近藤です。 今日、静岡県浜松市で開かれた第二回 Psion 講習会 ([psion-ml:3012] 参照) に参加しましたので、レポ−トします。 会場は、浜松駅からほど近い、おそらく街の中心になっている 建物の一角で、とても綺麗な会議室です。 そこに、説明用のビデオカメラにプロジェクタ、 展示用の太陽電池パネル、はては AMIGA まで (何故?) いろいろな機材が持ち込まれました。 参加者は前回の名古屋の勉強会から大幅に増えて 20名弱となり、 用意された資料が足らなくなるほどの盛況でした。 私の知るだけでも、浜松周辺に限らず、東は東京、 西は伊勢の方まで参加されています。 以下、講演のテ−マ毎にレポ−トします。 1.PsionのJava開発環境 (三吉) 始めに、この環境を紹介する糸口として、電源問題から。 ・5mx の消費電力は、一般的なノートPCの1/60。 ・乾電池の電源コストは商用電源の10倍だが、それでも Psionだけで開発できるプログラム言語は環境性能が良いと言える。 次に、Java の紹介と、Java Psion Editor (JPE) のデモがありました。 最後に、Java ソフトウェアの開発例として、実際に netBook 上で 開発された「平沢進インタラクティブ2000用クライアント」が紹介された。 ・技術的問題 - Unicode のひらがなが化けるので、PC で調整(Java 1.1.8以降)。 - Psion は Java 1.1.4 なので、アプレットをサーバに登録する時は、 サーバの Java 登録環境で再コンパイルが必要だった。 ・サンプルのソ−スは文字化けしていたが、サーバで見る必要があるので わざと Shift-JIS にしているとのこと。 Q&A Q: PC との実行環境の差は A: 遅い。それ以外は問題なし。 Q: 日本語は? A: UniFEP で書けば (UTF-8)、そのまま表示できる。 Q: netBook で、コーディングはし易かった? A: 大きなアプリならばノートの方が良い。小さな applet ならば問題なし。 C: キーバインドが特殊なので、慣れが問題。 Q: サンプル applet の大きさは? A: コンパイルして 10KB、行数で100-200行。 Q: Java のマニュアルはどう参照するの? A: 無い。本を持っていかないといけない ^^; C: JPE だけでなく、JE5 というエディタでもプラグインが使える。 近藤の感想としては、Psion 上の Java 環境というのは いろいろ制約も厳しいのだろうと思っていたのに、 予想以上にまっとうに使えていることに驚きました。 この小さな機械の上で、メモリ管理などに 頭を悩ませる必要がない現代風の汎用プログラミング環境が 使えるというのは、かなり面白いことだと思います。 2.日本のユーザーズコミュニティ (jinxi) メ−リングリスト、BBS、掲示板などのユ−ザの集まりについて、 概観的なお話が展開されました。 その他、以下のような意見が出ました。 ・国内のコンシュ−マ Psion ユ−ザの実際の数は 非常におおまかに言って Psion-ml の登録数で見積れるだろう。 ・複数台所有しているユ−ザや、 英国系企業の日本支社などで一括導入しているところもあり、 出荷数はもっと多い。 ・各コミュニティの中心として活動している人は 重なっている部分が多く、実際のコアな人数は決して多くない。 皆さんにも、ぜひいろいろ活躍して欲しい。 近藤の感想ですが、思った以上にいろいろなコミュニティが 共存していることに驚きました。 2.5. 休憩 30分 人数が多かったためか、互いに見知らぬ顔も多く、 最初のうちは縁の方で少しづつ盛り上がっているという感じでした。 そんな中では、持ち込まれた AMIGA のデモに人気が集まっていました (結局機材の都合でメガデモは動かなかったけれど ^^;)。 3. ユーティリティ紹介 コリンズ電子辞典 (三吉) 最初に、コリンズ電子辞典自体の紹介がありました。 Palmtop 社 (ノルウェー) の製品で、6種類の辞典があり、 7-8MB/辞書で語彙数 8万語程度とのこと。 何故か、箱付き CD-ROM の方が、オンライン版より安い!? そうです。 これまで、UniFEP 環境下では、フォントの問題により コリンズは文字化けしてしまって上手く使えなかったのですが、 今回 jinxi さんの御尽力で文字化けが回避できるようになったので、 その内容紹介とデモが行われました。 もともとこの文字化けは、ドイツ語等の特殊文字が 黒四角や「金」などの文字に化けるというもので、 キャラクタセットの UTF-8 と Latin1 の違いから生じているとのこと。 対策として、UniFEP澤2 のフォントファイルの Times フォントを 改造されています。 コリンズ電子辞典は、フォントを Times と Arial で 切り換える機能があり、Times フォントに切り替えた時に Latin1 で表示するデモが行われました。 Q&A C: コリンズの中では、English-German は一番よくできている。 Italian はまぁまぁで (俗語が無い)、pB との組み合わせが吉。 C: 「金」が出る理由は、Timeの特殊対応のため 無理矢理入れられているようだ。 Q: UniFEP for EPOC でも同様のことができると、5mx PRO で嬉しいが。 A: 可能な筈。 Q: フォントの著作権問題は? A: 問題有り。現時点では、フォントファイルの公開は難しい。 1. 変換プログラムを公開予定。 2. エヌフォー社に相談して、公開・メンテをお願いできないか? Q: 大きな辞書を入れようとしても、S5 (ER3) で 大きな CF が使えないようだが? A: (その場で実験して) 512MB は正しく認識された。 C: EPOC が CF 残量を表示する方法に問題があるようで、 おかしく見えるだけではないか。 Q: フォントの置換には特殊な知識が必要か? A: OPL の知識があれば大丈夫と思う。 C: 前回の勉強会で、フォントの縦横サイズが 同じでないと駄目という話をしたが、英文フォントもいじれば、 縦横が違うサイズのフォントでも使える (追加報告)。 近藤の感想ですが、コリンズに限らず 他にもいろいろ応用が効きそうなので楽しみです。 フォントの著作権については難しい問題をはらんでいますが、 可能ならばフォントファイル自体が公開されて ユ−ザが選択できるようになることを祈ります。 4.カスタムハードウェア講座第2回 (八木橋) 「Psion の Serial Port プログラミング (1/2)」と題して、 Psion でのシリアル通信方法の追及の結果報告が行われました。 まず、Psion 上にシリアルデバイスを繋ぐことのメリットが 説明され、「その場でソフトを修正できる」ことから C++ ではなく OPL を使うことの重要性が語られました。 その上で、第1弾として、OPL だけでシリアルを動かすために 試行錯誤された顛末が報告されました。 ・LOPEN - LPRINT で書き出せる - 読み込むことができない (印刷専用) ・一般には ccomms.opx がよく使われる - c++ のラッパークラスなので、使うのが大変 ・IOOPEN - read/write 可能 - S5 でも動く 更に、このような使い方をする上で速度が不安だったとのことから、 対 PC での折り返し送受信実験のデモンストレーションが行われました。 会場で netBook とノ−ト PC をシリアルケ−ブルで繋ぎ、 PC から送られた文字を、netBook で受信してそのまま送り返し、 速度表示されるというものです。 また、その場でプログラムを修正し、netBook 側で折り返す際に 文字を表示するというデモも行われました。 このデモンストレ−ションでは、そこそこの速度が出ていましたが、 画面表示を行うと劇的に遅くなるとのことです。 近藤自身は、scomms.opx を使った送受信に興味があるので、 次回が楽しみです。 また、「こうすれば動く」という報告はよくありますが、 「○○はこういう理由で使えなかった」という報告は それ以上にためになりました。 あと発表の中で、欧州では GPS (Garmin 等) を繋ぐために シリアル関係のソフトを書いている人達がいるという話もあり、 そういう成果を日本では別の用途に共用できるというのは 面白いことだと思いました。 5.その他、近藤の感想など 最初は正直いって、浜松という場所がら それほど人数は集らないのではないかと 危惧していました (三好さんごめんなさい)。 しかし、現地に行ってみると、大勢の方がいらっしゃっていて驚きました。 ただし、自己紹介などが無かったので 休憩時間の盛り上りには欠けたような気がします。 せっかくの講習会なので、後日の意見交換の場などが作れれば、 それなりに有用なのではないでしょうか。 あと、私はこのレポ−トを、興味はあるが参加できなかった方に 講演内容を速報する目的で書いています。 今回は都合で食事会には参加できなかったこともあり、 他の参加者の感想も聞いてみたいので、 できれば参加された皆さんよろしくお願いします _o_ --- 近藤玲史