§Happiness 第ニ章:強者達の憂鬱

 by 暁 十夜様



 リットが干潟で消息を絶ってから何時間経ったのか。もう今日という日が終わり、新しい明日が始まろうとする時刻。
 ジュアンがリットが消えたと言ってから、その場にいる社員全てを使って探させたが、干潟はおろかダグラム市のどこにもリットの影も形も見当たらなかった。
 私はサーシャ=ドライバー、この大陸労働新聞社の社長。だけど今はそんな肩書きも、権力も富も、無力ね・・・・
「エリオット〜〜・・・・ぐしっ・・・・」
 リットがいなくなったと聞いて一番錯乱して泣きながら街中を走りまわったレイチェルは泣き疲れてリットのデスクで眠っている。
 遅いからと言う理由で帰るように勧めたが、彼女はリットが帰ってくるまでここにいるときかなかった。
 それはそうと今日出勤していた正社員がジュアンとリットだけと言うのも問題である。きっちり減給処分にはしたけど。
「あ〜〜、疲れたぁ〜」
 今日だけで干潟と会社を3往復――全てダッシュ――させたジュアンが応接用のソファにもたれてうなだれる。
 そもそもなぜ今頃になってリットが干潟で消えたのか。前にあそこで神隠しなどにあったという記録など無いし、それに今になって役所が干潟から魔力を検出したのかも謎だ。魔力や魔法に関しては今よりも昔の方が本物の魔術師なんかもいてずっと敏感だったはずなのにその時代ですら干潟になにかあったなどという記述は無い。
「・・・・・これは一度彼女に聞いてみないとね」
 そう呟いた時、私の座っているデスクにお茶が静かに置かれる。自称勇者のアルバイト、クリスだ。彼女はこの中のだれよりも走り回ったはずなのに疲れた顔一つせず皆にお茶を淹れてくれる。
「ありがとう」
 私はお礼を言ってから湯のみに口をつける。今飲んでいるのは紅茶ではなく安物の緑茶なのだが淹れ方一つでずいぶんと違ってくる。それと彼女が淹れるお茶はリットが淹れるお茶と味が似ているのが私の心を幾分か楽なものにしてくれる。
「そう言えば、アベル遅いわね。どうしたのかしら?」
 全員にお茶を配り終えたクリスがトレーを棚に戻しながら言う。
そう言えば挙動不審なもう一人のアルバイトの姿が見えない。クリスの話しでは私がリットと社長室で話している間にお使いを頼んで出ていってからまだ帰らないらしい。同じアルバイトでもクリスと違い全然使えない。まったく、いったいどこまでジャガイモを買いに行ってるのやら。
「まったく。取材とか言って装備品無しで雪山に登らせるわよ」
「止めといた方がいいっすよ。喜ぶだけっすから」
 私の発言に対するジュアンの一言で彼がどんな人間なのか、わかった気がする。
 ベーターベンの上の壁掛け時計に目をやるともう深夜の1時を回っている。
「今日はもう遅いからみんな部屋に戻っていいわよ」
 私がそう言うとジュアンとクリスはそれぞれの部屋へと戻っていった。私はリットのデスクで寝入っているレイチェルに静かに声をかける。
「起きて、こんなところで寝てると風邪ひくわよ」
「ふぇ?エリオット帰ってきたの?」
 レイチェルは泣き腫らした赤い目を眠そうに擦りながら私に聞いてくる。その問いの私はただ無言で首を横に振った。
「エリオットが帰ってくるまで絶対帰らないからね」
 今日何度目になるのか、このセリフに私は溜息をついた。まぁ、言っても聞かない子だって事は最初からわかってたことだけど。
「いいわよ。今日は泊まっていきなさい。ちゃんと部屋も用意してあげるから」
「え!?じゃあエリオットの部屋で寝たい」
 レイチェルがまた突拍子もないこと言い出す。私は思わず苦笑してしまう。
「だめよ、当人がいない部屋に泊まるのは。普段アタシが泊まる時使ってる部屋があるからそこで寝ましょ」
「え〜、エリオットの部屋で寝たい〜」
 まるで駄々っ子のような口調でレイチェルは言うが、わりと素直に言う事を聞く。好きな相手の部屋と言うのは、その本人がいてこそと私は考えている。誰もいない、まして本当に帰ってくるかもわからない人を待っているためにそこにいるのは辛いものだというのを私は子供の頃から知っている。
「エリオット、帰ってくるかな・・・・」
 またレイチェルの頬を涙が濡らす。彼女にとっては初めてなんだろう、好きな人がいなくなってしまうかもしれないという恐怖を感じたのは。自分の力ではどうしようもない、無力感と焦りが彼女の心に渦巻いているはずだ。
「大丈夫よ。エリオットはそう簡単に死んだりしないわよ。絶対帰ってくるわ」
 私には軽く微笑んでそう言うことしかできない。彼女にも、そして私自身にも・・・・・・
「それにしても驚いた〜、まさかここの社長さんがサーシャさんだったなんて」
 ようやく落ちついてきたのかレイチェルが笑いながら話しかけてくる。
「そうね、まさかアタシもレイチェルがここに来てたなんて意外よ」
 そう、以外だ。ヴォゼック家はこの街でも、いや世界でもそれなりに有名な名家だ。そんな名家の令嬢がリットに好意を持つなんて。しかしヴォゼックの家系は自由奔放で、ただの一般市民と結婚した人物も多いし、冒険者と一緒になって世界中を走り周った人物もいるらしいと言う話しを聞けばあながちありえない話しでもないのだけれど。
「でもさ、エリオットとかジュアンが言ってた社長さんのイメージと私の持ってるサーシャさんのイメージって全然違うから名前聞いてもわからなかった」
「へぇ、なんて言ってたの?」
「人間の皮を被った恐怖の魔王だの、世界最強の女傑だの、本場の雪女よりも冷たい氷の女だのetc.etc.サーシャさんって全然そんなんじゃないのにね」
 なるほど、影でそんな事を言ってたのね。全員減給処分。
 ただ彼等の言っていることもわかる、リット以外の社員が持っている私のイメージもレイチェルが持っている私のイメージもどちらも両極端にしかすぎない。趣味人の私と、公の場での私。本当の私を知っているのはリットだけなのかもしれない。でもやっぱり減給。
「そう言えば初めて会った時もこうやって一緒に寝たよね、あ〜、懐かしいなぁ」
 私と彼女が初めて会ったのは父が主催したパーティーでのことだ。手広くビジネスをしていると色々と顔が広くなる。貴族から資産家。それこそマフィアまで。ヴォゼック家の人間も数多い知人の一人として招かれていた。
「あの時はホントに危なかった〜、サーシャさんがいなかったら私今頃海の底だったのよね〜」
「あら、もしかしたらどこかの山奥だったかもしれないわよ」
「あ〜、ありえるかも〜」
 今でこそバカな冗談として笑い話として話せるけど、金持ちが誘拐されて殺されると言うのは意外と多い。自分よりも裕福な金持ちを妬む者もいれば金目当てで犯行に及ぶ者もいる。そう言った類の輩から私はレイチェルを助けた。が、それ以来すっかり懐かれてしまった。
「でもさ〜、サーシャさんがいきなり旅に出たって聞いた時はビックリした〜、一体どこ行ってたの?エリオットなんか「きっと暗殺術でも磨きに行ったんだろ」な〜んて言うし」
 レイチェルが楽しげにリットの口真似をしながら言う。
「そうね、実際は地方の都市巡りね。色々と珍しい物があったわよ」
 それからしばらく私の行った先々の事を話した。ひとしきり話した所で時計に目をやる、もうかなり遅い。
「そろそろ寝ましょうか、もう遅いし」
 私の言葉にレイチェルも時計に目を見る。もう深夜である。あと数時間もすればまた街に活気が戻って来て忙しくまた毎日が始まる。
「あ〜、ホントだ。そんじゃ寝よっか。おやすみ〜」
「ええ、おやすみ」
 私は明かりを消してベッドに横になる。非常時にも睡眠は必要、いざと言う時に寝不足でなにも出来なかったらそれこそ悔やみきれない。
 それに起きて待っているよりもストレスが感じられないだけいい。・・・・・まだリットは帰ってこない。


 次の日、レイチェルよりも早く起きた私は彼女を起こさないように部屋を出て、誰もいないオフィスへと向かう。私はオフィスのドアの前に立ちノブに手を掛けようとしたところで異変に気が付く。誰もいないと思っていたオフィスの中から人の気配がする。リットだろうか・・・・私は静かにドアを開ける。
「あ、おはようございます」
 そう朝の挨拶をしたのはクリスだった。どうやらオフィスの掃除をしてたらしく、手には雑巾、足元にはバケツが置いてある。
「おはよう、早いのね」
「いえ、あまり眠れなかったもので」
 少しだけ隈の出来た目を細めてクリスは苦笑した。彼女もリットのことが心配なんだろう。
「ふぁ〜・・・おはよう〜」
 後から眠そうな締まらない挨拶がドアの開く音と一緒に聞えてくる。ジュアンだ。
「あら?珍しいわね。今日は雪でも降るのかしら」
 そう言いながら私は窓越しに空を見上げる。雲一つ無い見事な秋晴れだ。
「オレが早く起きたら異常っすか」
 疲れきった表情でそう言ったジュアンは自分のデスクに座るとそのまま突っ伏して寝始める。いつもならはたき起こすところだけど、昨日のこともあるしそのまま寝かしておくことにした。
 私は給湯室に入って顔を洗う。朝の空気に冷やされた水が冷たい。私はタオルで顔を拭きオフィスへ戻る。出社時間は過ぎているにも関わらずジュアン以外の正社員の姿が見当たらなかったが気にしている今更気にとめることは無い。ボーナスカットの処分にすればいいだけの話しだ。
 私は社長室に入り、デスクの一番上の引出しからルージュを取り出す。リットが女性なんだからと言ってくれたルージュだ。普段化粧をしない私が持っている唯一の化粧品でもある。
 私は薄く塗ってルージュをポケットにしまうと時計を確認してから社長室を出る。
「出掛けてくるからよろしく」
 誰に、と言うわけではなく、そう声をかけて私はゆっくりと会社を出る。少し歩いた所で振りかえって会社を見上げる。少し古臭い煉瓦造りのビルは朝日に照らされ静かに建っている。考えてみればここを立ち上げてから11年、我ながらよく続いてると思う。その理由は、自分でもなんとなくわかっている・・・・・
 私は一呼吸おいてから歩き出す。街の東通りを周りよりも少し早足で目的地に向う。朝の東通りはそれなりの賑わいを見せていた。露店の人達が忙しく準備を始め、喫茶店の看板にもモーニングのメニューがぶら下がっている。登校中の子供達が私の横を元気に通り過ぎていくのを見送りながら私は目的地の喫茶店へ入った。
「いらっしゃいませ」
 店員のまだ眠そうな声を聞きながして、私は店内を見まわし窓際の日のあたる席へと座った。壁にかかっている年代物の鳩時計に目をやる。どうやら少し早かった。
 注文を取りに来た店員にコーヒーを頼む。窓の外ではいつもと変わらない日常が始まっている。人が一人消えたところで街の流れは変わらない、それはわかっていることだけど、今はそれが少し腹立たしい。
 注文したコーヒーを飲みながら数分、入り口のドアから見知った女性が入ってくる。彼女は私を見つけると笑顔で向かいの席に座る。
「お待たせ。相変わらず時間には正確ね」
「そう言うあなたもルーズな所は変わってないわね」
「そう?サーシャが早く来過ぎだからよ」
 ケニィ・シンクレア。彼女は私のアカデミーからの友人、私がアカデミーを中退した後も連絡を取り合い、遊びもした。そして今回の仕事情報提供元だ。今日は初日の探索の結果を報告するために待ち合わせをしていた。
「どう、調子はいい?」
「なんとも言えないわ」
 紅茶を注文した彼女が笑顔で聞いてくる質問に私はコーヒーを飲みながらそう答える。
「そっかぁ、やっぱり一日じゃどうにもならないか。そう言えばエリオット君は元気?ちょっとは進展した?」
 ケニィはニコニコ顔で楽しそうに聞いてくる。良い友達ではあるのだけれど私とリットの仲を少々誤解している節がある。それよりも今は言わなくてはいけないことがある。
「消えたわ」
 コーヒーカップをコースターに置きながら私は冷静に、なんの抑揚も無く言う。
「え?消えた?どうして?家出かなんか?」
 窓の外をジュアンに似た青年が全速力で走り過ぎて行くのを横目で見ながら、私は昨日あったことをケニィに話した。
「ごめんなさい」
「ケニィが謝ることじゃないわよ」
 話しを聞いて青ざめた表情で必死に謝るケニィに私は無感情な声で言う。彼女に謝ってもらってもリットは帰って来ない。それよりも必要なのは情報。
「ねぇ、それよりも魔力場に異変が起こったのはいつ頃から?」
 半泣きになりながら謝る彼女をどうにか落ちつかせ尋ねる。
「え〜と・・・たしか二週間前くらいかな?今まで観測されたどんな魔力波形とも違ってみんな混乱してるみたい」
「じゃあ、そっちでもまったくわからないのね」
「うん、残念だけど。もっと突き詰めて調査して過去の文献を調べればわかるかも知れないけど・・・・」
 原因を調べるにはその方が確実かもしれない。だけど今はそんな悠長なことをしている時間は無い。
 しばらく沈黙が続く。その沈黙を破ったのは勢い良く開けられた入り口のドアだった。店内にいた客が一斉に視線を入ってきた青年に向ける。
「や、やっと見つけた・・・・・・あ、すいません水もらえますか・・・・」
「どうしたの?」
 私はジュアンに近寄り声をかける。汗まみれで息苦しそうに肩を上下させながら口で息をしている。また誰か消えたのか。私はなにかの胸騒ぎを覚えポケットの中のルージュを握りしめる。
「はぁはぁ・・・エリオットが・・・・エリオットが帰ってきた」
「本当!?ウソついたらクビにするわよ」
「こんなしょうもないウソつきませんよ」
「ごめん、また連絡するわ」
 私はケニィにそう言ってから店から急いで出ると全力で会社に走った。ここからならすぐに着く。すぐに着くはずなのにまるでスローモーションの様に遅く感じられる。
 入り口のドアを開けてオフィスに駆け込む。リットは・・・・いた、応接セットのソファに座っていた。しかしその横には見知らぬ少女がリットの服の裾をつかんで座っている。歳は十歳前後、紫色の髪と目の少女だ。私はゆっくりとリットに近寄り肩に手を置く。
「エリオット、自首してきなさい。そうすればすぐに帰ってこれるわよ」
「だぁぁぁぁぁぁ!!!!俺はロリコンでも誘拐犯でもな〜〜〜い!!!!」
 絶叫するリットを見て私はくすくすと笑う。
「お嬢ちゃん、お名前は?」
 とりあえず今まで心配させた分と静かにさせるためにリットを一発殴って沈黙させてから、笑顔で私は少女に尋ねた。
「・・・・アオイ」
 少女は、アオイは小さく消え入りそうなほど小さい声でそう答えた。
「アオイちゃんね。アオイちゃんの家はどこ?」
「わかんない」
 それから似たような事を聞いたが全部「しらない」「わかんない」だった。
「う〜ん、困ったわね」
 こうなれば連れてきたリットに聞くしかない。私は手近にあったトレー――金属製――を取ってリットの顔面を殴る。
「へぶっ!?いってぇ・・・・」
「さぁ、吐くのよエリオット。この子をどこで誘拐してきたの」
「だぁかぁら!!俺は誘拐なんかしてねぇって!!」
 リットは顔面を押えながら叫ぶ。
「わかってるわよ。で、実際どこで拾ってきたの?」
「拾って来たって、犬猫じゃあるまいし・・・遺跡だよ。干潟の地下にでっかい魔術遺跡があったんだよ」
 やっぱりあそこには遺跡があった。やはり最近乱れた魔力場の原因はその遺跡せいなのかもしれない。
「で、それはいいとしてどうするの?」
 私は真っ直ぐにリットを見て尋ねる。返ってくる答えの予想はだいたいつくけど。
「少しの間でもここにおいとくわけにはいかないか?」
 リットは私の予想通りの答えを返してきた。老若美醜とわず女性にやさしいリットらしい答えだ。
「ふぅ、やっぱり。いいわよ孤児院預けるにしても次の馬車が来るまで一週間以上あるし」
 私はそう言ってアオイの意見を聞こうと彼女が座っているであろうソファを見るが、いない。いつの間にか紫髪の少女はいなくなっていた。






 突然、エリオットがいなくなった。いつまでも私の側にいて笑って、怒って、泣いて。そんな毎日が続くと信じていた。だけど彼はいなくなった・・・・・・・
 私はレイチェル=ヴォゼック。この街でも有数の資産家、ヴォゼック家の長女に生まれたけど普通の人とそんなに変わらない。両親にもそれなりに愛されてるし、友達もいる。なにより大好きなエリオットがいる。それだけで私は幸せだった。でもこの時にはそんな気持ちも、無力でしかなかった。
 その日、私は久しぶりに部活に顔を出した。と言っても自分から行こうと思ったわけじゃないけどね。いつものようにエリオットのとこに行こうと思ったらちょうど玄関の所で部長に鉢合せ、そのまま部室に強制送還。も〜しんじらんなぁ〜い。結局二時間近く部長の小言と練習で潰れちゃった。
「あ〜あ、遅くなっちゃった」
 私は足早にいつも学校帰りに――時々サボって朝から行く時もあるけど――寄る大陸新聞労働社に向かっていた。普段なら学校が終わってすぐに直行なんだけど、よりによって部長に見つかるなんて・・・・今日の運勢悪いのかぁ?でもそんな運勢もエリオットに会えば吹っ飛んじゃうはず。
「うふふふふふ」
 新聞社のすぐ側の角を曲がろうとした時、猛スピードで角を曲がってきた人影にぶつかって私は転んでしまった。
「いった〜い、もう、ちゃんと前見て走りなさいよ!!」
 なんてお約束なセリフを言いながらぶつかった犯人に詰め寄る。が、それは毎日よく見る顔だった。
「・・・・ってなんだジュアンか。どうしたの?」
 ぶつかってきた犯人は万年色ボケ男のジュアンだった。毎日毎日違う女性に声をかけてはナンパしている。私もいっつもしつこく迫られるけどハッキリ言ってアウト・オブ・眼中、興味無しって感じ。ルックスもいいし、おもしろいけどやっぱり私はエリオット一筋なのよね〜
「あ〜、今日はエリオットどんな顔してるなぁ、やっぱりムスッとした顔で仕事してるのな。でもムスッとしてるエリオットもいいなぁ・・・うふ、うふふふふふふふ」
「あ〜、お楽しみのところ悪いんだけどさ。エリオット見なかった?」
 私がエリオットとの未来構図を――エリオットは妄想だのトリップしてるだの言うけど断じて違う――思い描いているとジュアンの声が邪魔をしてきた。でもなんかいつもの調子と違うなぁ。
「え?エリオット?見て無いよ。て言うかなんかあったの?」
「いや、え〜とだな・・・」
 私の質問のジュアンは少し戸惑った様子だった。やっぱりなんか変だ。もしかして・・・・
「ねぇ、エリオットがどうかしたの?ねぇ!!」
「あ〜、いやな実は、かくかくしかじかうまうまで・・・」
 ジュアンは申し訳なさそうにエリオットが干潟で消えたことを話した。やっぱり今日の運勢は悪かった・・・いや、悪いなんて生易しいものじゃない最悪。
「いや、あの・・・ごめん」
「ごめんで済んだら自警団も警備兵も裁判所もいらないわよ!!!!!!!!!!!!」
 とりあえずジュアンの襟首を引っ掴みぶん投げる。思いっきり煉瓦の敷き詰められた道に叩きつけられたジュアンは「げぇ」とかカエルの潰れた様な声を出してもんどりを打っている。エリオットが消えた事に消えた後に気付くなんてこれくらいの罰は当然よ!!
 しばらく復活しそうにないジュアンをその場に置き去りにして私は全力で干潟に向かったが結局見つからなかった。その後、街に戻ってひたすら私はエリオットを探し続けた。
「エリオット〜〜!!!エリオット〜〜!!!!」
 ひたすらに、出せる限りの大声でエリオットの名前を叫びながら街中を走り周る。いつからか、私は涙を流していた。いや、あんな気持ちは二度と味わいたく無い・・・・昔の思い出したくも無い記憶がありありと浮かんでくる。
 私が二歳の頃、初めて弟ができた。名前はウィリー、弟ができた時は本当に嬉しかった。生まれる前にお父さんに「レイチェルもお姉さんになるんだから」としきりに言われたのが頭の片隅に残っている。
 だけどそんな幸せも長くは続かなかった。生まれつき重い病気を持っていたウィリーは病院から家に帰って来る事は無かった。
「おかぁさん。うぃりーげんきになるよね?」
 心配そうに聞く私に、お母さんはやさしく笑って「大丈夫よ」と言ってくれた。私はその日からずっと神様にウィリーが元気になるように祈った・・・・けれどウィリーは一度も家の門をくぐることなく逝ってしまった。
 たった・・・たった数ヶ月のお姉ちゃんだった・・・・・幼過ぎる私はウィリーが死んだと聞いた時、まだよく意味がわからなかった。でもウィリーが二度と笑う事も、泣く事も無いという事実は私の心に深く突き刺さった。
「やだ・・・・やだよ・・・・エリオット」
 もし、最悪の結末が待っているとしたら私はどうなるんだろう・・・・・きっと立ち直れない。
 街中をくまなく探した、それでもエリオットはいなかった。行き付けの喫茶店にも、公園にも、学校にも役場にも路地裏にも、どこにもいなかった。
 すっかり辺りが暗くなった頃。ひょっとしたら事務所に戻っているかもしれないという期待を胸に重い足取りで、私は事務所へと向かう。その間も止めど無く涙は私の頬を伝って地面へと落ちていく。
 事務所に入るとジュアンがソファでうなだれていた。事務所の中を見渡すがエリオットの姿は無い。変わりに知っている女性が机の一つに座っていた。
「サーシャ・・・さん?」
 私の声に彼女は振りかえって驚いた表情を見せる。
「レイチェル、どうしてここにいるの?・・・・あなた、泣いてるの?」
 私は伏せていた顔を上げてサーシャさんに抱きつき、大声で泣いた。彼女はただ黙って私の頭をやさしく撫でてくれた。
 その日は無理を言って事務所に泊まった。家になんの連絡もしてないけど前にも二、三度ここに無断で泊まったこともあるから大丈夫だと思う。寝る前にサーシャさんと話しをしたのは良かった。やっぱりサーシャさんは凄い、私に無いものを持っている。しばらくお喋りを続けて、真夜中頃に私はまどろみの中に落ちていった。


 朝、目が覚めると隣のベッドにサーシャさんの姿は無かった。たぶん私より先に起きてまだ寝てた私を起こさない様に出かけたんだろう。
 昨日さんざん泣いた目が腫れぼったいのを感じながら私は階段を降りて事務所のドアを開ける。クリスとジュアンはもう起きていた。クリスは落ちつかない様子で掃除をし、ジュアンは自分の机でぼ〜っとしている。
「あ〜、れいちぇるちゃんおはよ〜」
 眠そうな声でジュアンが私に声をかける。私は短く「おはよ」とそれに答える
「おはよう、コーヒー飲む?」
「うん、お願い」
 クリスの申し出を私は快く受ける。彼女の目の下には薄っすらと隈ができていた。この様子だと二人とも昨日はあまりよく眠れなかったみたいだ。そういう私も実を言うと朝方まで眠れなかった。
「はい」
「ありがと」
 私はコーヒーを受け取るとクリスにお礼を言ってからスティックシュガーを三つほど入れてかきまわす。そう言えばサーシャさんの姿が見えない。どっか行ったのかな?
「サーシャさんどっか行ったの?」
「レイチェルが起きてくる五分くらい前にでかけたけど。どうかした?」
「ううん、なんでもない」
 コーヒーを飲みながら今日はどこからエリオットを探そうかと計画を練っていると入り口のドアが開く音が聞えた。サーシャさん帰ってきたのかな。そう思って入り口の方に振り向く。その人の顔を見た瞬間、私はイスを跳ね飛ばし抱きついた。
「エリオット〜〜〜〜〜」
 私はエリオットに力いっぱい抱きつく。帰ってきた、帰ってきたんだ。
「ぐ、ぐるぢいぃぃぃぃぃ、ぎぶぎぶ」
「心配したんだから・・・」
 涙を流しながら私はエリオットに言う。他の二人からも口々に安堵の言葉がもれる。
「お〜〜、帰ったか〜オレのサイフ〜」
「誰がおのれのサイフじゃ」
 エリオットはジュアンのボケにもいつも通りのツッコミを返す。
「良かった・・・・ところで」
 クリスが不思議そうにエリオットの後を指差す。
「その子は?」
 クリスの指差した先には十歳前後の紫色の髪をした少女がエリオットの後に立っていた。
「エリオット・・・・ロリコンは犯罪だぞ?アカデミーでそう習わなかったか?」
「だぁぁぁぁ!!!誰がロリコンだ!!誰が!!!」
 ・・・・人が・・・・人がこれだけ心配してたのに・・・してたのに・・・
「エリオットの・・・・エリオットの・・・・」
 私はつかつかとエリオットに歩みよる。恐らく私の体中から怒りのオーラがほとばしってるはずだ。
「いあ、ちょちょちょ、ちょっとマテ!?これには海よりも深いわけが・・・」
「エリオットのばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 私はエリオットのみぞおちに掌底を当ててから腕を掴んで怒りの一本背負い。
「ぐっは・・・い、いきが・・・・ああ、逝ってしまう・・・・・」
 私はそのまま事務所から飛び出してただがむしゃらに走る。必死に走って中央公園についたところで速度を緩めて歩く・・・・
「私・・・なにやってんだろ・・・あんな小さい子にヤキモチ焼いて・・・・・」
 弟が、ウィリーが死んだと言う意味を考えた時にウィリーの分まで強く生きるって決めたのに。やだな・・・私・・・・なにしてんだろ。
「お姉ちゃん」
「うわっ」
 私は突然背後からかけられた声に思わずびっくりして声を上げてしまう。ゆっくり後を振り向くとエリオットが連れてきた少女が立っていた。かなり全力で走って来たんだけどな、こんな子供に追いつかれるなんてちょっとショック。
「お姉ちゃん・・・アオイのこと嫌いなの?だから怒るの?」
 アオイ。それが彼女の名前なのかな。アオイちゃんは不安げな表情で私を見上げる。私はにっこりと笑顔を浮かべて。
「そんなことないよ。ただちょっとびっくりしただけ」
 なんともお粗末な言い訳だと思う。でも彼女にはなんの非も無い、そんな少女にいつまでも不条理な感情を持っている事は出来ない、出来ないしウィリーにも顔向け出来ない。
「帰ろっか」
「うん」
 私はアオイちゃんの手を引いて事務所に戻った。彼女の手は小さくて、そして暖かかった。






 大切な人がいなくなる・・・・その事がこんなにも心を乱すなどと今までの私は知らなかった。私はこの街に長くいすぎたのかな・・・・・
 私はクライティス=ジャスティシア=ティンジェル。勇者として世界を回りながら修行を積んで色々な経験もした。けれど、それも今はなんの役にも立たない。ただ無情に時が過ぎていくだけ。
 ジュアンがエリオット失踪を告げてから私は街中をくまなく探しまわり街の外まで探したがエリオットは見つからなかった。影どころかまるで神隠しに遭ったように綺麗に消えていた。
 一通りの捜索を終えて事務所に戻ると、同じくエリオットを探していたジュアンもサーシャさんも帰っていた。どうやら私が最後のみたいだ。いつの間にかレイチェルも来ていたようでエリオットの机に伏せて眠っている。
「どうだった?」
 ソファに座っているジュアンの問いかけに私はただ首を横に振った。
「お茶淹れましょうか・・・・」
 私は剣を立て掛けながらサーシャさんに聞く。
「ええ、お願いできる」
「ジュアンは?」
「あ〜、オレも〜」
 私は給湯室に入って湯のみ三つにそれぞれお茶を淹れていく。考えてみればこれがエリオットから最初に教えてもらったことだ・・・・
 私はトレーに湯のみを乗せてそれぞれの机に置く。空いている席に自分のお茶を置いてからトレーを棚に戻す。その時ふと未だに姿の見えないアベルのことが思い出された。
「そう言えば、アベル遅いわね。どうしたのかしら?」
 昼間ジャガイモを買いに行くよう頼んだはいいのだがそれ以来姿が見えない。まぁ、彼の場合それほど心配するほどでもないのだけれど。
 私はお茶を置いた席に座り一口飲む。エリオットと同じ様に淹れても彼の淹れるお茶とはどこかが違う。そんな普段気にも止めないことが今はなんだか悔しく感じる。
 私達はゆっくりとお茶を飲む。その間誰も喋ろうとはしなかった。重い、ただ重いだけの静寂が事務所の中を支配する。二杯目を淹れるかどうか私が尋ねようとした時に、サーシャさんが口を開く。
「もう遅いからみんな部屋に戻っていいわよ」
 ジュアンはサーシャさんの言葉に素直に従ったが私はどこか釈然としないものを覚えた。彼女はエリオットのことが心配じゃないのだろうか?ここで過ごした時間が一番短い私でさえ例え様の無い焦燥感に苛まれているのに。だけど今ここでそのことを言っても始まらない。彼女には彼女なりの考えがあるのだろう。
 私は壁に立て掛けていた剣を持って自分の部屋に戻る。二階の一番奥の部屋。それが今ここでの私の帰る場所だ。再び剣を壁に立て掛け、ベッドに倒れ込む。疲れて無い、と言えば嘘になる。だけど一向に睡魔は襲ってこなかった。ただどうしようもない焦燥感、そして例える言葉が見つからない気持ちが心の中でグルグルと渦を巻いている・・・・・・どうして?どうして私はこんなに焦っているの?それにこの気持ちはいったいなんなの?
「父さん、母さん・・・・私、いったいどうすればいいの・・・」
 故郷を出るとき父さんから貰ったお守りのネックレスを握り締めながら、私はそう呟く。村にいた時も、勇者として旅をしてた時も感じた事の無い気持ち。この気持ちを明確に答えてくれる人が今ここにいたならどんなに気持ちが楽になるだろう。誰かに助けてほしい・・・・
「エリオット・・・・」
 なぜか不意に口をついて出た名前。どうして彼がいなくなってこんなに心が痛むのだろう。いったい私はどうなってしまったの?彼はただ、私に親切にしてくれる人の一人じゃない・・・・ううん、違う。そんなんじゃない。じゃあなに?
 そんな考えがずっと頭を巡っている内に夜が明けてしまった。結局一睡もできなかった。かといって眠る気にもならず私は事務所に降りていってバケツと雑巾をロッカーの中から取り出す。なにかしてないと落ちつかない。
 バケツに水を入れ雑巾を絞る。まだ秋とはいえ朝の水はかなり冷たい。よく水を切ってから窓を拭き始める。掃除の仕方も最初から最後までエリオットに習ったのよね。気がつくとなぜかエリオットの事が頭の中にある。確かに急にいなくなって心配なのもある、だけどそれだけじゃ無い気がする。
 入り口のドアが開きサーシャさんが入ってくる。
「あ、おはようございます」
「おはよう、早いのね」
「いえ、あまり眠れなかったもので」
 私は苦笑してそう答えた。続けてジュアンが起きてくる。こんなに早くからジュアンが起きてくることは滅多に無い。彼も眠れなかったのだろうか。
「ふぁ〜・・・おはよう〜」
 起きてきたジュアンを見てサーシャさんは以外そうな顔をして窓越しに空を見上げる。
「あら?珍しいわね。今日は雪でも降るのかしら」
「オレが早く起きたら異常っすか?」
 そう言ったジュアンは疲れた表情で自分の机に座り顔を伏せて寝る体勢をとる。サーシャさんも給湯室へと入っていき、私は掃除を再開する。ひとしきり掃除が終わったところにサーシャさんが社長室から出てきた。
「出掛けてくるからよろしく」
 誰にと言うわけではないのだろうが、サーシャさんはそう言うとゆっくりした足取りで事務所から出ていった。バケツと雑巾を片付け、やはり寝る気にならないのか上体を起こしたり倒したりしているジュアンに声をかける。
「コーヒー飲む?」
「ん〜、たのむわぁ」
「砂糖は?」
「いらない」
 私は給湯室からインスタントのコーヒーを淹れてジュアンの机の上に置く。そうしていると今度はレイチェルが起きてきた。泣き過ぎた目が赤く張れ上がっているのが少し痛々しかった。
「おはよう、コーヒー飲む?」
「うん、お願い」
「砂糖は?」
「三つ」
 再びコーヒーを淹れ、スティックシュガーを付けてレイチェルに出す。レイチェルのお礼の言葉を受けとってから私は今度は床でも掃除しようかとまたロッカーを開けようとした時にレイチェルが声をかけてきた。
「サーシャさんどっか行ったの?」
「レイチェルが起きてくる五分くらい前に出掛けたけど。どうかしたの?」
「ううん、なんでもない」
「そう」
 再びロッカーを開けようとした時に、今度は事務所の入り口に人の気配を感じた。二人、一人は男性で、もう一人は子供ね。
 そしてドアが開き入ってきたのはエリオットだった。エリオットの姿を見たレイチェルが力一杯エリオットに飛びつく。
「エリオット〜〜〜〜〜〜」
「ぐ、ぐるぢぃぃぃぃぃぃぃ、ぎぶぎぶ」
 レイチェルに抱きつかれたエリオットは苦しそうに悲鳴を上げるがそれもなぜか微笑ましく感じる。
「お〜〜、帰ったか〜オレのサイフ〜」
「誰がおのれのサイフじゃ」
 ジュアンのお約束にも、エリオットはいつも通りに返す。
「良かった・・・・」
 なんだろう、安堵の気持ちが湧き上がるのはわかる。だけどそれ以上に、なにか別の、暖かいものがこみ上げてくる。なんだろう、でも嫌な感じじゃない。
 何気にエリオットの後ろに目をやる。そこには十歳前後だろうか、紫色の髪を膝ぐらいまで伸ばして袖の縦方向にベルトがついたクリーム色のゆったりしたワンピースを着た少女が立っていた。
「ところで・・・・その子は?」
 私は少女を指差してエリオットに聞いた。ジュアンとレイチェルは私が言うまで気がつかなかったらしく、エリオットと一緒に私の指差している少女を見た。
「エリオット・・・・ロリコンは犯罪だぞ?アカデミーでそう習わなかったか?」
「だぁぁぁぁ!!誰がロリコンだ!!誰が!!!」
 思わず絶叫するエリオットに一旦離れていたレイチェルがつかつかと彼に歩み寄って行く。なんか、体中から怒りのオーラが漂ってる。
「エリオットの・・・・エリオットの・・・・」
「いあ、ちょちょちょ、ちょっとマテ!?これには海よりも深いわけが・・・」
 エリオットは必死に弁明しようとするがレイチェルは取付く島も無い。
「エリオットのばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 レイチェルはキレイにみぞおちに掌底を入れるとその流れのまま腕を掴み一本背負いでエリオットを投げ飛ばし、そのまま事務所から飛び出してしまった。
「あ、レイチェルちゃん・・・あ〜あ、お前が悪いんだぞ」
 呆れ顔で背中を強打し息ができないエリオットにジュアンが言う。私は少女に歩みより、彼女の目線に合わせてしゃがむ。なんだろう、この子を見てると変な胸騒ぎがする。
「ごめんね。皆エリオットが帰って来て嬉しいのよ。いつもはこうじゃないの」
 私は笑顔で少女に言う。少女は髪と同じ紫の瞳で私をじっと見つめてからジュアンの足元に隠れる。その瞳には怯えと恐怖があった。
「お姉ちゃん・・・・怖い」
 少女の言葉に、私の中でなにかが脈打った。なに?なんなの?これは・・・・
 私は階段を駆け上がって自分の部屋に飛び込む。なに?あの子を見てると物凄く嫌な胸騒ぎがする・・・・・その時、とても嫌な予感が私の中を駆け巡った・・・・・・


■お詫び(なんか最近こればっか)

 え〜、はぴねす第二話、かなりごと遅れちゃいました。もうこれは腹切ってお詫びするしかありません!!!介錯をお願いつかまつる!!!(ここで止めてくんなきゃ暁はぞんび〜な状態であとがきをしなくてはなりません。まぁ、それは葵さんの判断にまかせしょう)
 タイトル通り(ぇ?)今回の語りはえりやんじゃありません新聞社女傑三人集です(ぉぃ)そのおかげでかなり苦労しました。それぞれサーシャさんは「強さ」レイチェルは「心の傷」クリスは「戸惑い」と言う副題をつけております。それをなんとなくでも感じていただけたら俺っちとしては嬉しいです。
 んでも結局はえりやんのことをどう思ってるかってことなんすけどね(^^;)俺は自慢じゃありませんが恋愛と言う物に興味を持ったことすらありません(ホントに自慢じゃねぇな)そんなわけで三人の違いを書き分けるのにはめっちゃ苦労しました。でも気持ちを押し殺しているサーシャさんと一直線なレイチェルはまだ、比較的書きやすかったです。
 が、問題はクリス。自分の気持ちにすら気付いていないこのネェチャンをどう書くか。実質死ねました(滝汗)あのクリスの語り部分を書くのに約一日、女心は難しいのぉ(ぉ)女性の目から見てどうでしたか?男の俺がこういう話しを完璧に書くにはカミングアウトするしか方法が無いですが、俺にそんな趣味はありゃしませんぜ旦那(爆死)
 ってか読み返して見ると・・・ああああ、ギャグが・・笑い所がねぇ〜〜〜(´д`;)シリアスまっしぐら。れっつご〜暗い道♪(マテい)
 やはり最強のボケ役のアベルを出さなかったのはマズったか・・・・・でもえりやんいないし誰もつっこまないでボケ倒して終わりそうだったし(^^;)
 さてさて、暁のオリキャラ今回は二人出てきましたねぇ、両方ともちょっとしか出て来ないけど。ケニィについては何も語りますまい。だってほんっとうに単なる脇役です。まぁ、話し的にはそれなりに重要な役割をもってますが。キャラ的にはそんなに設定を作ってるわけでも無し。単なるサーシャさんの旧友です。さぁさぁ、出た出たアオイちゃん♪なんか容姿が他のキャラよりやたらめったら細かく描写されてるのは気にしないでくださ〜い(ニヤソ)
 この子なにやらえりやんとクリスとは因縁浅からぬ仲ですが(は?)それは次の話しで暴露することにして誕生秘話でも語りますか?え?聞きたく無い。そうですか、それは残念です(笑)
 さて次は転です。もう新喜劇ばりにずっこけましょうかね。ってか何気に話しの展開見えてる?

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