ハーメルンの町を早朝8:30に出発、メルヘン街道の略中央に位置する ゲッティンゲンの町に11時過ぎに着いた。  この町は14世紀以降ハンザ同盟参加の商業都市として発展したが、大学の町 としての方が知られている。 ゲッティンゲン大学は、1737年にハノーファ選定候によって王侯貴族の 子弟教育機関として創設された大学で、法学、哲学、神学、医学の4つの学部が置かれた。 この大学は ハイデルベルク大学などと並びドイツの4大大学の一つに数えられる名門大学で、これまでに30名を超す ノーベル賞受賞者を輩出している。

 1829年、カッセル大公から疎んぜられたグリム兄弟が、この大学に に教授として招かれ、翌30年から「ゲッティンゲン7教授事件(注参照)」で追放される37年まで教鞭を 取った。

 駅と中央郵便局隣の駐車場で 下車、シナゴーグ跡(ダビデの星型のモニュメントが作られている)を経て、10マルク紙幣(この札も ユーロ紙幣登場とともに来年2月を以って消える)にも載っている聖ヤコビ教会、ゲッティンゲン大学、旧市庁舎と見学 ラーツケラーで昼食となった。


  
シナゴーグ跡に建てられたモニュメント

旧市街の入り口付近、もとユダヤ教会が在った場所にモニュメントが 建てられていた。真上(下)から見るとダビデの星になる。 第二次大戦中焼き討ちに遇った。
    
ヤコビ教会の尖塔

ヤコビ教会はゴシック建築様式の傑作として名高く、10マルク紙幣のイラストに ゲッティンゲンを代表する歴史的建造物として、聖ヨハンニス教会、旧市庁舎と共に描かれている。

  

 

ヴェンダー通り

ゲッティンゲンの最も賑やかな通り、歩行者専用の通りとなっている。

   
聖ヤコビ教会

聖ヤコビ教会正面、鐘楼の高さは72メートルある。

  
ヤコビ教会内部と祭壇

1402年作の祭壇は 教会の至宝と言われる。



  
ゲッティンゲン大学

ヴィルヘルム広場 にある建物群は、ゲッティンゲン大学の古い建物。中でも擬古典主義建築の講堂は一際目を引く、今も大学の式典会場と して使われている。

  
ゲッティンゲン大学講堂(Aula)

その最上階にはかっての学生牢があった。 ハイデルベルグ大学のそれは一般に公開されていてご覧になった方も多いだろう。



道を挟んで反対側にある大学の建物、創立者英王ウイリアム4世像(ヴィルヘルム選定候) がある。
    
旧市庁舎と”がちょう番の娘リーゼルの噴水”

市の第一次黄金期(13〜15世紀)に建造、何度かの改築を経て現在の形となっている。 当時 この建物は、市庁舎兼同業者組合として利用され、一階では名産の布地が取引された、大広間の 壁画は19世紀末に描かれたもので、現在観光名所の一つとなってます。この建物の地下にも長い歴史を 誇るレストラン・ラーツケラーがある。



  
”がちょう番の娘リーゼル”の噴水

このユーゲントシュティールのブロンズ像は、学生が博士号を取得すると、彼女にキスをして 祝うのが伝統となっている。彼女は”世界で最も多くの人からキスされている女の子”です。

旧市庁舎内、大広間

ハンザ同盟諸都市の紋章の壁画が 描かれている、当時の町の繁栄を物語っている。 現在は展覧会、音楽会などの催し物の会場として 使用されているとのこと。



  
ラーツケラー

ここにもラーツケラーがあった、昼食はここで食べた。
この当たりから、塩分も薄くなり良いお味で 美味しく食べられた、メニューは野菜スープ、ポークミンチローフ、レモンクリ−ム。 勿論ワインも。

ユンカーシェンケ

かっての学生酒場、 王侯貴族の子弟がお酒を飲んで哲学談義を咲かせたであろう雰囲気がある。 16世紀の気組みの家。
背後の塔は聖ヨハネ教会(やはり10マルク紙幣に描かれている)、その最上層は見晴らし・通風性抜群の学生下宿になっているとのこと。 



(注)ゲッティンゲン7教授追放事件
 1837年、 ハノーファ選定候になったエルンスト・アウグストは、頑迷な保守主義者で、これまでの自由主義的な 憲法を破棄してしまう。 これに抗議したグリム兄弟など7人の教授は国外(選定候の領地外) に追放される。 この事件はヨーロッパ全体を巻き込む大論争を引き起こし、ドイツ国内には 自由主義的な空気が広がって行く。  


ドイツの大統領

コール、アデナウワーとか首相の名に記憶はあっても、 ドイツの大統領の名前はいくら考えても出てきません。  反対にド・ゴールとかミッテランとか、フランスの大統領の名は出てきても首相の 名前は出てきません。

 ドイツの制度ではサミットや国連への 出席など国家を代表するのは首相であって、他の国のように大統領ではないからです。

 大統領は連邦議会(日本の衆議院)の 500人の議員と、同数の州議会代表によって選ばれ ますが、その職務は外国との条約締結、裁判官や閣僚の任免、法案が合憲か否かの等の 確認程度で、閣僚の任免は首相から提案されたことを認証するだけの権限しか持って いません。 一方、首相は連邦議会で選出され、連邦政府の長として広範な権限を持ち、 政策・方針などは首相によって定められます。

 言わばドイツの大統領は、企業の 代表権を持たない会長のような存在です。   



とーるくん