JIM HALL Maniacs

since 2001/12/01


Charlie Haden Jim Hall

 Jim Hall翁が、2013年12月10日早朝に83歳で逝去されて、はや一年が過ぎ去ろうとしています。 過去の未発表Gig音源が上梓されるであろうとは、予想していましたが、最良で最高の音源が早速上梓されました。 今後も発掘される可能性は大いにありましょうが、よく吟味される事を切に思います。

・Charlie Haden Jim Hall/Impulse/1990

 御存知の通り、Charlie Hadenも2014年7月11日、ロサンゼルスで享年76歳で逝去。で、このアルバムの上梓は生前の Hadenの意向であったのでありましょう。CDの末尾に2014年クレジットのHadenの謝辞が掲載されています。 Jim Hall翁逝去を、受け止めて、一緒にやった音源はなかろうか?と捜して、そこそこの 音質のもの(ラジオ用音源か?)が、この1990年7月2日のMontreal Jazz FestivalのDuoであったのではなかろうか?と妄想しています。 この二人がDuoをやっているとの情報は、前々から知っている人は知っていて、いつも空中に飛散していた訳ですが、 Albumとなって愛聴できるのは、大変喜ばしい。

 私は、二人のDuoを、2004年1月24日にNY BlueNoteで観賞しました。(「2004年1月、JHを見にNYに行ってみた。」を参照下さい。)  丁度、JH翁の、来日が暫く途絶えていた時期で、 2泊4日の強行で、後先考えずに往復した訳です。10年前ですか?ふ〜う。その際には、当時NY在住で、つい最近「井上智 Plays Jim Hall」 を上梓された、井上智氏に大層お世話に成りました。その後、ほぼ毎年来日するようになりましたが・・・

 その後、2002年のベルリンでのDuoの海賊版音源に遭遇して、今回のアルバムという事で、時系列的には、逆行した形で その足跡を辿った訳です。

 HadenとHallは、1959年にNYのVan Rensselaer Hotelのロビーで初邂逅したみたいです。その後、1972年のOrnette Coleman の「Bloken Arrow」というアルバムで男性ボーカル入りのトラックを2曲一緒にやってます。50年代からの、顔なじみで、同世代的 同志的な紐帯をそれぞれに感じあっていたのでしょう。HadenがアバンギャルドからオーソドックスへDuoフォーマットの模索へと徐々に移行、Hallは オーソドックスからJazz Guitarのイノベーターとしてのコンテンポラリィ路線を邁進。それぞれの機が熟した時に、 「ま、一緒にDuoでも、やってみっぺ」となったか、ど〜かは定かではありません。(笑) この1990年のDuoが最初かどうか、Hadenは思い出せないと言ってますし、どちらが、先に声掛けしたのかもわかりません。 「Jim Hall & Basses/2001/Telarc」では2曲Duoが、収録されてます。2003年5月には サンフランシスコでのパフォーマンス。

 ここで、1990年7月2日(Charlie Haden Jim Hall)、2002年(海賊版)、2004年7月11日(NY BlueNote)の収録曲もしくはSetList を、併記してみます。

1990年7月2日
・Bemsha Swing   Monkのエキセントリックな曲。1989年5月録音の「All across the City」にて取り上げられている。
・First Songs   Hadenのオリジナル。最初のJHのSolo部分のシングルノートとコードのバランス、音色、間合いが素晴らしい。
・TurnAround   Ornette Colmanのオリジナル。
・Body and Soul   
・Down From Antigua   JHのオリジナル、コードのカッティングソロが圧巻。
・Skylark   手垢の付いたスタンダード。
・Big Blues   JHオリジナル。縦横無尽に放蕩遊蕩してます。Hadenのクロマチックで鵺の様なアトーナルなベースラインが面白い。
・In the Moment   Hadenのオリジナル。ややフリー基調。

2002年
・Segment   Parkerのオリジナル。JHの公式の収録曲にはなし。
・All the Things You are   
・Nightfall   Hadenのオリジナル。
・Blackwell's Message   Joe Lovanoのオリジナル。
・Hello,My Lovely   Hadenのオリジナル。
・Lonely Woman   Ornette Colmanのオリジナル。

2004年7月11日
<1st>
・Bent Blue   JHオリジナル。
・All the Things You are   
・Nightfall   Hadenのオリジナル。
・How Deep is the Ocean
・Blackwell's Message   Joe Lovanoのオリジナル。
・TurnAround   Ornette Colmanのオリジナル。
<2nd>
・Farmer's Trust   Pat Methenyのオリジナル。
・Durn that Dream   
・Lonely Woman   Ornette Colmanのオリジナル。
・Segment   Parkerのオリジナル。
・Body and Soul

 この二人のDuoの基底には、Ornette Colmanという稀有のArtistに通底している部分があることがお分かり頂けるだろうか? SweetでMellowなだけでない、プログレ精神がアンビバレンツなまま、併行しているんですね。JH翁は、亡き人となってしまいましたが、 私の中では、全然不在感はないんですね。のべつ幕なしということはないにしても、今後も愛聴していくでしょうね。(^^)

 さて、こちらは、2000年にMontreal Jazz FestivalでLive収録されたラジオ音源(奇しくも上記Hadenのアルバム音源と同じCBC Radio)  が2009年に上梓されたアルバム。 JHの盟友Terry Clarke名義で、女房役のDon Thompsonと醸し出すリズムは強烈。JHは6つのトラックに 出没。内2トラックはダウンロードのみで、CDには未収録。現在CD盤は絶版か?

・It's About Time/Terry Clarke/2000/BlueMusicGroup

 Free Fall、Say Hallo to Calypsoの2曲は、上記Bass、Drumsのリズム隊にJHとJoe Lovanoの編成。Grand Slamの流れだね。 Hide and Seek、Funished Flats、All the Things you are、In a Semtimental moodの4曲には、JHとGreg Osbyが参加。 「Jim Hall/Live」でのGuitar TrioでJHをサポートしていた2人のリズムはバイタルでヴィヴィッド。ここにGeoffrey Keezerが入ったら また違った雰囲気になるのだろうなぁ〜。Osbyのお惚けノリツッコミフレーズには微笑みを禁じえない。一聴に値します。楽しめますよ。

(2014.10.17)