-- LEICA APOTELEVID 77 --
-impression 1-
preface ...
今まで、ずっと夜空には興味を持っていたのですが、ようやく2003年の火星大接近を機に望遠鏡を手に入れる決心をし、結果2003年8月にライカのアポ・テレビッド77というスポッティングスコープを導入しました。
なぜ、星を見るのにスポッティングスコープかと疑われるかと思いますが、天体望遠鏡は私には重いし大きすぎて持ち運びできないことと、土星の輪を見るのに前玉70mm程度で大丈夫という情報があり、じゃあ持ち運びがたいへんで、逆像で映る天体望遠鏡よりスポッティングスコープだな!と判断しました。
そこから、バードウォッチングにも使いたいとか、歪みや色収差は少ない方がいいからアポクロマートレンズは必須だなとか、カールツァイスは将来性(デジスコアダプタなど)があるけど高すぎるなとかで、決定しました。
で、実際星を見てみると土星の輪と星との隙間や、木星の筋をはっきり確認できる高いコントラストで眼視できます。しかし、60倍で土星で2mm、木星で3mm程度の大きさで、しかも明るすぎ。もっと暗く大きく記録したいと考えました。
そこで注目したのが、フィールドスコープにコンパクトデジカメを組み合わせて、フィールドスコープの倍率×デジカメの撮影倍率の高倍率で記録する「デジスコ」という試みで、最近のデジカメは3倍程度の倍率があるのと、F値が4〜5程度なので、まさに要望にぴったりだと思いました。
インターネットでいろいろ調べてみると、接眼レンズとデジカメの対物レンズを何らかの方法で固定させるだけで、うまくいく例が多いようで、さっそく試してみることにしました。
さて、アポテレビッド77に合わせるデジカメの選択ですが、インターネットで検索した先例ではニコンのクールピクス4500が良いという情報なのですが、少し前の機種であることから多分不満が発生しそうという懸念から、現行機種から選択することにして、レンズの径がスコープの接眼レンズより小さいこと、かっこよさと携帯性、DIGIC という画像処理エンジンによる描写がよいと評判のキャノン IXY を候補にして、 IXY DIGITAL 450 を発売日を待って購入しました。
とりあえず、IXY DIGITAL 450 単体で、デフォルト状態で庭のクロッカスを撮影してみましたが、最高の写りです。この、アポテレビッド77 + IXY DIGITAL 450 の組み合わせでどれくらいの望遠になるかというと、スコープ側の倍率は20〜60倍、デジカメ側は 50mm を1倍とした場合に0.7〜2.1倍なので、これで合わせて14〜126倍の望遠倍率(35mm換算でいうと700mm〜6300mm相当!)を得られることになります。
スポッティングスコープとデジカメの連携については、デジカメ側にレンズアダプタが装着できないタイプのため、光軸さえ合えばいいやとリングアダプタを自作することにしました。
まず、キャノン IXY DIGITAL 450 のサイズを計測したところ、カメラ側は沈動式レンズの内側の鏡胴サイズが直径26mm、高さが倍率により8mm〜11mm、外側の鏡胴サイズが直径31mm、高さが13mmになっています。このような仕組みのため、内側の鏡胴を固定することにします。
また、スコープ側は20〜60倍の接眼レンズを装着しているのですが、このサイズは接眼レンズの径が24mm、見口の周辺ゴムの径が41mmとなっていました。
このサイズを参考に、とりあえずゴムパッキン3種を買ってきました。スタイルを整えるためにAとBの外径は揃えてあります。
設計図としては、デジカメの鏡胴を固定するための内径26mmのパッキンを3枚重ね、接眼レンズ保護のため次に内径24mmを一枚、最後に接眼レンズに固定するためのパッキンを水平に2枚重ねて作成することにしました。図でBとCが同径となっているのは、Cを楕円にして接着しているためです。
で、できたのが写真の手製アダプタです。接着は試作段階ということもあり瞬間接着剤を使用したところ、真っ白になってしまいました。
デジカメを何度か装着してみたところ、力を入れると沈動式のレンズ内のギヤの噛み合いがすべって次回起動時にERROR18となってしまうことがあったため、一番上の段は装着に無理な力が必要ないように半分の面積にしました。
スコープには、こんな感じで取り付けられます。ポイントは見口のゴムの部分がスライドするので、アダプタ挿入後にゴムの部分を締め込むとアダプタが固定できることです。
ためしに部屋の窓から見える 3m 先くらいの雪囲いの須木をスコープ側20倍、デジカメ側等倍で撮影してみると、デジカメの撮影範囲内にスコープの接眼レンズ径の周辺が写り込んでしまい円形に撮影範囲が狭められます。
次にデジカメ側を3倍にしてみるとケラレは発生しませんでした。
また、部屋の中に飾ってある 3m 先くらいの版画をスコープ側20倍×デジカメ側3倍と、スコープ側60倍×デジカメ側3倍で撮影してみました。やはり倍率を上げると相応に撮像は暗くなります。
![]()
![]()
2004/03/14 ...
いろいろ撮影してみましたが、ピント合わせやシャッタースピード、シャッターボタン押下時のブレや三脚の安定性向上など改善しなければならない点が山積みです。DIGILUX2が半分くらいの大きさだったら買っていたのに...。
昼間、静物を撮影するには特に問題はないようなのですが、なかなかピントが合ってくれずに苦労します。これもよく見るとピンボケでした。
これはアダプタなしで2003年の月と火星が接近したときに撮影したものですが、位置合わせに手間取りました。月もケラレています。
木星をスコープで眼視すると筋も見えるし惑星も三つはっきりと見えるのですが、明るすぎるしピンボケです。
土星も、天頂近い位置のため、アダプタでデジカメを押さえきれずピンボケになりました。
2004/03/22 ...
IXY が購入後一週間で壊れてしまいました...。
スコープへの取り付け時や使用中は気を付けていたのですが、ふと、50cm 位の高さから落としてしまってから、レンズが動かなくなってしまいました。カメラという機械として考えると、IXY はとても脆い装置です。
2004/03/30 ...
巷では、デジスコや天体撮影用に NIKON COOLPIX5000 が一般的であるようなので、中古で購入しました。やはり四年程昔の機械になるので、当時は \150k もした高級機ではあるものの、IXY と比較しても動作が非常に緩慢に感じられます。操作も難しいし。
![]()
とりあえず、デジスコ専用機として使おうと思っています。
2004/04/01 ...
ネットで COOLPIX 用として注文していたスコープ用のデジカメアダプターが届いたので、試してみました。
装着してみて初めてわかるのですが、スコープのアイピースには、ロック用のスイッチの部分があるのですが、ここがじゃまでアダプターが奥まで入れることができません。
しょうがないので、むりやり家のグラインダーでスイッチの部分をかわせるだけ削りました。
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
この組み合わせでもピントが合わない(ピンボケでなく手ぶれだと思います)ようですが、いろいろ調整できるカメラなので、追々調整していきたいと思います。
2004/04/07 ...
3/23 に修理のため、販売店に持ち込んでいた IXY 450 の修理見積もり金額が、ようやく連絡されてきました。\13k 位ということで、 オプティカルユニット交換ということですが、作業費込みでそんなに安くて成り立つのか?と思いましたが、あせらず渋い口調で 当然修理依頼しました。
修理見積もりで二週間、さて修理完了までにはどれくらい待たされるのでしょうか...。
2004/07/24 ... 今後の予定
しばらく更新していなかったので、今後の予定を。
最近、デジカメの使用頻度として OLYMPUS E-1 がほぼ100% を占めるようになってきたことから、
○ ライカ製フォトアダプタ + T2 アダプタによる、800mm F10相当の構成 + ライカR-フォーサーズ マウントアダプター + E-1 の2倍の画角による、合わせて1600mm F10 相当の直焦点のシステムを構築。フィールドスコープ側のピント調整だけで済むことが利点ですが、先駆者がいなさそうなのと、F10 の明るさでどれくらいの表現力があるのか疑問。
○ 天体撮影用の自動追尾システムとして、ケンコースカイメモR 導入。前述のシステムでバランスがとれるか疑問。どちらにしても \70k 程度のコストが掛かるので、いつになるかの予定は未定です。
|
|
Last update ... Jul, 24, 2004 |
Since ... Mar, 14, 2004 |