No.5

雨はとうとう降り止まず。

「バロン・リゾート&スパ」での水遊びは諦めることにする。さよなら私のプール!(オマエのかよ)

夕方からは、ホテル主宰の「ココカン・ツアー」に参加することになっている。ココカンとは白鷺のことである。

と、その前に、無料のアフタヌーン・ティーをいただくことに。部屋のテラス席に持って来てもらうようオーダー。

早速スタッフが運んできてくれたのだが・・・ あの、そのオヤツはもしかして。
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私 「・・・ピサン・ゴレン?(滝汗)」
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スタッフ 「イエー!ピサン・ゴレ〜ン!」(←めちゃくちゃ嬉しそう)

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_| ̄|○ |||   昼、食わなきゃよかった・・・
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皿の上の揚げバナナを見た時の私は、えも言われぬ形相だったらしい。

(しゃばださん談)

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まぁいいんだけどね・・・ どちらの物も美味しかったし。

でも私、今日一日で一生分の「ピサン・ゴレン」を食べた気がする。
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ゆったりティー・タイムを過ごした後は、ホテルの車で「プトゥル村白鷺観光」へ。

プトゥルはウブドの北にあり、ココカン(白鷺)の寝床として有名な村である。ココカンは「神の使い」として、そこで

大切に保護されているのだ。

夕焼けに染まる湿田に、優雅に舞い降りてくる白い鳥・・・

そんな光景を想像してウットリする私達。

だがしかし。

村の入口で車を止めたスタッフに、「着きました。ここからは歩いてください。」と言われ、何故か傘を渡される

傘? 今は雨やんでるぞ?? 戸惑う私達に更に「傘をさしてください。」と言うスタッフ。な、なんでーー?!

その理由はすぐに判明した。


ぎゃーー!!!

木にココカンがなってるー!!(混乱)

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真っ直ぐ伸びる道の両脇に植えられた木という木にココカンが営巣。さながら収穫時のみかんのようにたわわに

実る鳥の群れ・・・ 上空にも何十羽というココカンが飛び交い、ギャギャーと大喧騒。 ヒッチコック!!!

そして道路は、彼らが落とす排泄物で真っ白であった。(雨も降ってないのに傘をさす理由がここに)

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違う・・・ 何か違う・・・・・・

傘の柄を握りながら必死で「ココカン爆弾」(しゃばださん命名)を避けて歩く私達に、白鷺を鑑賞する余裕など

無かったのであった。

悪天候ゆえ夕焼けのユの字も拝めなかったし、しゃばださんなど「ココカン爆弾」の投下をモロに食らっていた。

ねぇ、コレ、何かの罰ゲーム・・・?(涙)

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木はもちろん、屋根、塀、田んぼ、至るところにココカン。

ピンで撮るのが難儀なくらいウジャウジャ・・・(汗)

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椰子の木に囲まれた湿田

夕食はアヒル料理のレストラン「ベベ・ブンギル」で。(ベベ=アヒル)

前日までに予約しておかないと食べられない「ベベ・ベトゥトゥ」という

バリ風スモークダックをいただくのだ。

お店は田んぼのど真ん中にあり、明るいうちならさぞナイス・ビューだったで

あろうが、私達が訪れた時はすでに19時半。辺り一面真っ暗で、カエルの

鳴き声だけが響いてかなり不気味であった。

「ベベ・ベトゥトゥ」の内容は、メインのスモークダックの他にカゴ入りのナシ(ご飯)、サテ(炭火焼鳥)、野菜炒め、

クルップ(えびせんべい)、ニンジン・ジュース。最初、ドリンク・オーダーに来たのでそれぞれダイエット・コークと

アボガド・ジュースを注文したのだけど、飲み物(ニンジン・ジュース)付いてるじゃん・・・

「ベベ・ベトゥトゥ」はハーブなどの詰め物や内蔵もすべて収納されたまま、一羽丸ごとサーブされる。ナイフで

切り分けるも、どこからどこまでが可食部なのか分からない(苦笑)。「コレはニクだよね?」などと言いつつ食す。

食材が原型を留めているのがダメという人には無理な料理かもしれない。繊細とは対極に居るような我らは

微塵も臆することなくいただけたが。


 客室は田んぼの中に点在する東屋の中。
 個室状態である。
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ニンジンの飾りが可愛いキャロット・ジュース

コレ、普通は4人ぐらいでシェアするんじゃ・・・
それぐらいスゴイ量で、半分以上残してしまった。

粘り気があって柔らかくてまったりした「ベベ・ベトゥトゥ」。美味しかったけど、昨年食べた「クリスピーダック」の方が

好きかも。

21時過ぎ、ホテルに戻る。

今回、2人の寝間着は某通販メーカーの「PEACH J●HN」で購入したドレス。そもそも昨年のバリ島旅行で私が

フリフリでギャザーいっぱいの白いドレスを寝間に着ていたのだが、それを見て「天蓋付きベッドに合う!」という

理由で今年はしゃばださんも購入、私は色違いの黒を再び買ったのだ。そんなわけで、撮影会開始(爆)

名付けて「天蓋付きベッドでお姫様気分」。夜中だというのに妙な

ハイテンションでお互いのアホ画像を撮り合う2人。

南国の開放的な空気はここまで人をバカに出来るのか・・・

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アホ撮影会を終え、先に風呂をいただくことになった私はバス・ルームへ。

ふと。鏡の中の、スッポンポンになった自分の身体を見て驚愕。

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な、ななな、なんじゃコリャーーー!!??

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そこに映し出されていたのは、全身じんましんだらけ の我がボディであった。

・・・ダメだ、こりゃ。

自分でも驚くほど冷静にバスローブを着込み、冷静に部屋に戻って、冷静に電話のダイヤルをプッシュする私。

発信先は【BALI HEAT】。ホテル予約やガイドサービスを利用すると、自動的に「トラベルサポートサービス」と

いう、困った時に助けてくれるサービスが付いてくるのだ。時刻はすでに夜中の22時になっていたが、背に腹は

かえられず、藁にも縋る思いで電話をかけてみた。そして電話に出たカタコト日本語を操る係員さんに、こちらは

アヤシイ英語まじりの日本語で「全身にじんましんが出て痒い」旨を説明し、医者の診察を受けたいと訴える。

「すぐに手配します。」と言ってくれる係員さん。本当に申し訳ない。

最初きょとんとしていたしゃばださんも、私が電話で話す内容を聞いて思うところがあったのか、おのれの身体を

確認し・・・  「私も!!!」  カレーの恐怖は2人平等に訪れていたのだった。

10分後、今度は【BALI HEAT】の方から電話。同じウブドにある「ウブド・クリニック」という病院のお医者様に

往診してくれるよう手配したとのこと。ありがとうございますー! ・・・って、往診?! ココに来るの?!

部屋の中は明朝の出発に備え、荷造り真っ最中のスーツケースその他諸々が散乱。今から片付け? 無理。

「旅の恥は掻き捨てさ!」と潔く諦め(歳末大売出しのごとき掻き捨て様だ)、ロビーまでお医者様をお迎えに行く。

ロビーに居たスタッフが不思議そうにしているので、腕や肩に出ているじんましんを見せて「イッチー!」と訴える。

SPATURMERICHIVESITCH なのよ!」などと訳わからん説明をしているうちに、医師団到着。

医師(30代後半ぐらいの男性、オトコマエ)と看護師(20代半ばぐらいの男性、オトコマエ)というメンバーである。

とりあえず部屋まで来てもらい、ベッドに寝っ転がって身体の表裏をくまなく診てもらう。

医師(オトコマエ) 「モスキート?」   ちーがーうーーーー(泣)

スパのアロマ・オイル若しくはルルールによって、アレルギー性じんましんが出たんです。でもそんなもん、どうやって

説明すりゃいいんだ・・・ 医師と看護師は2人とも英語オンリー、こちらは母国語のジャパニーズさえ不自由している

身の上である。助けてウイッキーさん!(半泣) しかしながら、ナケナシの英会話能力を総動員して「イエスタディ、

ハイヴズ、ビコウズ、ターメリック、オヴ、スパ!」と言ってみる。(英会話どころか英文にすらなっていない)

すると、何となくニュアンスは感じ取ってもらえたようで「薬を処方し、注射を打ちます」とのこと。良かったー!!

しかし、喜ぶのはまだ早かった。いそいそと腕を差し出す私に、首を横に振る看護師(オトコマエ)。

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尻注だった。  _| ̄|○ |||

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かくして。

乙女2人は天蓋付きのロマンティックなベッドの上で仲良く尻注射を受ける羽目になったのだった。痛い(涙)。

抗アレルギーの飲み薬と痒み止めの塗り薬をもらい、用法の説明を受けて

今夜の診療は終了。医師(オトコマエ)と看護師(オトコマエ)両名は爽やかに

帰って行った。

(夜中にも関わらず本当にありがとうございました)

(手配してくださった【BALI HEAT】の係員さんもありがとうございます)
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こうして、ウブド最後の夜は更けていった・・・・・・
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教訓 : カレーは食うもので塗るもんじゃない

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因みに、私の診察代は関空で急遽手続きした「海外旅行傷害保険」の会社がすべて支払ってくれるそうだ。

私自身は保険領収書やパスポートのコピーを用意すれば他に何もしなくていいらしい。と、医師(オトコマエ)が

ゆっくりした英語で説明してくれた。

そんなわけで傷害保険、今回初めて使ったわけだけど・・・ 入っとくもんだねぇ・・・(しみじみ)

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それにしても。
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全身じんましんを目の当たりにした時、
「どうしよう!」と焦る前に 「ネタになる!」 と思った私はヒトとしてどうなんだろう。
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