ヒゴを取る





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竹細工は、ヒゴを取る(作る)のが仕事の6割 編むのが3割、縁1割と言われます。
もちろんそれは、作る人や作る籠によって異なりますから、ここでは閑の竹仕事としてヒゴ取りの手順をご紹介します。

以下は、この買い物かご(青物)のヒゴ取りの様子になります






ヒゴをとる(作る)順序
【 その1 荒取り 】 
   1−1 荒割り 巾を細くする
    1−2 荒はぎ 厚さをうすくする
   1−3 薄はぎ もう1度はいで欲しい厚みにちかづける

【 その2 】
   2−1 巾取り 荒取りがすんだヒゴの巾を揃える
   2−2 面取り ヒゴの両端を斜めに削り落とす
    2−3 せんがけ 2-2まですんだヒゴの厚みを揃える

 

【 その1 荒取り 】
荒割り → 荒はぎ → 薄はぎ
1−1 荒割り 

青竹
竹割包丁を使い、細かく割っていく
最初の割りを荒割りといいます



竹割り包丁と竹をコントロールしながら真っ直ぐに割ります

竹の繊維は真っ直ぐではなく、それに添ったままで割ると真っ直ぐ割れない


割った断面が四角に近いです。

コツがつかめないうちは平行四辺形や三角にそげたりしますが、繰り返すうちに慣れます。


荒割したヒゴ
これはだいたい2mくらいの長さ。
この買い物籠は、ござ目編みという手法で編んでいます。
胴体を編む時、なるべく継がなくて良いように長いヒゴを使います。


1−2 荒はぎ 


荒取りしたヒゴを、もう1段階薄くはぎます

画像は足はぎ
手ではぐこともあります
ヒゴが長かったり本数が多かったりすると足ではぐほうが身体が楽ですし、速い


1−3 薄はぎ


足はぎ、手はぎは、状況によって使い分けます。
手はぎは、皮面の方を薄く取りたい時とかです。
皮面よりも身の面を、気持ち薄く取りたい時は、足はぎの方がやりやすい。
一概には言えないのですが、都度やりやすい様にやっています


薄はぎが終わりました
竹割り包丁でここまでやります


竹割り包丁
ホームセンターで購入して15年使いました



【 その2 】
巾取り → 面取り → せんがけ

2−1 巾取り  
荒取りを終えた、ヒゴの巾を揃えます


画像、手前にヒゴを引いています。

荒取りの段階で、欲しい寸法より気持ち広め(1mm以内)に取っておき、その後、この巾取り刃物の間を通しヒゴ巾を揃えます。


2−2 面取り
巾を揃えたヒゴの両端の角を斜めに落とします


画像、上方向に引いています。
刃物を通るヒゴの下側が竹皮の面。
竹皮面の両端を斜めに落とすことを「面取り」と言い、若干の丸みをもたせる事によりササクレを防ぎ、又手を切ったりしないようにします。


両端のみが削り落とせるように刃物をセットします
この様に、どの籠もすべてのヒゴを面取りしています


これも面取り刃物
鎌です。
青物職人に見せていただいたこの刃物は、草刈り鎌に手を施して作ったものです。
道具は、往々にして仕事に合わせて作ります。


2−3 せんがけ
ヒゴの厚さを揃えます

面取りまで終わったら、ヒゴの厚みを揃えます。
刃物と台の間にヒゴを通します。

例えば1つの籠に100本のヒゴを使う場合、そのヒゴの厚みが揃っていないと、厚いヒゴ薄いヒゴが混じり交差して、出来上がった籠は波打ちます。

また、作る籠に対するヒゴの巾と厚みの関係は重要で、そのバランスがうまくないと編めないこともあります。
籠の風合いは0.05mmくらいの±でも変化します。


ヒゴとり完成

買い物籠10個分です




作って1年経過した色です。
青物は陽に当たるほどに色が抜けていきます。



買い物籠は、教室の課題で作りました
工房での制作はしておりません






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