算数教科書(6社)を5段階評定する
----よりよい教科書が創られ選ばれるために----


★松井幹夫(数教協研究局員)による分析とコメント

歴史教科書だけでなく、算数教科書も問題ありです。改善の余地大ありです。

問題は学習指導要領に起因するものと、執筆陣の責任に帰するものとの2つに分けられます。


★各学年の問題箇所を6社ある教科書ごとに比較して評定してみました。(目次はここ)
NHK教育が取材にきて放映されました。
見て頂いた方の感想(日付順)
★トピック

  ★『算数たんけん』全9巻ベトナムで翻訳出版そのブックフエアで算数授業

  子どもの数学力評価に新手法(計算偏重学力の捉え方見直しを迫る)

  05年度改訂新教科書の「発展ページ」は学力差を拡大し固定化する恐れがある

  ★センター試験の点「数学力とは無関係](東北大森田教授)(04年5月30日朝日)

  ★「子どもが算数好きになるとき」という演題の講演を各地でやり始めました

最新更新日2008年7月18日  あなたのおかげでアクセス数が
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★20までの数の位取り記数法について(1年)
(評定4は1社だけ)

視点・観点

「じゅうさん」は漢数字では「十三」ローマ数字では「XIII」と書くが、算用数字では「103」と書かない。算用数字の書き方が特殊なのである。だから子どもは疑問を抱いたり、間違ったりする。この疑問に応えて十進位取り記数法を楽しく分かりやすく教えるために、タイルによる方法が1959年、数学教育協議会の会員によって考案された。それから40数年がたち、タイル方式は6社ある教科書の5社までがとりいれるようになっている。しかしその取り入れ方には教科書によりかなりの差違がある。またタイル方式を創りだし実践を重ねてきた私たちから見れば、不十分さや欠陥が目につく。入門記の段階では「きちんと教えることはできない」というような考えが根強く残っているようでもある。しかし、障害児教育の分野でも、この位取り記数法を楽しく授業する実践がが発表されている。その構造をわかりやすい絵にすることはできるのである。この位取り記数法は小学校数計算(特に筆算)について、その答えの正しさを子どもがつかむ上での基本中の基本である。1・2年生の最重要な教材である。子どもを算数好きにできるかどうかがかかっている教材である。

東書1年50p)タイルの10こと3こがなぜ「103]でなく、「13」と書くのかこれではわからない。せっかくタイルを使っているのに。
評定2

啓林1年49p)位取り記数法を教えようという意図すらない。
評定1

学図1年52p)10このブロックタイルを箱に入れて1単位に結集していることを強調している。一の位の数と十の位の数との間に仕切をいれてあるのもよい。1本と3こであるから13とかくと、明確に説明してほしい。
評定4

教出1年54p)よく見れば学図と同じなのだが10こを1単位と見させることの強調がない。そう教えたいというメッセージが伝わってこない。
評定3

大日本46p)10こを1箱にいれているが、これを1単位とすることをはっきり説明していない。
評定3

大阪1年49p)10このブロックタイルを1箱に結集しているのだが、これを1単位にしていることの説明がない。
評定3

 まついのりこ・松井幹夫共著「1年生のさんすうたんけん」(偕成社刊)はつぎのようにやっている

 このように20を越える数の例で示すほうが分かりやすい。十位の数が1ではかえって分かりにくい。教科書は2桁の数の指導段階をを20までと99までの2段階に分けているが、分けずに丁寧に教えたほうがよい。

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各学年の問題箇所