地獄の沙汰も金次第

   地獄の沙汰も金次第とは、元々、「お金さえあればどんな事でもでき、金棒を持った鬼にでも{ひき臼}を回させる事が出来る」と言う意味の中国語{鬼推磨}から来ている。

   でも、{鬼推磨}の起源を辿ると、一つの鬼故事があって、それによると本来は{どうにかして食っていける}状態の事を言うらしいが……

唐時代の「幽閑鼓吹」によると……、

   ある鬼は骨と皮ばかりに痩せていて、少し歩くだけで息切れするほど力が無かった。ある時、丸々と太った鬼に出くわし、その壮健振りにびっくりした。

   やせ鬼は羨ましく:「どうしたらそんなに壮健な体になれるのか?」と聞いてみた。

   肥鬼は:「特に何もないよ、ただ、人間の家へ行き騒動を起こすだけだよ。例えば窓をガタガタ鳴らしたり、机や椅子を放り投げたりすればいいよ」

   「すると人間達は線香を焚き、紙で作ったお金を燃やし、お供え物をするんだよ。鶏肉なんかは最高だね!あとはスイカやみかんで喉をうるおせば気分爽快で、すぐに元気になれるよ」と語った。

   いい話を聞いたと喜んだやせ鬼は、言われた通りに窓をゆすり、机を放り投げたが人は出て来ず、勿論、線香やお供え物など一切無かった。肥鬼に騙されたと怒ったが、あそこは空き家だと言われがっくりきた。

   と言う話があって{騒いで求める}行為を言うらしい。でも、お金にまつわる話には、人の心の奥底に巣くう神仏鬼などが跳梁跋扈するらしい。なるべく離れるにしくは無い。くわばらくわばら!

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