§西

 by 秋好 更級様



渇いた土を踏む足音
暑い夜に響く笑い声
耳の奥にひそむものは郷愁

見上げるあなたの後ろにある
濃い影に気づかなかったのは私

熱をおびぬ指先
緩やかに窓を閉じる花びら
後悔に抱きすくめられ
道さえ見えない

忘れない
あの煤色(すすいろ)の幸福

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