面白かった(そうな)本の紹介です。いわゆる「ブックレビュー」だ。
やっぱり、本読みは本で勝負かな?
「慢性活字中毒症候群患者の読む本」っていうのもいいかな?
10/14
「モンスターフルーツの熟れる時」
著 小林恭二
新潮社
ほぼ一年ぶりのお薦め本です。お薦め本は沢山あったけど、更新って溜まるのよ。小林恭二は僕の大好きな作家です。
そうですねえ、電話男とか小説伝?かなあ、あとはゼウスガーデン興亡記?とにかく面白い。
視点も面白い。発想も面白い。あんまり破綻しない。
僕が思う本物の小説家の一人かも。
これだけ薦めたら買うよねえ、普通。なんてね。
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「黒船」
著 黒田硫黄
イーストプレス
さあて、黒田硫黄です。美味しいです。とっても美味しい。茄子の漬け物なんてなんて美味しいんでしょう。
そう、茄子と言えば「茄子」です。講談社アフタヌーンKCだそうです。
そして、今連載中の「セクシーボイスアンドロボ」ですねえ。
墨絵のような独特のタッチ。そうそう、漫画です。少年漫画???なのでしょうか。
象が好きな人と王子様物が好きな人はどうぞ。
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「墜ちていく僕たち」
著 森博嗣
集英社
そして、森さんです。森さんの作品も沢山読んだんデすけど、とりあえずこれ。
なんて言っても表紙が良いから(笑)。内容はねえ、、、何だか改行が多くて、活字中毒の人には
なんだか薄味のサラダのようだけど、でも美味しいし、それなりに腹は膨れるから大丈夫。
まだ読んでない人はどうぞって感じだあ。
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「ごくせん2、3」
著 森本梢子
集英社
面白い漫画?だな。とにかく。絵がまあ良いし。「やくざもの」だし。
ちゃきちゃきしてて良いなあ。なんて思ってたら、ちょっぴりアイデア停滞気味かも。
それでも読み出したら読んじゃわないとね。
現在の日本の教育問題を語る(大嘘)漫画だよなあ。(惚け惚け?)
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「大魔人」
著 筒井康隆
福間書店
どうしたんだ筒井!。これを上げる自分が許せないかもしれない。
だからまあ、多少紹介文が短くてもごめんちゃいだ。うーん。はちゃめちゃ。
前のとは違う意味ではちゃめちゃ。ああ、困ったよう。
次の作家はまだ出てこないと言うのに。しくしく
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「九つの殺人メルヘン」
著 鯨統一郎
カッパノベルズ
トリは鯨さんです。相変わらず面白い。今回は密室トリックと日本酒とメルヒェンです。
赤頭巾チャンやヘンゼルとグレーテルなどのメルヘンの裏話と今の日本の社会病理。
そして、鮮やかな種明かし。くっくそう。そんな手有りかあ!なんて声が
日本中で起っているだろうけど、それをカウントしてると大変な事になりそう。
まさに、発行部数×9回の「感嘆」が期待できる。かも。鴨好き。
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11/23
「あくび猫」
著 南條竹則
文藝春秋
久しぶりのお薦め本記事追加ですね。いやまあ、沢山本は読んでるんですけど、更新って一度サボるとまあ溜まる溜まる。
ってなわけで、今回は77777回転記念で連発です(タイトル並べるだけ?)。
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「気になる部分」
著 岸本佐知子
白水社
知ってますか?岸本さん。僕は知らなかったです。それにしても面白い。いやあ、面白いはずです。
この人の翻訳した本沢山読んでるじゃないですか。うーん。それにしても凄い。
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「すばらしい新世界」
著 池澤夏樹
中央公論社
ああ、池澤さんです。面白い。分厚い。内容豊富。どれを読んでも、凄く好い気持ちになれる作家ですね。
いやまあ、好い気持ちって言っても、そういうのじゃないけど(どういうの?)。
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「ごくせん」
著 森本梢子
集英社
これがまた、面白い漫画なんです。そういえば言ってなかったですけど、なんと私「やくざもの」って好きなんです。
映画も漫画も小説もね。で、漫画です。いやはや、早く続き読みたい。
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「魚籃観音記」
著 筒井康隆
新潮社
筒井様の新作(もう旧作?まさか)です。これを上げなくては自分が許せない。だからまあ、多少紹介文が短くても、
6作一挙御推薦と相成ったわけ?!ですか。うーん。はちゃめちゃ。
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「ONOGORO」
著 鯨統一郎
ハルキ文庫
そして、鯨さんです。いろいろなところで評価されていますね。いやはやこの作品に関しては少しまあ期待外れ。
んじゃあなんで?って思うかもしれないけど、底!?は思い入れ。
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9/19
「依頼人は死んだ」
著 若竹 七海
文藝春秋
ああ、森さんの新作も好評?講評?紹介しなきゃあ!なんて思いながらもこの体たらく。
若竹嬢のハードカバーなんてモノを買ってしまったので、勢いで紹介しましょう。
女探偵です。まあ凄い。女流推理小説家なんでしょうね。うーむ。そして短編集。
この夏はたくさんの若竹作品を読みました。どんどん引き込まれて行きます。
杉田比呂美さんの装丁が高野文子風で相当にそそられたのも事実ですし(否定しません!)、
だからといって、手に取る事数回数日決して即買いというわけでもなかったのですが、
買って正解読んで了解置いて瓦解??です。よくわからないでしょうが「これは買いだ」ということですね。
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ケキャール社顛末記
著 逆柱いみり
青林堂
ああ、ついに隠し玉炸裂!!逆柱様の登場です。「いみり」なんてなんだかエミリーでもないし、変な名前。
そして「ケキャール」って一体何??これはもうれっきとした漫画です。マンガでは駄目でしょう。漫画ですね。
逆柱さんには珍しく、ちゃんと「ケキャール社」が登場します。社員も社長もいます。高校も出て来ます。パチンコも。
ああ、気になりますか?気になるでしょう。そういう時はインドへいきませう。インドです。お札も持って。
もちろん路面電車に乗って行くのですが、忍者にも会えるでしょう。
ロマンです。だからといって走っては駄目です。それは猟奇王の領域です。なんちゃって。
え?なにが「なんちゃって」だって?うーん。うーん。魚は全部食べましょう。
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「未亡人の一年(上/下)」
著 ジョン アーヴィング
新潮社
ジョン=アービングの好い本です。下のギブソンの紹介で書いていた時に丁度読んでいましたから、
もう読んでから随分経ちます。今読んでる本の登場人物じゃありませんが、記憶が長持ちしない僕なのですが
それでもこの本の印象は強烈です。そして鮮烈でしょうか。たっぷり上下二巻に渡って語られるこのお話は
まさに「おはなし」です。くり返して出てくるモチーフや現代社会ではもうそれほど衝撃的ではなくても
それでもやっぱり平常ではない設定が無理なく織り込まれて行きます。
読み終えた後あなたの心には何が残るでしょうか?品の良い?料理のように良い後味が残りますように。
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7/6
「女王の百年密室」
著 森博嗣
幻冬社
それにしても森さん!遊んでいますねえ。羨ましい。コンピュータはスタンドアロンですもんねえ。ふーん。
シンクアロンなんて、右の吉田音さんのThinkを連想させるのできっと駄目だったろうなあ。
これまでの作品とは独立した近未来ものSFですかあ?でも一番右で紹介するSFとは違い、また偉大なるアシモフ氏の
ロボット物やレムの航宙士ものとは狙い目がたしょう違っていて面白かったです。変に踏み込まないところが、
楽しめる秘密でしょうか?あの橋の柱の中の物語でもそうですけど、アイデア勝負!なのですね。
そこからあんまり踏み出さないのが良いのでしょう。是非是非一読を。二読は、、、、どうですかな?
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ミルリトン探偵局シリーズ・2
「Borelo」
世界で一番幸せな屋上
著 吉田 音
筑摩書房
待望のミルリトンシリーズ第2弾です。今回の帯には、猫とカフェと幻のレコードとありますね。
もうこれは読むしかないでしょう?違いますか?下の方に紹介している「Think」に続いて、またまた
不可思議で日常的な世界が展開します。大人の童話?という呼び方をする人もいるかも知れませんが、
どちらかというと大人しめな(ある意味で)村上春樹系とでも呼びましょう。
うーん。そんなレッテルは無視して、今回は御菓子のレシピ付き!是非是非買いましょう。
できれば、一緒に紹介されている音楽なんかを聴きながら読んでみましょう。くれぐれも中に挟み込まれた
パンフレットを無視しないように!ちゃお。
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「フューチャーマチック」
著 ウィリアム ギブスン
角川書店
ジョン=アービングの好い本があるのだけど、今ゆっくりお楽しみ中なので、ギブソンの新作を紹介しましょう。
IT革命がどうとかネット倫理がどうとか、世間はなんだかまたまたレールを引いたり引いてもらいたがったりと、
相変わらず歴史を顧みない状況が進む中、さすがはギブソンまたまたやってくれましたねえ。特異点が、、、、。
おっと中身は明かせませんが、東京と西海岸。もう距離もなく時間もなく、ただあるのはコンビニのネットワークと
物質転送??なんちゅう荒唐無稽がまあマトモな話しに読めて来るからあら不思議。
以前も書いたけど、いきなりはきついと思うので、
よいこは、モナリザオーバードライブや、アイドルなんかを読んでからにしましょう。
もちろん悪い子はいきなりどうぞ!!(笑)
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5/19
「夢/出会い/魔性」
著 森博嗣
講談社ノベルズ
いやあ、またまた予定より多少遅れて本屋さんに並びましたね。早速読んでしまいました。
「夢で逢いましょう」ですか?なかなかあっさりとした逸品でした。
和風懐石と言うか、なんというか、、、。
一応一通り揃っているんだけど、ちょっと物足りない。
でも美味しいと言う感じかな?
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「金糸雀が啼く夜」
著 高里 椎奈
講談社ノベルズ
うーん。ハンニバルもメルロポンティ入門も色々お薦めしたい本はあれど、今回は。
って言う感じですかな。高里さん、これでシリーズ3作目?4作目?かな。
薬屋探偵妖綺談というものだ。ちなみに金糸雀はカナリア。
カナリアと言えば黄色いものだ。
それにしても変なミステリー。
鯨や若竹程ではないにしてもね。
ありきたりな本に飽きたらば読んでね。
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「パルプ」
著 C.ブコウスキー
新潮文庫?
ああ、なんだかめんどうだから、とりあえずこれでいいや。
あのブコウスキーだ。ビートたけしが絶賛したはちゃめちゃなおっさん。
そのブコウスキーの最後の作品。で、唯一のハードボイルド?モノ。
ハードカバーの時にも読もうかなあと思ったけど
あまりの馬鹿馬鹿しさと、値段に後込みして待ってました。
いやあ、舞ってた甲斐がありましたね。
面白いよ!安いよ!そこの学生さん!お薦めだよん。(これぐらいで、、、)
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4/5
「神の子どもたちは みなおどる」
著 村上 春樹
新潮社
更新をサボっていた間にも沢山の良い本が出ました。村上春樹の短編集です。
神戸の大震災をモチーフと言うよりは香辛料にした作品が並びます。
今は有珠山の噴火が伝えられています。神戸の地震の時は、離れているとは云え
大層揺れましたし、家具も倒れて当事者気分でしたが、今回はまるで傍観者です。
さて、こんなはなしが作品に関係あるのかと云うとそれは読んでのお楽しみでしょう。
さすがは村上春樹です。迷宮に入り込んでしまうような感覚が味わえる作品ですね。
もう出てから大分立ちますが、まだ読んでないあなたはさっさと買いましょう。
どなた様にもお薦めです。
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「フィレンツェ幻書行」
著 ロバート ヘレンガ 訳 村井 智之
扶桑社
フィレンツェで洪水!さあ大変だあ。数々の芸術作品を救うために、全世界から人が集まる。
そんな中に主人公がアメリカから職を投げ打ってやはり美術品の救助にやってくる。
彼女は本の修復家??青春をイタリアで過ごした女性!
うーん、うらやましいような設定。綺麗な景色、美しい絵画、彫刻。
おかしな人々。
ミステリーなのかもしかするとこれはハーレクイン?
なんてちょっと失礼な事を思いながらも一気に最後まで読んでしまいました。
これに関しては買いましょうなんて云いません。手に採る本がなくて困っている人には薦めます。
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「サーチエンジン システムクラッシュ」
著 宮沢 章夫
文藝春秋
「生きているのか、死んでいるのかわからない。その曖昧さに耐えられるか?」
ってそんなこといわれても、それはまるで自動販売機のコーンスープを飲んだ時に
最後にのみ口から出るに出られず残ったコーンの粒のように、それが幾つあるのだろうか、
いったいここでこの粒が食べられないとしたら、このコーンの粒は生きているのか
死んでいるのか、なんてね。こんな事が気になるあなたには超お薦め!
因みにあたしは気がついたら読了してました。所要時間1時間半。
ああ勿体無い。また読もう。いや、こんな本二度読んでどうする?
うーん。そんな事云わずに。「わからなくなってきました」
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2/11
「隕石誘拐」
著 鯨 統一郎
光文社
鯨統一郎というインパクトのある名前を目にしたのは2年前でした。「邪馬台国はどこですか」という創元推理文庫です。当時はまたなんだか胡散臭いと思っていましたが、それからしばらくして人に薦められて読んでみたところ、抜群に面白くて、いい人を教えてもらったと他の本を探しましたが、当時はそれ一冊でした。去年出たのがこの「隕石誘拐」です。宮沢賢治の迷宮だそうです。面白い!とにかく面白い本です。サスペンス?推理小説?トンデモ本?てな感じでしょう。昨年の夏前の出版ですが未だに店頭に並びます。いいよん!
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「アトポス」
著 島田 荘司
講談社文庫
うーん、島田-御手洗ものです。活字中読者には堪らない本ではあります。以前にも島田作品は何冊か活字中毒禁断症状発生時に手にしたのですが、どうにも肌に会いませんでした。が、この本で少し見方を改める事にしました。トリックや細かい事は兎も角、量と蘊蓄はなかなかのものです。まあ、ここで紹介している他の本に比べると「色」が無いのですけど、たまにはこういう「日本的」な推理小説も良いでしょう。悔しい事に「暗闇坂・・・」というのも読みたくなりました。ああ悔しい!
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「APE LITTLE FOOL」
著 Hiroyuki Ohtsuka 音
新風社
「<いま・ここ>が揺らぎ、世界が反転する」のだそうです。帯の文句に惹かれて手に取ったこのソフトカバーの本は、沢山の青で装丁された美しい本です。もちろん小説です。「ウサギムササビ」とサムの不思議なお話です。何が書いてあるというわけではありません。だから、左の2冊とはまったく比較になりません。同じ本として並べるのもどうかと思うほどです。1,500円は装丁が不味ければ買うのを控えてしまう値段ですが、そこの人!買って正解です。美味しいコーヒーか、スコッチを用意して静かに読みましょう。
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2000/1/14
「自己組織化と進化の論理」
著 スチュアート・カウフマン
日本経済新聞社
聞くところによると、自己組織化というのは次世代を担う論理だそうです。理論でないところに注目だ。
21世紀を開く知の羅針盤なんていう帯も全然大袈裟ではない。全てが説明されるいわば統一理論なのだあ。
なんてまるでマッド才媛ティスト!!のようだが、それ程すごい。あのゲーデルエッシャーバッハも凄かったけどね。
GEBが面白かった人なら大丈夫だ。これからの世の中で色んなことを研究・開発しようとすると、必ずどこかでぶちあたる
そんな理論だと思う。これをよんだらもう君は偶然なんか当てに出来なくなる。条件が全てだ。カオスの淵に飛び込め。
そして一生懸命に走る事だ。
有無を言わさず買え!。
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「月は幽咽のデバイス」
著 森博嗣
講談社ノベルズ
一体、ノベルズって何?よくわからない。新書?でもないしなあ。それでも森さんの新作だあ。嗚咽の「えつ」だあ。ずっと「いん」だと思っていた。
そして、今回も瀬在丸さんはなんだか凄い。なんだか最初の頃の森さんに戻ったような気がしてほっとするのは私だけだろうか。
ファンの人もそうでない人も買って読むべし。今回は絵と音楽が出てきます。それらは結構詳しく説明されるのです。なかなか。
そのあたりが、面白いのです。でもこんなこと書いても全然ネタばれにはならないのでしょう。多分。おそらく。
ゆっくり楽しむはずが、一気に読んでしまいました。ああもったいない。
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ミルリトン探偵局シリーズ・1
「Think」
夜に猫が身をひそめるところ
著 吉田 音
筑摩書房
これってなんだろう?猫とホルンとビスケット。帯にはそう縦書きで書いてある。流石筑摩書房だあ。きれいな薄いブルーの装丁とこの帯だけで
ついつい手にとってみてしまう。そんなあなたは買いだな。第一探偵局ではないかあ。ミステリーの匂いがプンプン。
ミルリトンって何?なぜホルンなの?写真がたくさん入ってるけど。どうなっているのかなあ。ああ、読まずにはいられない。そして、財布の紐が緩むのだ。
ああ、そんな調子で、クラフトエヴィング商会の本をまたしても買ってしまう。中には「月下密造通信」というのが入っているのさ。決して無くさないように。
挿んであるだけだからね。広告か何かと間違えて捨ててしまわないように!!!
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12/20
「サーカスの息子」
著 ジョン・アーヴィング
ホテル・ニューハンプシャー、ガープの世界、オウエンの為に祈りを、現代アメリカを代表する作家です。
巧みな語り口と緻密な計算?なのかどうか知りませんが、何とも言えない濃い登場人物が散りばめられた小説です。
この話は「印度」の話ですが「カナダ」の話です。そして、
「象や猿」の話ですが、「医者や映画」の話なのです。一気に読むような本ではありません。
楽しんでじっくり読んでください。
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「首吊りの庭」
著 イアン・ランキン
ハヤカワ・ミステリ
ハードボイルド系スコットランドが舞台の社会派ミステリーですか。このシリーズは何冊か読んでいますが面白いですね。
いま読んでいるパトリシア・コーンウェルの検死官シリーズと似ているかもしれません。
主人公はジョン・り−バスという警部。やくざや薬、ナチスの残党に抗争。警察内部や政府の画策。
よくある設定といえばそれまでですが、主人公の疑問や悩みがよく描かれています。
思わず色々と調べたくなる・・・そんなたぐいのミステリ。流石ハヤカワですね。
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「YASHA」
著 吉田秋実
漫画です。少女漫画。バナナフィッシュで見直しました。新しい長編シリーズ物ですが、どうなんでしょうかあ。
早くも「大切な人が・・・」状態に入ってしまう今回の第7巻!うーん?って感じです。早く続きが読みたい。
ドラゴンヘッズなんかと良い勝負かもしれない。なんていうと怒られるかな。
久し振りの本紹介だもんで、なんだか調子が出ないけど、読んでみたらば?
冬のこたつのお薦めだよン!それより「こたつ」って死語?
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4/25
「スプートニクの恋人」
著 村上春樹 講談社
いやあ、待ちに待ったHARUKISTのみなさんおめでとう。出ましたねえ。春樹さんの新作。それにしても言葉の使い方が「ずるい」春樹さんです。でもその不思議な魅力で「謎が謎を読んで」しまう。文字通りですね。女の人に恋をする女の人と井戸。うーん。そして今回は新しいアイテムとしてスプートニク。それにしてもねえ。一寸ゴーINだけど、ちゃんとあとでフォローが在るから凄いなあ。
心配入りません。ちょっと高いんだけど損はしないよ。買いなさい。読みなさい。
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「ダマセーロ・モンティロの失われた首」
著 アントニオ・タブッキ
訳 草皆伸子 白水社
タブッキの小説読んだ事ありますか?この人の小説は左の春樹さんのものに通じるものがありますね。なんとなく事件に巻き込まれ、周りに振り回されながら話が進み、何だかわからないうちにわかったような変な感じの中で話が終わる。読後感が気だるい。舞台はポルトガル。場所は知ってても良く知らない国です。こんな所にジプシーが・・・。そして殺人。匿名の電話に謎の弁護士。可愛い表紙に騙されて買った人は幸せものです。
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「虹色の夢」
著 花村満月 徳間文庫
ここのところ・・・というか3月からこっち満月の本と藤沢周の本をよく読んでる。文庫が揃ってきたからか、人生に嫌気が・・・さしているのか?いやまあ、なんともはや。それにしてもこの虹色の夢、もともとは「フリーズドライ・シスター」という題の短編だったそうな。芸術家が主人公?なもんでなかなかに面白いよう。一つの色にこだわる話なんだけど、いつものように凄まじい生きざまの人が出てくるのさ。刺激的だよ。電車の中で読むのが少し恥ずかしいけどでも引き込まれるのは流石だなあ。
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3/26
「森博嗣のミステリー工房」
著 森博嗣 メディアファクトリー(ダヴィンチ)
あの「森博嗣」さんのエッセイ?評論?内輪話集?です。森ミステリーの舞台裏とありますが、まあ、そんな所でしょうか。ホームページの絵と同様のコジマケンさんの絵が魅力的で迷った末に買っちゃった。中のイコンも可愛いかったんだけどね。それにしてもコジマケンさんの後ろの14枚の絵は謎だ。表紙は謎で良いとしてもね。だれか読み解いてちょうだい。
それにしても、精力的な人だ。びっくりしちゃう。まあ、気が向いたら読んでね。待ちきれない人向け。誰でも読んでみる可なんて言わないよ。
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「フェアリーランド」
著 ポールJマコーリー 早川書房
うーんSF。時間の進み具合も、アイデアもなかなか良い。それにしてもフェアリーねえ。人造人間といえばキャシャーンって世代だから悲しい運命には共感出来るし、電器羊の夢も見るかもしれないけど、キャシャーンが「ああ無情」、電器羊が「城」だとすれば、この本はさしずめ「羊をめぐる冒険」かなあ。変な比べ方だけど読んで見れば納得出来るかもよ?もう出てから大分経つから破約しないと本棚から消えるかもね。ぴんと来た人はちょっと値は張るけど急いでね。
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「油断ちゃん」
著 吉田戦車 講談社ノベルズ
吉田戦車だあ。やったあ。何だか調子良いぞお!久し振りに戦車の本領発揮の一冊。知らない間にこんなにいい作品を描いていたんだあ。もう、終わりだと思っていたのになあ。油断ちゃんは名前の通りスパイだ。しかも、ちゃんだから、幼稚園児だあ。戦車にはつきものの、クールな美女が次々と登場!それにしても設定が良い。久し振りに時間をかけてゆっくり読めた。戦車がんばれ!戦車負けるな?戦車あああ。とにかく買うのだ。
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3/12
「幻惑のナノマシン」上下巻
著 リンダ・ナガタ 中原尚哉訳 早川書房
こりゃまたどえりゃーSFの登場ですなあ。久し振りにわくわくするスペース演未来ものを読みましたよ。幻惑とかナノマシンっていう訳はちょっといただけませんが、「ガイア理論」のような設定と、人類でない人類、身体中を蠢くナノマシンによる治療・安全・危険はもう身震いするほど真っ当なSFですなあ。最近面白いSFが無いとお嘆きの諸氏には是非とも読んで頂きたい逸品です。もちろん、ナノマシンは幻想じゃあありませんので、こちらに興味がある方も是非ともね。次回に紹介するだろう「フェアリーランド」とともに、読むべし。
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「YASHA」現在5巻まで・・・
著 吉田秋生 小学館(別マコミックス)
久し振りに漫画の紹介です。前々から(愛読してたバナナフィッシュの連載終了後)気になっていたんだけど、美少年系だしもういいかあなんて思っていたんだけど、こないだついつい手にしたらこれがまた面白い。新・創世紀、多国籍企業、軍需作業、最先端医療、遺伝子操作、生殖産業、遺伝子工学、やくざ、ウイルス、・・・そして神経細胞成長因子。相変わらずのかっこいい設定は吉田さんが考えているのだろうか・・・「夢見るころを過ぎても」以来の読者としては又もや吃驚だあ。女の子漫画にしとくのはもったいない。お目めキラキラはどうもという諸氏も手にとって読んでみれば?
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「銀の檻を溶かして」
著 高里椎奈 講談社ノベルズ(新書判)
何だか限界の見えてきた京極夏彦、シリーズが終わって次の出方が気になる森博嗣、そしてもしかするとこの人がその次の台風の目になるんじゃないだろうかあ。へんてこな推理物が登場だ。初見は(京極+森)÷2+αって感じかな。なんてったって、薬屋探偵妖綺談だもんなあ。そんでもってその探偵さんが3人いるんだけど、どうやら3人とも3匹。いや3匹の妖怪らしい。変な設定。でも密室。言葉の紡ぎ方が可笑しい。変な蘊蓄と駄洒落が満載。これはもう読むしかないだろう。京極の遅筆、森さんの自作が待ちきれない貴方はすぐに本屋に走るべし。でも癖あるよなあ・・・。
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2/13
「楽毅??」
著 宮城谷 何某
1巻2巻と読んだのは去年の頭でした。やっと第3巻です。先日職場の同僚が貸してくれました。ありがたやあ。1年も前の続きなのにするすると読めるのが不思議です。(字は大きいのですけどね、確かに・・・だから買う気がしない?)春秋戦国時代?の中国の御話なんですが、とても人間が良く書けている・・・というか人間の駆け引きが良く膨らませてあって、この人の本はどれを読んでもとても面白いんですねえ。(どれも同じかな・・・なんて言うとすごく失礼です。)
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「ヴァーチャル・ライト」
著 ウィリアム・ギブソン 角川文庫
またまたサイバーバンクSFです。「モナリザオーバードライブ」(早川)読んだかな?ヴァーチャル・ライトっていうのは、光ではなく直接視神経に働いて視覚を与える・・・という「幻視」かな?そんな意味です。21世紀の下町ってこんな感じかなあ、なんてね。スピード感のある描写は読み手をスムーズにギブスンの世界に引き込むのさ。94年の作品でハードカバーも買ったんだけど、文庫を見ると遂々買っちゃった。2度目?3度目でも楽しい本だよ。
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「刺青」「SATORI」
著 藤沢 周
うーん。遂々読んじゃった。藤沢周。芥川賞授賞の「ブエノスアイレス午前?時」はまだ読んでないけど・・・「SATORI」は実はハードカバーで読んでたよ。大分と前の事だけどね。薄い。軽い。安い。角川の文庫で某京都駅の地下の本屋さんに平積みで、旅行なんかに行く前だったし遂々手が出ちゃった。面白かったよう。ずっと以前の筒井康隆のような躍動感ときびきびした描写がやらしい内容とマッチしてもうまったりとした読み心地。ブリカマのような逸品?
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1999/1/23
溜りに溜まった中から・・・ちょっとだけ・・・でもいつもより沢山ね
「地球儀のスライス」
著 森博嗣
地球儀のスライスということは・・・職業柄、積分を教えるときにスライスの仕方について色々話すのですが・・・タマネギ型とかバームクーヘン仕様とか・・・この場合は普通のスライスですかあ?森先生。
さあて、短編集と言う事ですから「森初心者」の方にもお薦めできる・・・というわけではありません。ミステリーという場合は広義に解釈しなくちゃね。面白いという点は保証つきなんですが。ゆっくり読んで、一つずつ自分の答えを見つけてから読む事をお薦めします。
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「アンダーグラウンド」
著 村上春樹
例の本です。もうとっくの昔に読んだと言う人も多いのでしょうけど・・・チャンと小説を書いてくれない春樹さんに腹を立てて読んでなかったのですが、某所より借りて読んでしまいました。
ここでは村上さんの地道な取材結果や文章よりもひとりひとりの感じ方に驚きました。正直言ってインタビューを直接聴きたいと思ってしまいます。春樹さんの文章に文句があるわけではないのですが・・・今ひとつストレートに伝わらないのが残念です。でも企画はばっちり。続編もありますし読んで見たら?
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「魔術師の物語」
著 デイヴィット・ハント
主人公は全色盲の写真家。という設定なので、随所に全色盲の人の感じ方が語られます。この辺の感じはゾペティの「いちげんさん」にも似た変な感じです。(いちげんさんは相手の女性が全盲でしたか・・・)そしてマジック。サンフランシスコの情景も全色盲の目を通して見るとまた違った情景に見えるようです。
設定○、日本語訳も○の上質のエンターティメントですね。詰めが甘いという方もいるかもしれませんが、お薦めですね。
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「悲鳴をあげる身体」
著 鷲田 清一
たまには新書もね。チャンとこういう真面目な本!?も読んでいるんだという証拠提出みたいな物?です。一体身体は誰の物・・・って自分の物に決まっているというあなたは読んで目を開きましょう。目よりは感覚や頭かな?昨今流行の遺伝子やミトコンドリア絡みのスリラーや暴走する少年少女事件なんかの見方も変わるかも知れません。
遊びの無い器械はすぐに潰れるのと一緒で、遊びの無い身体は危ないということかな?この「遊び」ってなんだろうなあ。「ホモルーデンス」なんてえ言葉を高校のときに教わって、へえそうかあなんて妙に納得して感心したことを思い出します。
それにしても「危ない」ひとが増えてきてますねえ。(ひとごと!)
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「オルガニスト」
著 山之口 洋
第10回日本ファンタジーノベル大賞受賞作ということで、本屋さんには一時期平積みでしたねえ。オルガン弾きのミステリー。舞台は現代のニュルンベルグです。ドイツですねえ。主人公はバイオリン弾き。そうかあ音楽家さんの話かあと思ったら正解です。
随所にパイプオルガンの奏法や構造、歴史や現状について解説されています。いわゆる蘊蓄話の詰まったミステリーということですから、京極さん系統ですかあ?・・・嘘嘘。曲も沢山出てくるのですが・・・不勉強な私には半分もついていけません。できれば、CDかなんかとセットで売って欲しかったですね。これから買う人は、バッハのオルガン作品のうち少なくとも「プレリュード ハ短調」かコラール集の639、それと「4つのデュエット」を揃えて、CDに準備をしてから読みましょう。
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「棒が一本」
著 高野 文子
久し振りに読み返して見ると面白かったので、漫画をひとつ。「絶対安全剃刀」からもう十年かあ。最近はもう全然読めなくなってしまいました。でも依然大きな本屋さんには何冊か置いてあります。
お気に入りの漫画家です。お気に入りの小説家「中勘助」同様に何故かなつかしい感じがします。
ミステリーばっかり読んで・・・なんて思っているかもしれませんが、本当はこういう手の物が好きなんですよ。
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11/16
「有限と微小のパン」
著 森博嗣
98/10/1
ついに「犀川+萌絵」のシリーズが終わりました。森さんはこれで一つの作品を書き終えたという感じだそうです。今回の舞台は長崎のテーマパーク。「すべてがFになる」のあの人が総べての鍵を握って登場しますが、こちらは終始振り回されっぱなし。例によっていろいろと謎がかけられますが、これをとくのもまた楽しみ。やっぱり森さんです。あいかわらずの込み入った設定ですけど、今回はそんなことより犀川さんの言動に注目しよう。勿論まだの人はすぐに読むべし。
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「スノウ・クラッシュ」
著 ニール・スティーブンソン アスキー出版
サイバーバンクSFです。これが良く分からない人は、ウイリアム・ギブソンの「モナリザオーバードライブ」(早川)なんかを読んで下さい。いつも刀を身に着けている青年が主人公のお話で、スノウクラッシュというウィルスを中心に話は進みます。スケートボードで配達人の女の子や、全米ピザチェーンのマフィアのおじさんとか、・・・面白い人物目白押しです。よく練られたプロットには思わずうなりますし、宗教がらみなのもそそられます。たのしいよお。秋の夜長にどうぞ。
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「東方見聞録?」
著 坂東真砂子?
ちょっと題名は度忘れだ。マルコポーロの奴隷の日本人とキリスト教の異端であるカタリ派のお話。「フリッパー」という映画が主題のミステリーもそうだが、ここの所キリスト教関連の弾圧?洗脳?話が多い。「スノウクラッシュ」もそういえば宗教がらみだ。「クムラン」もそうだった。「薔薇の名前」も面白かあったよなあ。ってそんな乗りで読むと凄く楽しめる。蘊蓄話も多いので、本好きには堪えられない逸品だ。やはり秋の夜長にどうぞ。
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8/25
「陋巷に在り」(9) ◆?の巻
著 酒見 賢一/新潮社 1.?K
98/9/1
待った甲斐あって、でました。あの孔子の弟子の顔回の話です。今回は九泉という冥界の泉に降りて、娘を子蓉という淫婦から救おうという話の続きからである。あらさて、どうなることやら・・・というわけで、多少不完全燃焼です。医鯨という不思議な医者はどうなったのだあ!てなかんじで、いずれまた話が出てくるのでしょう。孔子のほうはもう失脚寸前状態で、歴史読み物としても面白いところ(佳境というのですか?)に入ってきたところですね。んじゃあ。
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「??????」
著 アンドリュー・バクス 早川書房
「バーク」シリーズ最新作です。今回も異常性愛と小児虐待?愛好?が問題です。
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「??????」
著 ?/?
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7/20
「虚数」
著 スタニスラフ・レム
予告もしていたのでもう忘れるぐらいとっくに読み終わったのですが読後感を書いてみましょう。なんといってもレムです。御存じないかたにちょっとだけ説明するとポーランドのSF作家?で、あのソビエトの名画「惑星ソラリス」の原作者です。アシモフなんかよりよっぽど面白いのですが、やることやり尽くして「虚数」のような架空の本の批評?のようなものを書いていた・・・というところでしょうか。筒井康隆に通じるところもあるかもしれません。SFとして読むよりは現代文学として読むべきなのでしょうか。
さて、「虚数」ですがやっぱりなんといっても「ゴーレム」です。この本には幾つかの連作が収録されていますがその中でも「ゴーレム」と呼ばれる人工知能を扱った一連の作品は笑わせてくれます。もっと早く読みたかった。少し現在の技術からは外れてしまいましたね。当時は最先端だったのだと思います。
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「数奇にして模型」
著 森博嗣
今度の作品はなんだかそこら辺のミステリーに近くなっちゃったね。というのが最近森さんのファンに仕立てた人達に共通する意見ですね。理系向け推理小説作家だと勝手に決め付けて希有な存在と読み漁った僕等の勝手な思い込みかもしれませんが。
さて、相変わらずの意味なしジョーク満載の今回の作品ですが、ネタはばらせないので紹介できません。ただ、カエルにだけは注意してください。たいそう面白いですからね。何だか久しぶりのブックレビューなもんでキーボードがうまく滑りません。まあこんなもんで許してください。んじゃ。
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「フリッパー もしくは・・・・」
著 ?/?
こいつは久々の出物です。「バラの名前」系統の風変わり歴史絵巻き伝奇ものです。それにしても「バラの名前」や「フーコーの振り子」もそうでしたがキリスト教と言うのは奥が深いと言うか、どろどろしているというか、恐いですね。京極夏彦を読むと仏教も恐そうですからやっぱり宗教は恐いのでしょうかねえ。宗教の人でご覧になっている方は御意見を聞かせてください。
それにしても真に迫る出来です。映画の歴史がテーマなのですが、撮影や編集のテクニック、いろいろな裏話が満載で映画好きにもたまらない逸品です。それにしてもテンプル騎士団!こんなところにも登場です。今現在3度目の読みに入っていますが読む度に新しい発見があって飽きさせない本です。ページも多いし。字数も多いし。内容も多いし。活字中毒の貴方は一冊買って読むべきですね。2冊はいりませんが、それでも職場で読むという人はもう一冊どうぞ。重いので(分厚いから)持ち運びには向きませんよ。
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4/13
「塗仏の宴<宴の支度>」
著 京極夏彦
やっと出ましたね。ハードカバーを挟んでのシリーズ最新作です。今回は夏前に出る下巻とのセット物と言う事で、少しスケールが大きいのですが、話は小ぢんまりしています。それにしてもこれだけ一度に沢山の妖怪を出して大丈夫でしょうか。徐福伝説と地図にない街と八つ墓村と野生の証明と言った感じですか?諸星大二郎風でまたまたすぐに読めてしまいました。ただ、今回は章建てが面白いので、切りがあってゆっくり読み返せそうです。
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「今はもうない」
著 森博嗣
どん伝返しが小憎らしい逸品です。そうかあ。「今はもうない」かあ。森さんの美学の一端が伺える楽しさですが、同時に少しミステリーからは外れて若干期待外れでした。というか、今までの理工系推理モノというジャンルからは離れていてなんだかもやもやしています。こんなのも書けるのだ。ふーん。って言う感じですね。でも一回り離れているカップルという設定はなんだか好きですね。ってまあ、これも2度目が楽しみな本です。
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「スローリバー」
著 ニコラ・グリフィス/早川SF文庫
ネビュラ賞授賞の近未来SFです。女性らしいって言うのは失礼なほどハードでソフトなSFです。誘拐と家族崩壊と再生と自立と・・・盛沢山だけれど自然な感じです。はじめてバラードのSFを読んだときのような感じです。主人公の女の子がわかるようでわからない。そんなぎりぎりのところで描かれる未来がたまらなく待ちどおしくなる。決して薔薇色の未来ではないのですが。ちゃっちいテクノロジーがブレードランナーしてます。
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3/1
「新興宗教オモイデ教」
著 大槻ケンヂ/角川文庫 0.42K
93/4/10
古い本ですね。でも面白かった。一気に読んでしまったので勿体内。丁度今新興宗教が気になっているので(僕は無宗教・・・何にも信じませんです。念のため)ついつい買っちゃいました。大槻ケンヂですから余計に興味をそそってね。メグマ術とか政界の陰謀とかロック少年とか・・・なんだか中島らもサンの本を読んでいるようで・・・。
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「その辺の問題」
著 中島らも いしいしんじ ダ・ヴィンチブックス 1.2K
98/2/20
らもさんといしいくんの対談?集です。でも全然対談になっていません。当たり前でしょうか?ちゃんとした対談集を読みたい人はほかのをあたりましょう。なごみたい人は読むと良いです。ちょっと買うのは勿体無いので、文庫になるのを待つのも良いかもしれません。でも和めますよお。
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「首輪」
著 佐藤亜有子/河出書房新社 1.2K
98/2/12
「ボディレンタル」「生贄」読みましたかあ?そして「首輪」ですか。そそられますよねえ。その筋の人なんかもう涎物です。ってそういう目で読んじゃ勿体内です。面白いですね。活字も大きいし読みやすい。「あたし、はやくそれが欲しかった・・・」ではじまる「葡萄」っていう短編なんかもうあなた、最高ですね。
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2/10
「敵」
著 筒井 康隆/新潮社 2.4K
98/2/1
「断筆宣言」で有名な土田端SF作家の筒井氏の新作です。「断筆」中に四股四股書き溜めたようですね。一部インターネット上このページ?で公開されているようです。
中学生のころからのファンですから、もうたまらずに買ってしまいました。3日かけてじっくりと読ませて頂きましたが、「これはなんだ」というのが正直なところです。「虚構船団」のほうがよっぽど面白かった。レトリックに走り過ぎかな?初めて読むというかたにはお薦めできませんが、七瀬シリーズが好きな人なら良いかもしれませんね。安心して学校の図書館に推薦できる本ですね。
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「苦力の時代」
著 ディビッド・ウィングローヴ/文春文庫 0.876K
98/1/10
これはもう、抱腹絶倒の超長編未来SF物です。なんとこれが十四巻だ。まだ終わらない。「ローダン」シリーズのように冗長でもない。中国が世界を征服する、ジンギスカンの再来のような話しだ。日本はとっくに抹殺されている。宇宙開発はブレードランナーのように進んでいる。超能力あり、へんてこテクノロジーあり。でも基本のアイデアが秀逸なので、読んでいて飽きない。
三国志のような英雄と駆け引きの面白さ、悪の華、女帝の恐ろしさ、アンダーグラウンドな世界、星間移民・・・もうSFだあ。歴史物としてみれば、宮城谷さんの以上に面白いのだが・・・。SFでは売れないのだろう。今から1巻を買うのは至難の業かも。プレミアつくかなあ?
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「ループ」
著 鈴木 光司/角川書店 1.6K
98/1/31
今劇場公開中の「リング」「らせん」の続編です。数学の人としては聞き捨てならない題名ですね。読んだ後はもう特にとんでもない題名だと思っちゃいます。「ループ」ですか。はあ。ってな感じですかね。
ライフゲームを思い出します。高校生のときに楽しんだ物です。いやもう確かにリングやらせんの謎・・・うーん謎かなあ・・・が全て明らか?・・・うーん理屈が・・・明らかになります。これは保証しましょう。読まずにはいられません。ああ、むかし読んだSFを思い出します。自殺したはずが気が付くと宇宙基地の一室で・・・。ああ。
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1/22
「テレビジョン」
著 ジャン・フィリップ・トゥーサン/??? 1.5?K
98/1/??
これまた待望の新刊です。ジャン・フィリップ・トゥーサンといえば、5、6年前「浴室」や「カメラ」で一世を風靡したフランすの作家です。でもまだ読んでないので、感想はそのときに。
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「テレビジョン」
つづき
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さて、これまでに紹介した本とは違い、コーヒーと煙草の似合う本ですね、やっぱり。トゥーサンの「のほほん」とした雰囲気がなお一層でている本です。すいすい読めるのですが、というか読んでいるつもりなのですが、濃くて良いお味なので、実際にはページ数は進みません。本読みにとっては理想的な本です。是非、全部揃えて読んでみて欲しい本です。
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「夏のレプリカ」
著 森博嗣/講談社ノベルズ 0.78K
98/1/7
待望の新刊です。森さんのミステリは理系の人にはもう涙ものなものですから。前作は奇数章ばっかり。今度の作品は偶数章ばっかり。つまり、2つの事件が2冊の本で平行して書かれているのだ。内容は兎も角、面白い企画ですよね。
人生って、どうしてこんなに屈折しているのだろう。
とにかく、まっすぐじゃない。
・・・
子供には「人生に夢を持て」と言って勉強させる。
・・・
どうして回り道をさせるのだろう?
こんなフレーズが在ります。いいなあ。
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1/5
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「カスティリオーニの庭」
著 中野美代子/文藝春秋 1.9K
97/9/10
中国は清の皇帝の宮殿とキリスト教のイタリア人宣教師と身元の解らない白骨死体と日本人の女水芸師とドイツ人の笛吹きとその猿の腕の骨で出来た笛と・・・・。
うーんなんとも不可解な本である。まあいわゆる教養小説か?図版が豊富である。この後紹介する2冊もそうだが、図が入るとイメージがある程度固定されて、尚且つ膨らむ。面白いことだ。
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「SF大将」
著 とり・みき/早川書房 1.6K
97/12/31
みなさんは「とり・みき」という漫画家を知っていますか?この本はある程度「とり・みき」に免疫があり、尚且つSFをよく読み、尚且つSFとは一体どういうものであるのかというような小難しいことを考える人が読むと泡を吹いてしまいます。気を付けましょう。
SFもとりみきも知らない人は幸いです。さっさと買って読みなさい。30分もかからずに読めるかもしれません。そのあとは勿論原作であるところの「モナリザ・オーバー・ドライブ」であるとか「ドクター・アダー」であるとかいった早川SF文庫の有名なのを読んで見ましょう。ある程度読めたところで、もう一度このSF大将を読めれば幸いです。ああ
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「大図解 九龍城」
著 九龍城探検隊/岩波書店 2.6K
97/9/10
さて、香港返還も済んでしまいましたねえ。
昔は、香港に行くとさらわれるとか言われたものですが、その悪の巣窟九龍城の図解です。個人的にはプレイステーションの「クーロンズゲート」で遊んでから見て欲しい絵本です。うーん。ちなみに私は「クーロンズゲート」のために初めてゲーム機なるものを買っちゃいました。
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「陋巷に在り」(8) ◆冥の巻
著 酒見 賢一/新潮社 1.5K
97/12/25
挿画とカットは諸星大二郎だ。もうはまり過ぎるぐらいはまっている。ともすれば固くなりがちな孔子の時代の話しも丸くなろうというものだ。儒(じゅ)の巻・呪(じゅ)の巻・媚(び)の巻・徒(と)の巻・妨(ぼう)の巻・劇(げき)の巻・医(い)の巻と今回の冥(めい)の巻で8巻が刊行されている。「小説新潮」に連載されているのか今回の巻でまだ96年8月号までのようだ。各巻の字を並べてみるとまあおどろおどろしい感じがして、作者の意図が見え隠れします。後から付けたのか最初からそういう構想なのかは是非とも知りたいところですよね。
さて、はなしは孔子の最愛の弟子「顔回」と顔回の住む陋巷(下町のようなもの)の少女(女偏に予約の予を書く「よ」)を中心に、孔子の野望と春秋戦国の駆け引きに魑魅魍魎の話しが加わりカルト教団、戦争、医学、宗教と話しは混沌として行きそうで、やはり顔回の物語である。ああ、まどろっこしい。読めば解る。文庫本も出ていますから(途中だけど)読んで見て下さい。
古代中国や漢字や思想・哲学の好きな人にはお薦めです。
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「ブレードランナー3」レプリカントの夜
著 K.W.ジーター/早川書房 2K
97/12/15
そうです。あのフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」の映画版「ブレードランナー」の続編の続編です。レプリカントというアンドロイドを軸に人間とは何か?愛とは何かを問う映画版は御覧になったでしょうか?観ていない人は今すぐ貸しビデオ屋に走ろう。
観た人はもうおわかりですね?主人公のデッカードの行く末は?レイチェルとの生活は?この辺の謎は「ブレードランナー2」で明らかに?されます。というか、ディック亡き後ジーターがまあ勝手に創作したわけです。原作の「電気羊」は映画とは少し違いますから、やはり映画の続編として読むべきだというところが、まあ全く変な続編です。そして、デッカードは火星へ行きます。この後の物語が今回の「3」で語られます。そこでは、デッカードとレプリカントの闘いは既に伝説となり、映画化が進められようとしています。はたしてこの映画の目的は?タイレル社の目的とその秘密は?果たして世界政府は本気で移民を考えているのか?などなど、積年の疑問が氷解する?のです。まあ嘘だと思って読むのだ。
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内乱の予感
著 島田雅彦/? ?K
97/12/?
うーん島田さん。またまたやってくれました。この本を読むと、周りの人が信用できなくなる・・・わけがないじゃあないか。帯の言葉はちょっと過剰増幅気味ですが、それでも面白い。千年女王?なんて松本零次っぽくて良いじゃないですか。まあ少し詰めが甘いところが在りますが、今の世の中に多少の不満がある人や、右や左の翼に関心のある人は面白く(腹立たしく)読めることでしょう。
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