viewja はもともと、Psion Series5 (EPOC Release1 搭載機種) が出た頃に、 とりあえず日本語テキストを表示させるために作成した、 簡易な日本語ビュアです。 Psion の携帯端末は、OPL というスクリプト言語を搭載しており、 それを使って実機上で手軽に作成しました。 その後、Psion にも JMemo や Fumibako 等のエディタ・ビュアが数多く登場し、 それまでの繋ぎとしての viewja の使命は終わっていました。
Nokia 9210 Communicator は、 Series80 と呼ばれるプラットフォームを搭載した GSM 電話機です。 同プラットフォームは、 登場当時「EPOC Release 6 (ER6)」とも呼ばれた、 SymbianOS 6.0 の上に構築されています。 同 OS は、Psion で使われていた EPOC の後継に当たることもあり、 Psion で使われてきたスクリプト言語 OPL が搭載されました (2001年8月頭に Symbian が Crystal Reference Design 用の OPL ランタイムのα版と同 SDK のα版 を公開し、 その後オープンソース化)。
この OPL SDK を使って、河邊さんが viewja を Nokia 9210 Communicator で動くように改造してくださいました。 おそらく、SymbianOS 用のフリーソフトウェアとしては、日本で最初だと思います。 viewja は改造版の公開・再配布可能なライセンスを持ちますが、 敢えて河邊さんから近藤のサイトでの公開のオファーをいただきましたので、 ここで公開させていただきます。
吉村さんが、viewja for ER6 を実際に Nokia 9210 Communicator 上で動かしてくださいました。 以下、その方法です。
河邊さんによる、オリジナルからの変更点の情報です。
河邊さんによる、開発者向けの改造とビルド方法の情報です。
実行にはOPLランタイム(実機)もしく は C++SDKとOPLSDKの両方(WINS)が必要です。 さて、そのリビルドですが。 まず、もとのソースをER5デバイスもしくはエミュレータを使ってテキ ストにエキスポートし、それをUnicodeに変換します。 (ちなみにER5までのOPLソースは、ER6エミュレータ上で開く事が出来 ません) 次にUnicodeテキスト化したソースを 9210エミュレータの適当なフォ ルダにコピーします。 9210エミュレータでそれを開きます。 System.opxの中の PROC名が、Syで始まる様に変更されているので、 そうします。viewjaの中では、OpenFileDialog$というのを SyOpenFileDialog$に変更すれば良いのです。 OPL stringがunicode化された事はviewjaに限って言えばそれほどイン パクトは無いのですが、何とOPL stringの先頭は2バイトになりました (文字数は255文字まで、というのは変っていませんが、word境界を無 視したアクセスを許さないCPUをサポートするためにこの様になってい るらしいです)。 そこで、ソース中に一箇所あります ret%=IOREAD(handle%, adr&+1, 1) というのを、 ret%=IOREAD(handle%, adr&+1+KOplAlignment%, 1) と書き直さねばなりません。 たったこれだけで viewjaが見事にSJISの文書を表示する様になります。
もう使われないだろうと思っていた古いソフトウェア viewja を、 SymbianOS で蘇らせて下さった河邊さんと、 それを 9210 の実機で動作検証してくださった吉村さん、 更に 9500 の実機で動作検証してくださったあきらんさんに感謝します。
2001年8月10日から 2002年4月23日まで、 本ページ、およびトップページで「ER6 OPL 支援のお願い」を 掲げさせていただきました。 おかげさまで、β版ながら、OPL ランタイムと開発キットが公開されました。 賛同してくださった皆様に、感謝します。