JIM HALL Maniacs

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1967年 JH初来日 その時の録音があった!

 Jim Hall Maniacsを最初に上梓して、現在5年と半年が経過しています。最近、更新がありませんが、 まあ正直ネタ切れなんです。(笑) 当初は、計画性がなく思いついたものや、手元にあった音源をテーマらしきもの の纏まりをつけて、Upしていました。丁度、Jim Hallの来日が5年ほど、滞っていた時期でありました。 たまらず一念発起してNYまで生JHを観に行ったら、その年からまた毎年来日することになりました。(笑) で、 この際、JHの参加盤をすべてチェックしてやろうという、大志を抱き実行していたら、あっけなくほぼ完了してしまいました。 JH DISCOGRAPHYに掲載しているアルバム174枚すべて音源をチェックし、サイトのなかでなんらかの形で紹介しています。 入手した順であったり、計画性のない支離滅裂な配列になってますが・・・ 情報提供いただいた皆様有難う御座いました。感謝しています。

・Herbie Mann's Song Book Complete Bossa Nova/Baney Kessel,James Hall,Warren Sharrock/Union/1967

 1967年にJim Hallは、Herbie Mannのグループの一員として、初来日しています。 日本のテイチクの「Union」というレーベルが、Herbie Mannを除く来日メンバーで アルバムを録音してました。Herbie Mannは契約の関係上、録音に参加できなかったとの事。 ですが、監修と言う事でクレジットされてます。おそらく何某かのピンハネもあったのでしょう。 この盤の事は、全く知らなかったんですが、オークションにこの盤が掲載されて 「へ〜」と思った次第でした。早速、落札。入札者の方は、面識もあるやはりJHMな方でした。二度吃驚!

 内ジャケに来日メンバーの集合写真がありました。 後列左より Earl May(Bass)、Herbie Mann、Edward.B.Carr(Ds) 前列左より  Warren Sharrock(Gt)、Roy E.Ayers Jr(Vib)、Barney Kessel(Gt)、James Hall(Gt)。
 1965年のアルコール疾患からの病み上がりの影響か?JH、心持ち精彩がないように映ってます。 う〜ん、オーラ不足か!

 JHは、Roy E.Ayers Jr(Vib)、Earl May(Bass)、Edward.B.Carr(Ds)とのQuartetで「Fly Me To The Moon」「Corcovado」 の2曲が収録されてます。内容は、これがなかなか良いです。既に「It's Nice to Be with You: Jim Hall in Berlin」 の域に達しているような出来栄えです。1965年からリーダー2作目までのJHの消息は、参加盤が少なく( 4年で10枚)辿り難いんですが、そう言った意味では貴重なトラックだと思います。ちなみに、同年同月の Live盤「Berlin Festival Guitar Workshop」は、既チェックの方も多いと思います。

 1967年といえば、丁度40年前、その当時20歳の青年は現在還暦の筈。小生も、中3か高1の頃。 しかしながら、この来日公演を観覧している方が、身近にいらっしゃいました。 浪速のJazzGuitarの重鎮、竹田一彦氏です。ところが、JHについてほとんどどんな演奏だったか記憶に 定かでないとの事。むしろ、ソニー・シャロックの変態的な演奏内容が痛く印象に残っていたようです。(笑)

 さて、こちらは1957年のTV放映用に撮影されたJazz番組「The Sound of Jazz」の音源がCD化されたもの。  情報提供は、P-tanさんからでした。有難う御座いました。

・The Sound of Jazz/Various Artist/Columbia/1957

 JHは、The Jimmy Giuffre Trioで「The Train and the River」に登場しています。 「The Sound of Jazz」は、DVD映像版も発売されており、Billie Holiday、Count Basie、 Coleman Hawkins、Mal Waldronといった蒼々たるメンバーの動画が堪能できます。スタジオのJam Session 形式での収録か?簡単なヘッドアレンジとアドリブ順などの打ち合わせだけで、質の高いかつジャージな Jazzが創出されています。気になるのは、タバコの煙。現在の嫌煙運動の中では如何かと思えるほどの 紫煙がスタジオ中、蔓延してるんです。タバコの煙も、当時のJazzの一つのエレメントであったに違いないですね。

 今年の9月には、Monterey Jazz Festival の50周年祭が催行予定です。50年前は1957年。 この第1回目Monterey Jazz Festivalに、JHは参加してます。奇しくもJimmy Giuffre 3での「The Train and the River」の 演奏の模様が、映画「真夏の夜のジャズ」のオープニングに登場してるんですね。 で、今年のFestivalのShowcase Artistとしてフューチャーされています。う〜ん、半世紀。改めて、吃驚ですね。

 さて、こちらのアルバムは、珍盤・稀少盤です。内容は、初リーダーアルバム「Jazz Guitar」に PacificのオーナーRichard Bock氏が後年、Drumsをオーバー・ダブして作り上げたありえない珍盤です。 発売されたのは、1963年。

・Jim Hall Quartet/Jim Hall/Would Pacific/1957

 この、「Jazz Guitar」は結構いわくがありまして、Originalから色んな形で変遷があったんです。 簡単に纏めると、@Original(Long Version)→A(Short Version)→BDrum OverDub Version(稀少珍盤) →C1988CD化 (Short Version) 「This is Allways」のマスター行方不明 "Things Ain't What They Used to Be" の未カット分をAlternate Takeとして収録、「Too Close For Comfort」を追加収録 →D2006年Original(Long Version)の再発。Short Versionとは、Richard Bock氏がBass SoloやPiano Solo、 場合によってはJHのSoloの一部に鋏を入れて1曲をコンパクトにしたもの。お手持ちの「Jazz Guitar」が どのVersionのものか一回確かめておいたら如何でしょう?判り易い判別方法は、収録曲の「Look for the Silver Living」の 収録時間が 3分13秒程度のものが鋏入りのShort Version、5分08秒程度の物はOriginal(Long Version)になります。

 で、こちらの珍盤、一聴しましたが全然違和感なし。DrumsのLarry Bunkerの技量のせいか、ドライブ感 が増し、あ、これはこれでありだな。まあ、JH本人はこの件についてはあまり快くは思ってないとインタビュー で語ってますが・・・ 

(2007.07.07)