リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 私たちの温度感覚というものは、気温に左右されるだけではなく、湿度、風速、放射量、これ等の変化の速度や、心理的な状態にも影響しますが、実質的には、かなり湿度に左右されます。

 この湿度は、私たちの生活とも関係が深く、暑さや寒さの感覚を体感温度で表現しており、気温が高い夏場でも、湿度が低い場合、体感的にはさほど暑さを感じないものですが、湿度が高いと気温のわりには蒸し暑く感じるものです。

 リクガメを飼育するということは、日本に生息していない外来種を飼育することですから、環境温度だけではなく、飼育個体に適した環境湿度を再現する必要があります。

 湿度は、大気に含まれている水分量なので、常に大気は水蒸気を含んでいますが、空気に含まれる水蒸気量は、気温によって最大値が決まるので、これを飽和水蒸気量と呼んでいます。

 この飽和水蒸気量は、温度が上昇すると増加するので、例えば、1キログラムの空気は、地上付近の場合、およそ1立方メートルの体積に相当することになります。

 従って、0℃の場合、最大値は4.8グラムになり、37℃の場合、最大で39グラムの水蒸気を含むことができるので、空気が水蒸気で飽和しているほど不快に感じます。
不快指数とは、蒸し暑さを表す体感温度の指標で、アメリカでは1950年代から使用され、日本でも1961年から採用されているものですが、これは主に気温が高い時の不快感を表すものです。

 乾湿温度計を用いて、乾球温度と湿球温度を計測し、セルシウス度で表し、不快指数=(乾球温度+湿球温度)×0.72+40.6 という公式を用いて、計算することができます。

 不快指数の数値は、気温と湿度から示したもので、70以下は快く、70以上になると、やや不快を感じ始め、75以上になると半数以上の人が不快感を訴え、80以上では、大抵の人が不快を感じるであろうという指標数値です。

 例えば、乾球温度が32℃、湿球温度が23℃の場合、不快指数は80となり、同じ乾球温度であっても、湿球温度が30℃の場合、不快指数は85になります。

 居住空間の環境は、鉄筋や木造の相違、また階数や間取りの向きによっても著しく変化しますが、不快指数が示すように、温度と湿度の密接な関係を確認することができます。
乾燥に耐えられると乾燥を好むの意味は異なる
不快指数=(乾球温度+湿球温度)×0.72+40.6
木製ケージは保温や保湿、また通気性や除湿にも優れているので、日本の建築物と同じように考えることができる。
リクガメは変温動物なので、温度管理は極めて重要なことだが、保温器具を使用することで、湿度の低い冬季は乾燥を助長してしまう。
リクガメを飼育するには、水分因子を十分に考慮する必要があり、湿度は高過ぎても低過ぎても問題となる場合がある。
種によっては、夏季の高湿度が苦手な場合もあれば、冬季の乾燥が苦手な種もいるので、温度と湿度管理は注意を要する。
 絶対湿度とは、一定の体積中の水蒸気の重さを指し、1立方メートル中における水蒸気の質量をグラム表示したもので、天気予報で採用されているのは相対湿度です。

 これは大気中に実際に含まれる水蒸気量と、同じ温度で飽和している、空気中に含まれる水蒸気量の比率を%で表したものです。

 従って、温度が上昇しても、水蒸気量が変化しなければ、絶対湿度は変化しませんが、相対湿度の場合は低くなり、気温が下がれば、相対湿度は上昇します。

 リクガメ飼育で問題が発生し易いのは、湿度の高い夏場よりも、湿度の低い冬場であり、飼育者はリクガメが乾燥した環境にも耐えられるという意味と、乾燥した環境で生息しているという意味が、全く異なるということを理解する必要があります。

 冬季に保温器具を使用すれば、湿度は40%を下回る数値を示しますが、私たちが乾燥によって皮膚に痒みを訴えるように、リクガメにとっても、過酷な生活環境に相当するはずです。

 乾燥状態が継続されれば、脱水症に関与した結石を発症させたり、呼吸器系に関与した鼻腔に問題を引き起こしたり、またウイルス感染も可能性として否定できないからです。

 湿度に関するリクガメの状態は、排泄された尿酸の状態、四肢の皮膚や頸部の皮膚を確認し、私たちの肌で例えられるカサカサした乾燥肌が見られたら、その環境は湿度不足です。
天気予報で用いられる湿度表示は相対湿度である
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リクガメの飼育概論
リクガメという生物を理解する為、基本的な環境因子について考察することは大切です。気候的条件には、光因子や温度因子、また湿度因子や水分因子、あるいは空気的な因子などがあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リクガメ科の分類
ワシントン条約
各地の平均日照時間
紫外線の効力と作用
光源の光色と色温度
体感温度と不快指数
最高最低温湿計
オゾン層の影響
地球の大気圏
室内の日照状況
 
 
ライトの分光分布図
植物の蒸散作用
 
蛍光ランプの黒変化
大気と地表の熱均衡
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