まず、「ここは日本ではない。」ということを常に念頭に置くことが必要です。治安はもとより、 時間に対する考え方、生活のテンポが日本とは異なります。そんな中を旅するわけですから、注意 しなければならない点はたくさんあります。

 
駅に関して

 多くの人々が行き交う駅。列車の時間や切符の手配等、いろいろ考えることが多く、 特に個人旅行の場合は心細いことも手伝って気が散漫になりやすい場所でもあります。私の経験上、 特に注意したい点を挙げます。

切符購入について

 切符を窓口で買う場合は、時間的余裕を持ちましょう。
 日本のように、スムーズな発券処理が望めません。テルミニやミラノ中央駅などの大きな駅では、窓口が非常に混み合います。 乗車する列車の切符を購入するには、最低でも1,2時間前、できれば前日に購入することをお勧めします。
 また、逆に地方の小さな駅では、時間により窓口に人がいない場合もあります。この場合は、「券売機」を使うのが普通ですが、 この後にもあるようなアクシデントもありますのでご注意を。
  時間的余裕が無いときは、切符を購入せず、かまわず乗車してしまい ましょう!そのうち車掌さんが巡ってきますので、その旨話してみましょう。車内で切符を購入することもできます。 (実際に2002年のアッシジからローマへの移動の際にこの手が通用しました)

ミラノ中央駅

券売機

 一応、自動販売機は設置されていますが、正常に動作しないことがほとんどです。日本でも 希にありますが、紙幣を認識してくれず、向きを変えようがシワを延ばそうが、飲み込んでくれないことが多いです。
 貨幣は比較的楽に受け入れてくれますが、今度は目的地までの切符の買い方が分かりにくくパニックに!ここは、人のいる窓口や タバッキ(日本でいう駅のキオスクのようなもの)で買うのが一番かと思います。(ただ駅の窓口も別の注意が...。詳しくはこの後)

窓口

 FS(イタリア国鉄)の駅窓口といえども、油断はできません。お釣りを少な目に出すことが あります。その旨正せば、「おお!間違った。」という顔して残りを出しますが。一度ローマのテルミニ駅で経験してから、お釣り は毎回確認するようになりました。日本人だと思って、そんなことをされたのだとしたらとても悲しいですが、何度か注意してみて みると、実は日本人相手だけではないようです。(怒)
 「おつりは間違っている」と思っていた方が良いでしょう。

列車時刻表

 あてになりません。 遅れることは日常茶飯事(というのは言い過ぎか?)
また、乗り継ぎ駅に遅れて到着しても、当然のごとく待ち合わせのために待っていたりはしません。1998年に、アッシジから ローマに戻る際、乗換駅の「Foligno」(フォリーニョ)に着いた時乗り込む予定だった特急列車は既に発車した後でした。 特急料金の払い戻しも出来ないとのことで、次の快速列車まで二時間近くも駅で待ちました。
乗り換え時間は余裕を持って、1時間位を見ておきましょう。

ミラノ中央駅時刻表
ホームの刻印機

 日本と違い、駅には改札がありません。その気になれば、乗車できてしまいます。それを防ぐ ために、ホームには黄色い箱型の刻印機があり、乗車する人は、これに切符を差し込んで、日付を刻印してから乗り込むわけです。 この刻印を忘れると、不正乗車と見なされてしまうので注意が必要です。(この刻印機、正式名称は知りませんが私たちは、その 独特な音から「チキチキ」と呼んでいます)

スリについて

 たくさんの人がいる駅は、スリや置き引きに特に注意してください。彼らはグループで行動 しているものと思われます。その内の一人があの手この手で気をそらせ、その隙に他のメンバーが荷物を持っていくというパターン が多いです。(恥ずかしながら私らもやられました)この件については、いずれ詳しく書きます。

 
その他

文化の違う土地を旅するわけですから、それなりのマナー・心がけが大事です。

トイレ

 「公衆トイレ」は、極少ないです。また、入り口に管理人がいる時は、料金(大体100リラ) を払う必要があります。サンピエトロ寺院近くのトイレを利用したとき、リラを持っていなかったので仕方なく10円を払ったこと があります。普通は、デパートや、美術館で利用するのがいいでしょう。また、バール(軽い食事ができる喫茶店)で食事をした後 なら、店員さんも快く利用させてくれると思います。

挨拶

 ホテルのフロントやお店の出入り時等、とにかく挨拶をするように習慣付け ると良いでしょう。挨拶をすると店員さんの態度が違う(ように思いました)。「ブォンジョールノ」/「ブォナセーラ」だけで、 店員さんの笑顔を得る事が出来ます。店員さんの心証をよくしておけば、値引きもしてくれるかも。

「ブォンジョールノ」は朝から午後2,3時頃まで、「ブォナセーラ」はそれ以降の挨拶。「こんにちは」 「さようなら」のどちらにも使えます。

maestri pellettieriのご主人

通貨(昔は「リラ」、今は「ユーロ)

「リラ」の頃の失敗談
 桁が多いです(笑)。レートは変動するので、時期によって多少の違いはありますが、三回目の旅行の時は、「現地の価格(リラ) 表示から”0”を2個取って、7倍」して、おおよその日本円と思っていました。つまり、500ccのミネラルウォーターが 1500リラなら、右の桁2つの”0”をとって15。それを7倍して 15 x 7 = 105で、大体105円としていました。 これは100リラが7円の場合です。100リラが6円の場合ならば、上記7倍の所を6倍とすればいいでしょう。
 一回目の旅行の時、慣れていなかったので桁違いをしてしまい高価な物をそうとは知らずに(笑)買ってしまいました。みなさん、 くれぐれもご用心を。
・「ユーロ」
 レートが変更するのは同じですが、桁が少なくなったので換算は楽です。ちなみに1ユーロ=100セントです。

教会の見学

 肌の露出が多いと入場を断られることが多いです。大きな教会ほどチェックが厳しくなる ように感じました。また、手荷物にもチェックが及ぶこともあり、一回目の旅行の時には背中に背負っていたディパックを、 荷物預かり所に預けてから、入場許可となったこともありました。

 ただ、このチェックも結構まちまちで、「何故、あれがOKでこれがNG?」ということもありました。夏場のイタリアは、 かなり暑いのでつい短パンやTシャツになりがちですが、お目当ての教会を見学したいのであれば、それなりの格好で行くか、 荷物になっても長ズボン等を持参し現地で着替えるのが良いでしょう。

 大判のスカーフや風呂敷などを持参しておいて、いざという時に体に巻いて入場許可を得るという裏技もあります。

サン・フランチェスコ聖堂の入り口