リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 植物や葉の年齢、あるいは環境条件によって蒸散作用の大きさは変化しますが、一般に湿った地に生息する植物の蒸散作用は大きく、乾燥地の植物では小さいのが特徴です。

 このように植物は根から水分を吸収し、蒸散作用で水分を排出しますが、この吸水量が蒸散量を上回る場合は、体内の水分も増加し、含水量の増大が発生します。

 このような状態の場合、根の浸透圧は低下し、膜圧の急増が起こるので吸水力は小さくなり、根からの吸水は止まります。

 土壌が乾燥して吸水が低下したり、急激な蒸散が起こる時は、吸水量は蒸散量に追いつかないので含水量は低下します。

 しかし、含水量がある程度下がると、多くの植物では気孔が閉じて気孔蒸散が停止するので、クチクラ蒸散だけになります。

 根の吸水量がクチクラ蒸散よりも大きい場合、含水量も大きくなり元に戻りますが、吸水量の方が小さい場合は、含水量はさらに減少してしまうので、葉の細胞は膨圧を失い萎れてしまいます。

 表皮のクチクラを通したクチクラ蒸散も行われますが、温帯植物の場合は、全蒸散量の約10%程度なので、残りは全て気孔蒸散ですから、水だけでなく養分移動にも役立っています。

 同じ植物でも、このような蒸散量は気温、湿度、風などの条件によって著しく変化しますが、晴天時におけるヒマワリを例にすると、1日で約1リットルの蒸散が行われていると考えられています。
 植物は呼吸することによって酸素を吸収し、炭酸ガスを排出していますが、根から吸収した水の大部分は、地上にある葉から水蒸気の状態で排出され、このような作用を蒸散作用と称しています。

 この蒸散作用には、表皮細胞からクチクラ層を通って発生するクチクラ蒸散作用と、細胞間隙と通じている気孔を通って発生する気孔蒸散作用があります。

 クチクラ蒸散は、クチクラ層を通って葉の内部から空気中へと起こる水の拡散作用なので、物理的な蒸発と同様に考えることができます。

 これに対して気孔蒸散は、導管の末端から出た水が葉肉細胞に取られ、この細胞の表面から気腔と呼ばれる細胞間隙の空気に水蒸気の形で拡散します。

 さらに細長い間隙の気孔隙を通って葉の外の大気中へ拡散するので、気孔開度によって大きく左右されるのが特徴です。
 観葉植物は室内のインテリアとして、また時には飼育ケージ内に設置することによって、自然な雰囲気を演出し観賞効果を高める役割りをしている場合もあります。

 しかし、観葉植物の中にはシュウ酸(oxalic acid)を多く含む種もあるので、ケージ内に設置した植物を主食の如く、大量に摂取しないように注意する必要があります。

 シュウ酸は最も簡単な二塩基性カルボン酸で、空気中では2分子の結晶水を持ったものが安定していますが、このシュウ酸は塩の状態で植物界に極めて広く分布し、17世紀ころから知られていました。

 シュウ酸塩は不溶性のカルシウム塩ですが、植物の細胞膜や細胞中に存在し、藻類、菌類、コケ類、シダ類中に多いことが知られています。

 このようにシュウ酸は植物界に広く存在しているものですが、例えば、シュウ酸カリウムはカタバミなどの葉に含まれ、シュウ酸カルシウムは、種々の植物の細胞中にも含まれています。

 シュウ酸を摂取して問題となるのは、例えばサトイモ科の植物の場合、シュウ酸カルシウムの針状結晶が含まれているので、強い刺激性によって消化器系の粘膜が炎症を引き起こしてしまう場合があります。

 またリクガメがシュウ酸を多量に摂取してしまうと、シュウ酸によって腎機能に障害が発生したり、リクガメにとって最も深刻な低カルシウム血症を引き起こしてしまう可能性があります。

 また植物の中には、シロツメクサやアジサイのように、成分中に青酸配糖体を含んでいるものもあります。

 しかし、よほど偏った単食傾向の給餌内容でない限り、シロツメクサが問題となることはないので、日頃から多種多様なメニューを考案して給餌することは重要です。
植物は呼吸することで酸素を吸収し、炭酸ガスを排出していますが、葉からは水蒸気を排出しています。
観葉植物は室内のインテリアとして、また飼育ケージ内に設置することによって、自然な雰囲気を演出したり、観賞効果を高める役割りをしている場合もあります。
シュウ酸カルシウムによって粘膜が炎症したり、低カルシウム血症を引き起こす場合があるので、大量摂取には注意を要します。
観葉植物の中にはシュウ酸を多く含む種もあるので、ケージ内に設置した植物を主食の如く、大量に摂取しないように注意する必要があります。
クチクラ蒸散と気孔蒸散
植物界に広く分布するシュウ酸
水分収支と蒸散作用
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リクガメの飼育概論
リクガメという生物を理解する為、基本的な環境因子について考察することは大切です。気候的条件には、光因子や温度因子、また湿度因子や水分因子、あるいは空気的な因子などがあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
リクガメ科の分類
ワシントン条約
各地の平均日照時間
紫外線の効力と作用
光源の光色と色温度
体感温度と不快指数
最高最低温湿計
オゾン層の影響
地球の大気圏
室内の日照状況
 
 
ライトの分光分布図
植物の蒸散作用
 
蛍光ランプの黒変化
大気と地表の熱均衡
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