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ドレミファソラシドは誰でも知っている音名ですね。
音名は各国の言葉で呼び方があります。
| 英米 |
C |
D |
E |
F |
G |
A |
B |
| ドイツ |
C
(ツェー) |
D
(デー) |
E
(エー) |
F
(エフ) |
G
(ゲー) |
A
(アー) |
H
(ハー) |
| フランス |
Ut |
Re |
Mi |
Fa |
Sol |
La |
Si |
| イタリア |
Do |
Re |
Mi |
Fa |
Sol |
La |
Si |
| 日本 |
ハ |
ニ |
ホ |
ヘ |
ト |
イ |
ロ |
「ソ」はイタリア・フランス語式には「ソ」のあとに舌を上の歯の裏につけて発音するため、「ソル」という方が近いですね。
ドレミファソラシドはイタリア語ですが、音楽用語として各国で借用されました。
このうち「ド」は、11〜17世紀頃まで「ウト」という名前で呼ばれていました。由来になったイタリア語で使われなくなった言葉がフランス語に残っているというのがおもしろいですね〜。
で、このドレミファソラシドですが、そもそも何故ドレミファソラシドなのでしょうか?
これは、イタリアのグイード・ダレッツォという音楽理論家が、1035年頃に作曲した「ヨハネ讃歌」というラテン語の讃歌が由来です。歌詞は、
Ut queant laxis
Resonare fibris
Mira gestorum
Famuli tuorum
Solve polluti
Labii reatum
Sancte Johannes
よく見てください、各行のはじめの言葉はどうなっているでしょう。
この曲は、各フレーズごとの最初の音を、それぞれドレミファソラにして作られたのです。
当時はヘクサコード(ヘクサコルド)と呼ばれる、6音の音階が主流でした。7行目の最初は「シ」の音ではありませんが、ダレッツォは広い音域でうたえるよう、シの音を「シ」と「シ♭」の2種類用意し、転調可能としていました。
ヘクサコードはその後、長調・短調が確立された1600年頃までに使われなくなり、また、器楽が発達して音域が広くなったため、17世紀頃、Ut
が発音しやすい Do に代わり、Si
の音節が加わって、現在の「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」ができたのです。
え?
最後の行の歌詞は「シ」じゃないぞ、て?
はい、そうですね。最後のシは、"Sancte
Johannes"のSとJをとって SJ=Si
としたのです。本来"J"は母音の I[i] と区別して子音の
I[j] を表すために導入されたもので、
JとIは表記に揺れがあったり同一視されたりしていました。
ダレッツォの功績は、記譜法を改良したこと、階名唱法を確立させたことです。当時の楽譜は2本線でしたがそれを4本線にして見やすくし、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ」によって曲を音名でうたうことができるようにしたのです。彼が書いた「小論」は音楽の実践に関する最古の論文であり、修道院や大学で使用されていました。
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