根曲竹のりんごかご
                青森県
深い緑色の根曲竹。
よくしなります。
節のまわりの皮は、
金たわしで軽くこすると
きれいに落ちていきます。
道具たち。
シンプルな道具と
職人さんの手で、
竹がみるみる姿を
変えていきます。
かごを作って50年の職人さんの手。
力が入る関節が、まるで竹の節のように
ぽっこりふくらんでいます。
青森土産のりんごを入れて。
16個(約5kg)入っていますが、竹の丸さを生かした持ち手が手に食い込むことなく、手のひらになじみます。
果物入れだけではなく、ガーデニングに使ったり、お弁当を入れたり、温泉巡りに使ってみてはいかがでしょうか。

奥より
商品番号
 根曲竹りんごかご(大) サイズW380×D260×H190mm
  参考上代 ¥4,725(税込)
商品番号
 根曲竹りんごかご(小) サイズW300×D200×H130mm
  参考上代 ¥4,410(税込)
商品番号 607
 本染手ぬぐい りんご サイズW980×D360
  参考上代¥840(税込)

根曲竹の断面。
水分が多くみずみずしく、
工房には、竹の香りが
漂います。

 稲穂が黄金色に実る9月下旬、青森では、りんごの収穫が始まります。
 りんごの収穫と合わせて、「根曲竹(ねまがりだけ)のりんごかご」の生産も最盛期を迎えます。
 青森県のりんご農家で収穫に使われている、「根曲竹のりんごかご」。地元の山で採れた竹を使い、職人の手で編まれたかごは、プラスチックやゴムなどの製品にはない機能美を備えています。竹細工が美術工芸品として珍重されている昨今、実用品として使われているかごは、全国的に見ても珍しいかもしれません。

 東京から青森を経て、弘前市にある津軽根曲竹細工の職人さんの工房を訪ねました。

 根曲竹は、イネ科のタケササ類に属します。
高さは1〜2m、直径は1〜2cm。職人さんに
よると、雪の重みで根が曲がるのでこの名が
ついたといわれているそうです。
 こちらの工房で作られているかごの材料は、
岩木山、八甲田山で採集されたもの。職人さん
自らが山に出かけます。採集時期は10月ごろ。

りんごの収穫の時期に備え、竹も最良の状態を迎えます。

 工房に入ると、竹独特の香りが漂います。湿ったような竹の香り、笹だんごみたいな…
 竹の倉庫を見せていただくと、青々した竹が束ねてありました。採集して間もないそうで、水分がたっぷりあるため、水に漬けなくてもやわらかく、編みやすいそうです。ほかの竹や籐などは、水に漬けてやわらかくしてから編むと聞きましたが、断面を見せてもらってそのやわらかさに納得しました。



  りんごかごは、まず、割いた竹でカゴの部分を                                     六角目に編みます。この六角目が、津軽竹細工                                     の特徴です。型を用いず、やわらかい楕円形に                                      編み上げます。
 





















 かごの部分に、2つに割いた竹で縁取ります。小刀を使い、するするとまっぷたつに割かれます。割いた竹に縁にあわせたカーブをつけ、かごの縁を編んで仕上げます。
 最後に、取っ手をつけて、できあがります。

 こちらの工房では、ご家族3人で作業をされていました。すべての工程を各人一人でこなします。「みんな好き勝手に編んでるよ」とおっしゃいますが、編みあがったかごは、ほぼ同じ大きさ、同じ形に仕上がっていました。
                   
 
 工房に飾ってあったかごは、すっかり枯れて、茶色くなっていました。あれだけ青かった竹が、こんな色になるとは驚きです。逆に、あんなに青い竹で編まれていたことに驚きました。からからに水分が抜けているはずなのに、ささくれが目立たないのも驚きです。

 「都会では、いろいろな工夫をされて使ってらっしゃるようですね」と、職人さん。「ぜひ長く使っていただきたいです。長く使うと、竹の色の変化も楽しめますよ」。
 
 雪に耐えて強さを備えた竹が、職人さんの技を得て、実用的なかごに生まれ変わります。