映画鑑賞記録(過去分)

過去に観た映画の覚書。アジア映画(邦画含む)が8割以上
かな。お気に入り度&コメントは全く個人的なものです。

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ball 2000年に観た映画

ball 1999年に観た映画

ball 1998年に観た映画

ball 1997年に観た映画


最近観た映画(2000年)

No.タイトルお気に入り度一言コメント
49 6ixtynin9(シックスティナイン)

★★★☆☆ 自分にとっては初タイ映画。緻密なストーリー、気持ちが緊迫したりほっとしたりの繰り返しでなかなかのブラックコメディで楽しめた。主人公の女性がまた何だかよくわからんけど淡々と死体を片付けたりして。あの足を切る音はリアル過ぎてきっとずっと忘れられないと思う。お金で偽パスポートを作ってもらおうとするくだりとか、主人公の部屋とか会社の様子とか街並とか、なんだかとっても新鮮だった。でも「気が付いたら次々増える死体の山」っていうブラックの面白さみたいのは韓国映画『クワイエット・ファミリー』でも経験済みだったので、正直言うと目新らしさはなかった。
48 反則王

★★★★★ <TOKYO FILMeX 2000>『クワイエット・ファミリー』のキム・ジウン監督最新作品。しがない銀行員の主人公がひょんなことからプロレスの反則王として活躍することに・・・。久しぶりにお腹を抱えて笑った。で、笑いながらもなんか切なくて涙が出た。間のとり方が絶妙でテンポが最高。韓国映画の笑いのセンスって、香港映画のそれより日本人に近い気がするのは私だけかな。主演のソン・ガンホがこれまたうまい。監督がティーチ・インで語っていた「人生においてそれほど急激な変化というのは起こらないと思う。でも小さな変化が世界を作っていると思う。」という言葉をかみしめると最後のオチも納得。
47 美術館の隣の動物園

★★★★☆ イ・ジョンヒャン監督デビュー作。ストーリーも映像もほのぼのとしていて、とってもキュートな映画。最初から最後まで素直に楽しめた。とにかく主演のシム・ウナがかわいい!『カル』の表情のない彼女よりずーっとよかった。
46 ヤンヤン 夏の想い出

★★★★☆ 楊徳昌(エドワード・ヤン)監督作品。現代の台北に生きる家庭を舞台に、人生で誰もが経験する出来事とその心の動きを丁寧にみずみずしく描いた作品。エンターテイメント的なストーリー展開はなく、ある意味淡々と描いているのだが、何故かとても心にしみる。8歳のヤンヤンの言葉がまたいい。そして暖かな映像の色と音楽もいい。3時間近い長編だが、決して長さを感じさせず、ゆっくりとした良い時間を過ごせた。
45 女コーチ

★★★☆☆ <現代中国映画上映会>ある実業団男子バスケットチームの監督になった元世界女子選抜チームの主人公。自分が監督するチームのライバルチームに彼がいたりして、思いは複雑。話はありがちだけど、主人公を演じた蒋文麗(チャン・ウェンリー)が溌剌として一生懸命まっすぐに奮闘する姿はとても魅力的。『さらばわが愛〜霸王別姫』の冒頭の蝶程衣の母親役や『大地の子』などの印象が強かった彼女ですが、なかなかかわいい人なのでした。
44 ミレニアム・ラブ(没完没了)

★★★★☆ <現代中国映画上映会>最近流行りのドラマっぽい映画かなという感じで期待しないで観にいったのだが、意外によかった。まあ確かにトレンディドラマっぽいところはあったけれど、ひとつひとつのエピソードがよく描けていて、特にお姉さんのエピソードは泣けた。葛優&呉倩蓮という組み合わせがすごく新鮮。葛優って『さらばわが愛〜霸王別姫』の怪優(?)というイメージが強かったのだけど、コメディからシリアスな役までこなせる個性的な俳優さんなのだと認識をあらためた。この映画は葛優だから面白かったといっても過言ではないかも。
43 ekiden〜駅伝

★★★☆☆ 浜本正機監督デビュー作。伊藤高史、中村俊介、田中麗奈主演作品。駅伝にかける人々の姿を爽やかに描いた作品。笑って、ほろりとして心温まる映画。でもこの登場人物からこの台詞は出ないかなーというところがいくつかあって「ん?」と思ってしまった。田中麗奈はほんとスクリーン向きというか、今までみた3本とも彼女の透明感が光る佳作。これからも期待。
42 グリーン・デスティニー

★★★★☆ 李安監督作品。周潤發、楊紫瓊、章子怡、張震とくればこれは観にいかねば。しなやかで美しい見事なアクションや広がりのある映像は大満足。でも、登場人物達の気持ちを丹念に追う、という点ではやや物足りなかったかな。周潤發と楊紫瓊の落ち着いた演技は流石という感じだが、秘めた大人の愛は、私にはちょっともどかしすぎた。若さとエネルギー溢れる章子怡。戦う剣士としての彼女の勝ち気さ、まっすぐさは、ある意味無謀ともいえるが、観ていて気持ちがよい。彼女がスクリーンに登場すると清新な風が吹く。そしてワイルドな張震は超かっこいい。今までの彼はもの静かな青年のイメージだったので、その変貌ぶりに驚き。兵役中の経験も影響したのかな。
41 ペパーミントキャンディ

★★★★★ ある男の人生を20年にわたって遡る物語。イ・チャンドン監督の洞察力が光る一作。キム・ヨンホは最初はいやなヤツだと思った。が、何故彼がそうなってしまったのか、そうせざるを得なかったのかということが、だんだんと分かってくる。そして分かるに従ってせつなくなる 。まだ彼が純粋だった頃、青い空、暖かい光、軽やかな風、そんな風景の中に20歳のヨンホは何を置いてきてしまったのだろう。人生ってなんだろう、なんて考えたりした。観ている時に劇的に感動したわけではなかった。でも終わった後も何故か時々思い出す、そんな風に心に残る映画だと思う。40歳〜20歳までを遡ったソル・ギョングの演技は驚異的。これからも注目していきたい。大杉漣とか永瀬正敏にちょっと似てる気もするけど。
40 初恋のきた道
映画祭鑑賞日記ありOthers

★★★★★<東京国際映画祭>張藝謀監督作品。素直に心から泣けたし、感動できた。心がきれいになる映画。主人公を演じた章子怡がもう本当にかわいい。彼女が微笑むと自然と観ている方も微笑んでしまうし、彼女が泣けば一緒に泣いてしまう。そんな魅力のあふれる新人女優さんだ。そして、四季折々の表情豊かな自然の風景もまた素敵。少女の青年への想い、息子の両親への想い、教え子の恩師への想い、きっと誰もが心に持っている温かな気持ちを思い出させてくれる。心に残る映画にまた出会えて嬉しい。
39 燃ゆる月
映画祭鑑賞日記ありOthers

★★★★☆<東京国際映画祭>『シュリ』の監督カン・ジェギュが今回はプロデューサーとして参加した話題作で、今回の映画祭が正真正銘の世界プレミア上映となった。主演は、ソル・ギョング、キム・ユンジン、チェ・ジンシル、キム・ソックン、イ・ミスクと今の韓国のトップスター達。太古の昔、相争うメ族とファサン族の父母をもつ少女ピ。長い間ファサン族によって虐げられてきたメ族の女族長は部族再生の為に少女ピを生贄にしようとするが・・・。伝説ものの世界観が好きで、この世界に入り込めれば楽しめる映画だと思う。個人的には楽しめた。でも、「お金をかけたなー」とか「作りこんだなー」という感想が出てしまう、というのも正直なところ。 
38 吠える犬は噛まない
映画祭鑑賞日記ありOthers

★★★★☆<東京国際映画祭>日常の何気ない面白さをコミカルなテンポで見せる、少々ブラックも入っているコメディ。登場人物がどの人も普通なんだけど、でもどこかおかしくて。あと、主人公の女の子の表情がまたキュート。とってもナチュラル。結局、日常っていうのが一番面白いんだよね、なんて頷きたくなる作品。かなり好き。全く個人的感想だが、ちょっと台湾の陳玉勲監督の作品を思い出してしまった。
37 千言萬語
映画祭鑑賞日記ありOthers

★★☆☆☆<香港映画祭> 許鞍華監督作品。まともな役の黄秋生や真っ当な役の李康生を観たのは初めてだったのでそういう点では面白かった。でも、うーん、正直いって、私にはちょっと難しかった・・・。水上生活者のことや廟街の風景、天安門事件追悼集会などはとても興味深かったが、香港の文化や時代背景を知っていれば、もっと理解できたのかもと思った。
36 ユリョン
映画祭鑑賞日記ありOthers

★★★★★<東京ファンタスティック映画祭>手に汗握るすごくかっこいい映画。映画ならではの骨太な作品。スケールといい、映像の色のきれいさといい、絶対に大画面で観たい。正義とは何か。そして祖国への愛とは。潜水艦の中で繰り広げられる男たちの熱き闘い。極秘指令を受けて太平洋に出航した韓国の原子力潜水艦「ユリョン(幽霊)」。乗組員は皆戸籍上死亡したとされるものばかり。指令の全貌を知るのは艦長のみ。そんな中、副艦長202はクーデターを起し、艦長を殺害して核ミサイルの照準を日本に定める。世界戦争への危機を阻止すべく、たった独りで闘いを挑む兵士431。202を演じたのがチェ・ミンス。そして431を演じたのがチョン・ウソン。このふたりの演技がもう見物。
35 カル
映画祭鑑賞日記ありOthers

★★★☆☆<東京ファンタスティック映画祭>試写会で観たので2度目。今回は詳細に目がいくようになり、大分納得できた。実は1度目は??な部分が多かったのだ。前評判は高いし、あの『接続』のチャン・ユニョン監督だし、ということで随分前から楽しみにしていたのだが、ちょっと期待過剰だったかな。というのは単に自分の理解力がないだけかも(笑)でも、映画そのものの持つ雰囲気とかはかなり好き。冒頭のシーンから画面に釘付けだし。個人的には前半が単調なような気がしたが、友人達はテンポのよいストーリー展開だと言っていた。
34 LIES/嘘
映画祭鑑賞日記ありOthers

★★★★☆<東京ファンタスティック映画祭>チャン・ソヌ監督作品。「韓国発・発禁シアター」の名にふさわしい作品。38歳既婚の芸術家Jと卒業間近の18歳女子高生Y。出会った途端から愛し始める2人。でも次第にそれはSMという狂気の愛へと形を変えていく。いやあ、あそこまでくると、人間の身体って、ものというかなんというか。最後の方は裸の2人にすっかり見慣れてしまった自分がこわかったりして(笑)でも、なんか芸術家を見ていて悲しくなったりもした。チャン・ソヌ監督の作品はどれも無防備に見ると痛い目にあう感じがする。が、その独自性には思わず唸る。
33 オー!スジョン
映画祭鑑賞日記ありOthers

★★★☆☆<東京国際映画祭>ホン・サンス監督作品。ごく普通の男女が出会い、ごく普通に親密な関係になっていく様子を、白黒の映像で、丁寧に描いた作品。出会いから2人の特別な日まで、男女それぞれのの視点で物語を繰り返す。あのレストランで抱き合っていたときテーブルから落ちたのは、フォークだっけ?スプーンだっけ?そんな何気ない日常のひとコマを、男はフォークだと記憶し、女はスプーンだと記憶している。お互いの記憶の微妙なズレがつづられ、そして最後は2人で将来を誓いあったりして、なんだか、日常とはそんなものか、なんて思ったりした。 
32 バトルロワイアル
映画祭鑑賞日記ありOthers

★★★★☆<東京国際映画祭>深作欣二監督作品。某問題小説の映画化。「今日はみんなに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」という教師キタノの言葉でスタートするゲーム。3日間の戦いで生き残れるのは誰か・・・。出てくるのは中学生だけど、15R指定は納得の大人の為の超エンターテイメント映画。瞬発力と集中力と勢いのある熱い映像。そして、何といってもビートたけしの教師「キタノ」役へのはまり具合が絶妙。役者さんはそれぞれよかったが、個人的には良き兄貴の山本太郎、強い瞳の光が印象的な柴咲コウに注目かな。
31 カル

★★★☆☆<試写会>『接続』のチャン・ユニョン監督作品。ソウルで発見された3つのバラバラ死体。捜査を進めるチョ刑事は、被害者3人の唯一の接点である女性スヨンに近づくが・・・。死体などの映像は人によってはかなりハードかも。切れのある映像とカメラワーク。ストーリーは、謎に満ちた前半はやや単調かな。でも後半でスヨンの過去が明らかになってくると俄然ストーリーがまわってくる。次々と予想をつける犯人が外れ、結局は・・・でもなぜ?どうして?と実は???な部分が多かったので、東京国際映画祭で再度観たらもっとわかるかな。ハン・ソッキュはすごいかっこいい。シム・ウナは、個人的にはこの映画の役どころより、かわいい感じの方が好き。
30 春香伝

★★★★★<試写会>韓国の巨匠、『風の丘を越えて/西便制』のイム・グォンテク監督作品。韓国の人なら知らない人はいないという永遠の心の古典、『春香伝』。李朝時代、16歳の春香と夢龍の身分を超えた愛と試練、その名作を韓国伝統の口誦芸能・パンソリにのせて力強く表現する。歌うのは人間国宝のチョ・サンヒョン。視覚、聴覚、感覚を使ってパンソリの世界にどっぷりとつかり、その表現の豊かさを堪能できる作品。情緒豊かで躍動感のある美しい映像。ストーリーそのものは古典的ラブストーリーなのだが。
29 つぼみ

★★★★☆<韓国映画特集@キネカ大森>光州事件が起きたその時、銃弾に倒れてもなお娘の手を握りしめる母。しかしその手を足で蹴るようにして解き、母を見捨てて、転がる死体の中から逃げのびた15歳の少女。時代に翻弄され罪悪感に苛まれ、深い心の瑕を負った少女は半狂乱となり全国を彷徨う。少女を演じたイ・ジョンヒョンは、演じるというより、少女そのものを体現していた。さらに、音楽、映像、構成など技術的には完璧に近いのではないか、と唸った。でも、なんとなく、少女の最後の感情の高まりがなければ、かなり心が苦しくなる映画。チャン・ソヌ監督の作品は『バッド・ムービー』とこの『つぼみ』しか見たことがないが、どちらも無防備に見ると痛いめにあう思う。でも個人的には他の作品もまだまだ観てみたい。
28 TAXI 2

★★★☆☆かなり、笑わせていただきました。はい。TAXIのシリーズ1作目もビデオ観なきゃ、と思ってしまったほど。個人的にはリュック・ベッソンって『ジャンヌ・ダルク』とかのイメージが強かったので、そのギャップにちょっと驚き。
27 グリーンフィッシュ

★★★☆☆<韓国映画特集@キネカ大森>イ・チャンドン監督デビュー作品。当時韓国国内の賞を総なめしたと聞いて観に行った。兵役が終わって、故郷に戻った家族思いの青年マットン。しかし、思わぬことからクラブ歌手のミエと出会い、韓国ヤクザ界に足を踏み入れ、そして・・・。ごく普通の青年から墜ちていく役どころをハン・ソッキュが好演。「いい人」のイメージが強い彼なので、意外な一面を見た感じ。イ監督デビュー作ということだが、構成も映像も音楽も全てそつない作り、というのが個人的印象。かっこいいシーンや泣かせどころなども計算されてる感じで、逆に冷静に最後まで観てしまった。それにしてもよくできた映画。韓国ヤクザの世界もなかなかこわい。
26 あんにょんキムチ

★★★★☆松江哲明監督作品。日本映画学校卒業製作として撮影された1999年作品。キムチが嫌いな松江哲明(監督本人)は韓国人三世。戦争の頃、日本にやってきた韓国人の祖父の最後の言葉は「哲明バカヤロー」だった。今まで特に意識することなく生きてきた彼だけど、この言葉をきっかけに、韓国系日本人の家族のルーツたどり始める。家族をインタビューぜめにしたり、友達に韓国人であることを突然明かしたり、民団の集会で恐る恐る「マンセー(万歳)」してみたり。そして韓国に自分の足で立つんだよね。ドキュメンタリーなんだけど、結構考えて撮ってるでしょ、という感じかな。作品全体からあたたかさがにじみでている。そして彼の祖母、おば、両親、妹などの登場人物がまたユニーク。彼らの口から発せられる生の言葉は、なんだかすっと心に入る気がした。「在日」というある意味難しくそして声高に叫んでしまいそうなテーマを、いとも簡単に自分流に表現してしまう若き監督の今後に期待。
25 玻璃の城

★★★☆☆『宋家の三姉妹』の張婉[女亭](メイベル・チャン)監督の1998年作品。黎明(レオン・ライ)、舒淇(スーチー)主演。1996年大晦日のロンドン、自動車事故で亡くなった2人は、お互い別の家庭を持っていた・・・。1970年代香港大学の学生だった2人の20年にわたる愛の軌跡を香港現代史とともに描く。2人が離れ離れになる時、再開した時、そしてその後の2人の気持ちが描ききれていない気がした。全体的に的が絞れていない印象で、個人的にはあまり思い入れできなかった。でも映像や音楽はきれいだし、香港現代史という部分では興味深かった。舒淇はやっぱりかわいい。
24 接続/The Contact

★★★★☆<ビデオ>1997年韓国映画。チャン・ユンヒョン監督作品。『八月のクリスマス』『シュリ』のハン・ソッキュ、そしてこの映画で数々の新人女優賞を獲得したチョン・ドヨンの主演作品。昔の恋人が忘れられないラジオ番組のプロデューサー(ハン・ソッキュ)、そして、その彼女との思い出の曲をeーメールで偶然リクエストしたスヒョン(チョン・ドヨン)。これがきっかけでメールのやりとりがはじまるが・・・。スヒョンの好きな人は、親友の彼。そう、設定的には、よくできたトレンディドラマのような映画。でも!侮ることなかれ。特にチョン・ドヨンには感情移入できるし、彼女の表情は本当に心にしみる。韓国で67万人動員したのは伊達じゃないかも。ところで、「ベルベット・アンダーグラウンド」って実在する歌手なのかな?
23 風の丘を越えて/西便制

★★★★★ <ビデオ>1993年韓国映画。林權澤(イム・グォンテク)監督作品で90年代韓国映画の代表作。韓国の伝統音楽「パンソリ」に乗って描かれる郷愁と再開のドラマ。韓国のみならず日本でも大ヒットを飛ばした、放浪のパンソリ芸人父子の物語。父ユボンは教える。「『恨(ハン)』は生きていく中で積まれる心のしこり。恨(ハン)が歌に込められなければパンソリではない、しかし、本当の歌は恨(ハン)をも超えることだ」と。娘ソンファは命をかけて歌う。しかし貧しい旅芸人の生活に疲れた息子トンホはひとり街に出る。そして・・・。ソンファのパンソリを聴いていると、歌うことは人生そのものなのだと、実感する。いつまでも心に残る作品。
22 フルムーン・イン・ニューヨーク

★★★☆☆<ビデオ>1989年關錦鵬監督作品。香港映画。台湾生まれの女優シャンピン(張艾嘉)、結婚するために中国大陸からやってきたチャオホン(斯琴高娃)、キャリアウーマンの香港女性フェンチャオ(張曼玉)。ニューヨークで生きる3人の女性が出会い、悩みながらもお互い逞しく生きていくことを誓う。3人の女優さんがそれぞれ個性的でよい。特に斯琴高娃は意外な一面をみた気がした。
21 CRAZY ENGLISH/瘋狂英語

★★★☆☆ 李陽先生のパワーにただただ圧倒された。映画としては「まあ、こんな生き方をしている人もいるのね」という感想。「大きく、はやく、はっきりと」が彼の英語の三大原則。発音記号を身振りで表す手法とともに、北京の故宮や万里の長城、上海、果てはウルムチまで、公演行脚する様子を追ったドキュメンタリー。万単位の人が、彼の言う通りに身振り付で英語を一生懸命で繰り返し練習する姿は圧巻。でもその表情はみんな生き生きとしてるんだよね。彼の言葉の中で妙に納得できたのが「一流になるにはCRAZYになることだ」というもの。彼のいう「CRAZY」とは、ある分野での第一人者になるにはその分野に寝食忘れるくらい没頭できることだと思う。それにしても、彼の視点はあくまで中国人。英語を学ぶのは「お金を得るため」「アメリカ、日本、ヨーロッパに討って出るため」と驚くくらい率直。「彼は自分を演出することを楽しんでいる」なんていったら、ちょっとイジワルかな。
20 男生女相

★★★★☆<第9回東京国際L&G映画祭> 香港の關錦鵬監督のドキュメンタリー。映画100周年を記念して英国映画協会に依頼を受け制作したもの。男であること、女であること、男が男を好きであること。中国語圏映画における性の表現を過去の映像や著名な映画人へのインタビューで綴った意欲作。97年の東京国際映画祭でも英語字幕付で上映された。今回は日本語字幕付。この映画は、彼のカミング・アウトとともに、彼の亡父、そして母との関係を描いた、彼にとっては大事な作品。この作品後、一人の男を愛する男と女の物語『ホールド・ユー・タイト』を撮影している。また、香港映画においても同性愛を描いた映画に変化をもたらした影響力のあった作品ともいえる。
19 あの子を探して/一個都不能少

★★★★☆1999年の張藝謀監督作品。『秋菊の物語』以来、2度目となる1999年ヴェネチア映画祭金獅子賞(グランプリ)受賞作品。ストーリーはいたってシンプル。でも、出演している子供達の表情がほんとに自然で生き生き。中国の僻地の村にやってきた13歳の代用教員ミンジ。「ひとりも生徒を減らさないこと」を約束させられる。彼女がまた、全然笑わないし、まず教師としてのやる気が感じられない。しかし出稼ぎの為に都会へ出ていったしまったチャンを探すために、生徒とともに奮闘。なんとかひとりで都会に到着したが・・・。最初はお金の為だったが、次第にミンジの表情が変化してくる。『菊豆』『紅夢』『紅いコーリャン』などの強烈で濃厚な情念の世界を描いた作品とは一線を画し、『秋菊の物語』の様な健康的な映画。同じ第5世代の監督としてよく名があがる陳凱歌監督とは、進む方向がますます違ってきたなという印象をさらに強くした。
18 古井戸

★★★★☆<アジア映画講座「字幕翻訳者は語る」> 1987年の呉天明監督作品。張藝謀が俳優として主役の孫旺泉を好演している。中国映画らしく叙情性あふれる手堅い秀作。都会から戻った一人の知識人青年が、水もない老井村の生活向上の為に執念をもって井戸を掘りあてようと努力と続ける。その過程では、将来を誓いあった趙巧英とは結婚できず、寡婦段喜鳳(『青い凧』の母役呂麗萍!)のもとに身売り同然で婿に出されたり、落盤事故があったりと楽ではない。印象的だったのは、落盤事故で息子を亡くした母親が、再開された井戸掘り用のロープに邪気をはらうと言われている赤い布を黙々と結びつけて去っていくところ。言葉はないけど、泣ける。中国大陸映画ファンなら誰でも知っている(?)字幕翻訳者、白井啓介先生による講義もあり。先生によれば「いきいきとした庶民的ことばによる台詞の魅力に満ちた作品」とのこと。また「字幕翻訳者は、言葉の効果をうまく伝えること、台詞への愛着心とこだわりが大事」だと強調されていた。
17 清朝最後の宦官・李蓮英

★★★★☆<ビデオ>1990年の 田壮壮監督作品。あの『芙蓉鎮』の名コンビ劉曉慶と姜文がそれぞれ、西太后と李蓮英を演じている。歴史的には悪政によって人民を苦しめた西太后、そして悪宦官として名高い李蓮英。しかし田壮壮監督はそれぞれの内面を描くことで、歴史的認識を覆えした。西太后の李蓮英に対する絶大なる信頼。そして”男”ではない李蓮英の悲しみ・・・。彼の宦官としての一生は何だったのか。全編にわたって美しい映像。劉曉慶は『芙蓉鎮』の可憐さをイメージして観ると別人。貫祿ある西太后から老婆となってしまった西太后まで見事に演じた。特に印象に残ったシーンは、西太后と光緒帝が李蓮英など連れて、8ヵ国軍に占領された北京を後にし、身分を隠してある百姓の家に避難したところ。そこの住む100歳の老婆から話を聞くシーンは本当にため息が出るくらい美しい。
16 MONDAY

★★★★★SABU監督の第4作目。酔っ払って、翌朝目覚めたら殺人犯?!という奇想天外な設定から始まる、極めてユニークで、ブラックユーモアたっぷりのメリハリのきいた作品。やはりすごい堤真一、そして他の俳優も松雪泰子、大杉漣、寺島進、西田尚美、野田秀樹、田口トモロヲなど個性派揃い。実はSABU監督の映画は注目しつつも観るのは初めてだったが、ある意味すごく正統派の監督。もっとカリスマ的で、キワものみたいな映画を撮っているのかと思っていたが、それは間違いだった。反省。脚本も、ものすごく緻密に計算されている感じ。第一作目の『弾丸ランナー』の頃から観ておけばよかった。今回の上映はトークショー付で、何といっても生で大杉漣さんを見られたことに感激。
15 最愛の夏/黒暗之光

★★★☆☆<第22回ぴあフィルムフェスティバル> 台湾の美しい港町・基隆(キールン)での17歳の少女の忘れられない夏。日常にある小さな幸せをさりげなく描く。侯孝賢監督『悲情城市』などの助監督を勤めた張作驥(チャン・ツォーチ)監督の長編第3作目。1999年東京国際映画祭、2000年シンガポール国際映画祭グランプリ作品。特にドラマ性に富んだ作品というわけではないが、さりげなさはいい。でも個人的には、一度照明を落とす場面転換手法の多用があまり好きではなかった。
14 ルアンの歌/扁担姑娘

★★★★☆<第22回ぴあフィルムフェスティバル> 王小[リ巾](ワン・シャオシュアイ)監督の3作目。この作品は彼にとって初めて中国政府の検閲を通った作品となる。急激な経済の変化に伴い、富を求めて都市に出ていく人々にあふれていた80年代末の武漢。詐欺まがい仕事で一獲千金を夢見るガオピン、「てんびん屋」をしながら地道に働くトンツー、歌手を夢見てナイトクラブで歌うルアンホンの3人の若者の姿を通して、混迷の中国を鮮烈に力強く描く。監督の強烈な個性と勢いを感じる作品。
13 ザ・デイズ/冬春的日子

★★★☆☆<第22回ぴあフィルムフェスティバル> 中国第6世代の中でも注目されている王小[リ巾](ワン・シャオシュアイ)監督の第一作。ドンとチュンは北京の美術学校を卒業後、教師を続ける傍ら、学校の狭い部屋で創作活動に励んでいいた。しかし貧乏で希望のない日々に、2人の心は次第に離れていく。初っ端からすごいリアルで、でもきれいなシーンで驚く。光と陰の使い方がきれい。「暖かな」とか「おだやかな」というような形容詞は付け難く、監督の強烈な個性と「苛立ち」のようなものを感じる作品。93年にすでにこんなインディペンデント作品をとっていた監督には脱帽。
12 男たち女たち/男男女女

★★★★☆<第22回ぴあフィルムフェスティバル> 『硯』のリウ・ピンチェン監督作品。北京の街中で繰り広げられる、ある青年と女のそれぞれのセクシャリティの確立を描く。大きくとったフレーム、会話の端々、そしてBGMなどから今の北京がよく表現されていると感じた(王菲の曲がかかったり、「酷」(Cool)という言葉が使われたり・・・)。店で洋服を売る、ご飯を食べる、着替える、街を歩く、そんな何気ない日常を、観客が「長い」と感じるか感じないところまでの長回しのシーンで、淡々と描く。しかし、そこから「自分のセクシャリティとは?」という問題は、何もおおげさなことではなくて、実は何気ない日常から、ふとしたことで自然と自覚され確立されるもなのかも、なんて感じた。公衆トイレの落書きを研究している「トイレ文学」研究家の存在はユニーク!張元導演の『東宮西宮』などに続いて、中国大陸でもこの様な映画が出てきたことは興味深い。
11 アメリカン・ビューティー

★★★★☆イギリス演劇界で名を馳せたサム・メンデス監督の映画第一作。第72回アカデミー賞5部門受賞の話題作。アメリカに住んでいる中国人の友達は「いわゆる現代のアメリカの家族を非常によく表した物語で素晴しい!」と言っていた。個人的には、ちょっとだけ登場人物が典型的で空々しい感じがしなくもなかった。この映画の象徴ともいうべき、寒風に落ち葉と共に舞う空のビニール袋の映像は、心がキリキリするほど美して、空虚だった。誤解を恐れないで言えば、マグノリアを見た時も思ったことだが、アメリカってこういう「エンターテイメントだけじゃない映画」も作れるんだ、とちょっと感心。
10 クワイエット・ファミリー

★★★★☆キム・ジウン監督作品。一つの空間に妙に沢山の人を並べるという手法は舞台的で独創的。リストラされたお父さんが山荘を始めたが、やってくる客は、変な客ばかり。登場人物達の淡々とした表情をみていると、なんだか超リアルな死体さえも無機物のように思えてくるから不思議。このブラックユーモアを最後はどうやって収拾するのか期待が高まるが、監督はそれを見越したようにさらりとかわす。この映画のチェ・ミンシク、ソン・ガンホはシュリからは想像つかない。シュリを観た後の方が楽しめるかも。韓国トップアイドル、コ・ホギョンも出演。ダンカンの『生きない』を思い出させるなあと思っていたら、ダンカンはキム・ジウン監督の最新作『反則王』にちょっとだけ出演しているそうで、繋がりがあるらしい。
9 はつ恋★★★★★篠原哲雄監督作品。24年前に出せなかった母のラブレターを見つけた娘。病床の母親にそのはつ恋の人を会わせようと探し始めるが・・・。美しい映像と音楽と共に、心がきれいになる作品。登場人物達の何気ない会話やしぐさ、間が妙に心にしみて泣ける。最後の桜は圧巻。田中麗奈の透明感は本当に魅力的。『愛を乞うひと』では屈折した母親を見事に演じた原田美枝子が、今回も好演。平田満や真田広之もよかった。
8 マグノリア★★★★☆一見全然関係なさそうな登場人物達のエピソードがラストに向かって収斂していくのは面白い。途中までは何だか人間の悲しさみたいのが描かれていて暗いなあと思っていたら、ラストの部分。こんな展開になるとは。思わず目が点。でも「うん、こういうのもありだよね」って何だか急に気持ちが軽くなった。
7 スペーストラベラーズ★★★★☆本広克行監督作品。それぞれの個性的役者同士のやりとりが絶妙。良い意味で舞台芝居的な面白さが味わえる。中でも「間」の取り方は最高。でもちょっとこぎれいに纏まりすぎたかな。『Kids Return』で映画デビューだった安藤政信は注目。
6 グリーンマイル★★★★☆トムハンクスを始めとする役者が見事。最後までじっくりとこの世界にひたれる。でも、パーシーはえぐいし、いたるところに白人優位の言葉が出てくるし、その辺はちょっとなあ。
5 ストレイト・ストーリー★★☆☆☆おだやかな風景。頑固だけど味のある老人。でもペースが遅すぎて、最初から眠くなってしまった。前評判はよかったけど。
4 美少年の恋★★★★★少女漫画のように美しくて、せつなくて、はかない香港少年達の物語。
3 シュリ★★★★★ここまで来たか、アジア・韓国映画。昨年の映画祭でも見たが、こんなに勢いのある骨太の作品はなかなかない。最後のシーンまで丁寧に描かれている。
2 海の上のピアニスト★★★☆☆美しくて心にしみる音楽。そして友情。でも彼が船を降りられなかった理由にどうしても共感できず、「こういう生き方もあるのね」と自分を納得させるしかなかった。
1 ジャンヌダルク★★★☆☆彼女にとって「告解」することがどれほどの重要な意味を持つのか、キリスト教の背景がわからず???彼女は結局カリスマ的ではあったが、真の指導者となりうる資質ではなかったのかも、と感じた。

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最近観た映画(1999年)

No.タイトルお気に入り度一言コメント
20 流星語★★★☆☆広州のビデオ映画館で観た。ストーリーは結構ありがちかな。張國榮と子供って意外な組み合わせだと思ったけど、パパぶりはなかなかだった。個人的には孤高の張國榮の方が好きだけど。
19 追憶の上海/紅色戀人★★★★☆VCDやら香港の映画館で何度も観て、結局日本の公開時には足を運ばず。共産党の英雄を演じた張國榮は見事。梅[女亭]は非常に美しい。でも、この題材ならもう少し深められたかも。
18 もういちど逢いたくて
/星月童話
試写会レポートあり
Others
★★★☆☆李仁港監督作品。常盤貴子の映画初出演作。良い意味で古き良き少女漫画の世界という感じ。生活臭のある生身の張國榮像は新鮮だった。
17 榕樹の丘へ★★★★☆正統派の中国映画らしい映画を久しぶりに観られた。老人問題って、どこも同じ。
16 Mr.P's ダンシング・
スシ・バー
★★★★★これは、すごい。今年のベスト1かもしれない。
15 スパイシー・ラブ・スープ★★★★☆若き張揚監督による、全く新しいタイプのポップな現代中国映画。挿入曲が台湾、香港のポップス。周華健の出演も見逃せない。昨年映画祭で観た時の方が印象が強かったかも。
14 大阪物語★★★☆☆内容よりも、それぞれの出演者の演技が楽しめる。沢田研二、田中好子の夫婦役は見事。注目は何といっても池脇千鶴。彼女の存在感は今後の期待大。
13 39〜刑法第39条★★★★★森田芳光監督作品。よく練られた脚本で最後まで一気に見せる。鈴木京香も堤真一も唸るほど上手い。
12 ロンゲスト・サマー/花火降る夏★★★★☆中国返還が控えた香港と香港の若者の不安と希望の入り混じった心情を力のある映像と斬新な編集で描く。
11 Hole★★☆☆☆一発で蔡明亮監督の作品とわかる。暗くて、湿っていて、ちょっと難解。でも映像は芸術的。李康生はいい。最後のシーンは印象的。途中のカリプソ踊りは何だったのだろう。妙に耳に残る。
10 小武★★☆☆☆よくも悪くも中国映画。あの埃っぽい街並を見ると懐かしささえ感じる。中国の地方都市をざらざらした乾いた感覚で描く。ちなみに監督はこの映画からは想像できないような、童顔の好青年という印象だった。
9 公式海賊版菊次郎の夏★★★☆☆あの「菊次郎の夏」の製作ドキュメント。監督としての北野武の姿がみられて嬉しい。北野監督が侯孝賢と対談していたなんて知らなかった。
8 沈む街★★★★☆しっとりした美しい映像。灯台守の日常を淡々とした語り口で描く。ストーリーの全てが観客には明かされない分、想像力がはたらく。
7 菊次郎の夏
公開初日舞台挨拶レポートありOthers
★★★★★北野武監督の新作。笑って笑って、ちょっとホロリとする。映像と編集は秀逸。音楽もいい。
6 メッセージ・イン・
ア・ボトル
★★☆☆☆妻への想いを綴った手紙をボトルにつめて海に投げ込んだ男。それを拾った女。そこまでは結構よかったが、その後はなんだか有りがちな話だった。
5 八月のクリスマス★★★★☆ハン・ソッキュの温かな人柄がそのまま映画に反映している映画。恋とも呼べないような淡い感情をゆっくりと温めていく過程は、もどかしいけど、せつない。
4 レッドバイオリン★★★★★映像、音楽、脚本、俳優の全てが上質。
3 催眠★★☆☆☆映画として見るほどのことはないかも。でも菅野美穂は必見。上手い。
2 ライフ・イズ・ビュー
ティフル
★★★☆☆どんな時も希望を忘れないって大事。でもアウシュビッツとかの現実を知っていると、描き方が甘くて、楽観的すぎると思ってしまった。
1 ユー・ガット・
メール
★★★☆☆「メールから恋」なんて現実はありえないかもしれないけど、この2人を見ているとついつい夢みてしまうかも。メールのどきどきとか楽しさを知っていれば、楽しめる。メグ・ライアンはかわいい。

<第12回東京国際映画祭>

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6 ゴージャス★★★★☆成龍初(?)の恋愛もの。誰が何と言おうと、舒淇はキュート。いろんなところに、いろんな明星が出演していて、香港映画迷にはおいしい。
5 シュリ★★★★★勢いのある骨太の韓国映画。面白い。最後まで息つく暇なく進む。ハン・ソッキュの新しい一面を発見。
4 虹鱒★★★☆☆人間の中に潜む悪は斯くして現れるものか、と唸った。結構、恐かった。韓国映画って面白い。2人の男優に注目。
3 風雲/ストームライダース★★☆☆☆アクション、ワイヤー、CGを駆使した香港NEOエンターテイメント。千葉真一の存在感はすごい。でもインターナショナルバージョンはストーリー展開がいまひとつで、寝てしまった。香港版は面白いらしい。
2 特警新人類/ジェネックスコップ★★★★☆香港の旬の若手男優が勢揃い。謝霆峰、馮徳倫、呉彦祖、李燦森などなど。仲村トオルも頑張っていた。大がかりだけどちょっとチープな設定が香港映画っぽいが、勢いはすごい。
1 窓の外★★★☆☆話は、先生と生徒の恋愛もの。この映画の必見たる理由は、あの林青霞のデビュー作であるということかな。
 

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最近観た映画(1998年)

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27 金枝玉葉2★★★☆☆あの香港映画の名作「君さえいれば〜金枝玉葉」のPart2。 前作は二人が結ばれるまで。本作はその後の話。一緒にいられるようになっても不安になったり、いろいろあるよねって感じ。
26 生きない★★★★☆ダンカンの監督作。様々な経緯で死にに行くツアーに参加する人々。シュール。「何故生きる?」ではなく「生きるって何?」っていう問いかけはドキリとした。
25 宋家の三姉妹★★★★☆張婉[女亭]監督作品。宋家の三姉妹の生き様に焦点を当てた重厚な人間ドラマ。歴史ものとして見るには、ちょっと甘いけど。映画祭で初めて見た時の方が印象が強かったかも。
24 愛を乞うひと
★★★★☆自分の娘に激しい折檻をしてしまう母親とそれでも母親を憎みきれない娘。母と子ではなく母と娘について考えさせられた。精神的に屈折した母親を原田美枝子は見事に演じた。ただ一点、「なぜ母親はこんなにも娘を折檻してしまうのか」ということの描写が浅く、見ようによっては目を背けたくなるようなシーンばかりの辛い映画かもしれない・・・
23 フラワーズ・オブ・シャンハイ/海上花
来日イベントレポートありOthers
★★☆☆☆侯孝賢監督作品。梁朝偉と羽田美智子の共演が話題に。遊女の間で真の愛を求めて揺れ動く一人の男と、三人の遊女のエピソードに焦点をあて、全シーン室内撮影という新たな手法で撮影された映画。当時の様子を正確に再現するため、中国全土から苦労して集められたという、豪華な家具、小物、衣装。アヘンの煙と退廃的ムードが漂う独特の世界で淡々と時間が流れていく。淡々すぎて眠くなってしまった・・・
22 がんばって
いきまっしょい
★★★★☆田中麗奈の映画デビュー作。誰もが通った、きらきらひかる青春のひとコマをみずみずしい感性で切り取った佳作。
21 HANA-BI
公開初日舞台挨拶レポートありOthers
★★★★★北野武監督作品。突発的暴力と静謐さとお笑いの精神の絶妙なバランスがいい。音楽もきれい。ストーリーが最後のあの台詞に向かって集結していく感じはドキドキした。
20 In & Out★★☆☆☆それなりに面白かったけど、なんか話がご都合主義的なところがちょっと・・・。
19 ラヴゴーゴー★★★★★台湾の陳玉勲監督作品。愛ではなくて「恋」っていいよなあと思わせる心温まる作品。前作「熱帯魚」に続いて、またやってくれたな、という感じ。次回作も楽しみ。
18 北京のふたり★★★★☆いかにもアメリカ的つくりの中国映画という感じ。映画に大陸の雰囲気が感じられないなあと思ったら、やはり撮影のほとんどはアメリカに作られた北京の街で行われたとのことだった。でも主人公の中国人女性弁護士の強い瞳は何ものにもかえがたい魅力。そして、アメリカ人弁護士と心の絆を深めていく様子はどきどきした。
17 大怪獣プルガサリ★★☆☆☆円谷プロが好きならこれは必見。韓国のちょっと昔の怪獣映画。韓国の善悪の考え方なんかがわかって結構面白かったけど。ミニサガリは超かわいかった。
16 キリコの風景★★☆☆☆小林聡美って独特の世界がある役者だと思う。
15 フルモンティ★★★★★工場が閉鎖され失業した男たちがストリップという大胆な手段でお金を稼ごうとするが・・・。とにかくおかしくておかしくて思いっきり笑える。でもその中にも男の友情あり、親子愛あり、夫婦愛ありで思わずほろりとする。ロバート・カーライルは味がある役者だなあ。
14 この森で天使が
バスを降りた
★★★☆☆心に瑕をもった少女が村の人々と触れ合いながら、次第に自分を取り戻していく。
13 Kids Return★★★★★北野武監督作品。ある期間の男子高校生2人の描写。最後の台詞は印象的。北野監督作品はやはり映画館で観るのがイイ。リバイバルでまた観にいった。
12 不夜城★★☆☆☆角川映画の典型というか。中途半端に日本側が香港側に口を出したのでは?と思わせるつくり。夏美とのラブストーリーに主眼がおかれてしまった感じ。馳星周原作の方がずっと厚みがあっていい。原作には健一と父との関係とか中国系でも地域による派閥の話とかもっと面白い部分がいっぱいあったのに・・・。夏美は山本未来ではまり役。葉月里緒菜じゃなくてよかったかも。
11 グッド・ウィル・
ハンティング
★★★☆☆友情っていいよなあと思ってしまった。
10 初恋★★★★☆葛民輝の個性と彼の映画に対する愛情と情熱をフルに感じられる。前半に登場する李維維は清楚でかわいい。でも特に後半部分で葛民輝が演じる食品店主人の妻はかなり現実味があっておすすめ。音楽もテンポもいい。
9 夢翔ける人/色情男女
試写会レポートありOthers
★★★★★極めて面白い三級片。(遺憾ながら)斜陽にある香港映画界の状況が、ユーモラスに、でも結構辛辣に描き出されている。張國榮の冴えない監督も、相変わらずの羅家英も、珍しく普通の女の子の莫文蔚も素敵だが、何といっても言及すべきは舒淇の名演技。彼女はとにかくいい。
8 黒い十人の女★★★★☆昭和36年の市川昆監督作品。今観ても、映像といい、ストーリー運びといい、音楽といい、かなり斬新。でも気に入った。十人の女が一人の遊び人の男を殺す相談をする話、と書くと一見物騒だが、蓋を開けてみれば結局は描かれていたのは市川監督の目で捉えた「人間」だったと思う。今は大女優のかわいらしい姿もなかなか。
7 Be My Boy★★★★☆香港映画。男しか好きになれない場合はどうするか。いいじゃん、素直になれば。
6 タイタニック★★★★☆大スクリーンの映画ならではの作品。
5 ロンドンの月★★★★★張澤鳴監督作品。1997年の中国映画祭でMy Bestの作品。どうしてももう一度劇場で観たくて、リバイバル上映に足を運んだ。やはり、最近の中国大陸映画の中ではかなりお気に入りの1本。
4 離婚のあとで★★☆☆☆中国大陸映画。あまり印象がない・・・。
3 台北ソリチュード★★★☆☆李康生に初めて出会った作品。台湾語を始めて聞いた。
2 阿片戦争★★★☆☆謝晋監督作品。スケールの大きい歴史もの。
1 上海グランド★★★★☆ストーリーの構成には納得しかねるが、ある意味いかにも劉徳華、張國榮、寧静のスター香港映画という潔さが結構好き。カメラワークやアクションはさすが香港映画、といったところ。かっこいい。



<第11回東京国際映画祭>

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4 DDLJ花嫁は僕の胸に★★★★☆インド大娯楽映画。またの名をマサラムービー。歌あり、踊りあり、笑いあり、涙あり。シャールクカーンは思い入れできる役者。花嫁の父ってどこも同じだなあ。
3 ホールド・ユー・タイト★★★★★關錦鵬監督作品。カミングアウトするとこうも直接的でなまなましい表現になるかという感じもするが、關錦鵬の作品らしく、映像も美しく、しっとりとした湿度を感じる作品。想い、想われ、自分の気持ちが見えないとき、自分の気持ちが伝えられないときのもどかしさとせつなさが身にしみる。ラストのテーマ曲に王菲ではなく、黄燿明の「暗湧」をもってきたあたりはこころにくい。
2 心から★★★☆☆マニラトラム監督のインド映画。社会派のシャールクカーンもなかなか。ラストは心にズーンとくる。
1 スパイシー・ラブ・スープ★★★★☆中国大陸映画もここまで現代風になったか、と驚いた。愛情にまつわる老若男女の5つのストーリー。張揚監督の若い感性が光る。

<ビデオ>
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8 301 302★★★☆☆韓国映画。ひたすらご馳走を作り続ける女。そして拒食症の女。301号室と302号室に住む2人の女の物語。
7 ジョイラッククラブ★★★★☆アメリカに移民した中国人とアメリカで生まれ育った中国人2世、Chinese-Americanの物語。心に静かに広がる感動。
6 客途秋恨★★★★★日本人の母、そしてその母と香港人の間に生まれた娘。母と娘の絆が深まっていく様子はじーんとくる。張曼玉の演技がすばらしい。日本ってこんなにきれいなところだったっけ?と思わず言いたくなるほどの日本ロケのシーンがいい。
5 ダウンタウンシャドー★★★☆☆香港映画。陳小春、鄭伊健、李綺紅。とにかくスピード感のある映画。アクションシーンもかっこよくて香港映画らしい。香港の映画館でも観たのだが、涙が出る感動シーンでどうして香港人って大笑いするのだろう・・・。
4 古惑仔1・2★★★☆☆香港で一大ブームを引き起こした古惑仔もの。青年チンピラものと申しますか・・・。いやあ、かっこいいっす。
3 グレートウォール★★★☆☆HNKの中国語講座に出演していた修健さんの若き姿がみられる。中国大陸映画。
2 追憶の上海/紅色戀人★★★★☆共産党の英雄を演じた張國榮は見事。梅[女亭]は美しい。でも、この題材ならもう少し深められたかも。葉纓監督の前作「レッドチェリー」が素晴しかっただけに、少し残念。
1 飛一般愛情小説★★★★★舒淇と李綺紅がとにかくキュート。音楽といい、映像といい、夢の中にいるような感じでかわいい。

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最近観た映画(1997年)

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15 變臉〜この櫂に手をそえて★★★★☆四川地方劇の舞台芸術「變めん」。老芸人は後継者として男の子を切望していた。しかし買った子供は実は女の子だった・・・。老芸人と少女の心温まる物語。NHKTV「大地の子」で父を演じた朱旭さんは見事に芸人を演じていた。子供が実は女の子だとわかった時、結構老芸人の態度は冷たく、心が痛んだ。
14 ブエノスアイレス/春光乍洩★★★★☆王家衛監督作品。地球の裏側、アルゼンチン・ブエノスアイレスで出会った男と男。梁朝偉演じるファイの優しさと張國榮演じるウィンの小悪魔的なわがままさがぶつかってそして・・・。出口の見えない愛。二人のダンスシーンは音楽と共に美しくて切なくて忘れられない。しかし、これは梁朝偉の再生の物語なのだと思う。張震は未来の象徴なのかもしれない。
13 ピーターグリーナウェイの枕草子★★★☆☆感性的というか観念的な芸術映画だと思う。ヴィヴィアン・ウーの個性と存在感はスゴイ。
12 喝采の扉/虎度門★★★★☆大女優・粛芳芳の存在感はさすが。粤劇俳優として、舞台の袖から中央に向かう「虎度門」を越す瞬間の凛とした表情が印象的。陳曉東や袁詠儀も出演している。
11 ガス灯★★★☆☆昔の名画。
10 命は安くトイレットペーパーは高い★★★★☆ウェイン・ワン監督。感覚的かつマニアックな映画。香港のあのごちゃごちゃした熱気とパワーある街並を撮影しているわりに、映像からはなぜかその熱が伝わらないクールでシュールな映画。腕は相当とみた。登場人物は個性的でいい。
9 天安門★★★★★中国で大きくなったアメリカ人の眼からみた天安門事件。中国政府の対応は最悪だったが、過去の歴史をひもとく時、革命に対する政府の対応は大抵がこんな感じ。それでも、民衆の力が強かったとき、民衆は自由を獲得してきたのだと思う。そう考えると、北京の学生達の運動はやはり未熟だったのではないかと個人的には感じた。中国の人がどのように考えているのかは、切に知りたいところ。
8 太陽の少年★★★★★姜文の初監督作品。文革時代、北京にいる幹部の子供達は平和な日々を送っていたという事実に驚き。少年達の光輝く日々が描かれた爽やかでみずみずしい青春映画。
7 食神★★★★☆周星馳主演作品。とにかくコテコテの香港ギャクがたまらなくイイ。勢いのある作品。日本人にはわからない廣東語のギャグが満載で映画館で香港人はバカうけしていた。
6 ラジュー出世する★★★★☆日本ではなんと43年ぶりのインド娯楽映画の公開だそう。歌あり、踊りあり、笑いあり、涙ありで、今までに経験したことがない種類の面白さ。インドの若者の日常に触れられて新鮮。シャールクカーンは日本でも人気が出そう。今後のインド娯楽映画の動向に注目。
5 熱帯魚★★★★★陳玉勲監督作品。台湾映画。これはもう、登場人物全てが何とも愛すべき人物達である。少しとぼけていて、ユーモアもたっぷり。そして夢を感じさせる、映画らしい映画。
4 スワロウテイル★★★☆☆岩井俊二監督作品。どこともわからないアジアのある街「Yen Towm」に暮らす人々。許志安はもうちょっといい役でもよかったのでは・・・。
3 恋する天使/大三元★★★☆☆袁詠儀演じるワルい女の子達をなんとか更正させようと奮闘する神父。張國榮の神父はあくまで美しい。
2 夜半歌聲/逢いたくて、逢えなくて★★★★★于仁泰監督作品。主演男優本人が気に入らないとはいえ、張國榮も呉倩蓮もストーリーも美術も音楽も映像も、それはそれはもう美しくてロマンティックでうっとり。前作よりえらくかっこよくなった黄磊も素敵だし、お付の少女を演じた劉天池もいい。
1 花の影/風月★★★★☆陳凱歌監督作品。美しい蘇州を舞台にした物語。張國榮演じる忠良を溺愛する姉を演じた何賽飛は気になる。林健華の遠慮がちだった表情がふてぶてしく変化する様子は見事。鞏俐はちょっと少女を演じるのには無理があったような・・・。

<第10回東京国際映画祭>
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10 男生女相★★★★☆關錦鵬監督のドキュメンタリー。男であること、女であること。男が男を好きであること。過去の映像やインタビューで綴った意欲作。
9 ムトゥ踊るマハラジャ★★★☆☆インド大娯楽映画。「ラジュー出世する」の方が数段面白かった。個人的に主人公に思い入れできないからかも。
8 迎春閣之風波★★★★☆胡金銓監督作品。かなり古い作品だが、いまのアクション映画の原点があり、今でも全く古さを感じさせない。
7 宋家の三姉妹★★★★☆張婉[女亭]導演作品。宋家の三姉妹の生き様に焦点を当てた重厚な人間ドラマ。歴史ものとして見るには、ちょっと内容甘いと感じたが、三姉妹の生き様という点で見れば、かなり泣ける。
6 藍月★★☆☆☆台湾映画。あんまり印象なし・・・
5 半生縁★★★☆☆香港映画。黎明、呉倩蓮の素朴な恋愛から、最後、あの結末でよかったのか・・・。自分だったらどうしたかな。
4 Love Song/甜蜜蜜★★★★★香港映画。中国大陸から出稼ぎにきた青年を演じた黎明ははまり役。婚約者がいるにもかかわらず、魅かれあう黎明と張曼玉。10年後、ニューヨークで出会う二人。縁ってこういうものなのか、と感動。全編にわたって[登B]麗君の歌が効果的に使われている。見終わった後むしょうに[登B]麗君の歌が聞きたくなる。
3 バッドムービー★★★★☆韓国映画。相当「バッド」な映画。映画にこんな表現手段があったのかと唸った。
2 12階★★★★★高度成長を遂げた美しい国、新加坡。でもそこに住む人々はやはり様々な問題を抱えて生きている、そんな新加坡の今が見えたシュールな映画。数種の言語の台詞や字幕が飛び交うあたりが多民族国家ならでは。
1 女ともだち/自梳★★★☆☆劉嘉玲も楊采[女尼]の演技も、せつないストーリーと心に響く音楽もよかった。が、しかし私が何より印象に残っているのは、李綺紅。次に観る映画が始まるっていうのに、エンドロールで彼女の名前を確認するまで席を立てなかったくらいだ。

<中国映画祭>
No.タイトルお気に入り度一言コメント
5 火の鳥★★☆☆☆人間の身体ってこんなに美しくしなやかに動くものなのかと驚き。ストーリー的には眠くなってしまったけど・・・。
4 朱家の悲劇★★☆☆☆あんまり印象なし。
3 ロンドンの月★★★★★最近の大陸映画ではMy Bestの作品。張澤鳴監督の丁寧な描写が心にしみる。異国ロンドンで、それぞれの夢を抱えて暮らす中国人の悲哀。それは私達日本人もアジア人として共有できる感覚だ。中国映画も変わったなあと感じる現代風の作品。中国人の価値観は随所に反映されているが。特に中国人なら誰でも知っている宋詞(「遠く離れていても同じ月を見ることができる」という内容)の部分が好き。
2 張込み★★★★★中国映画らしい作品。表面は淡々としているが、中身は濃く深い。会話のやりとりが絶妙で、思わず何度もにやりとさせられる。
1 遥か西夏へ★★☆☆☆あんまり印象なし。

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