JIM HALL Maniacs

since 2001/12/01


Something's Coming!、Great Day、他。

 1962〜63年録音の、JH参加のアナログ国内中古盤が手元に4枚あります。いずれも、ほぼ、偶然に 見つけて、廉価で購入した物です。国内盤の発売時期は、クレジットがないものもあるが、 1970年代の後半から、80年代の中頃と思われます。丁度、アナログ盤からCDに移行していった時期と 重複するようです。この、4枚は、現在もCDになって再発されてないみたいで、小生にとっては大変稀少な 情報源です。「捨てる神あれば、拾う神あり」ってか!

・Something's Coming/Gary Burton/RCA/1963

 弊サイトのコンテンツ<「Careful」の足跡。>でも書いたように、このアルバムには、JH作曲の 「Careful」が含まれています。90年頃に、欧州でCD化されたという情報もあるが、確認は取れてません。 この内容で、何故に、再発CD化されないのかよく解りません。是非、再発CD化される事を、切望します。 ゲーリー・バートンは、この録音時、弱冠20歳、リズム隊は、チャック・イスラエル(b)、ラリー・バンカー(ds)、 いずれも、当時のビル・エバンスのメンバーです。それに、JH、悪かろう筈がないじゃないですか。 「Six Improvisatory Sketches」という、やや、フリー気味の曲も収録されていて、アルバムの 纏まりも申し分ありません。JHMな皆様、どこかで、出会ったら、即、買いですよ! 1979年発売のアナログ中古盤でした。

 ところで、このサイトも、4年目に突入して新ネタがなかなか湧かずに、当初の更新のペースから 相当スロー・ダウンしているのであります。サイト開設時には、JH関連の、リーダー・アルバムや 目ぼしき相当リーダー・アルバム、サイドメンのアルバムは所有していたのだが、正直な所、 5〜60年代のサイドメンのアルバムの所有は、ほぼ皆無でした。サイトを立ち上げた行きがかり上、 多少の金と時間とエネルギーを、未聴アルバムの蒐集とチェックに注ぎ込み、又、紹介に尽力しました。 そうしたところ、タイムリーな再発CD化や、2回の来日、新録の発表、JH氏の数回の音楽賞授章、 JHMな皆様方との交流と、自ら蒔いた種とは言え、思った以上の収穫を得る事が出来ました。 感謝、感謝であります。まあ、今後の新ネタ更新は儘ならぬとしても、コンテンツ自体が アーカイブとして、多少の、お役に立っている筈だと、妄信して、まだまだ継続していく所存で あります。今後とも、ご愛顧、ご贔屓にヨロシクどうぞ!

 閑話休題、こちらは、あるJHMな方から頂いた情報でその存在を知ったアルバムです。

・Great Day/James Moody/Cadet/1963

 そして、偶然に廉価で入手したアナログ盤です。AMG(All Music Guide)のJHのページにも クレジットされてないものです。して、その内容が、予想していた以上に良いのです。いやぁ、ラッキーです。 James Moodyは、40年代にガレスビー楽団に在籍、50年代初めはヨーロッパに居住、Jazzから離れややムード・サックス の方向に進んでいたが、50年代後半USに戻り、紆余の後、再度Jazz魂を発揮、60年代にガレスピー・グループ に再在籍、1967年にはダウン・ビートのクリテック・ポールを授章している。  コンボ・ジャズとビッグ・バンドのサウンドを両立させている、サド・メル楽団の前身のような 香りが立ってます。と言うのも、サド・ジョーンズ(tp)、メル・ルイス(ds)の両人が参加、 アレンジが、トム・マッキントッシュと言う事で、言わずもがなでしたか! James Moodyは、フルート、Tsでいい味を出してます。やや、モ−ダルフェーバーな曲も多く、 JHの出番も多く、中味が濃く、楽しめます。こちらも、お薦めします。出会えたらの話ですが!

 さて、こちらは、Gerry Mulliganの「Night Lights」の翌月に同一メンバーで録音されたもの。

・Butterfly with Hiccups/Gerry Mulligan/Limelight/1963

 ということで、どんな内容か大変期待を抱いておりましたが、全8曲中、同一メンバーで録音された 曲は4曲、残りの4曲は、アート・ファーマーとJHが抜けた、Mulligan‐Brookmeyer双頭バンドといって よい内容でした。アルバム全体の雰囲気は、「Night Lights」のダークでシックな「陰」の世界とは 対照的な「陽」な世界が醸し出されてます。アレンジもへット・アレンジ程度で、凝ったものでは ありませんでした。ということで、事前に勝手に妄想していた手前、多少の戸惑いはありましたが、 内容が悪いわけではありません。再発CD化されて、再び、市中に出回る事があるんでしょうか?

 こちらは、1984年に発売された、国内アナログ中古盤です。

・Full Nelson/Oliver Nelson/Verve/1962

 このアルバムにJHが参加していたのは、承知してましたが、簡単に中古盤で見つかるとは、 思ってもみませんでした。「犬も歩けば棒に当たる。」といっても、そんなに、しょっちゅう、 エサ箱覗きをやっている訳ではなく、相当高い確率で出物を入手している訳で、これは、 どこかでだれかの思召しがあるに違いないと勝手に妄想している次第です。ハハハ・・・。

 AB両面40分で12曲、プロデューサーのクリード・テイラーのポリシーとは言え、 一寸詰め込み過ぎではないのと最初は思考していましたが・・・・・・  1曲がテーマの提示があって、 ほとんどOliver Nelsonの艶のある少々熱帯系の音色のアドリブがあって、テーマに戻るという 構成でなんですが、曲調や、リズムパターン、オーケストレーションの色分けなどの、 手練手管を使って、1曲が短いんですが、濃縮度が高く、何となく、聴けば聴くほど納得させられました。 だらだらと冗長にやるより、かえって潔よさを感じさせられました。

 と言う事で、JHの出番はほとんどありません。が、ネルソンの「ブルースの真実」に収録されていた 「Hoe Down」という曲がこのアルバムでも再演されていまして、後半部にJHに少しだけアドリブが廻ってきてます。

(2005.07.09)