーン!」とまるで違った名前見たくお尻の風船破裂したような名前にした流石は宣伝部長!これで売れたのかどうかは知らないが?故淀川長治氏によれば宣伝部長はローマ字のヘボンと言うのを「習っていなかった」由、「世の中何が幸いするか解らないデスネー?怖いデスネー?」だそうでした。

 日本語の伝統を守ろうとするとこれ又愛想が尽きるでしょうね草臥れるほど。ただ言い回しだけの伝統でなく、遊び方楽しみ方の伝統を受け継いで行くというのはどうでしょう?例えば、北原白秋の、戦前からのアイウエオ唄


又、昭和40年代後半に詩人谷川俊太郎のことば遊び唄、題は「ヤンマ」
何かホンワカとした日本語独特の風味のようなモノと気持ちの余裕がズシリと感じられるではありませんか?

 日本語は乱れたか?私には決してそうは思えません。根あかだからデショウか?確かに個人ベースまで分化したかも知れません、が起こった現象は、むしろ「心のゆとりのなさ」では無いでしょうか?日本語を使う方も聞く方も。お互いに。

RMパピイのフランス話:5月1日のスズラン売り

 メーデーは全てのお店が休日です。フランスでは、大型(量販店の内、日常食品店を除く)店は必ず土日と祝日は休業日です。小売業は少なくとも週に1日半以上は休業せねばならず雇い人には続けて2日/週の休みを与えねばなりません。この為殆どのお店は土日を休みにしてしまうのでが、レストランなどは、通常の時間割の、7/5則ち、4割り増し以上の人員を雇うことによって、殆ど毎日の営業が出来る体制にすることもできます。時間外によってカバーすることは許されません。なぜならフランスの労働憲章ではハッキリと「繰り返し(2度以上)のある超過労働は失業者から雇用を奪うモノ」と定義して排除を要求するのです。

 又、フランスの法制はローマン・カトリックを下敷きに挽いているので、これ以外の例えば、イスラム教のアラブ人やペルシャ人などがそれらの人々のために正月や日曜日などに営業することは許可しています。

 然し、何が何でも休業しなければならないのが、メーデーなのです。全ての宗教を越えてお店で働くのは例外なく労働者だからです。実に明快なロジークです。ところが面白いことがこの日例外的に起こります。其れがスズラン売りの花屋です。一般の花屋さんは勿論、平生は花屋の営業権はないヒトも等しく、盗品でない売るためのスズランのちゃんとした入手ルートさえあれば、この日だけはスズランを売っていいのです。このことが始まったのはかなり古くフランス人もよくは具体的には知らないが裁判の判例によるのだそうです。フランスの法律の主体は日本のような条項法ではなく判例法です。全く同じ趣旨の判例が2度繰り返せば3度目以降に条件が全く同じならまずくつがえることはあり得ません。ロジークの国と言われるゆえんです。そうそうそこで、一言違うことでフランスの子供の躾教育の一例にふれて置かねばなりません。日本では子供にスズランが花の先から根っこの端に至るまで、全体が人間にとって毒乃至猛毒であることを教えるチャンスがありますか?又は、あなた自身誰からでもいいがスズランの花びら、花粉、蜜、萼、茎、葉、そして球根、髭根の先に至るまで、人間に何らかの毒、部分によってはトリカブト並のアルカロイド毒だと言うことを教わったことがありますか?今お教えしておきますので、御一家の隅々までこのことご教育下さいね。フランスでは、冬ストーブは黒くても熱いこと、5月1日には、スズランは可愛くても毒で、食べたり舐めたりは絶対駄目で、手に持ったら必ず手をシャボンを着けてよく洗うことを教えます。自分の子供だけでなく、他人の子供にデモです。子供の躾は、子供の幸せだけじゃなく大人社会全体にとっての問題で、共同責任なのですから。言うことが聞けない子供は、親がぶたなくても場合によっては他人がぶつことも多いのです。但し頭はなでてもいけません、打つのはお尻です。間違えないで下さい。この位文化の落差があります住み込んだら気を付けて下さい、白眼視されたら大変です。間違いなく裁判沙汰です。条項法でなく判例法ですよ。念の為。


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