パピーのフランスニュース:デユーマ・パンテオンに埋葬

 今年11月末の土曜日、沿道を含めて約2万人の参加者と観客が見守る中、パリのパンテオンで、一つの国民的な行事が行われました。 このウエブをご覧の方なら子供の頃にお読みになったことがおありでしょう、三銃士とか、厳窟王、騎士ダルタニアンの活躍する中世の多くの物語を書いた著者と言えば、アレキサンドル・デューマ。 世界的大衆大文豪。 もう一人の「ああ無情」の世界的文豪ヴィクトル・ユーゴーと生年は同じ、1802年、今年は生誕200年。 それを記念して、今までは、フランス北部の農地の一角に寂しく埋葬されていた、デユーマの墓から柩が運び出され、この日、あらためて、フランスの国民的英雄、文豪、功労者たちが埋葬される、パリのパンテオンのヴィクトル・ユーゴウの隣りに埋葬されました。

 フランスの国旗は、自由、平等、博愛の3色を象徴します。 フランス人の心です。 生誕が同じその名が同じほど世界的に有名な大文豪の二人が、一人は相応のパンテオンに葬られ、一人は北フランスの畑のほとりに寂しく、、。あれっ、どうして?って気付いたのでしょうねえ。生誕200年を機に。

 昔を掘り返してゴメン!アレキサンドル・デユーマさん。 でもどうしてそうなっていたか、100年以上も、、、、これを書いておかなければなりません。 このたびシラク大統領も、気付いて「アレッ?」そして直ぐ「誤りは直ぐ正さなくては!」と言ったように。 そうです。19世紀のまっただ中、黒人奴隷の孫、と言うだけで、どんなに有名になろうとも、白人と同じ墓地には葬られ様のない不条理な世の中だったのでした。 その頃も、フランスの国旗は三色旗でしたが。 不条理な色の三色旗だったのですね、きっと。 「三銃士」を当時新聞に連載されてデビュー、一躍有名に、更に新聞小説王と言われるまで「モンテクリスト伯」(日本では「厳窟王」)「騎士ダルタニアン物語」と書き続けた大衆文豪。 パリの騒々しさは近年ひとしおでしょうが、お隣の文豪と大衆文学論でも語りながら、ゆっくりお休み下さい。 何?「今更面映ゆい」 ですて? 何遠慮なさることはない、そこはフランスですよ。


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