楽しいステレオ立体写真であそぼ!

ステレオ写真講座


★ステレオ写真の歴史:このページ

物が立体に見える目、の理屈あれこれ、ステレオ写真の原理など。
ステレオ写真の鑑賞方法:これ大事です!
ステレオ写真の撮り方1:2台のカメラ、または1台でのずらし撮りの基礎。
ステレオ写真の撮り方2
ステレオ写真の撮り方3
その他の方法
 より目の写真館

ツルニチニチソウ

ステレオ写真の歴史
★ステレオは日本語では立体、3Dなどと同義語で、ステレオ写真、立体写真、ステレオグラム、3D写真あるいは3D画像など、人により言葉の使い方はまちまちです。

ステレオ写真では、平面でありながら物体が立体に、あるいは三次元空間が現実のように空気感をともなって見ることができる画像を言い、ここでは左右2枚の写真で構成される方法を主に述べていきます。

立体視する画像は、従来の印画紙などにプリントされた画像やスライドフィルム(リバーサルフィルム)が主流でしたが、プロジェクターで投影された画像(スクリーン)やパソコン画面(ブラウン管や液晶画面)などを使うことも可能で、当サイトでは主にパソコン画面を中心に解説致します。
したがって、アナログ(フィルム)カメラでの撮影技術についての詳細は省略いたします。

なお“より目の写真館というタイトルは、当サイトにおいては立体視クロス(交差)の画像配置を標準としておりますので、鑑賞時に寄り目になるので、名付けた次第です。
特に見方について記述のない場合はすべてクロスで立体視してください。

☆ステレオ写真は実はカメラの歴史とほぼ同じぐらい古くからあり、1900年頃からすでにヨーロッパで流行し始めたそうです。
日本でも戦前からステレオカメラが製造されていたそうで、明治時代の風景などがステレオ写真で残っています。徳川慶喜やアイゼンハワー(米)大統領、横尾忠則、萩原朔太郎、ら著名人もステレオ写真を愛好したそうです。

戦後のブームで盛んに製造販売されるようになりましたが、実用的なものとしては1950年頃多数生産されたアメリカ製ステレオ撮影用の“リアリスト ”というカメラが、リアリストサイズという規格が標準となり世界的に浸透、流行しました。
左右2コマ同時にステレオ写真写真が撮れる、35mmフィルムを使ったカメラです。
代表的なカメラとしてアメリカのリアリスト、リベアなど、下の写真は人気のリベアステレオカメラ。

◆ステレオ写真と言えば“ステレオオタク”で有名な赤瀬川原平さんを思い出しますが、著書の中で紹介されている数十枚のステレオ写真のなかにも、裸眼ステレオ視に冷や汗が出るほど困難な写真もあります。
ビュワーを使うか、熟練した人ならば一応見ることは出来るのですが、カメラの光軸そのものがロンパリか、ガチャメ(酒乱の眼)だったりするようで左右が不整合で、非常に一致しにくいのです。
もともとカメラの設計がいいかげんなのか、なにしろ全てビンテージモノ、途中で狂ってしまったのか、 定かではありませんが、かなりいいかげんなカメラも横行していたようです。

現在製作されているステレオカメラは、警察の現場撮影用や宇宙惑星探査機用など特殊な分野であり、一般市民向けには製造販売はされていないようです。
個人的には、既製のカメラ2台を合体させたり、趣味で手作りカメラを楽しんでいる方もいますが、マイナーな世界には違いありません。

欧米では木製ニス塗りの格調高い?ビュワーなどで、紳士が立体ヌード写真などを鼻の下を長くして覗いていたようですが、日本でも既製のステレオ写真といえば、温泉街の怪しい土産物のスケベ商品などがあったようです。
ま、古今東西、ステレオ写真に限らず、画像と言えばすぐにヌードに走りがちですが、 19世紀からのカメラの発展の歴史には、ヌード写真の流行がカメラの進歩に少なからず貢献したと言われています。
ヌード写真などと言うと真面目な方は眉をひそめられるでしょうが、男たちの「裸体を見たい」欲望や憧れ、またそれに注ぎ込む果てしない情熱は人類史上不変であり、悲しいサガでもありますが、人類が絶滅しなかった理由の重要な部分に相違なく、決して否定してはならない文化かもしれません。

事実、カメラの発明以前には絵画の世界でも数多くのヌード作品が描かれてきましたが、あれこれ言っても結局、何時の時代もビジュアルなものとエロは切り離せないわけで、「エロス」とか言い訳けがましくアートのカテゴリーに位置づけてきたのではないでしょうか。
もし、もっと古くから写真技術があったなら名画の多く、また、錦絵・春画も存在しなかったかもしれません。

アカデミックな写真雑誌やアート写真展でも真面目ぶったヌード表現はつきもので、当然3D関連の書籍にも必ずヌード画像が出てきます。

◆人によっても感動が違う・・・
ところで、立体写真に興味のない人も多々いるようです。
あるときステレオ写真を見せて「見える?」と聞きました。
すぐに「見える」とその人は答えました。
立体視がえらく早かったので本当に見えているのか疑いを持ってしまいましたが、話しているうちに分かったことがありました。
見えてはいるらしい。遠くに山があって、近くに木があって‥‥‥と言うのです。

言ってみればその人にとって「だから何ナンダ!」という感じらしいのです。
普通に見える?「そりゃあそうだろうけどさ‥‥‥」
言葉を失います。
立体視ができても、それがあまりにも自然であるがゆえに「それで?」という人です。押しつけるわけにもいきませんし、これはどうにもしかたがないのでとりあえず無視しましょう!
確かに、最初は立体に見えるだけで感動しますが、慣れてくると立体に見えるだけでは飽きるものです。
やはり、興味深い、あるいはすぐれた写真でなければつまらないのはモノラル写真も同様です。

そういうヒトには立体ヌード写真でも見せれば心が動くかもしれませんね!(いや、べつのところ?)
最初は3D風景写真でも感動するものですが、この世界でもやはりエロに「落ち」ます。

余談はさておき、

◆ハイテク化の現代でさえ、ステレオ写真ファンの多くがいまだにリアリストなどの規格を引きずり、カメラ・機材も当時の古い物を使っている、という現実があります。
それは、現在に至るまで新機種が作られていないということで、ステレオカメラの進化は、一時的なブーム(戦後まもなく)以来凍結したと判断せざるを得ません。
機材いずれも骨董かビンテージのレベルで、中古カメラ店やオークションなどの他一般的には殆ど入手困難になっている現状です。しかも骨董的価値があり程度の良い物は高価なうえに、ステレオ用マウントなどの部材の入手も現在は困難な状況です。
また、それらのカメラは2個のレンズが固定で接写もできませんし、機能的にもかならずしも優れているとは言えません。

第一、写真システムそのものも、昨今はデジタル化でアナログ(フィルム)カメラも衰退の一途を辿っている現状です。
また現在まで、残念ながら一部のマニアをのぞいて、一般的にはステレオというと「音響」というほどステレオ写真は忘れ去られ影を潜めた感があります。 映画やTV、また、パソコンなどの映像メディアの多様化という影響が最も大きいのでしょう。

十年あまり前、やや復活の兆しが見え、CGによる3D関連の出版物まで登場しましたが、やはり一時的な流行の域を超えず、依然としてマニアックな個人的な趣味で終始し、広く一般への普及には及んでおりません。

☆その理由としては 、なんといっても第一に「見る煩わしさ」かもしれません。

従来のステレオ写真では大きな画像で見ることは標準ではありませんでした。
結局、誰にでも立体に見えるビュワーで覗くのが主流でしたが、そのフォーマットのまま、難しい裸眼視平行法で見て楽しむのが“マニアの条件”のように、立体視の腕を競ったりしてきました。

裸眼視の難しさに加え、専用のビュワーがあってもテレビを気楽に見るのと違って“覗く”という行為自体、少々陰気な雰囲気でうっとおしく、煩わしいものです。
それに、ビュワーでは35mmやせいぜいブローニーサイズ(6×6cm)といった小さな画面に限られ、迫力に乏しいということが致命的です。
大きな画像を見ることも技術的には可能ですが、プリズムやミラーを使った 大袈裟なビュワーが必要なのです。

いくら立体に見えても大画面のハイビジョンには勝てるとは思えません。
理想はハイビジョンで肉眼で立体画像!でしょうね・・・

new しかし、ビュワーもプロジェクターもスクリーンも要らない「クロス法」という肉眼、裸眼でのステレオ画像の鑑賞方法があります!

★本当は、誰でもちょっと練習すれば大きな立体画像で楽しめるのです。

残念ながら、ビュワーを使わないステレオ写真の裸眼視は、平行法、クロス法ともに少々不自然な目の動きが必要なためか鑑賞を諦める人が多いのも事実です。
近視遠視、老眼、乱視など眼の健康度にもより個人差があります。

しかし、ステレオ写真の、広がる空間の迫力!臭いや手触りまで伝わってきそうなリアリティー溢れる感動はなんとしても、一度は体験していただきたいと思います。

加えて、昨今のデジタル技術の普及で時計業界同様、写真の世界、カメラ業界に一大変革がおきました。 そして、DPEや、ポジフィルムのステレオマウント、保管その他さまざまな機材、ハードの取り扱いのたいへんな煩わしさからも解放されました。
画像の編集もパソコンで思いのままです。 パソコンがあれば、プリントもビュワーも、プロジェクターやスクリーン、色眼鏡も不要です。 そして撮影も2個レンズのついたステレオカメラがなくてもステレオ写真は撮れるのです。

「とても簡単ですからデジカメでステレオ写真を撮ってみませんか!」

☆実は私の場合、立体写真撮影機材の一応プロのメーカーであり、私自身でも好んで撮影しておりましたが、ある時から行き詰まりしばらくの間中断しておりました。
しかし、十年近く前からのデジタルカメラとパソコンの普及で熱が復活しました。
その大きな理由は
★すぐに大きいパソコン画面でクロス法で見ることができる。
★フィルムや現像の時間と手間がなく、経済的。
★失敗しやすいステレオ撮影だが何枚でも気にすることなく撮って、カメラのモニターでその場で確認や消去が簡単にできる。
などなどです。

やっと「ステレオ写真にぴったりの機材が見つかった」という感じです。 さらに高画質でプリントもでき、もちろんプリントでの立体視もできます。
銀塩カメラの味も捨てがたいものがありますが、デジカメとパソコンのデジタルコンビ、さらにphotoshopなどの画像編集ソフトがあれば最強です。

高価なビンテージステレオカメラなら安心、とは限りません。
間違ったステレオ画像は非常に眼を疲労させ、ついには目を痛めることもありえますので注意が必要です。 日常でも「見えそうで見づらい」というのは音以上に、眼は敏感に神経に障るものです。
どうか、当サイト、3Dマニュアルをご活用いただき、正しいステレオ写真をお楽しみください。

◆今はありがたいことにデジカメはフィルムが要りません。ちょっと写真を撮るときにカメラをずらして2〜3枚取っておくことをお勧めします。
後で楽しめますよ!

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