JIM HALL Maniacs

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2007年4月、JHを見にBN Osakaに行ってみた。

 4月21日、Jim HallとRon CarterのDuoを大阪ブルーノートへ見に行きました。 二人は、1987年7月、1993年11月の2回Duoで来日していますから、14年ぶり3回目の来日になります。 Jim Hall 76歳、Ron carter 69歳、超高齢Duoです。14年ぶりの再結成ですが、来日の前の 4月3日〜8日にNYのBluenoteでGigってます。来日後、6月27日には、JVC Jazz Festivalの プログラムとしてCelebrating Ron Carter's 70th BirthdayがCarnegie Hallで催行予定です。 9月9日には、フランスのパリでもDuoの予定です。

 このDuo-Unitは1970年前後より始まります。1969年、当時15歳のパットメセニーが師事していた アッティラ・ゾラーと観覧しています。今回のBlueNoteサーキットには、「Alone Together,Again」 とのコピーがついており、当然1972年8月4日にLive録音された名盤「Alone Together」をもう一回 という意味合いが含まれてます。断続的ですが、40年弱の歴史を持つ元祖変態的編成Duo-Unitなんですね。

 余談ですが、小生の「生Jim」はこれで8回目、1976年、1992年、1998年、2004年 NYと来日時とで2回、 2005年、2006年です。1999年から2003年まで5年程、来日はなかったんですね。それまでは、 富士通コンコードや、BlueNoteサーキットで毎年来てましたが・・・ 2004年富士通Jazz Eliteで 来日復活、翌年からはBlueNoteサーキットが復活ということで、ここのところ毎年来日してますね。

 さて1Set、JHはネクタイとシャツにチョッキといった定番スタイル、Ronはスーツ姿。出てきてなにやらお互いに 開放弦を鳴らしてたと思ったら、1曲目の「Receipt Please」が始まってました。この曲はRon Carterの 作曲、「Alone Together」にも収録されていた曲です。JHは、途中、「Soft Winds」のメロをコードで 挟み込む。2曲目は、「Alone Together」。JHの静かなイントロから、スローなテンポでRCが 情感を込めてテーマを取る。美しい。3曲目は、「Mr.Blues(Bent Blue?)」、12小節のブルース。 ハーモナイザーを多用、独特のコードワークによる浮遊感。RCのアドリブも絶好調。4曲目は、 1989年録音の「All Across the City」というアルバムに収録されている「Beija-Flor」 、ボサ基調のマイナー曲、うん、この曲の採用は意外だった。テーマはRC。JHの音色、アドリブライン、コードワーク はミニマルながら美しく素晴らしい。

 5曲目は、JHのシングルノートで始まる「I Hear a Raphsody」 、手馴れた曲だが、手垢がついた曲ではない。(笑) 自在奔放に、アドリブを展開する。 カッコいいね〜。6曲目は、オスカー・ペティフォード作曲の「Laverne's Walk 」、 1982年11月録音の「Live at Village West」に収録されている。 JHは、「茶色の小瓶」や「Seven Come Eleven」のメロを途中で引用。7曲目は、「St.Thomas」、イントロで 定番の「鉄道唱歌」の引用あり。途中、キーをAに変えて、Soloでコードーワーク。これも定番だな。 RCは、高速4ビート、ラインだけだがコード感が充分漂う。一旦、楽屋に戻るがアンコールの拍手の要請で、 演奏したのは「Bag's Grove」、ほぼ70分が終了。

 舞台に向かって右サイドのカジュアルシート陣取り、JHの表情はよく観察できた。RCを見ながら の笑顔が、多々見受けられた。40年以上の盟友。JHが5歳兄貴。RCは、的確なサポートや即興コラボ には反応するが、基本的にでしゃばらず脇役に徹しているような印象を受けた。いいコンビだ。

外に出て、小一時間の暇つぶし。

 2Set目は、「My Funny Valantine」のミディアム・テンポから始まる。ダークでシックな感じ。 で、アドリブの際、少々トリックが仕掛けてある。もともとCmの曲なのだが、1コーラスごとに、Amへ転調するのだ。 Cm→Am→Cmと言った具合。風変わりだ、うん。2曲目はJHの作曲「Careful」、ハーモナイザーやコーラスを使って 浮遊感が漂う。3曲目は、「All The Things You Are」を3拍子で、このスタイルもJHの定番。 4曲目は、1Setでもやっていた「Receipt Please」

 と、Jazz Standardが続いた中、5曲目は、打って変わってFree Improvisation「For Peace」。 JHがギターの弦を手で叩く中、RCがアルペジオを駆け上がる。その後、アトーナル(無調)な絡みがあり、 ペンタトニック基調のトーナルセンターが見えてくる。最後は、RCがベースの弦を擦って終わり。 予定調和や打ち合わせなしの即興コラボ。聴衆の皆さんは如何様に聴かれたのだろうか?

 6曲目は、やはり1Setでもやっていた「Laverne's Walk」。7曲目は、「In a Semtimental Mood 」。 コードワーク、シングルノート、JH流スタンダード解釈。これは、絶品秀逸ですね。 8曲目は「St.Thomas」、今回は、鉄道唱歌の引用なし。(笑)USだと、「線路は続くよ」なんですね。ハハハ・・・ この時点で、70分越え。楽屋に戻るが、拍手でアンコールの要請。再度舞台に上がり、一礼して、引揚げちゃいました。

 2Set目の席、隣の隣の隣に浪花が誇るJazz Guitarist竹田一彦さん。開演前に、「コーラス、ハーモナイザーを 使いまくりますよ〜。」と私、「う〜ん、使わんとって欲しいな〜。」と竹田氏。 帰りに「ど〜でした?」と私、「Jim Hallは、やっぱ、Jim Hallやね!俺も、アタッチメント使ってみようかな?」 ですって。昨晩、Subに行って西山満さんとのDuoの時は使ってませんでしたね。ハイ。

 又、来年も、来日して達者な姿を見せてもらうようにJHMな皆様方と祈念しておきましょう。 今度は、誰と来るんだろうかなぁ?

(2007.04.28)