陰 茎 脱

 陰茎脱をおこしているクサガメです。
カメの雄は排泄時に陰茎を出す事が多いです。通常、すぐに
収納されますが、時として出たままの状態になる事があります。これは
「陰茎脱」(Penile prolapse)と呼ばれます。
※有鱗目(ヘビ・トカゲ)では「半陰茎脱」(Hemipenile prolapse)といいます。

 発見した時点で、すぐに戻してやるとよいのですが、脱出してから
時間が経つと元の場所に戻らなくなり、乾燥したり傷つけたりします。
こうなってしまったら陰茎を切断する手術を行います。
哺乳類と違い、爬虫類の陰茎は交尾の為のみの器官で、内部に尿道はありません。
その為切断してしまっても、その後の排泄に問題は発生しません。

 手術は局所麻酔下で行います。まず陰茎基部に出血を抑える為の縫合を施した後、陰茎を切断します。
当院では炭酸ガスレーザーメスを使用して切断を行っています。
切断後、僅かに残った部分を戻して終了です。状況により排泄孔を数日間縫合する時もあります。

 稀に総排泄腔や膀胱が脱出する事もあります。脱出したものの正体が判別できない 時は動物病院に相談しましょう。


※ペニスを出しているケヅメリクガメ
通常は指で突っついてやるだけで、すぐ収納されます。

参  考
・カメの総排泄腔脱について
・エゾサンショウウオの総排泄腔脱について


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