たび
シカゴでの暇つぶし
漂流旅記


 
・お昼休みの発見
シカゴで仕事の途中、同僚たちとちょっと昼食ということで街に出た。
と、シカゴ名物の「ロックンロールマクドナルド(ロックンロールにちなんだディスプレーがされているマクドナルド)の前に、白いヘンなものが駐車している。
…なんだ、なんだぁ?
しかし、無常にも同僚たちは近くのレストランへとすたすた進んでいってしまう…。

が、運は我にあり。昼食時とあってレストランは満席で、10分程度待たされることになったのである。同僚に「ちょっと出てくる」と言い残し、さきほどのマクドナルドの前に…。
 

いたいた、いましたよ〜!
GMCの2・1/2トントラックをベースに作られた水陸両用トラックDUKW-352・通称ダックが。
現役当時の濁緑色ではなく、白にカラフルなストライプを身にまとって、不恰好なキャンバス地の屋根をつけてはいるが、紛う事なき軍用車両、しかも第二次世界大戦の生き残りである。20,000台以上が生産されたが、第二次世界大戦と朝鮮戦争の2度にわたる先頭を経て、しかも主に上陸作戦を中心とした最前線で使用されたこともあり、多くは失われてしまっている。しかも、陸上はGMCの六輪駆動トラックと同様に走り、水上ではスクリューを回して航行するという複雑な機構のため、生存車数はさほど多くはないはずだ。

このダックは、どうも、ここを根城にシカゴ市内の観光ツアーをやっているようで、奥に停まっている郵便配達用のバンみたいな車の中でおばさんがチケットを売っていた。
わたしは仕事の途中なので、さすがに観光ツアーに参加するわけには行かないが、平日と言うこともあり、まったく客がおらず手持ち無沙汰のおばさんに「ちょっとみせてもらうよ」と許可を得て、あちこちを見てまわる。
 

最大の見所はなんといっても航行用のスクリューであろう。
おそらくトランスファーからのパワーテイクオフにより駆動しているのであろうが、さすがにチケットも買ってないのにずかずかと運転席によじ登るわけにも行かず、また、スーツにネクタイ姿のため、車の下にもぐりこむことも出来ず、悶々としながら同僚の待つレストランへと戻ったのであった。

もちろん、今回シカゴでも、観光の時間はまったくない。
また、今回の訪問により当分シカゴでの仕事もない。わたしがこのダックに乗車できる日は来るのだろうか…。
 


関連リンク
METRODUCKS
http://www.metroducks.com/

シカゴでのダックツアー主催会社
ダックの歴史のページにはAMAZON.COMのDUKW関係図書へのリンクが、ツアーのページにはダックの上陸シーンのムービーがあり。
(ホテルからのアクセスなので重くて見てないけど)

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漂流旅記
2001.06.27 (c)おりじゃ