Pilot Hardware Reference


この記事は、改造を勧めるものでも、改造の結果を保証するものでもありません。 記載内容については、正しい情報であることを確認し、 また正しく書かれていることを期待して作成されていますが、それを保証するものではありません。 改造にあたっては、改造をされる本人の責任においてそれを行ってください。
なお、このページは、コンピュータのハードウエアに関するある程度の知識がある方 (実体配線図なんぞより、回路図の方が理解しやすい人)を対象に書かれています。あしからず。

PalmPilot Personal Memory Board Pinout

基本的に、PILOT, PalmPilot, PalmIIIの間で、これらのピン接続情報は変更されていないと考えます。 また、基板エッジのピン番号は、以下の図のような定義とします。

[Board Pinout]
#Pin#Pin #Pin#Pin
1 Gnd 2 Gnd 37 ~RESET 38 ~DTACK
3 CLK 4 ~RFSH 39 R/~W 40 ~LDS
5 IRQ3 6 SPSRXD1 41 A0 42 ~AS
7 SPSCLK1 8 SPSEN 43 ~UDS 44 ~OE
9 Vcc 10 Vcc 45 Gnd 46 Gnd
11 NC 12 A23 47 D0 48 D1
13 A22 14 A21 49 D2 50 D3
15 A20 16 A19 51 D4 52 D5
17 A18 18 A17 53 D6 54 D7
19 A16 20 A15 55 D8 56 D9
21 A14 22 A13 57 D10 58 D11
23 A12 24 A11 59 D12 60 D13
25 A10 26 A9 61 D14 62 D15
27 A8 28 A7 63 Vcc 64 Vcc
29 A6 30 A5 65 ~LWE 66 ~UWE
31 A4 32 A3 67 ~CSA0 68 ~CSA1
33 A2 34 A1 69 ~CSA2 70 ~CSA3
35 GND 36 TIN1 71 Gnd 72 Gnd

#69, #70のピン名称については異論のあるところかもしれませんが、とりあえずこのように定義します。

(参照:Pilot Hardware Main Page

TC518512AF Specification

512K word * 8bitの疑似SRAMです。動作電圧2.7V〜5.5V、全I/OはTTLレベル、 オートまたはセルフリフレッシュ可能、2048 refresh cycle / 32msのリフレッシュです。

この石の仕様(データシート)は、東芝のweb site から入手可能です。(注:以前は入手可能だったんですが、 最近行ったら疑似SRAMの項目のインデックスが工事中になってしまっています (既に一年以上工事中のままです)。 もしかして生産打ち切り?手元に残っているPDFファイルを配布しちゃまずいですよね...)

Pinout
#Pin#Pin
1 A18 32 Vdd
2 A16 31 A15
3 A14 30 A17
4 A12 29 R/W
5 A7 28 A13
6 A6 27 A8
7 A5 26 A9
8 A4 25 A11
9 A3 24 ~OE/~RFSH
10 A2 23 A10
11 A1 22 ~CE
12 A0 21 I/O8
13 I/O1 20 I/O7
14 I/O2 19 I/O6
15 I/O3 18 I/O5
16 Gnd 17 I/O4
Control Function
~CE ~OE/~RFSH R/W A0-18 I/O1-8 Condition
L L H V* Out Read
L * L V* In Write
L H H V* Z ~CE Only Refresh
H L * * Z Auto/Self Refresh
H H * * Z Standby
* : H or L
V* : ~CE確定時"In", その後"*"

PILOT1000/5000 1MB Memory Board Schematic

RAMまわりの概略のみ示します。詳細は、 Pilot Hardware Main Page にちゃんと図面がありますので、そちらを参照してください。

Board Edge Pin U1 U2
A19 A0 A0
A1-18 A1-18 A1-18
D0-7 I/O1-8 -
D8-15 - I/O1-8
~CSA1 ~CE ~CE
~LWE R/W -
~UWE - R/W
~CSA1 & ~RFSH (*) ~OE/~RFSH ~OE/~RFSH
(*) Driven by U5 (And gate)

PalmPilot Personal 2MB Memory Board Schematic

RAMまわりの概略のみ示します。

Board Edge Pin U1 U2 U3 U4
A19 A0 A0 A0 A0
A1-18 A1-18 A1-18 A1-18 A1-18
D0-7 I/O1-8 - I/O1-8 -
D8-15 - I/O1-8 - I/O1-8
~CSA1 ~CE ~CE - -
~CSA3 - - ~CE ~CE
~LWE R/W - R/W -
~UWE - R/W - R/W
~CSA1 & ~RFSH (*1) ~OE/~RFSH ~OE/~RFSH - -
~CSA3 & ~RFSH (*2) - - ~OE/~RFSH ~OE/~RFSH
(*1) Driven by U5 (And gate)
(*2) Driven by U6 (And gate)
注:アドレス線などは一部しか確認していません。

Palm 2MB Upgrade Memory Board Schematic

この板はとんでもないことに、シルク印刷にデバイス識別子がついてないので、 仮に以下のように定義することにします。

[2MB Upgrade Pins]

Board Edge Pin U1 U2 U3 U4 U8 U5U6
A0 - - - - A0 --
A19 A0 A0 A0 A0 - --
A1-2 A1-2 A1-2 A1-2 A1-2 A1-2 --
A3-18 A3-18 A3-18 A3-18 A3-18 - --
D0-7 I/O8-1 - I/O8-1 - D0-7 --
D8-15 - I/O8-1 - I/O8-1 - --
~CSA1 - - ~CE ~CE - -#1
~CSA2 - - - - ~CS2 --
~CSA3 ~CE ~CE - - - #1-
~LWE R/W - R/W - ? --
~UWE - R/W - R/W ? --
~RFSH - - - - - #2#2
~CSA1 & ~RFSH - - ~OE/~RFSH ~OE/~RFSH - -#4
~CSA3 & ~RFSH ~OE/~RFSH ~OE/~RFSH - - - #4-
注:アドレス線などは一部しか確認していません。

Exar ST16C650 (TQFP Package) Pinout

この石のデータシートは、EXARのサイトから入手可能です。

#Pin #Pin #Pin #Pin
1NC 13NC 25NC 37A9
2D5 14XTAL1 26A2 38~CTS
3D6 15XTAL2 27A1 39~DSR
4D7 16~IOW 28A0 40~CD
5S2/RCLK17A8/IOW29~RXRDY/IRQB41~RI
6A4 18Gnd 30INT/IRQA42Vcc
7RX 19~IOR 31~OP2/S343D0
8TX 20A3/IOR32~RTS 44D1
9A5/CS021S1 33~DTS 45D2
10A6/CS122~LPT2/~DDIS34~OP1 46D3
11A7/~CS223IRQC/~TXRDY35RESET 47D4
12~LPT1/~BAUDOUT24~AEN/~AS36SEL 48NC

74139の真理値表

TTL(や互換品)の仕様は、TI社(Texas Instruments)のweb site を探すと入手可能なことが多いです。CQ出版のTTLハンドブックを持っていない方は、 そちらで探すと良いでしょう。

EnableSelectOutput
~G BAY0Y1Y2Y3
H XXH H H H
L LLL H H H
L LHH L H H
L HLH H L H
L HHH H H L

TRG SuperPilot Liteのリフレッシュ動作

TRGのSuperPilot Lite 3MBの回路のリフレッシュ動作に関して。 この回路では、2MB分のメモリチップを2バンクに分け、 一本のチップイネーブルをA20とデコーダ74139を使って2本に分けて、 それぞれのバンクに入力していますが、リフレッシュ信号を生成しているANDゲートは、 同じものを共通で使っています。

Edge PinoutPSRAM PinoutCondition
A20 ~CE ~RFSH ~CE0~CE1~RFSH/~OE Bank0Bank1
L L L L H L R/W Ref
H L L H L L Ref R/W
X H L H H L Ref Ref
L L H L H L R/W Ref
H L H H L L Ref R/W
X H H H H H StandbyStandby
R/W: Read or Write
Ref: Auto/Self Refresh

上で明らかなように、読み書きに使っていない側のバンクは、 ~RFSH信号のパルスに基づいてオートリフレッシュを行うことになり、 読み書き動作に全く支障はないと思われます。

既に明らかになっていること

考察

上述の情報と、TRGのSuperPilot Lite 3MBの回路の解析結果、 及びPilot Pro Shop のTRG SuperPilot Lite 4MB改造の情報から、以下のことが推測される。 (注:このように考えるのがリーズナブルであるというだけで、証明しているわけではない)

  1. ~CSA1と~CSA3は同時にはイネーブルされず、また、 これらは互いに別のアドレス空間に対してイネーブルされると考えられる。 これは、PalmPIlot Personal 2MBボードが、 A20以上のアドレス線を使わずに2MBの領域を認識させていることから、推測される。
  2. ~CSA1がイネーブルされるアドレス空間は連続した2MBの空間であり、 開始アドレス 0x000000 (または 0x400000, 0x800000, 0xC00000 のどれか) からの2MBの領域を含んでいる。 従って、3MBなどの2MBを超える増設を行なう場合は、 ~CSA3をあわせて使用する必要があると考えられる。これは、 から推測される。
  3. ~CSA3がイネーブルされるアドレス空間は、連続した少なくとも2MBの空間で、 開始アドレス 0x200000 (または 0x600000, 0xA00000, 0xE00000 のどれか) からの2MBの領域を含んでいると考えられる。これは、TRG SuperPilot Lite 3MB及び4MBでは、 3MB目の認識に~CSA3イネーブルと A21:20 = 10b の条件を使用し、 4MB目の認識に~CSA3イネーブルと A21:20 = 11b の条件を使用していることから推測される。
  4. DragonBall及びPalmOSでは、物理アドレス空間が不連続であったり、 イメージが見えていたりしても問題にはならないと考えられる。 これは、本来は~CSA1のみで2MB空間をアクセス可能であるにも関わらず、 PalmPilot Personal 2MBボードではアドレス信号を使わずに~CSA1と~CSA3の両方を利用して 2MBだけの領域を認識させることが可能であることから、推測される。

片桐さんから頂いたメモ

片桐さんより、Palm 2MB Upgrade Boardの4MB改造メモを頂きました。 以下に掲載させて頂きます。


回路は、下図のAC139が中心になります。
(等幅フォントで見てください。MSゴシックで書いています)
私はACを使いましたが、ACTのほうがいいかもしれません。

              74AC139
              ---__---
  CSA3 >------|      |------< Vcc
  A20  >------|      |------< CSA1
  A21  >------|      |------< A20
  CE31 <------|      |------< A21
  CE32 <------|      |-
             -|      |-
             -|      |------> CE11
  GND  >------|      |------> CE12
              --------

CE31,CE32は基板表(PalmPilotに装着したとき見える面)のPSRAMのCE端子に
接続します。
CE11,CE12は基板裏のPSRAMのCE端子に接続します。
CEx1は実装されていたものに、CEx2は増設したものに接続します。
実装されていたPSRAMのCE端子はあらかじめ浮かせておいてください。

CSA3,CSA1は、基板表のカードエッジ近くの両端にある5pinのANDチップから
とります。
向かって左のチップにCSA3、右側のチップにCSA1が結線されています。

          -----                         -----  
 CSA3 <---|   |--              CSA1 <---|   |--
        --|   |                       --|   |  
        --|   |--                     --|   |--
          -----                         -----  

A20,A21はカードエッジからとります。
幸いに基板裏面にはカードエッジからテストポイント(1mmくらいの丸いパタ
ーン)が出ているので、ここに線を半田付けします。
場所は、基板の切り欠きを右下に見て、右から10コ目がA21、11コ目がA20です。

             A20 A21
              | ↓                         |
 o   o   o   o↓ o   o       o   o   o      |
   o   o   o   o   o   o       o   o   o   /
                                           |
-------------------------------------------

(未完)....


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Last modified: $Date: 2005/06/17 14:29:38 $ UTC
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