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2005/4/10
・遠征軍 (システムの穴を突かれる)

・コンクェストへの積極的参加を促す
 遠征軍は、経験値稼ぎが事実上のコンクェストへの参加になっていた(シグネットをかけるのが当たり前になっていたため)現状に対して、積極的参加を働きかけるものとして作られた。
 ランク3・Lv30以上のメンバーでパーティを組み、自国のガードに話しかけると遠征軍の対象エリアに瞬間移動する。そこで獣人軍の旗を見つけて調べることで獣人パーティが出現し、撃破するとリージョンポイント(他国より多ければエリア支配)が得られる。その後、1週間に1度のコンクェスト集計日に見事参加したリージョンを支配することができれば、報酬として個人戦績が得られる。

・集まらない人、つまらない旗探し、欲しくない報酬
 結果的に遠征軍はほとんど誰からも見向きもされないシステムになった。
 その理由としては、まず人集めが難しく時間がかかることが挙げられる。獣人部隊に勝つためには同じ国の冒険者を良編成でも6人以上集める必要があり、装備の準備、ジュノから自国への移動時間を考えると通常のレベル上げよりも手間がかかってしまう。
 次に遠征軍自体がつまらない。メンバーがバラバラになり旗を探し、誰かが見つけると集合して戦闘。これを気が済むまで繰り返すというだけ。
 そして報酬に魅力がない。個人戦績は通常のレベル上げで得られるのに、さらに時間がかかり経験値ロストのリスクが大きく、しかも報酬が約束されていないのである。

・システムの穴を突かれる
 獣人部隊を倒すことで得られるリージョンポイントは微々たるものだったため、遠征軍がリージョン支配に貢献することはなかった。報酬の条件がエリア支配であるにも関らずである。そこに目を付け、遠征軍に参加だけしておいて獣人部隊と戦わずにすぐ帰ってきて、経験値稼ぎプレイヤーの力で報酬がもらうという方法を考え出したプレイヤーもいた。次の週にどのリージョンを支配できるかということは、容易に予想できるのである。この仕様は後に修正されたが、同時に形だけとはいえ遠征軍に参加する人がいなくなったと思われる。

― コンクェストとは何か ―
 結果的にはFF11で屈指の大失敗となった遠征軍ですが、根本にはコンクェストに対する認識の甘さがあったと思います。国を3つに分け、冒険者が自国の勢力を広げるために戦うシステムを作ることで、プレイヤーのつながりが生まれるはずだ。おそらくその程度の認識でしかなく、国籍が本当にプレイヤーのつながりを作るのか。また、単に世界の状態を変化させる仕組みがある方が良いだろうというだけで、それがどう面白さに繋がるのかというところを考えていなかったように思います。
 そのため、もともとそういう想定だったので、コンクェストに参加する手段を経験値稼ぎから遠征軍にシフトしたいと言っても、作る必然性もなければ遊ぶ必然性もないものが出来あがってしまったのではないでしょうか。「想定」が想像の域を出ていないと、誰も望んでいないおかしなものが作られてしまうことがあるのかもしれません。