抗議内容の記録

新規追加: 2000年8月11日

2000年6月6日から同8月11日まで、 近藤の web のトップページにおいて 「JM5 の盗用に反対します」という意見を掲げさせていただいていました。 このたび、無事に終了宣言を出すことができましたので、 この意見をトップページから外す運びとなりました。

ただし、 JM5 開発者からの第4の公開書簡において、 私の意見が参照されていますので、 少なくともパックスシステムズ殿に確認していただくまでは、 このまま消してしまうことはできません。 また、公開書簡ですから、他にもどんな内容が書かれていたのかを 確認したい人も出てくると思います。

そこで、過去に近藤がこのような意見を表明していたということを、 以下に「抗議内容の記録」として、しばらく保存することにしました。 ですから、以下はあくまでも 2000年8月10日時点の 近藤のトップページの記録に過ぎません。 現在の近藤の意見表明では無いことに、 ご注意ください。


reishi@anet.ne.jp 近藤玲史


「JM5開発者とパックスシステムズとの会談の成立を支持します!」バナー 「PAXによるJM5の盗用に反対します」バナー STOP! PAXSYSTEMS Stealing JM5

JM5 の盗用に反対します

最終更新: 2000年7月17日 (会談を支持するバナーを追加、お願いの第4項目を追加)

ここは、Psion 製品についての 情報やプログラム等を公開するための web サイトです。 そのため、なるべく私の「意見」は分離して、 事実やモノについて書くように努めてきました。 しかし今日は残念ですが、方針を曲げて、 私 (近藤) の意見を書かせていただきます。

既に Psion-ml・@Nifty AMIGA フォーラム・各種掲示板などで ご存知と思いますが、 Psion ほか EPOC 搭載マシンで動く日本語メーラ JM5 (JM5mx を含む) が、 有限会社パックスシステムズ (以下 PAX と表記します) という会社によって 盗用されるという悲しい事件が起きました。 この事件の詳細と経緯をご存知ない方は、ぜひ プレスリリース をご覧ください。

JM5 はそれ自身とても有用なソフトウェアで、 これがあるから Psion を買ったという話もよく聞きます。 しかしそれだけに留まらず、公開されたソースコードが、 新たに Psion のソフトを書きたい人のための とても良い生きた教材でもあります。 私も EPOC Asia のコラムで紹介するために 改めて JM5 全体を読み直しましたが、 日本語の取り扱い方やイベントハンドリングなど、 OPL のマニュアルを読んだだけではよく判らない点が、 ここには詰まっています。 新しいソフトウェアを書きたい人は、 JM5 や他のソースコードを参考にしたり 一部を取り込んだりすることで、 自分のソフトウェアをより便利に、 より使いやすくできるのです。

もちろん、Psion に限らずソフトウェアや芸術作品には、 引用や改造後再配布に関する国際的ルール (著作権法など) があります。 例えば、引用の場合には法律で決められた範囲で かつ元著作権表示を行うこと、 改造後再配布については著作権者の提示する条件に従うことなどです。 このルールが守られているソフトウェアの世界ではしばしば、 公開されたソースコードに対して機能追加やバグ修正を受けたり、 それを参考にした人による新しいソフトウェアが登場したりと、 ソフトウェアが円滑に増えていく「良い循環」が生まれています。 もちろん linux (GPL) のような極端な例を除くと、 それを参考にした人がまたソースコードを公開するとは限りませんが、 それでもベースとなる公開されたソースコードは、 とても価値のあるものです。 現在の Psion の世界では、残念ながらソフトウェアの数・ ソフトウェアを書く人・参考にできる情報がまだまだ少ないので、 私も事あるごとにソフトウェア作者の方々に 「このソフト良いですね、できればソース公開していただけませんか?」 とおねだりしてきました。

ところが、今回の盗用事件の 「ソースコードの少なくない一部を、 著作権者の出した条件を無視して盗用し、 そのうえ『Jmailに対するすべての著作権は、(有)パックスシステムズが所有致します。』とまで主張してしまう 行為は、このルールに明らかに反しています (『』内は、PAX の JMail v1.01 付属の readme.txt より引用) 。 こういう行為がまかり通ってしまうと、 「なんだ、ソースコードを公開しても 条件を無視して利用されてしまうのでは、 気分が悪かったり面倒に巻き込まれるだけで、 自分にはメリットなんか無いじゃないか。」 ということになってしまい、 ソースコードを公開する人が居なくなってしまいます。 そこから生まれるのは、 「敷居が高いためにソフトウェア作者の数が増えず、 使えるソフトもあまり増えていかない」 という悲しい未来です。 ソフトウェアが少ないために 廃れていったパソコン・携帯端末は幾つもありますが、 私はせっかく気に入った Psion に、 そういった仲間になって欲しくはありません。

ですから私は、先の「良い循環」を取り戻すために、 今回の盗用事件に反対を表明し、抗議します。 また、今回の事実の記録をきちんと残して公開することで、 このような盗用行為が割に合わないことであるということを内外に示し、 今後似たような事件の防止に役立てたいと考えています。

ここで、皆様にお願いがあります。 今回の盗用事件の意味について知っていただき、 心の片隅に留めておいてください。 また、この趣旨に賛同してくださるならば、 ぜひ一緒に反対を表明してください。 どんな方法でも結構ですが、 簡単には

  1. Psion 関係のメーリングリスト/会議室/掲示板への書き込みの最後にでも、「JM5 の盗用事件に反対する」旨を一言書く。
  2. このページにある反対バナーをご自分のページにも掲示する。
  3. PAX から盗用商品を買わない。
  4. JM5開発者とパックスシステムズとの会談の成立を支持する。
などをお勧めします。

ところで、実は PAX については、 割安に Psion 製品を販売しているということもあり、 私は当初かなり好感を持っていました。 そのうちに、独自の日本語メーラを添付するという アナウンスがあり期待していたのですが、 その結果出てきたものが今回問題となっている J Mail です。 盗用の事実を知った時、私は非常に失望してしまいました。 早く、こんな抗議行動をしなくても良くなることを 願っています。

私の意見は以上です。 長文を読んでいただき、ありがとうございました。

反対バナーについて

本ページで使用している反対バナーは、 JM5 のビットマップを意匠に使う許可を受けて、 近藤が作成したものです。 ビットマップのコピー・リンク・大きさや縦横非の変更に関して、制限は付けません。 ただし、その範囲を超える改変後公開については予めご相談ください。
ホームページ作成ツールをお使いの方は、 ビットマップをそのままコピーして貼り付けてくださって結構です。 また、HTML を手書きで書かれている方は、以下のように書けば リンク付きで貼り込むことができます。
<a href="http://www.hi-ho.ne.jp/ktkawabe/PAX.html"> <img src="http://www001.upp.so-net.ne.jp/rey/pax/stop-pax-jp.jpg" alt="「PAXによるJM5の盗用に反対します」バナー"> </a>

近藤の立場について

近藤は、JM5 開発者グループの一人です。 しかし、本ページにおける近藤の意見は、 開発者グループの総意ではなく、 あくまで近藤個人の意見です。 本意見に対するご意見などがありましたら、 近藤個人宛にお願いします。

関連リンク (興味のある方へ)

最終更新:2000年6月10日 (「オープンソース」の表記が紛らわしいので、 「ソースコードを公開している」に変更)