リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 動物は体温によって恒温動物と変温動物に大別することができますが、恒温動物とは、周囲の温度が高くても低くても体温がほぼ一定に保たれているものを指し、鳥類と哺乳類が恒温動物に該当します。

 この恒温動物の体温は周囲の温度よりも高いので、個体に触れてみると暖かく感じることから、時おり温血動物とも称される場合があります。

 このような恒温動物に対して、変温動物とは周囲の温度変化に伴い体温が変動する動物を指し、無脊椎動物の全てと脊椎動物の中では、魚類ならびに両生類と爬虫類が変温動物に相当します。

 変温動物の体温は、周囲の温度と同程度であったり、時には周囲の温度よりも低い場合があるので、個体に触れてみると冷たく感じることから、時には冷血動物とも称される場合があります。

 哺乳類の中でも単孔類や有袋類の場合、体温が33〜34℃の個体もいますが、多くの哺乳類の体温は37〜39℃で、また哺乳類よりも鳥類の方が体温は高く、一般的に40〜42℃の範囲のものが多いのが特徴です。

 しかし、いくら恒温動物とは言っても、常に厳密に体温が一定というものではなく、1日の中でも活動時と休息時では、多少なりとも体温に変動があります。

 一般に昼光性の動物は、1日の中でも午後3〜4時頃が最高値となり、午前2〜3時頃に最低値となる傾向がありますが、夜行性の動物はその反対になります。



 

 
変温動物には、体温を調節する能力がないので、体温は周囲の温度変化に左右される。
変温動物の体温は、周囲の温度ばかりでなく、空気中の湿度や、風の強弱などによっても体温は変化する。
変温動物は発熱量が少なく、発汗作用もないので、体表には保温する為の機能が発達していない。
外温が変化すると、それに伴い体温も変動するので、変温動物は生理機能や物質交代なども強い影響を受ける。
動物種により異なる体温調節の仕組み
 変温動物は体温調節の能力を持ち合わせていないので、体温は周囲の温度変化に左右されますが、これは発熱量が少ないことと、体表に保温するための機能が発達していないことが主な原因です。

 変温動物の体温は、周囲の温度とほぼ等しいものですが、強い直射日光を受けた時や、また激しく運動した後の体温は数℃ないし数10℃上昇します。

 変温動物の体温が影響するのは周囲の温度だけではなく、空気中の湿度や風の強弱によっても体温が変化する場合があります。

 空気が乾燥していたり、強い風に当たり続けると、体温は気温よりもかなり低くなりますが、これは体表面から水分が蒸散したり、あるいは気化の潜熱によって体温が奪われるからです。

 変温動物には、体内の温度を調節するような特別な仕組みはありませんが、体表からの水分蒸発を調節したり、色素細胞の収縮や拡大によって、熱線吸収を調節できる能力を持っていたりします。

 しかし、大抵の変温動物は外温が変化すると体温も変動するので、その生理機能や物質交代なども強い影響を受け、冬季に温度が降下すると生理機能が極度に低下し、冬眠という不活動状態に陥って越冬する場合もあります。
変温動物の体温変化
 このように変動する体温を表す際には、最高値と最低値の平均温度を用いるのが一般的ですが、学問上では標準体温を用いるので、動物の消化器官や筋肉などの活動が停止し、動物が静かに休息している時の体温を測ります。

 体温の源となるものは、体内の物質交代による熱エネルギーの発現なので、物質交代が著しいほど多くの熱を生じるので結果的に体温は高くなります。

 このように恒温動物の体温が高いのは、発熱量が多いだけではなく、哺乳類は毛で体が覆われ、鳥類は羽毛で体が覆われているので保温力があります。

 体温が一定に保たれているのは、脳に体温を調節する中枢があるためで、寒い時は発熱量を増加させ、暑い時は体を伸ばしたり、あるいは発汗させたりして、熱の発散を多くすることができます。

 また寒い時は体を丸めたりして、体から熱の発散を抑制するなど、体温を調節する作用が発達しているからです。

 恒温動物における体温調節の機能は、動物の発育に伴って発達するので、大抵の恒温動物は卵から孵化して間もない時や、出産して間もない時期は体温調節の能力が低いので、変温動物に近いものがあります。

 鳥類にはニワトリやアヒルのように、孵化と同時に羽毛が生えて食物を摂取できる早成鳥と、スズメやハトのように、孵化直後は羽毛が無く、運動力も自力で食物を摂取する能力がない晩成鳥があります。

 このように早成鳥は孵化直後でもかなり体温調節の能力は発達していますが、晩成鳥の場合、殆ど体温調節の能力は発達していないので変温動物のようです。
物質交代による熱エネルギー
 このように、爬虫類は外温動物と表現した方が適している動物ですが、無脊椎動物のように、外温と全く同じ体温となる生物ではなく、活動中は高い体温をしています。

 爬虫類は、日光浴によって体を温めて、体温を上昇させることで活動し、暑くなれば日陰に移動したりして、体温を下げるという、温度移動によって体温調節をしています。

 従って、活動中の爬虫類が、一定に保とうとする体温を「選好温度」と呼び、この選好温度というものは、爬虫類によって異なり、致死限界高温に近い温度の場合もあります。

 変温動物は、活動している以外の時は体温を降下させて、体内の細胞を休ませる仕組みを持ち合わせているので、極めて少量のエネルギーでも、活動することが可能です。

 この意味は、摂取する食物の量が少なくても、生存できるということであり、常に食物を食べて、体内で熱を発生させ続ける必要がある、哺乳類と爬虫類との相違点です。
変温動物の選好温度
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