BOOK MEMO

 

<持っている本・・・読んでいない本・・・いっぱい・・・(^o^)//>
軽いネタバレもあります。まだ読んでいない方は、ご注意ください。

★★★★★★★★

 

【削除ボーイズ0326方波見 大志 著
主人公、直都が手に入れたのは、出来事を「削除」できる装置だった。削除したいのは深爪の傷、息苦しい現実、それとも忘れられない過ち?生命力に満ちた人物造形と疾走感あふれる筆致が織りなす、まったく新しいリアル・エンターテインメント。第1回ポプラ社小説大賞受賞。

<ひとこと> 2007.04/07
「面白そうだ」と言われて、早速借りてみました。「児童書を侮れない」というのが感想です。・・・削除装置を手に入れたら、子供ならやっぱ使いますよね?嫌なこと、消したいですもの。「嫌なこと消したら本当に嫌なことがなくなるのか?」結局他の嫌なことが発生するだけじゃないか?と、今の私なら思うのですが、子供の頃なら、使って何が悪い?!って思いますよね?自分なりに考えて、悩んで強くなっていくのですね〜。ちなみに今の私は、11歳〜25歳の間なら、削除したいことがいっぱいです。でも、それで現在が変わってしまうのなら、削除はしなくていいです。若いってそういうことなのだと思います。

 

【叫びと祈り梓崎 優
砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。選考委員を驚嘆させた第五回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理誕生。大型新人の鮮烈なデビュー作。


●砂漠を走る船の道 ●白い巨人(ギガンテ・ブランコ) ●凍れるルーシー ●叫び ●祈り

<ひとこと>
2010.04/18
「第五回ミステリーズ!新人賞受賞作全選考委員を驚嘆させた大型新人の鮮烈なデビュー作!」ってすごい誘い文句(苦笑)が気になって読んでみようかなと思ったわけです。
・・・で、感想は・・・
これがなかなかよかったです。受賞作の「砂漠を走る船の道」とかは、「なるほど〜そうきたか!」と言わせるオチ?があって、やけに心地よいのです。他の作品もいわゆる連作となっていまして、内容は別ものですが主役?は同じ人です。ミステリーですが、迫りくる謎を解き明かすわけでなく、どれもがやっぱり・・・「そうきたか!」という結末になっています。余裕があったら、読んでみてください。さりげなくお勧めします。
特記することは、表現がきれいで、なかなかの文章力です。今回は図書館で借りて流し読みしてしまいましたが、文庫が出たらぜひじっくり読み直ししたい作品です。


≪祈り≫より抜粋
外の世界は真っ白だった。舞う白に視界を遮られて、晴れた日には見渡せるはずの なだらかな稜線も、ときおりその姿を不完全にした。
ひらひら、さらさら。
紙吹雪より静かに、雨粒よりゆっくりと。
凍える空気を物ともしない踊り子のように。
そこには音がなく、ただ僕の吐く息だけが、白い色と一緒にその名残を留めていた。

 

【三匹のおっさん有川 浩 著
「三匹のおっさん」とは…定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人キヨ。柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ。機械をいじらせたら無敵の頭脳派、工場経営者ノリ。孫と娘の高校生コンビも手伝って、詐欺に痴漢に動物虐待…身近な悪を成敗。

<ひとこと> 2008.09/07
60歳。腕に自信のある二人と知能派の一人が正義の味方として立ち上がった!すごいことはしないけれど、十分役に立つこんな「おっさん」いてくれたらいいですね。・・・“おっさん”でいいのか?ともあれ、お話は有川さんらしい恋愛ものです(エッ? たぶんコレは続編ありですね。

 

【シアター!有川 浩 著
小劇団「シアターフラッグ」―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。

<ひとこと> 2010.06/11
さすがに有川センセの本はサクサク読めます。独特の言い回しも「うん」って感じですね。ただ、これで終わりました?という感じですが、続編ありですか?ちょっと消化不良気味なのは私だけですか?

 

【詩羽のいる街山本 弘 著
賀来野市には、金も持たず住む場所もないのに、他人同士を結びつけ、幸せをもたらす女性がいるという。彼女の名は詩羽――現代に存在自体が奇跡の人を圧倒的な論理の力で描き、形容しがたい感動を呼ぶ奇跡の物語!
「あの日まで、僕はこの世に奇跡が存在するなんて信じていなかった」・・・マンガ家目指して持ち込みを繰り返すがいっこうにモノにならない僕。ある日突然現れた詩羽という女性に一日デートを申し込まれ、街中を引きずり回される。お金も持たない彼女が、行く先々ですることは、街の人々を結びつけるだけ。しかし、そこで見たことは、僕の人生を変えるのに十分な出来事だったのだ。――幸せを創造する奇跡の人、詩羽とは?

<ひとこと> 2008.11/03
はじめての作家さんです。乙一さんのカバーに惹かれて借りました。結構ハードなSF作家と伺っていますが・・・ふつうのお話でした。SFでも、ファンタジーでも、ミステリーでもない日常生活の中の一人の女性と街の人々のお話。

話は四章でできています。
一章は詩羽という女性の説明みたいなものです。少し不幸を背負っていると思い込んでいる人を拾って、なんとなく元気にする。そんな能力?のある彼女自身は何処へいくのでしょうか。なんだか、彼女自信本当にしあわせなんだろうか?と疑問を感じてしまう私は歪んでいますか?・・・話を戻して、マンガ家を目指す青年が詩羽に出会うことによって、今より少しだけ前向きになり、幸せな気分になります。きっかけは『少しだけ』・・・きっとコレが肝心なのでしょうね。・・・しかし『衛星高度の魅祐姫』のネーム聞いてもなぁ^-^;。
二章は自殺志願の少女の悩みです。コレ「そうそう」と思う人と「何ソレ?」と思う人がいると思います。私は過去にネットの中傷で少なからずも心を痛めた経験があります。すでに大人だったので、現実とバーチャルを引き離し、立ち直ることができましたが、子供はムリかもと思うこともあります。個人的に一方的に人格否定されたら、『私のこと何も知らないくせに』と強がったりするくせに、どっぷり落ち込んだりします。『こんなくだらないことで』とちゃんとわかっていながら、やっぱりどっぷり落ち込みます。そんな危うい精神状態を誰もが持っていると思います。問題は、心のあり方です。『強くあれ』とは言いません。でも、『賢くなりたい』と思います。・・・・・・しかし『戦まほ』のストーリー聞いてもなぁ^-^;。
そして、三章は、二章と繋がって、中傷している男性の話です。はじめは、少年と思っていました。あまりにも幼い。・・・そしてここにも『戦まほ』(苦笑)作者はひょっとして『戦まほ』に近い話をどこかで書いているのでしょうか?・・・すみません彼の作品初めてですから。
四章は凍野蒼の『ガルテリ』のお話です。(違っ;・・・いわゆるまとめですね。今までの登場人物が全員出てきます。詩羽を大切にしている街の人々が思いやられるほのぼのとしたお話ですね。
ということで、キーワードは『目的と手段を取り違えているんだよ』という言葉でしょうか。う〜ん、確かにそういうコトってたくさんありますよね。あとは、江戸時代の城下町に息づいていたECOの精神。コレに尽きます。(ハイ?

 

 

【塩の街有川 浩 著
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。男の名は秋庭、少女の名は真奈。静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。それを見送りながら、二人の中で何かが変わり始めていた……。

<ひとこと> 2007.11/16
「図書館シリーズ」の作者の本です。別シリーズも読んでみたくて借りました。デビュー作の文庫版(電撃文庫)をわざわざ単行本化したというめずらしいパターンです。全編淡い恋物語です(・・・違?)。えと、切ないお話やちょっとハードなお話やいろいろ混ざっていますが、やっぱり軸は恋物語ですよね?彼女の作品の男性って、とにかく何でも出来ちゃういわゆるヒーローにふさわしい人物です。それがなんだか、やたらと潔い。小説なんだからいいでしょ。とハイ、私もそう思います(苦笑)何冊か読んでいると、いかにも同じ作者ってわかりますが、まあ5タイトルぐらいは大丈夫でしょう(オイ;
「街中に立ち並び風化していく塩の柱は、もはや何の変哲もないただの景色だ。」「それでやり直させてやるって言ったんじゃねえのかよ。」「この世に生きる喜び そして悲しみのことを」「その機会に無心でいられる時間はもう過ぎた」「変わらない明日が来るなんて、もう世界は約束してくれないのを知っていたのに。」「君たちの恋は君たちを救う。」・・・・・・・
タイトルが、なんだかすごいと思いません?

 

屍鬼 1小野 不由美 著
人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躪したかのように散乱していた―。闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。殺人か、未知の疫病か、それとも…。超弩級の恐怖が夜の帳を侵食し始めた。

 

屍鬼 2小野 不由美 著
「尋常でない何かが起こっている」。死者の数は留まるところを知らず、村は恐怖の連鎖に陥っていた。山々に響き渡る読経、毎日のように墓場に消えていく真白き棺。さらにそのざわめきの陰で、忽然と姿を消している村人たちがいた―。廃墟と化した聖堂に現れる謎の少女。深夜、目撃されるトラックの残響。そして闇の中から射る、青白い視線…。目が離せない展開、戦慄の第二幕。

 

屍鬼 3小野 不由美 著
逃げ場のない恐怖の底に堕ちた村で、深夜、何者かの影が蠢き始めていた。窓の外に佇む凍えた気配、往来の途絶えた村道で新たに営業し始めた葬儀社、そして、人気のない廃屋から漏れる仄暗い灯…。その謎に気付いた者たちの背後に伸びる白い手。明らかになる「屍鬼」の正体。樅の木に囲まれた墓場で月光が照らし出した、顔を背けんばかりの新事実とは―。もう止まらない、驚愕の第三巻。

 

屍鬼 4小野 不由美 著
前代未聞の怪異が村に跋扈する中、閑散とした病院の奥で、連夜密かに地獄絵巻が繰り広げられていた。暗紅色の液体が入った試験管の向こうに、愛しい骸の変化を克明に記録する青ざめた顔。ゆっくり振り翳された杭…。はびこる「屍鬼」を壊滅させるための糸口が見え出した。しかし、その時、村人の絆が崩れ始める。生き残った者たちが選んだ策は―。思わず目を覆う展開、衝撃の第四弾。

 

屍鬼 5小野 不由美 著
村人たちはそれぞれに凶器を握り締めた。「屍鬼」を屠る方法は分かっていた。鬼どもを追い立てる男たちの殺意が、村を覆っていく―。白々と明けた暁に切って落とされた「屍鬼狩り」は、焔に彩られていつ果てるともなく続いていった。高鳴る祭囃子の中、神社に積み上げられる累々たる屍。その前でどよめく群れは、果たして鬼か人間か…。血と炎に染められた、壮絶なる完結編。

<ひとこと> 2006.08/19
ホラーは苦手なんです。霊とかなんとか・・・絶対イヤなんです。小野さんの作品がいいのは解っていますが、彼女は比較的ミステリーといってもその手のイメージが強くて、しかもこのタイトルは引くでしょう?ということで、見て見ぬふりをしていましたが、「大丈夫!」と言われたので(根拠が不明確なのが・・・^-^;)借りる事にしました。本を見たとき「ぶ厚い」「文字がいっぱいだ〜」と子供みたいに驚いた次第です(苦笑)。読みかけて、なんだかすっかりハマってきてしまいました。しかし、やっぱり微妙に・・・絶対的に・・・怖いじゃないですか!

続けて、感想を述べます。

本って、いろいろな考え方をする方がいると思います。私は、たとえばサスペンスとかが大筋の場合、その筋ではない部分にハマる場合が多いのです。小野さんの作品は特にそんな、たぶん他の人の感じない表現や言葉にHITしているところがあります。・・・たぶん。たとえば、この話の基になっている「村」の考え方って、今の自分たちにもあることですよね。「うち」と「そと」の概念とか・・・2巻の「かわいい」と「かわいそう」は同じ。とか「人間は誰だって自分が世界の中心だという幻想から逃れられないんだ」とか・・・・・・
≪感想 2≫ がっかりです〜・・・いえ、作品に対してではなく、静信のコトです。彼は、すごく理想主義みたいなものを貫いていて、「屍鬼でも生きているものは殺せない」みたいなことを言っていた時に、まあ、それはそれでアリかも。と心で、「でも〜」って気持ちを押し込めて共感してあげたのに。結局あなたの正義はどこにあるの?という結末じゃないですか!納得いかないな〜。・・・という、完読第一声です^-^・・・人間はすべてを掌握していると思っているから強いのですね。人間より強い存在があったら・・・怖い。でもやっぱり、どこかでこんな世界があるのかもとも思ってしまうのです。;真に怖い存在は「人間」なのか「鬼」なのか。理想と現実はかくも遠く悲しい存在なのですね。

 

【残酷号事件<事件シリーズ> 上遠野 浩平 著
残酷。―それは人生そのものか。酷薄なる運命のことか。積み重なりし理不尽に対し、怒りと共に選ぶ道のことか…残酷号と呼ばれる謎の怪人が戦火の絶えぬ世界に降り立つ。無敵の力をふるい暴虐の軍と闘うその正体は、心を喪失したひとりの少年、義賊ロザンは少年を救おうとするが、その前に立ちはだかるのは、怪人を生み出した元凶―邪の極ともいえる敵だった。歪んだ世が悪を生むのか、人の性が悪ゆえに世が歪むのか。なくした心を探し求める残酷号に未来はあるか。

<ひとこと> 2009.09/00
・・・

 

【シゴフミ1 雨宮 諒 著
その少女が身につけているのは、不思議な杖と鍔付き帽子に、レトロな郵便配達夫を思わせるがま口の鞄。その鞄の中に入っているのは、ただの手紙なんかじゃない。黒い切手が貼られたその手紙は、想いを残して逝ったひとが大切なひとへ宛てて書いた手紙…死後文。今日も少女―文伽は相棒である杖のマヤマとともに死後文を、ひどく優しい奇跡を運ぶ。―亡き家族へ、友人へ、恋人へ。想いを乗せた最後の手紙を。雨宮諒が贈る、切なくて優しい物語。

<ひとこと> 2008.10/21
ほんわかしているのですが、なかなか切ないよいお話に仕上がっています。3話のお話はだんだん入り込めるようにできています・・・と、そんなつもりじゃないですか?とにかくそんな感じです。少女の少女ならではの感情、マヤマの感情・・・そして話が交差する時、想いは確かなものになる。なんだか『やられた〜』という感想です。繋がりに弱い私はこんな風に繋げられると『まいりました』と言うしかありません。久々に思いっきり泣けたお話でした。こういう少女っぽい感情に飢えているのかな。^-^;


感想文を書きますと、自殺願望の少女二人の友情を描いた『飛べない蝶』。手紙を書いた少女の気持ちはいまいちよく解らなかったのですが、受け取った少女の気持ちはなんとなくわかります。「ちょっと綺麗ごとだな」というのが素直な感想です。
人気マジシャンと助手で恋人のお話『ひとひらの想い』。マヤマの気持ちで、お話が進みます。「人間ってよくわからない」それが全てです。ハイ、人間の私でもわかりませんから。「人前で泣かないというのは強さの表れではない。素直に泣けないという弱さの表れだ。」ということだそうです。辛い時に「ツライ」と言ってしまったら、崩れてしまう自分が怖くて言えないコトは確かにあります。それは強さではないのでしょうね。強い人は辛い時は「ツライ」と言って逃げないのかもしれません。難しいのですが。
少女と父親の愛情のお話は『父さんの眼差し』。そのまんまじゃん(苦笑)。先の話とちょっとだけ繋がっています。父親の気持ちははじめから見え見えでわかっているのに泣いてしまったのは、少女の成長が心地よかったからかも知れませんね。

 

【シゴフミ2雨宮 諒 著
レトロな郵便配達夫のような制服を身に纏い、不思議な杖を持った少女、文伽。彼女が肩から掛けている鞄に入っているのは、ささやかではあるけれど、形ある、確かな「奇跡」。その奇跡の名前は――死後文。強い思いを残して逝った人が、その想いを伝えることのできる最後の方法。手紙のかたちをした想いのつまった鞄を揺らして、彼女は舞い降りる。「――あなたに渡したいものがあるの」雨宮諒が贈る、切なくて優しい物語。第2集、登場。

<ひとこと> 2008.11/26
今回も3話です。繋がりがありません。そして、何気にハッピーエンドじゃない。なので、ちょっと不満・・・^-^;。【英雄になる瞬間】 日々をなんとなく過ごせば満足だった青年(少年か?)が、ある日突然ヒーローになる。・・・勘違いしてしまうのは仕方ないのでしょうね。なんとなく・・・は望みではなく、諦めだったのなら、『ヒーロー』が降って沸いたら舞い上がるだろうし、自分は凄い存在だと思ってしまうのでしょう。なんせ少年ですから。【青い空、白い猫】マヤマの「猫の気持ちもわからない」・・・のお話でした。私もよく解らないです(オイオイ;【キューピット】少女の初恋のお話でした。こんな淡い恋の経験はないので、「そうなんだぁ」とおねえさんは思うわけです。彼も彼だよねぇ〜彼女の気持ちぐらい解るでしょう普通。鈍感な男はうまく言っても後々苦労するから、よかったよ。(エッ!?・・・^-^;

 

しずるさんと偏屈な死者たち上遠野 浩平 著
「ねえ、よーちゃん―この世界には不条理としか思えない謎がいくつもあるわね?」しずるさんはそう言うけれど、私には彼女こそ、この世で一番謎めいてみえる―何年も病床にありながら、とても綺麗で、この世の誰よりも聡明で―どんな不可解なおぞましい殺人事件の数々も、彼女の前では只のごまかしになってしまう―妖怪化したり、宇宙人に狙われたり、幽霊犬に襲われたり、吊られたりする死体の謎を病室から外に出られない少女の推理が解き明かす、これはすこし不気味で、かなり奇妙で、ちょっと切なげな、少女たちの不思議な冒険をめぐる物語です。

<ひとこと> 2006.03/13
富士見ミステリー文庫らしい、上遠野節とはちょっと違うタイプのストーリーですね。短編なので、持ち歩き用にしていますので、のんびり読んでいました。いろいろな事件を即座に解決してしまう「しずるさん」の特殊能力ってのが、彼の持ち味でしょうか。

 

しずるさんと底無し密室たち 上遠野 浩平 著
「ねえしずるさん、密室ってなんなのかしら?」「そうね、よーちゃん、それはきっと、どんなものでもごまかせると思い込んだ人間の、つまらない錯覚なんでしょうね―」白い病院にずっと入院中の少女と、その友人のこの二人は、今日も今日とて退屈しのぎに不思議な事件を追いかけています。それは人の血を吸ってミイラにしてしまう吸血植物の謎とか、七人の一家を皆殺しにしたという七枚のカードに秘められた呪いの秘密とか、死んだはずの人が祭りの中で同時に別々の場所で目撃される怪奇とか、鳥のように空飛ぶ怪人の話とか、奇妙奇天烈な怪事件ばかりです。しかもそれらは、全部“密室”の事件なのです―扉も壁も鍵も、部屋そのものさえないのに“密室”って?これらの不可思議な事件を、彼女たちはどうやって解き明かすのでしょうか―ひとりは病室から一歩も出ないのに。

<ひとこと> 2006.08/22
しずるさんってどんな病気なんでしょうね?・・・きっと宇宙人なんだよ(オイ・・・でなければ、エルフとか(オイオイ
・・・とにかく年齢300歳ぐらい、顔は少女でももうかなりの年月を生きている。地球の空気に不適合だが、生命の危険に侵されるほどではない。世界で起こっていることのほとんどは、感知できる能力を持つ・・・(た、ただの妄想です)
よーちゃんのお父様ってなに?・・・これは簡単。警視総監でしょう(かなりの自信v
少しずつ明かされる謎!!さて、2人の少女の今後は!?・・・(だから妄想ですってば^-^;)
<今更まじめに感想>
このお話は、殺人事件の推理ものではありません。不思議な事件はすべて殺意のあるものではなく、事件性のきわめて高い事故。というものがベースになっています。それゆえ、推理が難しい結論になります。「富士見ファンタジー」だけあって、軽い調子の作品ですが、上遠野節は健在です。あとがきがいいですね〜(あとがきかよ^-^;

 

しずるさんと無言の姫君たち上遠野浩平
「よーちゃん、人は死ぬものよ。それはたとえ、どんなに綺麗なお姫様であっても例外ではない。そして死んだ者は、もう何も語ることはないのよ」しずるさんが静かにそう語るとき、どんなに不思議な事件でも、それはもう解決している―でも彼女がほんとうに知りたいことは何なのか、私なんかにはよくわからなくて…白い病室の中で少女たちが話し合うのは惨たらしい四つの殺人事件の話です。それらはとても変わった事件で、被害者はなんだか、お伽噺の姫君のような有様なのでした。白雪姫に人魚姫、眠り姫にかぐや姫みたいな奇妙な死者たち―物言わぬその人たちの代わりのように、少女たちは大いに語ります。ねじれた謎を解くために、そして言葉にならなかった出来事をもう一度、はっきりと語り直すために。奇抜で不思議で突拍子もない、ちょっと意地悪なしずるさんの推理は、今回も容赦ありません―。上遠野浩平が描く、安楽椅子探偵ミステリー、第3弾。


<ひとこと> 2007.05/05
今回はお姫様シリーズ。ほんわかとした中に、上遠野節の理解に苦しむ哲学が一段と炸裂しています。そして、サブストーリーの「ちくたの冒険」なんだかおかしな方向に進んでいませんか?・・・3ヶ月。会社で読む本にしては早く読めました(苦笑)

 

【騎士は恋情の血を流す The Cavalier Bleeds For The Blood 上遠野 浩平 著
あなたは恋がどういうものか知っているだろうか。胸が高鳴り、血が巡る―それを自在に操れたら、人は恋をしていると言えるだろうか。ただの実験に過ぎぬのではないか―これはそういう物語である。自分だけで何でもできる男を騎士に、彼に利用される強気な女を姫君に喩えた現代の奇妙なお伽噺にして、自負に縛られて己の感情を恋と呼べない、哀れな魂どもの観察記録である。
「この世にあるのは、ごまかしだけ--」。ミステリー文庫の人気作「しずるさん」シリーズと「ブギーポップ」の世界観をつなぐ単行本が登場!しずるさんとよーちゃんの出会いが描かれる上遠野ワールドの集大成!!

<ひとこと> 2009.09/10
ああ、そういう風に繋がるんですね〜という作品です。病院の真相が・・・というお話じゃないのですね。すんごい勘違いの期待してしまいました^-^;。でも、上遠野作品にはめずらしく、ほんわか恋愛ものです。そして、しずるさん的ミステリー要素も踏まえて、これもまた、上遠野作品にはめずらしく、きれいに終わっています。貴士くんとほのかさんは、なんだか『白夜行』の二人みたいな感じがず〜っとしたまま読んでいました。まあ、当たらずとも遠からずというとこでしたね。そして本題?のよーちゃんとしずるさんの出会いは、初めから決まっていたことのように、偶然に・・・でも普通に始まったわけです。・・・で!病院も、二人の置かれた立場も、何の種明かしもないわけですね!!

◎無言の騎士 ◎猟奇の騎士 ◎鬼面の騎士 ◎影絵の騎士 ◎落馬の騎士

★能力者=葛城貴士(プリーズ・ブリード・ユー=人間の血液を、その流れを、ほんのちょっとだけ操作できる能力)、雨宮世津子(リセット=モービィ・ディック)★合成=蒼依秋良(コールド・メディシン)、巳鑑巳花車(モビール・ムーバブル)
★GV=仲條則武、津川一樹、
葛城貴士、相馬睦美、七ノ輪ほのか、津川唯、乃木安奈、リセット、蒼依秋良、巳鑑巳花車、進藤酉子、進藤茜、松前達彦、よーちゃん、しずるさん、先生

 

【しゃばけ】畠中 恵 著
江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。

<ひとこと> 2006.03/31
結構好きです。なんせ、主役がおぼっちゃま、体が弱い、賢い、性格がいい、いい男(と思っている)って、ポイントが高いです。・・・いえ、そんなことではありませんけれど(苦笑)・・・時代物の背景と妖というなかなか粋な設定と、ただのファンタジーではないしっかりミステリーのところが気に入りました。シリーズものらしいので、次も読んでみます。

 

ぬしさまへ(しゃばけシリーズ)畠中 恵
きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎の周囲には妖怪がいっぱい。おまけに難事件もめいっぱい。幼なじみの栄吉の饅頭を食べたご隠居が死んでしまったり、新品の布団から泣き声が聞こえたり…。でも、こんなときこそ冴える若だんなの名推理。ちょっとトボケた妖怪たちも手下となって大活躍。ついでに手代の仁吉の意外な想い人まで発覚して、シリーズ第二弾、ますます快調。

<ひとこと> 2006.08/05
兄の松之助のお話がよかったです。一生懸命が報われない悲しい世の中です。・・・今もか?・・・医者の診察待ちの時に読んでいて、思わずズルズルしてしまったのですが、医者だから、風邪だと思われるだけだよね〜と思い、そのままズルズルしながら読んでいました(苦笑)これもまた、通勤用ですので、時間をかけて読みましたが、普通に読めば1日コースです。あとの作品は・・・まだ文庫で出ていないので、しばらくおあずけかな?・・・これ、面白いですおすすめです!まだ読んだことのない方は「しゃばけ」から読んでみてください。ただし、現実主義の方はダメです。

 

【ねこのばば】(しゃばけシリーズ) 畠田
お江戸長崎屋の離れでは、若だんな一太郎が昼ごはん。寝込んでばかりのぼっちゃんが、えっ、今日はお代わり食べるって?すべてが絶好調の長崎屋に来たのは福の神か、それとも…(「茶巾たまご」)、世の中には取り返せないものがある(「ねこのばば」)、コワモテ佐助の真実の心(「産土」)ほか全五篇。若だんなと妖怪たちの不思議な人情推理帖。シリーズ第三弾。


<ひとこと> 2006.03/15
今回の目玉は「佐助」のお話です。「仁吉」のせつない恋物語より、よりいっそうせつないお話になっています。そして、全編とおして何気に体調がいい若旦那です(苦笑)

 

【おまけのこ】(しゃばけシリーズ) 畠田 恵 著
摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若だんな・一太郎に持ち込まれるは、訳ありの頼み事やらお江戸を騒がす難事件。親友・栄吉との大喧嘩あり、「屏風のぞき」の人生相談あり、小さな一太郎の大冒険ありと、今回も面白さてんこ盛り。お待ちかね、大好評「しゃばけ」シリーズ第四弾!身体は弱いが知恵に溢れる若だんなと、頼れるわりにちょっとトボケた妖たちの愉快な人情妖怪推理帖。


<ひとこと> 2008.02/19
『こわい』・・・若旦那と栄吉さんとの喧嘩は、栄吉さんの一本勝ち!ですね。腕はまだまだですが、心は逸品だと思います。だから、若旦那も彼のコトが好きなのでしょうね。そして“狐者異”は本当にすべてを不幸にするのか?若旦那ならうまくいくかも知れませんね。
『畳紙』・・・・・塗り壁化粧のお雛さんの悩みを優しく聞く『屏風のぞき』の活躍が見もののお話です。お雛さんの恋心と、塗り壁に隠された秘密は・・・自分でもなかなか断ち切れないものなのでしょうね。若旦那のほんのり優しい導きと、手代のピリッとスパイスが効いた優しさ?が感じられます。

 

【うそうそ】(しゃばけシリーズ) 畠田 恵 著
若だんな、生まれて初めて旅に出る!相変わらずひ弱で、怪我まで負った若だんなを、両親は箱根の湯治にやることに。ところが道中、頼りの手代たちとはぐれた上に、宿では侍たちにさらわれて、山では天狗に襲撃される災難続き。しかも箱根の山神の怒りが原因らしい奇妙な地震も頻発し―― 。若だんなは無事に帰れるの?妖たちも大活躍の「しゃばけ」シリーズ第5弾は、待望の長編です。

<ひとこと> 2008.12/09
なんと若だんなが旅に出ます。しかも体調不良の割には、走る、転がる、戦う・・・と大変なコトになっています。いつもの謎解きもあまりなく、時代活劇っぽい話になっています。新龍が何となく「胡散臭い」と思ったくらいで、あとはまあ思い通りの展開でした。手代の兄やたちの甘々ぶりが心地よいのは、この作品に毒されてきた証拠でしょうか?^-^;。
さてお話は・・・『誰もが迷いながら、過去を引きずりながら、生きている。それでも前に進むには、ちょっとの努力と力が必要だということ。踏み出す足はたった一歩でよいのに、立ち止まり、また迷い、戻る』そんな切ない心の揺れをうまく描いています。正義が何処にあるかが問題なんですけれどね。

 

【ちんぷんかん】(しゃばけシリーズ) 畠田 恵 著
江戸有数の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいたが、日本橋を焼き尽くす大火に巻かれ、とうとう三途の川縁を彷徨う羽目に…。若だんなと鳴家の三途の川縁冒険譚に、若き日のおっかさんの恋物語、兄・松之助の縁談に気になるあのキャラも再登場で、本作も面白さ盛りだくさん!大好評「しゃばけ」シリーズ第六弾。

<ひとこと> 2008.12/31
今回は短編集に戻りました。繋がってはいるのですけれどね。ソレを言えばシリーズ全部が繋がっていますが・・・。

さてお話は、火事で逃げている時、若だんながいきなり「三途の川」へ来てしまう『鬼と小鬼』。そこで、出会う子供や大人の心を表しています。「夢から覚めた夢」みたいなものですね。しかし、若だんなの天然お人よしがココでも爆裂します。一緒に帰ってきた「冬吉」はこれから出てくるのでしょうか?
そして2話は、江戸で名の通った寺、広徳寺の新米僧「秋英」が妖退治で有名な「寛朝」の弟子になり、独り立ちできるまでのお話・・・というか、自分の能力に気づくきっかけの出来事を書いた『ちんぷんかん』。もちろんそこには若だんなが絡んでくるわけですが、彼はただ体調を崩してしまうだけで、相変わらずマイペースで若だんなしか目に入らない手代2人の「助けるんですか?面倒くさい」と言いながら「秋英」を助けるところが面白いですね。
3話めは、若だんなの母上(おたえ)の恋物語の『男ぶり』。邪魔するのは誰だ?はじめから、辰二郎はねぇ。・・・続けて4話は、兄の「松之助」の縁談&恋物語の『今昔』。邪魔するのは誰だ?part2(苦笑)
ラストは、ちょっと切ない『はるがいくよ』。「人のため」って言葉は信用できないですよね?ソコには、「自分がしたい」「自分が気持ちいい」という「自分」というものが強くあるからです。・・・ひとりよがりな言葉ですよね。必死の時はそんな当たり前のコトに気づかず、空回りしてしまう。気がついた時、はじめて回りの人たちの気持ちを思いやることが出来るわけですね。

 

【いっちばん】(しゃばけシリーズ) 畠田 恵 著
摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若だんな・一太郎に持ち込まれるは、訳ありの頼み事やらお江戸を騒がす難事件。お馴染みの妖がオールキャストで活躍する「いっちばん」、厚化粧のお雛ちゃんの素顔が明らかになる「ひなのちよがみ」の他三編を収録。大人気「しゃばけ」シリーズ第七弾。

<ひとこと> 2009.04/24
今回は『勝負』がテーマ?
実の兄や、菓子屋の栄吉・・・みんな離れて行ってなかなか会えなくなってしまって寂しくなってしまったのに、日限の親分までいなくなってしまったら・・・若だんなは親方が抱えている「掏り」を解決しようと頑張る。寂しそうな若だんなを元気づけるため、いちばんよいプレゼントを用意しようと頑張る妖たちを描く『いっちばん』
長崎屋にライバル登場!『西岡屋』と『小乃屋』とで品比べ大会を行うことになった『いっぷく』。ここで冬吉くん登場でした。
天狗に攫われ走る走る若だんな。天狗に勝負を挑んだ結果は・・・『天狗の使い魔』は、天狗×狐×狛犬・・・妖いっぱいの大乱闘?です。
修行先でも相変わらずな栄吉が、ちょっぴり大人になる『餡子は甘いか』。栄吉と新弟子の八助との対決?は・・・
お雛の苦悩を描く『ひなのちよがみ』は、薄化粧になってかわいくなったお雛ちゃんを気に入る秀二郎。婚約者の正三郎との恋の行方は?
=しくじりは何回してもいいんです。次に繋げていけばいい。大丈夫ですよ=

 

【ひなのちよがみ】(しゃばけシリーズ) 畠田 恵 著 yom yom vol.6より>
塗り壁化粧のお雛さんがついに素顔を!傾きかけた一色屋を許婚の正三郎と立て直す策は立てられるのか?そして若だんなの活躍か?・・・大好評「しゃばけ」シリーズが小説雑誌yomyomに掲載されました。


<ひとこと> 2008.03/08
あら、若旦那の活躍が・・・同時に読んでいる『おまけのこ』の“畳紙”の続きでタイムリーでした。火事はまだですので、ちょっと話飛んじゃっていますが、まあそんなに深い繋がりはないので、「素顔のお雛さん」の意味が解ればOKでしょう。しかし、今回は勉強になりました。その場を凌げばよいというものではないのですね。人生も商いもなかなか奥が深いです。(苦笑)・・・そして何気に、今年正月に放映された実写版を視野にいれているのか、やたらと妖の描写が子供っぽいような・・・^-^;。いいです。もともとファンタジーですから。ハイ。

 

【ころころろ】(しゃばけシリーズ) 畠田 恵 著
摩訶不思議な妖怪たちに守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる江戸有数の大店の若だんな・一太郎。ある朝起きると、目から光りが奪われていた!その理由は、空前絶後のとばっちり?長崎屋絶体絶命の危機に、若だんなが名推理。だけど光りの奪還には、暗雲が垂れこめて―。佐助は妻と暮らし始め、どうなる、若だんな?絶好調「しゃばけ」シリーズ第八弾。

●はじめての ●ほねぬすびと ●ころころろ ●けじあり ●物語のつづき

<ひとこと> 2010.01/00
・・・

 

銃とチョコレート乙一
少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。現場に残されているカードに書かれていた“GODIVA”の文字は泥棒の名前として国民に定着した。その怪盗ゴディバに挑戦する探偵ロイズは子どもたちのヒーローだ。ある日リンツは、父の形見の聖書の中から古びた手書きの地図を見つける。その後、新聞記者見習いマルコリーニから、「“GODIVA”カードの裏には風車小屋の絵がえがかれている。」という極秘情報を教えてもらったリンツは、自分が持っている地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎるものだと確信する。地図の裏にも風車小屋が描かれていたのだ。リンツは「怪盗の情報に懸賞金!」を出すという探偵ロイズに知らせるべく手紙を出したが…。

<ひとこと> 2007.02/25
前から気になっていたのです。最近やたらと、ミステリーブーム?っぽくって、「面白い」との評判に押されて借りてみました。乙一さんは、当たりはずれが激しいからなぁ。・・・これ、児童書だったのね。ということで、淡々と過ぎていく子供向け推理小説は、半分すぎた頃に急展開となります。まあ、推理物はたいていこうなのですが、犯人の予想が見事に外れたことで、よく捻った作品・・・ということにしておきましょう(苦笑)

 

【月の影 影の海 上・下】 (十二国記シリーズ) 小野 不由美
「あなたは私の主、お迎えにまいりました」学校に、ケイキと名のる男が突然、現われて、陽子を連れ去った。海に映る月の光をくぐりぬけ、辿りついたところは、地図にない国。そして、ここで陽子を待ちうけていたのは、のどかな風景とは裏腹に、闇から躍りでる異形の獣たちとの戦いだった。「なぜ、あたしをここへ連れてきたの?」陽子を異界へ喚んだのは誰なのか?帰るあてもない陽子の孤独な旅が、いま始まる。
「私を、異界へ喚んだのは、誰?」海に映る美しい月影をぬけ、ここへ連れてこられた陽子に、妖魔は容赦なく襲いかかり、人もまた、陽子を裏切る。試練に身も心も傷つく陽子を救ったのは、信じることを教えてくれた「ただひとり」の友―楽俊。ひとりぼっちの旅は、ふたりになった。しかし、“なぜ、陽子が異界へ喚ばれたのか?なぜ、命を狙われるのか?”その真相が明かされたとき、陽子は、とてつもない決断を迫られる。

<ひとこと> 2010.10/11
このシリーズははじめからよくできた世界観としくみです。小野さんは通常、結構ハードなホラー作家と感じていましたが、本当によくできたファンタジー作品です。ファンタジーの定義が何なのかよくわかりませんが、異世界、地理、生活様式・・・などが確定された上で話が進むのは、どの作家でもうまく作っています。彼女のすばらしいのは、社会のしくみ自体が今生きている私たちのソレとは全然違うことです。

この国は天帝が作った。地をつくり、国をつくり、世の理を定めた。麒麟は正義と慈悲の生き物で、それが王を決める。王は選ばれるまではただの人で、選ばれたら、神に据えられ、不老不死となる。こうして不老不死の麒麟と王が国を統治する。王が天の意に背き無慈悲なまねを続ければ、麒麟が病む。麒麟が死ねば王の命の長く持たない。善き世なら長く続き、国が乱れれば王は死に、別の王に変わる。王は麒麟が選ぶものだから、世襲はない。
・・・これは、もともと小野さんが「銀英伝」のラインハルトの治世が永遠であればいいのにと思い考えたものと聞いています(股聞きです^-^;)

話は、陽子の物語の第一章というとこですね。日本から異国に連れてこられた女子高生は優等生の殻を被ったと思っているおとなしい少女だった。妖魔、ケイキ、金髪の女性・・・謎と不安の中、信じ、裏切られ、不審感が募り、生きる意味を失い、ただひたすらに生へのこだわりだけで係る災厄を逃れてきた。少女は確かに、強く、優しく変わっていった・・・と思う。彼女は真に王気を備えていたのでしょう。中高生に読ませたい作品だと思います。

ともあれ、彼女の作品には『絶対使ってみたい言葉リスト』(苦笑)にのっけられるセリフがたくさんあります。

作物なんてのは、天気がよくてちゃんと世話をしてりゃ豊作になる。天気がいいか悪いかは、天の気の具合のもんだ。泣いても笑っても降る時には降るし、ひでる時にはひでる。試験なんてもんは勉強すれば受かるし、金なんてもんは稼げばたまる。そんなのは、本人がどれだけ努力したかの問題だろう?神にお願いしてどうするんだ?

裏切られてもいいんだ。裏切った相手が卑怯になるだけで、自分のなにが傷つくわけでもない。裏切って卑怯者になるよりはずっといい。
「誰も親切にしてくれないから人を拒絶してもいいのか?善意を示してくれた相手を見捨てる理由になるのか?絶対の善意でなければ信じることができないのか?人にこれ以上ないほど優しくされなければ、人に優しくすることはできないのか?」
自分が人を信じることと、人が自分を裏切ることには何の関係もないはずだ。自分が優しいことと、他者が自分に優しいことは、何の関係もないはずだ。

 

【風の万里 黎明の空 上・下】 (十二国記シリーズ) 小野 不由美
慶国に、玉座に就きながらも、王たる己に逡巡し、忸怩たる思いに苦悩する陽子がいた。芳国に、王と王后である父母を目前で殺され、公主の位を剥奪されて哭く祥瓊がいた。そして、才国に、蓬莱で親に捨てられ、虚海に落ちたところを拾われて後、仙のもとで苦業を強いられ、蔑まれて涙する鈴がいた。負うにはあまりある苦難の末に、安らぎと幸せを求めて、それぞれに旅立つ少女たち。その果てしない人生の門が、いま開かれる。
景王―陽子は、官吏の圧政で多くの民が重税や苦役に喘いでいることを漸く知り、己の不甲斐なさに苦悶していた。祥瓊は、父峯王が、簒奪者に弑逆されなければならないほど、国が荒んでいることに気づかなかった自分を恥じていた。鈴は、華軒に轢き殺された友・清秀の命を守れなかった自分に憤り、仇討ちを誓った。―それぞれの苦難を抱えた三人の少女たちの邂逅は、はたして希望の出発となるのか。

<ひとこと> 2010.10/26
・・・

 

【黄昏の岸 暁の天 上・下】 (十二国記シリーズ) 小野 不由美
登極から半年、疾風の勢いで戴国を整える泰王驍宗は、反乱鎮圧に赴き、未だ戻らず。そして、弑逆の知らせに衝撃を受けた台輔泰麒は、忽然と姿を消した!虚海のなかに孤立し、冬には極寒の地となる戴はいま、王と麒麟を失くし、災厄と妖魔が蹂躙する処。人は身も心も凍てついていく。もはや、自らを救うことも叶わぬ国と民―。将軍李斎は景王陽子に会うため、天を翔る!待望のシリーズ、満を持して登場。
鳴蝕。山が震え、大地が揺れ世界が歪み、泰麒は、十の歳まで過ごした蓬莢にいた。帰りたい―。しかし、その術を知らない。泰麒が異界でひとり懊悩する頃、戴国には謀反によって偽王が立ち、日ごと荒れていた。その行く末を案じ、泰台輔と同じ胎果である誼の陽子を頼り、慶国を目指した李斎は思う。麒麟がいなければ、真の王はあり得ない、と。そしていま、雁国をはじめとする、諸国の王と麒麟が、戴国のために立ち上がる。

<ひとこと> 2010.10/00
・・・

 

【風の海 迷宮の岸 上・下】 (十二国記シリーズ) 小野 不由美
麒麟は王を選び、王にお仕えする神獣。金の果実として蓬山の木に実り、親はいない。かわりに、女怪はその実が孵る日までの十月を、かたときも離れず、守りつづけるはずだった。しかし、大地が鳴り、大気が歪む蝕が起きたとき、金の実は流されてしまった。それから十年。探しあてた実は、蓬莱で“人”として生まれ育っていた。戴国の王を選ぶため連れ戻されたが、麒麟に姿を変える術さえ持たぬ泰麒―。幼ない少年の葛藤が始まる。
とてつもない妖と対峙した泰麒は、身動もせず、その双眸を睨み続けた。長い時間が過ぎ、やがて発した言葉は「使令に下れ」。異界へ連れてこられても、転変もできず、使令も持たなかった泰麒は、このとき、まさに己れが「麒麟」であることを悟った。しかし、この方こそ私がお仕えする「ただひとり」の王と信じる驍宗を前に、泰麒には未だ、天啓はないまま。ついに、幼い神獣が王を選ぶ―。故郷を動かす決断の瞬間が来た。

<ひとこと> 2010.10/00
・・・

 

【魔性の子】 (十二国記シリーズ) 小野 不由美
教育実習のため母校に戻った広瀬は、教室で孤立している不思議な生徒・高里を知る。彼をいじめた者は“報復”ともいえる不慮の事故に遭うので、“高里は崇る”と恐れられているのだ。広瀬は彼をかばおうとするが、次々に凄惨な事件が起こり始めた。幼少の頃に高里が体験した“神隠し”が原因らしいのだが…。彼の周りに現れる白い手は?彼の本当の居場所は何拠なのだろうか?

<ひとこと> 2010.10/00
・・・

 

 

東の海神 西の滄海】 (十二国記シリーズ) 小野 不由美
「国がほしいか。ならば、一国をお前にやる」これが、雁州国延王・尚隆と、延麒・六太とが交わした誓約だった。民らが、かつての暴君によって廃墟となった雁国の再興を願い続けるなか、漸く新王が玉座に就いたのだ。それから二十年をかけて、黒い土は緑の大地にと、生まれかわりつつある。しかし、ともに幸福を探し求めたふたりのこどもの邂逅が、やがて、この国の王と麒麟と民との運命を、怒涛の渦に巻きこんでいく。

<ひとこと> 2010.09/22
今更読んでいます。もうたぶん10年くらい前に出会った作品です。その時期でも、今頃?と言われたのに、未だにMYブームなのがすごいですね。たまに出してきて読みたくなるシリーズです。そして何故だか、このお話を一番に読み直しに入りました^-^;。

十二国のひとつ雁国の復興中の出来事です。20年経っても、治世は行き届かないほど荒廃した国だったので、全てが自分の思い通りにサクサク進められないというのも、当たり前なのですが、難しいものなのですね。
尚隆が聡いのはちゃんと解っているということです。少し頼りなかったり、うつけ者に見られた方が、人の本質は見極められるし、管もしっかりするというわけです。学ぶべき事は多いけれど、自分はそこまで賢くないので、莫迦なふりをしているつもりでも本当の莫迦だと思われて、取り返しもつかなかったりして^-^;・・・やっぱりこの作戦はムリねすねぇ。

 

【華胥の幽夢】 (十二国記シリーズ) 小野 不由美
「夢を見せてあげよう」―しかし、荒廃と困窮を止められぬ国。采王砥尚の言葉を信じ、華胥華朶の枝を抱く采麟の願いは叶うのか。「暖かいところへ行ってみたくはないか?」―泰王驍宗の命で漣国へと赴いた泰麟。雪に埋もれる戴国の麒麟が、そこに見たものは。峯王仲韃の大逆を煽動した月渓は、圧政に苦しむ民を平和に導いてくれるのだろうか。陽子が初めて心を通わせた楽俊は、いま。希う幸福への道程を描く短編集。

<ひとこと> 2010.10/00
・・・

 

【図南の翼】 (十二国記シリーズ) 小野 不由美
恭国は、先王が斃れてから27年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。首都連檣に住む珠晶は、豪商の父をもち、不自由のない生活と充分な教育を受けて育った。しかし、その暮らしぶりとは裏腹に、日ごとに混迷の様相を呈していく国を憂う少女は、王を選ぶ麒麟に天意を諮るため、ついに蓬山をめざす。珠晶、12歳の決断。「恭国を統べるのは、あたししかいない」。

<ひとこと> 2010.10/00
・・・

 

【丕緒の鳥】(十二国記シリーズ) 小野 不由美 著 yom yom vol.6より>
慶国 燕朝、夏官府の一郭に丕緒が新たに任じられた『射鳥氏』の府署はある。予青七年七月末、新王が立つという。丕緒は、国家の重大な祭祀吉礼に際して催される『大射』の準備を任された。


<ひとこと> 2008.03/06
待ちに待った新作です。・・・慶のお話ですか?あちらはどうなっているのでしょう??。・・・でも、まあ書こうと思ったことはよいことです。もう、次はないのかと諦めかけていましたから。
今回のお話は番外編で、慶国の予王の時代と偽王の時代のお話を混ぜて、陽子に繋げています。下官から見た慶の混乱と現状みたいなものが伝わります。ほんのうっすらと過去の登場人物との繋がりがわかります。“誰”と書いてありませんので、あくまでも想像ですが。・・・最後の1ページを読めば、「何故この話なんだ!?」と思っていた気持ちも、「まあ、これはこれでよいお話だ」と思い直せました。やっぱり、陽子は日本人ですねぇ。(エッ?

 

新世界より 上】 貴志 祐介著
子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。いつわりの共同体が隠しているものとは―。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる。


<T.若葉の季節> <U.夏闇> <V.深秋>

<ひとこと> 2009.11/29
はじめは、なかなかこも世界のスピードについていけずに、フラフラ読んでいましたが、3分の1ぐらい進み、全人学校のキャンプでミノシロモドキと話した所から一気に最後まで読みきってしまいました。早季の少女時代の呪術を封印されていた頃のお話は、この世界の生物とか、危険とか、禁忌とかを一緒にお勉強しているみたいでした。その教訓は『何かおかしい』とさすがの私でもわかるくらいだったけれど、少年少女たちはあくまでも純粋に生きていたわけです。
そして、はじめの転換期は、先ほどの“ミノシロモドキ”と話したことで、世界のルールの歪みが見えたこと。守られない外の世界で“バケネズミ”に追われ、戦い、助け、裏切られ、守られる・・・何が真で何が偽なのか今のところ判断しかねますが、今までののんびりした雰囲気は一気にアクションスペクタルと変わるのでした!(苦笑)・・・大人なら「ここで主役が退場ってことはないでしょう」とのんびり構えればよいのに、こんなコトで何気に焦って読み耽るなんて、作者の罠にドップリはまってしまって悔しいです^-^;
話を戻して・・・“ミノシロモドキ”も“風船犬”もこちらの世界では明らかに『機械』ですよね?その定義は棚に上げるとして、上巻の最後は早季が慕っていた『瞬との別れ』でした。彼女はこれからどう生きていくのでしょうか?・・・ということですね。

悪鬼と業魔・・・・・・(+.+)(-.-)(_ _) ..zzZZ
今更ですが、ホラー作家だったのですね。最後まで読めるのでしょうか・・・ドキドキ・・・(^^)_旦~~・・・エッ

 

【新世界より 下貴志 祐介著
見せかけの平和がいま崩れる。人類が手にしたのは、神の力か、悪魔の力か。空前絶後のエンターテインメント、ついに佳境!八丁標の外に出てはいけない―悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。いま伝説が、「実体」となって町に迫る。新しい秩序とは、おびただしい流血でしか生まれないのか。少女は、決死の冒険に身を投じる。


<W.冬の遠雷> <X.劫火> <Y.闇に燃えし篝火は>

<ひとこと>
2009.12/21
早季の成長のお話・・・ではないみたいですね。なぜなら、彼女ははじめから「強い」からです。いわゆる」ヒロインです。
さてお話は、真理亜、守との別れ・・・そして早季が大人になってからに変わります。突然のバケネズミの反乱。恐れていた悪鬼の出現!戦い、逃げて、守り、そして戦う・・・たった2日の間にいろんなことが起きてしまった。物事にはどんなことでも原因があるのです。ただ、恐れたり、憎んだりしてもそこに正義はありません。亡くなった人、生き残った人みんな大切な『ひと』なんですから。さあ、考えよう!
・・・ということです。

結末は、かなりブラックな『人間繋がり』ということでした。・・・『ひと』って愚かで、すばらしい。『ひと』って儚く、強い。

『家路』ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第2楽章・・・遠き山に日は落ちて 星は空をちりばめぬ きょうのわざを なしおえて 心軽くやすらえば 風はすずしこの夕べ いざや楽しまどいせん まどいせん・・・やみにもえしかがり火は ほのお今も静まりぬ 眠れやすくいこえよと さそうごとく消え行けば やすきみ手に守られて いざや楽し夢を見ん 夢を見ん

 

【ステップファザー・ステップ宮部 みゆき
中学1年生の双子、直と哲の兄弟が住む家に落っこちてきたのは、なんとプロの泥棒だった。双子に助けられた泥棒は、なぜか一緒に暮らし始めることになった。困惑する泥棒をよそに、まるで父子のような(!?)家庭生活がスタートする。その3人のまわりで次々と起こる6つの事件。宮部みゆきがお贈りする、大傑作!

<ひとこと> 2006.10/07
『ペーパーバックスK』という雑誌のような作りの文庫で、表紙イラストが「荒川弘」さんだったのでパッケージに釣られて買ってしまいました。お話は双子少年となぜだかそのお父さんになってしまった青年の家族愛?とちょっとした推理ものです。中学1年生の少年たちは、妙に大人っぽかったり、やっぱり子供だったりとなかなかよい味が出ています。「お父さん?」は・・・ちょっと卑屈な青年ですが、周りに助けられてちゃんと成長しています(苦笑)成長しているのが「お父さん?」なのがミソですね。

 

【ソウルドロップの幽体研究】上遠野浩平著
<生命と同等の価値のあるものを盗む>奇妙な予告状が届いた高級ホテルの一室で、強大な権力を持つ老人の影武者が殺害された。 そして、厳重な警備の中、なぜかキャンディがひとつ失くなっていた。サーカム保険の調査員伊佐俊一と千条雅人は、「ペイパーカット」の仕業と認定。 傍目にはどうでもいいとしか思えない物を盗み、同時にその人の命を奪う・・・謎の怪盗を追う二人は、同じ予告状が届いた巨大ホールへ向かう。 五日後に開かれる天才女性歌手の追悼ライブで怪盗が何を起こすのか!?

<ひとこと> 2006.01/05
実は一昨年すでに読んでいましたが、昨年続編が出て、あまりにもあっさり読んでしまったため、あまり覚えていなかったので、復習で読みました。 もちろん、大筋は覚えていたのですが、結構忘れている(苦笑)・・・さて、この作品は、上遠野さんらしいといえば、そうですし、普通のノベルズ本と思えばそうともとれる作品です。 とりかかりとしては普通に入れると思いますので、上遠野作品をまだ一冊も読んでいない方は読みやすいものとなっております。

 

【メモリアノイズの流転現象】(ソウルドロップシリーズ)上遠野 浩平 著
<あの事件は終わっていない>私立探偵・早見壬敦は、禿猿山で出会った不思議な人物から謎の言葉を聞く。杜名賀家の離婚問題調査で長女の過去に興味を抱き調べている時であった。その山は、20年前一家を襲った惨劇の舞台だったのだ・・・・。一方同じ頃、杜名賀邸では庭が爆破され、怪盗「ペイパーカット」の予告状が発見される。神出鬼没の怪盗を追うサーカム保険の調査員伊佐俊一と千条雅人がガンバに急行。生命と同価値のもの(キャビネッセンス)を奪う怪盗の標的が早見ではないかと不安を抱くが・・・・・・。

<ひとこと> 2006.01/25
ソウルドロップ・・・の続編です。違う次元の続編かと思っていたら、完全に繋がっていました。保険屋の2人と東澱のお嬢様に加え、お坊ちゃまも登場とは・・・(苦笑)いえ、テンポも悪くなくすっきりと読めました。まだ続きそうですね。
さて、前回も言いましたが、やっぱりこのお話は「ブギーポップ」の大人版ですね。 だって、能力者が出てきてしまったからには・・・ね。そうすると、今後は次々いろんな能力者が出てきて・・・でも、まだまだ「ペイパーカット」の意図がわからないですね。 たぶん本人にも・・・また「私は流動的だから」とかなんとか解らないことをいうのでしょうね^-^;

 

【メイズプリズンの迷宮回帰】(ソウルドロップシリーズ) 上遠野 浩平著
家出中の少女・西秋有香は双季蓮生という不思議な老人と出会い、詐欺罪で服役中の有香の父が計画していた犯罪を実行することになった。「生命と同等の価値のあるものを盗む」と書かれた謎の怪盗ペイパーカットの偽造予告状を使い、保険会社から補償金を騙し取ろうというのだ。双季は保険会社の調査員伊佐俊一と千条雅人に接触。しかし、双季の正体は強大な権力を持つ東澱家に命を狙われる脱獄囚であった。外人傭兵、ベテラン刑事も双季を追う中、やがて彼の哀しい過去が明らかに…。

<著者のことば>
あなたは何かに閉じこめられているような気がしないだろうか。どっちを向いても限界に取り囲まれていて、自分の自由をどこにも見いだせないような気持ちになって、どうにかして逃げ出したいと思うとき、人は誰でも迷宮に落ちているのかも知れない…というわけで、これはそうした思いに囚われた人々の物語である。行くところをなくした少女が見つけた未来への道は、世界の裏に潜む謎の存在、生命と同価値の宝を盗む怪盗ペイパーカットを騙ることだったが、それは死んだ父の跡目を巡って争う兄妹の骨肉の戦いに巻き込まれることでもあった。法も道理も無視された熾烈な状況の中、少女を助けるのは奇妙で不思議な“脱獄囚”で……。


<ひとこと> 2006.11/02
最近どうも「よかった〜」という作品に出会えなくて、久々に上遠野新作が出ていましたので、一気に読んでしまったわけで、このシリーズはペースが速いですね。一番手軽なサスペンスですので、読みやすいものになっています。ただし、前作忘れていると、微妙にモンモンとしますが(苦笑)。今回は東澱家の隠された秘密が…いえ、そんなすごいことではありませんでした^-^;(……コレ感想なのでしょうか?)

 

【トポロシャドゥの喪失証明】(ソウルドロップシリーズ) 上遠野浩平著
位相幾何学(トポロジー)に名を由来する不思議な造形「トポロス」。新進工芸家・波多野ステラのオブジェを写した電子写真に、「生命と同等の価値のあるものを盗む」の文字が浮上した。謎の怪盗“ペイパーカット”の予告状と同じ文章!? サーカム保険の調査員(オブ)伊佐俊一は、トポロス展担当の損保マン諸三谷が標的と危惧する。しかし、彼はステラの双子の姉イーミア不審死事件の容疑者になっていた。病床の妹に会うため留置場を脱出した諸三谷が遭遇する厄介な出来事・・・。やがて明らかになるイーミアの死の真相、トポロスの秘密とは?

<著者のことば>
あなたは身に覚えがなくても、とつぜんに理不尽な目に遭ったことはないだろうか。もちろん人間なので、後ろめたいことがないわけでもないけど、そんなにも責められるようなことをした覚えもないのに、みんなが自分のことを否定しようと群がってくる・・・どこかでなにかが間違っているのだとしても、目の前にある現実はあまりにも複雑で、それを解き明かす方程式なんかどこにも見えなくて―これは、そういう状況に置かれた二人の男の物語である。ひとりは無実の罪を着せられ、ひとりは過去の悪を問われる。この二人の前に<キャビネッセンス>の秘密が現れるとき、彼らが選んだのはなぜか、どちらも、“代替品”で・・・。


<ひとこと> 2008.06/13
このシリーズが出るたびに、初めから読み直すコトになるのですよね^-^;・・・でも、大丈夫です。まだ覚えています。今年、ブギーポップシリーズを全て読み直して、相関関係と時系列をメモしましたので、こちらもやりますかぁ?しかし、購入して約半年放置するってファンとは思えない行動ですよね。
さて、感想は・・・東澱兄弟の暴走が炸裂!?そして、お嬢様のほのかな恋心も・・・やっぱり、『こだわる』ってよくないですよね。結局『こだわる』もの(コト)に目をつけられているような気がします。いつも、何だかわけがわからないけれど巻き込まれていく人たちの心の動きが、大切なことなのでしょうね。
上遠野作品の繋がりの病院がかなりクローズアップされていましたね。このなんらかの組織と繋がるこの病院の秘密が知りたい・・・(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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