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  ご 挨 拶
                      


          理事長  川本 哲郎

この度、理事長に選任されました川本哲郎です。法と精神医療学会は、精神衛生法が精神保健法に変わる前年の1986年3月に設立されました。学会の目的は、「精神医療に関する法学・医学及びその実務の総合的研究ならびに研究者相互の協力を推進し,もって精神医療の充実と改善に寄与すること」です。

本学会設立後、1995年に、精神保健法は精神保健福祉法と名称を変更し、数次の改正を経て、その充実が図られています。また、1999年には、民法の改正によって、成年後見制度が導入されましたし、2003年には心神喪失者等医療観察法が成立して、犯罪者処遇の面でも大きな転換が図られました。さらに、2009年に始まった裁判員制度では、被告人の責任能力の判断についての議論が行われています。本学会の大会におきましても、シンポジアムのテーマとして、成年後見、保護者制度、精神鑑定、発達障害、薬物事犯等が取り上げられているところです。

この学会の設立以来の大きな特徴としては、様々な立場の方が一堂に会し、それぞれの意見を戦わせるということが挙げられると思います。法律と精神医療の研究者の中でも対立は見られるのですが、学問的な対話の成立を目指して、これまで努力が重ねられてきたのです。その伝統を継承して、法と精神医療の問題の研究に本学会が貢献できるよう、努めていく所存です。

多くの方々が学会に参加し、法と精神医療の分野の発展にご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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法と精神医療学会