日本舞踊について of 花柳琢次郎 official website



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江戸の始まりとともに


起源は江戸に幕府が開設された1603年、出雲の阿国が京都の四条河原にて「傾き(かぶき)踊り」の興行を始めた事に端を発しています。


その後、江戸時代中期に江戸三座(中村座 森田座 市村座)を中心に発達した歌舞伎興行で芝居とともに行われた所作事(しょさごと)が今日の日本舞踊の礎となりました。

 明治以降は芝居から振付師が独立して舞踊の流派を打ちたてました。
そして多くの舞踊の師匠によって婦女子の習い事として広く一般の間にも浸透し、今日に至っています。
日本舞踊は日本全国で通用する固有名詞ですが、主に関東では「踊り」、関西では「舞」が一般的な日本舞踊として使われています。

 日本舞踊は「舞」というメッセージ性の強い動きの旋回運動、「踊り」という感情を動きに表した上下動、主に律動(リズム動)を表現する「拍子」の三つによって成り立っており、この三つを組み合わせて身体全部を使って役やその心情を細かく表わし、手先の細かな動きや目線、息遣いなどによっても無限に変化していく、世界でも他に類を見ない高度な舞踊表現です。

 バレエが重心を高くして爪先立ちで踊る事が多いのに対し、日本舞踊では重心を低くして身体を安定させて踊るのが一般的です。
その違いは西洋の牧草による生活形式と日本の農耕による生活形式の違いから来ているとも言われております。

 作品では短いもので三分、長いものだと三十分を超える作品もありますが、標準としては十分~二十分前後の作品が多いようです。

 歌舞伎舞踊における日本舞踊作品のほとんどは置き、出、クドキ、踊り地、チラシの五段構成によって成り立っており、使用する音楽には音楽性を強調した強い長唄、演劇性を強調した常磐津、清元、義太夫等があります。

 作品の題材には江戸市中の人々をテーマにしたもの、狂言や能楽作品を題材にしたもの、歴史上の人物をテーマにしたものなど数多くあり、現行では約200曲ほどの日本舞踊作品が上演されています。

 一般的に日本舞踊の稽古をする際には季節毎の生地で誂えた着物を着用し、扇、手ぬぐいが一般的な小道具として使われます。


IMG_0684.jpg京鹿子娘道成寺 花柳琢彩夏(琢の会)

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