JIM HALL Maniacs

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Good Friday Blues.

 JHの初リーダー・アルバムと同じ編成の1960年のアルバムがあります。

・Good Friday Blues/The Modest Jazz Trio/Pacific/1960

 紹介が遅れたのは、1992年の国内盤中古CDを、新潟のさいとおさんの情報で 最近入手したからなのです。JHがguitar、Red MitchellはなんとPiano、BassはRed Kellyという メンバーです。Modestの意味は、謙遜深い、地味な、控えめなといった意味合いです。 内容も本当に派手さやハッタリがなく、慎み深い演奏なのですが、抑制の効いた演奏 やスタイルの中にも、音楽を本当にリラックスして楽しんでいる様子が伝わってきます。

 Red Mitchellは、5歳から14歳までみっちりとピアノのレッスンを受けていたのだが、 徴兵されドイツに赴いた時に15ケースのタバコとベースを取替えっ子して、以後ベースに転向したということらしいです。 ということで、Pianoは当然うまいのです。そしてRed Kellyとは、Red Mitchellが西海岸に 来る以前の1948年のNYで、チャビー・ジャクソンのビッグバンドで 2人が一緒に演奏していた旧知の関係にあったとのこと。

 59年に西海岸の「シェリーズ」という店で、Mitchellが仕事を初めた時に、JHやKellyに声を掛け もっぱらMitchellはPianoに専心し、仲良しジャム・セッション・トリオが継続していたのです。 このバンドの熱烈なファンの歌手ジョイス・ナイトが、パシフィックのリチャード・ボックを 口説き落として出来上がったのが、このアルバムということなのです。小生は、JHの「Jazz Guitar」という アルバムがまあまあの売れ行きだったので、二番煎じとして作ったのではないかと妄想しておりましたが、 実際は、Red Mitchellを中心とする上の経緯で出来上がったThe Modest Jazz Trioのアルバムだったんですねぇ! 編成が編成ですから、JHの出番も申し分なく、おっとりとしたまだまだ自己のスタイルの確立前のJHが 堪能できますよ!

 さて、こちらは、JH参加の1956年のBuddy ColletteとChico Hamiltonの双頭リーダー・アルバムです。

・TANGANYIKA/The Buddy Collette-Chico Hamilton Sextet/Tampa/1956

 Buddy Collette(reeds)の意向があってか、Chico Hamiltonの単独リーダーの編成から、Cello抜き、 PianoとTrumpetがプラスされ「Modern Afro-American Jazz」との副題がついてます。 アルバムジャケットもいかにもそれ風なのですが、思ったほどAfro-Americanではなく、室内楽調であったり 、ハード・バップ調があったりStandardがあったりで、まあバラエティに富んでましてそれなりに楽しめます。 JHの出番はまあまあで、要所にはちゃんとスポットが当たってます。興味のおありの方はどうぞ!

 こちらも、JH参加のアルバムです。

・You and Lee/Lee Konitz/Verve/1959

 Jimmy Giuffreの編曲の9重奏団をバックに、全篇コニッツのクールなアドリブが聴けます。 こちらも新潟のさいとおさんの情報で、1991年の国内盤中古CDをゲットしたものです。有難う御座いました。 当初、パーソネルにJHとBill Evansがクレジットされていたので、初遭遇かと思ってましたが、 全8曲を4曲ずつJHとBill Evansが棲み分けしてまして、録音日も違いました。 JHは、ブロック・コードのバッキングのみでJH目当てでは元は取れませんが、 Jimmy Giuffreの編曲、コニッツのクールなアドリブ、Bill Evansのバッキングを聴きたい方は是非どうぞ!

 こちらは、Jimmy Giuffre 3のブート盤なのでしょうか?貴重なLive盤です。

・Hollywood & Newport 1957-1958/Jimmy Giuffre 3/Fresh Sound/1957-1958

 全10曲中、5曲が「Stars of Jazz」KABC TV showからのLive音源、5曲が「真夏の夜のJazz」の 1958年のNewport Jazz FestivalからのLive音源で、音質はまあまあです。 貴重な音源で有難いのですが、著作権や版権は一体どうなっているんでしょう? 昨年「Jim Hall Live in London」が発売中止?もしくは延期?になったのが記憶に新しいのですが。

 3曲は初代Jimmy Giuffre 3の演奏で、Ralph PenaがBass、「Four Brothers」の急速調を 、緊密度申し分なくLiveでやるグループの完成度は素晴らしい。 Newportヴァージョンでは、映画「真夏の夜のJazz」に収録された「The Train and The River」の他に 4曲が聴けます。Jimmy Giuffre 3の方向性は、その当時ある意味で評価が得られると共に、少なからず 一世風靡していたのだろうと思います。Jimmy Giuffreはまだ存命の筈ですが、 70年代以降あまり活躍してないようですが、どうされているんでしょうか?う〜ん、気になります。

 こちらも、JHの参加のアルバムです。

・A Jazz Portrait Of Charlie Mariano/Charlie Mariano/REGINA/1963

 このアルバムの中3曲に、JHが参加しています。内1曲は「Deep in a Dream」です。 そうです、初リーダー・アルバム「Jazz Guitar」に収録されていた曲です。 ここでは、多少のソロも取っています。一寸、Marianoとはミス・マッチかな?

 アルバム全体としては、Don Sebeskyの アレンジが光っていて、Marianoの音色と相俟ってゴージャスな仕上がりです。 時代背景もあって、多少モーダールな部分が見られたり、「To Taiho(大鵬)」といった 日本にゆかりのある(別れた奥さん)エキゾチックな曲も収録されてます。 気楽に聴く分には、楽しめます。

(2004.08.07)