リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
リクガメの甲羅の模様は植物が枯れた部分や暗い陰と見事に調和し自然下ではカムフラージュとなる。
甲羅の模様はメラニンの生理的意義だけではなく、有害光線の阻止や熱線を吸収する作用もある。
 リクガメの甲羅には、特有の模様がありますが、これは主に遺伝的なものなので、親が持つ甲羅の模様と極めて近似するのが特徴です。

 この黒色または褐色に見える模様は、メラニン(melanin)と呼ばれている物質で、動物の皮膚や組織に存在する、色素胞に含まれた生体色素の一種です。

 動物の中には、細胞内で凝集や拡散を行い、体色を変化させるものもいますが、メラニンはアミノ酸の一種であるチロシンが変化したもので、生体内では光の吸収に利用されています。

 生物学では、可視光線を反射したり、吸収や透過する分子を総括して色素と呼びますが、色素の色は、特定の光の波長を吸収したり、残余光を反射することで生じます。

 例えば、アルビノ(albino)とは、本来の種が有する正常な色素が欠如した動植物を指し、俗に白化型や白子とも呼ばれ、赤く見える眼は実際には無色で、網膜の血管が透けているからです。

 動物のアルビノ現象は、爬虫類だけでなく、様々な哺乳類や鳥類にも見られ、生物学の実験で用いられることの多い、白色のウサギやマウスは、真性のアルビノです。

 しかし、カエルやサンショウウオなどの場合、脳下垂体ホルモンを注射すると、アルビノ化が治癒するので、色素の欠如ではなく、ホルモン欠如がアルビノ化の原因です。
動物界に存在するメラニン色素
一見すると派手な甲羅の模様のように見えるリクガメも、適度に枯れた大地では、目立たないものである。
カムフラージュ:隠蔽色と保護色
 リクガメの甲羅の模様は、独特な美しさも持ち合わせていますが、実際には保護色としての働きをしていて、捕食者の目を欺くことで、自然界では餌食になることを免れる役割をします。

 甲羅の着色パターンは、生息地の環境を暗示しているようなもので、自然下のリクガメは、見事に背景に紛れ込むため、場所によっては、接近しても見分け難いほど一体化します。

 色素は、化学的には2つに大別され、1つは窒素を含有する色素で、ヘモグロビンや葉緑素、胆汁やメラニンなどの黒い色素が相当し、メラニンは動物界では多く見られるものです。

 もう1つは、窒素を含有しない色素で、これらはカロチノイドやフラボノイドが該当し、植物の葉に分布するフラボノイドは、光合成に重要な光を選択的に取り込んだりします。

 また細胞核やタンパク質を破壊する紫外線を遮断したり、赤色と青色に発色する花の色にも、フラボノイド色素は、重要な役割を果たしています。

 動物の保護色とは、生息環境の色彩に溶け込んだ体色や、身を守る隠蔽色として、変化した体色を一般に指しますが、食物連鎖の関係では、捕食側の斑紋模様なども保護色に相当します。

 生物のカムフラージュは、このような体色変化だけでなく、背景と似た色や形に適応して進化をすることがあり、動物界では大きさ、形態、色彩、模様、行動によるカムフラージュなどが見られます。

 生物学的には、動物が背景の中に溶け込むような効果を有する体色を隠蔽色と呼び、食物連鎖における捕食と被捕食の関係の場合、このような色彩を保護色と呼んでいます。
カムフラージュ:逆影と分断色
 隠蔽色には、逆影と分断色があり、逆影とは、上方からの光によって生じる陰影を抑制するため、体表の上面と比較した場合、体表の下面色が淡くなる現象を指します。

 例えば、砂漠地帯に生息する多くの小動物は、地表の色と非常に似た体色をしていますが、これが逆影現象と言われているものです。

 また分断色とは、体の輪郭を不明瞭にするため、体色とは異なる縞模様を呈する現象で、シマウマの派手な縞は、草原では体輪郭が逆に見え難くなります。

 その他にも、動物の中には体色変化を起すものもいて、皮膚の一定部位に、ホルモンでコントロールされた色素胞を持つことで、背景の変化に応じて、素早く体色を変化させることができます。

 爬虫類の中では、色彩変化が著しいカメレオンが代表的ですが、このような色彩の変化は、視覚的な刺激が神経によって内分泌系に作用し、体色変化が発生します。
メラニンは、動物の皮膚や組織に存在する、色素胞に含まれる黒色や褐色の生体色素の一種で、光の吸収に利用されたり、保護色としても役立っている。
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飼育下では、自然界と同様の環境は再現できませんが、飼育者は食物因子や、春夏秋冬の季節変化に伴う、周期性に関与した問題など、試行錯誤をしながら、様々な工夫する必要があります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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