リクガメという生物を理解する為、基本的な環境因子について考察することは大切です。気候的条件には、光因子や温度因子、また湿度因子や水分因子、あるいは空気的な因子などがあります。
飼育下では、自然界と同様の環境は再現できませんが、飼育者は食物因子や、春夏秋冬の季節変化に伴う、周期性に関与した問題など、試行錯誤をしながら、様々な工夫する必要があります。
リクガメを飼育するには、各々の個体が必要としている、最適な環境を提供する必要があります。変温動物で昼光性である事を理解し、自然下と飼育下の相違点をしっかりと把握する必要があります。
自然界と異なり、人工的な管理下でリクガメを健全に育成させることは意外と難しく、不適切な環境下では甲羅が変形したり、また内臓に疾患を発症させたりして、リクガメは容易く体調を崩してしまいます。
リクガメの飼育法は、まだ確立されてなく、爬虫類の診療ができる動物病院は、限られているのが現状です。病気になってからでは手遅れの場合もあり、早期の発見と治療が重要です。
生物体が生存するため、体外から取り入れる物質を栄養素と言いますが、飼育下のリクガメは何が不足し、何が過剰かを飼育者は把握し、これらをバランス良く調整する必要があります。
栄養価の問題以外にも、繊維質が豊富な野草は、リクガメにとって非常に好ましい食餌として役立てることができ、繊維質に乏しい野菜だけを給餌した場合、 リクガメは軟便や便秘などの症状を示す傾向があります。
リクガメの場合、飼育下における必要条件は、成体も幼体も大差なく、環境温度や湿度、給餌物にしても、幼体だけが何か特別なものを必要としているわけではありません。この項では、インドホシガメを例に考察しています。
1994年から飼育を始めた、マルギナータのプリマを紹介しています。現在では甲長も30センチをこえていますが、リクガメ飼育を始めた当時は、試行錯誤を繰り返す日々が続き、リクガメ飼育は前途多難な時代でした。