某メルマガより(June 27,2003)
CDのサイズはなぜ12センチ?
いまや音楽メディアの世界標準となったCD(コンパクト・ディスク)は、
ソニーとオランダのフィリップス社の共同開発によって生まれたものですが、
直径が12センチに決まる過程で、ちょっとしたエピソードがありました。
フィリップス社が提案した規格は「記録時間60分、直径11.5センチ」でした。
11.5センチというのは、オーディオカセットの対角線の長さと同じで、
ドイツ工業品標準規格に適合する、欧州市場を多分に意識したものでした。
しかし、ソニーは「75分、12センチ」を提案します。
きっかけは、当時ソニーの副社長であった大賀典雄のひとことでした。
「オペラの幕が途中で切れてはだめだ。『第九』も入らなくては」。
試しに、クラシック音楽の演奏時間を調べたところ、
75分あれば95%以上の曲が入ることがわかったのです。
音楽家でもあった大賀がこだわったリスナーへの配慮でした。
さらに「12センチでは上着のポケットに入らない」
とするフィリップス社に対して、日・米・欧の上着のサイズを調べ上げた結果
14センチを下回るポケットはほとんどないことがわかり、CDの規格は
「75分(正確には74分42秒)、直径12センチ」に決まったのです。