JR

ウィリアム・ギャディス

(抜粋)

William Gaddis JR (1975) p.172

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(JRの暴走を心配する親友とJRの会話)

——〔……〕このフォークだかなんだかのために金を借りたりしたらトラブっちゃうぜ、あのつまんない遠足のあと、ずっとこんな薄っぺらい本読み耽ったりして、それまではうまいこと商売できていたってのに、いまは何もかも……。
——そうか、そうしてりゃいいってんだな! 落ち葉を蹴散らし、荷物を持ち替えると、——近場で無料の化粧品サンプルやペーパーマッチ売ってりゃいいんであって、こんなのはデカすぎるって?〔……〕うちの母親はよくわかんない時間働いてるからいつ部屋に入られるかわかんないんだ、この債券と株なら誰にも会わず誰も知らなくても手紙と電話だけでできる、ていうのはやつらが相手の顔も見ずにやってるからさ、便所かどっかに住んでる変なおっさんでもわかんないだろ、証券取引所のやつらはお互いどうしで売り買いしてるだけだもんな。やつらは自分が売ってるのが誰の株かなんて屁とも思ってない、電話から聞こえる声に従ってやってるだけだ、相手が百五十歳だろうがなんだろうが屁とも思ってないのさ……。


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