JIM HALL Maniacs

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2005年1月、JHを見にBN Osakaに行ってみた。

 2005年1月15日、BlueNote Osakaに、Jim HallとGeoffrey KeezerのDuoを見に行きました。 BlueNote Osakaは、昨年の11月19日に新しくできた「Herbis Plaza Ent」の地下2階に 移動して、アクセスがグーンと楽になりました。JR大阪の桜橋口から、地下にもぐって そのままアクセスできます。今回は、カジュアル・シートという ワン・ドリンク付の多少リーズナブルな価格で2Set楽しみました。

 開場までに時間あったので、「Herbis Plaza Ent」の 4Fの「JEUGIA」によってみました。ここに、サドースキーやダキストのギター が陳列してあるのを、従前に確認してましたので、まあ暇つぶしということです。
 そうすると、あらら、サドースキーのギターの価格表にJHのサインを発見。 「Jim Hall Osaka January 15 2005」と読めます。開場前に、「JEUGIA」によって サインしたんですね。このギターを購入した人に、この価格表もオプションで ついていくんだろうか?(笑)

 昨年6月に「Jazz Elite 2004」でJHが来日してから、半年で又、来日と言う事で、 それまでに5年来日してなかった事を考えれば、大変嬉しい事です。 しかも今回のPianoとのDuoという変態的編成では、初めての来日になります。

 PianoのGeoffrey Keezerは、1970年生まれですから、来日の時は34歳、JHは74歳。 17歳でジェイムス・ウィリアムスに認められ、初リーダー作を録音。 1988〜1990年は、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズにレギュラー参加。 1994年には、レイ・ブラウンに認められ、Telarcのレイ・ブラウンのアルバムに起用されます。 JHの1996年の「Panorama」では、JHとの初共演、タイトル曲でCDの最初の曲「Panorama」と 最後の曲「Here Comes Jane」で、粒立の良い、ピアニステックで、OUTも辞さないスタイルが 披露されてました。又、昨年の10月には、ヴィレッジ・バンガードで JHとのDuoを既にやってます。

 前置きが長くなりました。1Set目の1曲目、つかみの曲、来日クラブ・サーキットのしょっぱなの曲は 「MY FUNNY VALENTINE」でした。Geoffrey Keezerとのからみは、しょっぱなですから、 充分こなれておらず、演奏内容のレベルはそれなりなのですが、絶好調のバリバリではありません。 途中でKey Changeしてました。
 2曲目は、GKの持込曲、日本の坂本龍一の「美貌の青空」、曲目紹介をGKが日本語でやってましたが 「日本の青空」と間違って紹介してたような・・・・・・(2Set目でも同一曲をやってました。その際は、 「美貌の青空」と間違わずに紹介してました。)

 この曲を、演奏中、どうもギターの3弦を張り替えたばかりだったのか、チューニングが 安定せず、1Setの最後まで、微調整を適宜行なってました。「美貌の青空」のテーマ部分では 一寸、譜面を見失ったのか、GKがすばやくJHのフォローをしてたのを感じました。妄想かもしれませんが・・・。
 3曲目は「ALL THE THINGS YOU ARE」、4曲目は「BENT BLUE」、ハーモナイザーやコーラスの アタッチメントを多用し始めます。いまだ、GKとJHののりそり、波長がうねり出しません。
 5曲目は「IN A SENTIMENTAL MOOD」、Introで、「Mood Indigo」や「Prelude to a Kiss」の 引用でコラージュしていきます。6曲目は、「CAREFUL」、大分からみも良くなって来たかなぁ!
 アンコールは、「ST. THOMAS」、「鉄道唱歌」の引用付、USですと「線路は続くよ」になるんですね。(笑)

 ところで、JHのアドリブの終わりは、なかなか見極めが難しい。ということは、 いつのまにか、GKにアドリブが渡っていて、拍手のタイミングが難しいのです。 「はいここでアドリブが終わりましたよ、拍手をどうぞ!」って、パフォーマンスは、決して やらない方なんですね。 この1SetまるまるJHのアドリブが終わっても、拍手がありませんでした。来日しょっぱなの ややしょっぱめの演奏に、大阪の観客が反応したのか、観客総体の鑑賞レベルが低かったのか?謎です! アンコールの「ST. THOMAS」が終わった後の、拍手が一番大きかったみたいです。

 ということで、入れ替え、控え室でJHに接見したかったのですが、BN Osakaの若いスタッフの 理不尽で頑な抵抗(CDのサインのみ接見可)に会い、まあ、若いスタッフも雇われの身、ゴネて困らしても、こちらの 品位が疑われるということで断念、残念!暫らく、小雨の外を散歩。

 実は、昨年末に、ipod 40GBを購入、JH関連のCDを入れてみました。 リーダーアルバムすべてと、サイドメンで参加しているアルバムの参加トラックに限定して 、127アルバム、1008曲、84時間のデーターが入りました。う〜ん、スグレモノですね! これを、シャッフルして再生すると、ボーカルバック、オーケストラのリズム隊、中編成のコンボ、 変態的編成のもの、サードストリームミュージック、Duo、Trio、50年代、60年代、70年代、80年代、90年代 のそれぞれのトラックが、アルバムというコンテキストから解放されて、新鮮に聴こえてきます。 ほぼ、半世紀の活動の中の、一断片として残存しているレコーディング・トラック、 その集積に耳を傾ける。圧倒的に、その時その場の空気に霧散していったパフォーマンスの方が 多い訳です。そして、先程まで「今」というリアルな時空間で、過去の集積の最先鋒でProgressしていた ジム爺が、多少しょっぱいパフォーマンスを演っていた訳です。う〜ん、不思議なもどかしい様な心情。 丁度、散歩の時に、Evansとの「Romain」が、掛かってたのが、大層印象的でした。

 ということで、2Set目の指定された席に着席すると、程なく、弊サイトBBSでお馴染みのせっささんが 声を掛けてきました。何と、席が隣だったんです。事前打ち合わせは、全くなしです。う〜ん、シンクロニシティですねぇ!

 2Set目の最初の曲は、ベーシストのサム・ジョーンズに捧げられた、ややモーダルな曲「SAM JONES」 、1Set目がしょっぱかったからか、気を取り直して、一杯引っ掛けたのか、言葉は少なく、 演奏に集中して、好いパフォーマンスがやりたいとの意欲を感じました。2Set目は、JHのアドリブの後に 即座に拍手が入ってきました。観客数は、1Set目よりやや少なくなったのですが、 いい雰囲気の場が創成されだしました。

 2曲目は、「美貌の青空」、今度は、ちゃんとテーマがこなせて、美しいラインのアドリブを紡ぎだしてました。 3曲目は、「ALL THE THINGS YOU ARE」、当然1Set目とは違い、のりそりが緊密になってきました。 MCは、そっちのけ、JHは、GFににじり寄るように向き合い、客席の右側のお客にはお尻を、正面のお客には 左半身を見せ、左側のお客に正対するような格好です。

 4曲目は「END THE BEGUINE!」と紹介してましたが、せっささんは「BIMINI」だと! 帰ってよーく調べると「Jim Hall & Basses」で、「END THE BEGUINE!」をDave Holandとやってました。似てますね!残念!せっささん。 5曲目が「Body and Soul」、6曲目は「Bent Blue」、7曲目が「Skylark」。 特に、ノン・エフェクトで、ややダークなToneでの「Body and Soul」「Skylark」の 2曲は、アドリブライン、間合い、コードワーク、すべてが完璧に美しく、JHの真骨頂を堪能できました。 総じて、1Set目のしょっぱさと比べて2Set目は、GFとのコラボやノリソリも格段に良く、本調子を出したなと言う印象です。 1Set目だけの方、残念でした。2Set目は、格段に素晴らしかったですよ! 8曲目は「ST. THOMAS」、この曲はオリジナルキーは「C」なんですが、途中で 解放弦を使用しやすい様に、「A」に転調しますが、JHがGFに「A!」と声でキューを出してるのが 左サイドの席まで聴こえて来ました。

 1Set目は、6曲+アンコール、2Set目はあっという間に8曲、そしてアンコール。 何か、1Set目のしょっぱさを払拭するかのような演奏だったような気がします。 アンコールは、せっささんと話をしていて、題名が聞き取れませんでした。 マイナー基調のスローなテンポから、倍テンになって終わりました。 特にテーマらしき断片がなく、BBSでの東京レポートの、平和をテーマにした即興演奏 だったのかもしれません。

 帰りに、阪神の地下でせっささんとドテ焼き、ホルモン焼きで、焼酎のお湯割りを 数杯引っ掛けて帰宅しました。次に、JHの生演奏を聴けるのはいつになるんだろうか? 又、会えますように、皆さんと祈念しておきましょう。

(2005.1.29)