シマリスの餌について

ひまわりの種だけじゃダメ!
シマリスは草食傾向の強い雑食性の動物です
野生のシマリスは、どんぐりなどの木の実、草の種、木の芽・花
昆虫などの動物質の餌をおもに食べています

飼育下で、まったく同じ餌は用意出来ませんが、可能な限り
栄養バランスのいい餌をあげるようにしたいものです
ひまわりの種は、その半分以上が脂肪分なので、主食としてあげると
長いことには肥満や臓器への悪影響が考えられます
ひまわりの種は、おやつとして考えたほうがいいかもしれません

一日の食事の量は?
種類 割合
主食 約25g (5)■■■■■
野菜・果物など 約5g (1)■

主食は?
これはハトの餌をメインに考えて、フィンチ用の殻つきの餌をまぜる
のが、現在のところベストかもしれません


[ハトの餌の内容]
とうもろこし(メーズ)、ウインターピース、マイロ、麻の実、
大麦、小麦、サフラワー、そば、メープルピース、他

※製造メーカーによって若干異なります

とうもろこし(メーズ)
マイロ
大麦
小麦


リス用ペレット(人口飼料)って?
これは難しいです、「リス用」として売られている物が、はたしてシマリスを研究しているのか?
という疑問を持つ物が少なくないからです、キャットフードのような製品もありますし、
食いつきを良くするために砂糖が入っているクッキーのような製品もありますので注意して選んでください

歯の伸びるのを防ぐ事が出来ると言われている、円筒形のハムスター用は
普通の餌を食べているシマリスにはおいしくないようなので、食べなくなることが多いようです
また硬すぎるペレットは顎(あご)に負担をかけるので歯のトラブルも増えるようです


あげていい餌
主食
ハトの餌、とうもろこし、小麦、麻の実、ヒエ、アワ、カナリアシード、
などの雑穀類で低脂肪の物、リス・ハムスター用ペレット、など

副食
ひまわりの種、くるみ、などの高脂肪の物(時々、少量あたえる)

野菜
小松菜※1、さつまいも、にんじん、ブロッコリー、キャベツ、レタス、
チンゲン菜、など

果物
りんご、イチゴ、メロン、バナナ、ブドウ、ブルーベリー、
ラズベリー、ブラックベリー、キウイ、みかん、など

季節の物
どんぐり、クリ、など

動物性
タンパク

ゆで卵(黄身)、ペット用にぼし、低塩チーズ、無糖ヨーグルト、
ミルワーム、などの動物性タンパク質のもの

その他
スタミノン※2(補助栄養食品)、
ポポンS※3(総合ビタミン剤)など


※1. 小松菜
小松菜は乳製品(ヨーグルト等)よりも、カルシウムの含有量の多い野菜です
値段も安く、植物繊維も取れるのでオススメの食品です

食品100g中のカルシウム含有量
ヨーグルト 120mg
小松菜 170mg

※2. スタミノンについて
ショードッグ向けの犬用の栄養補助食品で小麦胚芽油が主原料の製品です
シマリスたちの多くは大好物です(喜ばないリスもいます)

ちょっと元気がない時や毛並みの悪い時に飼い主さんは与えています

内容は大豆タンパク(プロテイン)やビタミンA・D・E が主成分で
100g入りのチューブで2000円ぐらいでペットショップで販売されています
(キャットへルス、ドッグヘルス、コンフリー、ニュートリ−カル、などの類似品あり)

脂溶性のビタミンのA・D・E を含んでいるので、あげすぎて過剰摂取すると
副作用で、下痢、脂肪細胞への蓄積、中毒などの可能性があります
もし与えるなら、毎日与えない、少量(チューブから出して5mmほど)にするなどの注意が必要です

(すべてに効く万能薬ではありません!あくまでも栄養補助と思ってください)

※3.ポポンSについて
8種類のビタミンとカルシウム,マグネシウムを配合した塩野義製薬の総合ビタミン剤で
ハムスターやシマリスなどの小動物の栄養補給には有効だといわれています

しかし残念な事に、現在は液体の乳児用(適量は、1〜2滴ぐらいでした)と
顆粒の小児用(適量は、顆粒なら4〜5粒ぐらいでした)が販売中止となりましたので
大人用の錠剤タイプをすりつぶして少量を飲み水に入れたり餌に混ぜたりして与えてください
スタミノンと同じく脂溶性のビタミンを含んでいますので過剰摂取に注意してくださいね

(すべてに効く万能薬ではありません!あくまでも栄養補助と思ってください)

塩土の注意点
赤土+塩+ボレー粉(牡蠣の殻)、が塩土のおもな主成分ですが
細菌やカビの温床になる事と、塩分が体に悪い事があげられます
メーカーによっては、石膏(硫酸カルシウム)で固めてある商品もあります
成分の塩によりのどが渇いて水分を過剰に摂取しての下痢や
ミネラルの過剰に摂取による結石の可能性もありますので与えすぎに注意してください

(飼育書によっては「塩土を与えましょう」という記述のあるものもありますが基本的には
シマリスに与える必要はないと思います)



あげては絶対にいけない危険な餌

■落花生※1(殻に毒性のある発がん性のアフラトキシンが発生する)

■しゃがいもの芽と皮(ソラニンという物質が神経麻痺、胃腸障害をおこす)

■トマトの葉・茎(ソラニンという物質が神経麻痺、胃腸障害をおこす)

■ねぎ、たまねぎ、ニラ、アロエなどのねぎ類(貧血、下痢、腎臓障害がおきる)

■ほうれん草(成分の硝酸塩は体力低下、シュウ酸はカルシウムの吸収阻害)

■生の大豆・生の枝豆※2(赤血球凝集素・消化酵素阻害物質など)

■アボガド(実・花・種・枝に、発作、呼吸困難、肝機能障害の毒がある)

■さくらんぼの種※3、リンゴの種、桃の種、アンズの種、(青酸毒)

■梅(アミグダリンで胃腸障害、呼吸困難、心臓麻痺)

■とちの実(栗と同じ処理で食べると有害、下痢、胃腸炎などがおきる)

■銀杏(ぎんなん)の実(ビタミンB6欠乏症状による中毒(メトキシピリドキシン)

■チョコレート(カフェイン・テオブロミンで嘔吐、下痢、昏睡、興奮などがおきる)

■お茶の葉(カフェイン・テオブロミンで嘔吐、下痢、昏睡、興奮などがおきる)

■コーヒー(カフェイン・テオブロミンで嘔吐、下痢、昏睡、興奮などがおきる)

■塩分の多いおつまみのナッツ類(ピスタチオ、アーモンド、カシューナッツ)

■糖分・塩分の多いおかし類すべてと、あまい菓子パンなど

■べたつく餌(頬袋が腐ってしまいます)



※1、落花生の殻の毒性について
毒性は殻に発生するカビが原因です、新しいものを用意しましょう
中身のピーナッツは表面がなめらかなので頬袋にくっついて取り出しにくくなったり
ピーナッツの尖った部分で頬袋を傷つけたりしますので注意してください

※2、生の大豆、生の枝豆の毒性について
生では、赤血球凝集素、タンパク質分解酵素阻害物質、鼓腸性物質、抗ビタミン因子、
甲状腺肥大物質など、すごい毒性があります、しかし加熱(焼く、炒る、蒸す、煮る)
ことにより無害となりバランスのよい食品に変化します
ですから、節分の豆まきの「炒り豆」、ゆでた枝豆(塩なし)、などは与えても問題ありません

※3、さくらんぼの種、リンゴの種などの毒性について
時々、シマリスの飼い主さんの話題になることですが、
果物の実の大きさに対して、種が大きく、ひとつしか種の入っていない実は
だいたい毒性があるようです(植物の生き残り対策ですね)
さくらんぼの種は青酸毒があるようなのですが、
大量に食べさせない限り問題はないのでは?という事になっています
その証拠に、野生のエゾシマリスは、さくらんぼの種を食べています



参考になるサイト

■シマリスに危険な食べ物は、deburinさんのサイト「SIMARISU NO SIPPO」の
危険な食べ物」のページもぜひ参考になさってください

■ウサギのメーリングリスト「うさぎ倶楽部」の中の「有毒植物リスト翻訳版」も
すごく参考になります!

■食品の栄養成分を検索できる科学技術庁の「食品成分データベース」は
とても参考になります!

■鳥類専門店「株式会社キクスイ」の飼料紹介のページは
とても参考になります、この会社は餌の通販もしてくれますよ!



参考書籍:リスクラブ(誠文堂新光社)、リスの医・食・住(どうぶつ出版)、ほか