SUN Sudio at Memphis

What is rockabilly? (1/5)

Type: research reports

Author: T.Shimizu / H.Fujisawa

What is Rockabilly? ~Musical Analysis of Elvis Presley's SUN Recordings~ is a thesis in the research reports of Fukushima National College of Technology No.36. The purpose of this paper is to consider what "rockabilly (one genre of pupular music)" is. Although there have been social or historical studies on rockabilly, little is known about its musicological side. Through musicological analysis of SUN recordings of Elvis Presley, I made clear six characters of Elvis Presley's SUN recordings.

1. Rockabilly was developed mainly from country music and blues, and indirectly from Jazz.
2. The sound is clean and echoed, and no distorted sound is used.
3. The style of playing is simple, however, players make effort to produce maximum musical effect with a few players and instruments.
4. Instruments are limited to the strings. And styles of melodies are basically straight motion, conjunction motion and junct motion.
5. The contrabass (wood bass, double bass) plays an important role in the sound.
6. In addition to a basical 2 meter rhythm, shuffle and upateedle are often used. The temo is faster than original country and blues songs.

Note
 この文章は、学術論文である   「Rockabillyとは何か〜Elvis PresleyのSUN時代の楽曲分析」 の要約版です。 学術、商業で引用される場合には、原本を参照してください。
 なお、ロカビリーに関する論文は他にも、
・A musicological analysis of melodies and singing in Japanese neo-rockabilly (『Popular Music: Intercultural Interpretations』)
・Elvis Presley SUN時代の楽曲及び歌唱分析II
・Elvis Presley SUN時代の楽曲及び歌唱分析III
・Elvis Presley SUN時代の楽曲及び歌唱分析IV
・昭和30年代 「ロカビリー」の研究 などがあります。

Preface
 ロック (※1)、ロックン・ロール (※2)、ロカビリーを語る上でエルヴィス・プレスリーの存在は欠かせない (※3)。 そして、ロカビリーの原点は彼のサン・レコード時代の録音にある、ということもよく知られている。 しかし、ロカビリーとロックン・ロールは必ずしも明確には区別されてはいない。 そこで、エルヴィスのサン・レコード時代の録音がロカビリーの原点とするならば、 何をもってロカビリーなのかを「音楽学」的に考えてみたい。 ロカビリーを「音楽学」的に考えることは、後のロックなどのポピュラー音楽研究にも有効である。

※1. ここでのロックは次のように説明できる (訳は著者) 。
 1955年からのポピュラー音楽の支配的なタイプ。この用語は、厳格な狭義では1960年代半ばに表われた音楽スタイルを指し、 広義ではロックと1950年代後半と1960年代前半に普及したロックン・ロールを含む。 その2つのスタイルは沢山の類似点をもつ。両方とも電気増幅を用い、 電気楽器 (通常はリード・ギター、ベース・ギターとドラムズの顕著なリズムセクション、そして時にリズム・ギターと鍵盤楽器)は 強いリズミック・ドライヴをもっていて、聴取者をダンスまたは他の方法でリズミカルに動かし元気づけようと仕向け、 原則的に若い人々に訴える。そういった特定のタイプの音楽が「ロック」と称される一方、ロック・スタイルは 多くの他のポピュラー音楽と用語に影響を与え、特に1960年代中盤以降の全てのポピュラー音楽を包括するように 使われている。(チャールズ・ハム)

※2. ロックン・ロールは、大体次のような特徴をもつ (訳は著者) 。
 ロックン・ロールはレコードが米国のポピュラー音楽の普及の主要メディアとして 最終的にシート・ミュージックから取って代わったときに出現した。 それはよくビル・ヘイリーと彼のコメッツがビルボードに米国での売り上げとラジオ放送で最も人気があると 判断された週の初めである1955年7月29日に始まったとされることが多い。 これはスタイル的には革新的な歌ではなかった。—中略—1950年代半ばのロックン・ロールは、 それより何年か前のリズム・アンド・ブルーズから発展していった。 リズム・アンド・ブルーズの曲の構造は主にブルーズの構造が基になっていた。 一連のコーラス部分のそれぞれが計三つの4小節の楽句から成り、和音の組織はI-I-I-I、IV-IV-I-I、V-IV-I-Iのようになっている。 時々小さなヴォーカル・グループを伴うソロ歌手を当時のジャズと共通した楽器を用いたアンサンブルが伴奏した。 リズム・セクションはウッド・ベース、ドラムズ、そして時に鍵盤楽器が入った。 一つまたはそれ以上の電気増幅したギター又はエレキ・ギター、そしてサクソフォン、また時には他の管楽器も入った。 歌唱スタイルはブルーズとオーセンティック・ジャズのものである。粗い、ザラザラしたしわがれ声で表情豊かに歌い、 多くの装飾音をいれる。歌は適度に速い4/4拍子で、重いダウン・ビート、2分と4分音符の強いバック・ビート、 そしてテンポの速いジャズの躍動的なリズムを伴う。(チャールズ・ハム)

※3. 彼は米国では107曲のトップ40ヒットを持ち、死後にリリースされたトリビュート盤やRCAからの 『エルヴィス・サン・セッション』(1987年) 、出版された本の数などを考えても、その影響力は大きい。

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