リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 細胞膜とは、植物細胞の表面を覆っている繊維素とも呼ばれるセルロースを主成分とした膜で、この細胞膜を構成しているセルロースは、炭水化物の縮合体で、繊維状の形態を有する、高分子化合物です。

 セルロースは地球上に豊富に存在する有機化合物ですが、石炭などと異なり、植物が存在する限り年々更新されます。

 植物の細胞膜は、まず核分裂に重要な役割りを果たした、隔膜形成体と呼ばれる、紡錘体の物質が、細胞の中心に残存することから始まります。

 細胞の中央には、新たに生じた細胞板と呼ばれる薄い液状膜が形成され、この細胞板は次第に広がり、周囲にある既存の細胞膜まで達します。

 この頃に、ペクチン質の分泌が生じるので、物理化学変化が起こることで、膜は幾分堅くなり、中葉と呼ばれる、細胞膜の中心となる層になり、やがて、中葉の両側にセルロースの薄層が分泌されます。

 この層は、第一次膜と呼ばれるもので、主にセルロースで構成されていますが、ヘミセルロースが含まれる場合もあり、さらに細胞が分化すると第二次膜が分泌されて、細胞は次第に厚くなり、内層、中層、外層といった3つの層から構成されます。

 このようにして、形成された細胞膜は、二次的に変質して、特異な性質や形態となる場合がありますが、最も一般的に見られるのは、木質素とも呼ばれる、リグニンの添加による木化という現象で、木質部の細胞は、全てこの変化に起因しています。
 食物繊維とは、植物の細胞壁の成分で、通常の消化酵素で分解できない食物成分、即ち、消化できない多糖類を指し、セルロース、ヘミセルロース、リグニン、ペクチンなどが代表的なものです。

 一般的に、水溶性は可溶性食物繊維、非水溶性は不溶性食物繊維に分類され、食物繊維という物質は、栄養やエネルギーとは無縁のものと、栄養学的には考えられていました。

 しかし、食物繊維を多量に含む食物を摂取すると、腸管内の通過時間が促進されるため、有害物質が、腸管から吸収されるのを妨げるという効果があります。

 また食物繊維は、腸管壁を掃除する役割もしてくれるので、便秘の予防にもなることが知られ、栄養価とは別の視点から、現在では重要な食物成分と考えられています。

 食物繊維の概要を理解するには、水分因子に対する溶解性に基づき、不溶性の食物繊維と水溶性の食物繊維に大別すると、各々の生理機能が理解し易くなると一般に考えられています。

 水溶性の食物繊維は一般に粘性が高いのが特徴で、主に植物の細胞中や分泌物に含有されていますが、リクガメが摂取する果実や野菜に含まれているのは、ペクチンと呼ばれる水溶性の多糖が代表的なものです。

 また不溶性の食物繊維は一般に粗性なのが特徴ですが、草食性動物であるリクガメの場合、いわゆる食物繊維に相当するのは、植物細胞壁を構成している主成分のセルロースと考えることができます。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維
植物により年々更新される有機化合物
植物細胞壁の主成分であるセルロース
 セルロースとは、植物細胞壁の
骨組を形成する植物体の主な多
糖類でを指します。

β−D−グルコースが2000〜
4000分子を脱水縮合した直鎖
重合体とも言えます。

 このセルロースは不溶性なの
で、草食性動物であるリクガメも、
植物の繊維を構成するセルロースを自ら分解したり消化する能力は持ち合わせていません。

 しかし、草食性動物の場合、腸内の微生物における細菌作用によって、一部分は分解されて利用されるので、結果的に食物繊維を栄養源として抽出することができます。

 例えば、セルラーゼは、細胞外酵素の一群ですが、これらは種々の菌類や細菌、あるいは他の下等動物によって生産され、セルロースを加水分解することができます。

 食物繊維は総体的に保水性とゲル形成、即ち、ゼリー化いう特性を有していますが、特に不溶性のセルロースは、糞に容積を与えるので、排便を促す作用があります。
草食動物であるリクガメは、視覚だけでなく、嗅覚を巧みに利用して、上手に摂取物を選り分けている。
草食動物とは、植物性の食物だけを摂取する動物を指し、生態系の食物連鎖では、一次消費者に該当する。
草食動物の消化器系には、植物に含まれるセルロースを消化するという、非常に重要な共通点がある。
草食動物の消化管中の微生物が、セルロースを分解して吸収できるものにする。やはり、リクガメには食物繊維が豊富な植物を給餌したい。
 草食動物とは、植物性の食物だけを摂取する動物を指し、生態系の食物連鎖では、一次消費者に該当するので、光合成によって太陽エネルギーを吸収したり、蓄積した植物を主食にしています。

 しかし、草食動物という用語は、様々な動物の習性や、生理的な機能の共通点を定義する際に用いられる言葉なので、分類学においては特定の種を指すものではありません。

 このように草食動物と表現した場合、多くの動物が含まれることになりますが、一般に奇蹄類や偶蹄類などの有蹄類を指す場合が多く、ゾウやウマなどのヒヅメを持つ哺乳類が相当します。

 草食動物の消化器系には、植物に含まれるセルロースを消化するという、非常に重要な共通点があり、種による食性の相違点が反映され、生理学的な違いを見出すことができます。

 例えば、ウシのような反芻動物は、胃の中にバクテリアや、原生動物などの微生物が生息していますが、分解できないセルロースを消化し易い状態にしてくれます。

 微生物は、植物を分解したり、発酵させた時に生じたエネルギーで増殖し、大抵の草食動物は、変化に富んだ食性をしているものですが、コアラのような単食性の草食動物もいます。
生態系の食物連鎖の一次消費者
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