JIM HALL Maniacs

since 2001/12/01


More Double Exposure 他。

 Manny Albamのユニークなアルバムに、JHが参加していました。

 ・More Double Exposure/Manny Albam/RCA/1961

 Manny Albamは、1922年ドミニカ共和国生まれ、両親は二人ともネイティヴのロシア人。 16歳でデキシーランドのバンドに加入、第二次世界大戦に出陣、帰米後も演奏家として 活動するが、編曲の方に興味が湧き、1950年には演奏家としてはリタイアします。 1950年〜1960年中期までに、リーダーアルバムは20枚に満たない数ですが、アレンジを 手がけたアルバムは多数に渡ります。JHが参加している、 「After The Lights Go Down Low And Much More!!!/Freda Payne/1963」 「Quiet Nights/Kitty Kallen/1964」「New Beat Bossa Nova/Zoot Sims/1962」 のアルバムのアレンジは、Manny Albamなのです。1960年代前半、JHはManny Albam のギターの御用達だったのでしょう。

 その後、Albamは教鞭に専念し「the Eastman School of Music」「Glassboro State College」 「the Manhattan School of Music」などの教壇に立ち、表舞台から姿を消しています。 日本では、ほとんど紹介されることもなく、知名度は高くありませんが、アルバムをチェックした 限りでは、卓越した個性的なアレンジ能力が披露されています。2001年NYで逝去。残念。

 アルバム自体には、パーソネルが全く記載されておらず、JHの参加はJHMの読者からのメールであったり、 「Jim Hall and Red Mitchell」の国内盤の解説の付録のDISCOGRAPHYに記載されている といった手掛かりのみでした。チェックしてみると、間違いなくJHでした。 但し、JHの出番は、アレンジされた書き譜が多少だけです。JH目当てでの費用対効果はなさそうです。

 アルバムの内容は、3分前後のトラックが10曲、「一粒で二度美味しい」仕掛けがしてあります。 曲のコード進行が似ているか、ほぼ同一の楽曲を2曲、1つのトラックに纏めてしまうのです。 たとえば、「In a Mellow tone」と「Rose Room」、コードが流れていく中に二つの曲のメロが 交錯しながら聴こえてきます。変な感じと思うか、趣を感じるかは個々の趣向の問題なんでしょうが、 小生は面白いと感じました。ついでに、前作の「Double Exposure」というアルバムもチェックしましたが こちらは、3分弱の10曲(20曲分)、「More Double Exposure」の方が進化してました。

 Jimmy GiuffreのパリでのLive盤(ブート盤?)にJHが参加してました。

 ・Olympia Feb.23rd,1960 Feb.27th,1965/Jimmy Giuffre/Delta Music/1960

 パリのオリンピア劇場での1960年と1965年のLiveのコンピレーション。 JHは1960年の方で、Jimmy Giuffre(Reed)、Wilford Middlebrooks(B)とのDurmlessのTrioで 「The Boy Next Door」「Mack The Knife」「My Funny Valentine」「Two for Tumbuktoo」の4曲で 聴けます。この録音の2週間前の2月13日に「Mack The Knife-Ella In Berlin」が録音されてます。 其の儘、居残ってたのかしら? 1965年の方は、Barre Philips(B)、Don Friedman(P)のTrioで内容はFree Jazz、但し コルトレーン、オーネットコールマン、セシルテイラーのそれとは一線を画すインテレクチュアルな フォルムが展開されていて、この時期のものでは大変興味深い内容でした。

 JHは、アンプがオーバードライブ気味で、音色がややデストーション系、アドリブはミニマルながら アルバムで聴くより長め、ややこしいGiuffreのオリジナルではなく、お気楽スタンダード。 「The Boy Next Door」のGiuffreのお惚けロリンズ風のブローには、彼の別の才覚が露出してます。 興味のある方は是非チェック下さい。入手は難しいかな!このアルバムは、BBSで御馴染みの さいとおさんから教示いただきました。有難うございました。

 Telarcのクリスマスソングを集めたコンピレーション盤にJHが参加していました。

 ・Santa's Bag:An All Star Jazz Christmas/Various Artists/Telarc/1994

 こちらのアルバムは、BBSで御馴染みのP-tanさんからの情報でした。いつも有難うございます。 JHの参加トラックは、「O Tannenbaum」1曲。多分、ダキストのアコースティックギターを使用して soloでの演奏。アコギの乾いた音色ながら、しっとりとJH流に歌い上げています。 「O Tannenbaum」は、ドイツのキャロルで「もみの木」=「クリスマスツリー」を 意味しています。

 JH目当ての費用対効果においては、お奨めではありません。但し、他の参加メンバーを 列挙してみますと、Ray Brown、Mel Tome、George Shearing、Louis Stewart、Jimmy McGriff、 Hank Crawford、Kenny Barron、Benny Golson、Louie Bellson。まあ、蒼々たるメンバーです。 クリスマスソング中心なんですが、それなりにお気楽に楽しめます。宜しかったらどうぞ!

 Eddie Gomezのややフュージョン傾向のリーダーアルバムにJHが参加していました。

 ・Power Play/Eddie Gomez/Columbia/1987

 この情報は、相当前に福岡を拠点に活動するJAZZ guitarist、田口悌治氏から戴いてました。 で、少し前にUSのAm○zonに出品されていたものを購入。JHとGomezのDuoが2トラック収めてある と言うことで大変楽しみにしていました。JHはコーラスの掛かったフニャっとした音色で、 ミニマルなアドリブ、Gomezのベースも同様にアタッチメントもしくはアンプでの音創りで 、2年前に「Music of Bill Evans/The Kronos Quartet」で 共演した時の、タイトでステディなアコーステックなサウンドからは程遠い。 折角のDuoなんだから、ピシッとアコーステックなサウンド で攻めて欲しかった。まあ、アルバム全体が、Jazzファンをより拡げた購買層に受けるような 造りの制作ポリシーなんだろうから仕方がないといえば、仕方がないんだろうが、何だかなぁ! アルバムのジャケ写がすべてを物語っているような…。内容や、スキルレベルは高いのだが、 小生には説得力に掛けておりましたなぁ。いやぁ、勿体無い。

 さて、少々話は変わりますが、JHMを立ち上げて4年と四分の三が過ぎ去りました。 「JH DISCOGRAPHY」には、170枚のJH参加(リーダーアルバム32枚を含む。)のアルバムを 追記整理しながら列記しています。その内、169枚については、コンテンツの中で紹介したり 何らかの形で言及しています。つまり、4年半強で、当初60枚強のコレクションだったものが、 未収集の100枚強について蒐集できたのです。パチパチパチ!  で、公式に発表されている アルバムのあと1枚のみ、なかなか入手が出来ません。まあ、「果報は寝て待て」「待てば海路の日和あり」 と言ったとこなんですが!。まあ、これらをi-podに入れて、シャッフルしながら、1年半ほど Jazzの新譜には興味を持たずに、繰り返し繰り返し聴いています。色々と再発見があります。 その内、うまい具合纏まれば、コンテンツにしたいと思ってますが…… 気長にお待ち下さい。しかし、本当にネタ切れになってしまいました。ハハハ……。

(2006.09.18)