リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 他の生物では見られない、リクガメだけが持っている独特なものが「甲羅」であり、幾何学的な模様や特有の形状は、リクガメのシンボルとも表現することができます。

 リクガメの何に魅力を感じるかは人によって様々ですが、リクガメだけが持つ甲羅に魅せられた飼育者は実際に多く、リクガメの甲羅は単に美しさの象徴だけではありません。

 リクガメの甲羅は鎧(よろい)のような役割りをしていて、この甲羅によって身を守る防御だけではなく、他の生物のように頻繁に水分や餌を摂取しなくても、長期間を生き抜くことができます。

 飼育しているリクガメが、実際にどの位のサイズにまで成長したかは、飼育者にとっては重要な関心事でもあり、ただ単に視覚的な判断だけではなく測定した数値で確認します。

 私たちも身体の高さや背丈を知るために身長測定を行うように、リクガメも成長状態を把握するため、定期的に甲長測定を行い記録を残しておくとよいでしょう。

 リクガメの「甲長」のことを「直線甲長」とも称しますが、これは「Straight Carapace Lenght」の頭文字をを略して、単に「SCL」と呼ぶ場合があります。

 直線甲長を測定する際は、リクガメの項甲板(こうこうばん)から臀甲板(でんこうばん)までの「直線距離」を測定したものが、リクガメのサイズとして表示されます。

 従って、直線甲長にはリクガメの頭部は含まれていませんし、ドーム型の甲羅を山形に沿って湾曲部を測定したものではなく、あくまでも甲羅の直線距離がリクガメのサイズを意味しています。

 また表示の仕方は個体のサイズによって異なりますが、通常はセンチメートルないしミリメートルで表示されます。

 どのような種のリクガメでも、幼体の頃は小さいので、主尺の他に移動式の副尺が付属した測定器具の「ノギス」で計測することができますが、当然のことながら限度があります。

 甲長測定用の専用器具を製作する方法もありますが、洋室の扉や和室の襖など左右に開閉する「引き戸」があればこれを利用して測定することもできます。

 何れの場合も、個体の頭部を引っ込めて計測することになるので、強引な測定はストレスを与えるので決して無理をしないようにしてください。

 周期的に個体の甲長を測定して記録を残しておけば、現在のサイズだけではなく、例えば、今年は何センチ成長したという発育状況が確認できます。

 同時にリクガメの体重も併用して測定しておけば、発育状況だけでなく、個体の健康状態を把握することもできるので、私たちの身長と体重と同様に、甲長と体重を測定するとよいでしょう。

 
リクガメの直線甲長
リクガメの直線甲長を測定する際は、基本的に項甲板から臀甲板までの、直線距離を計測する:メジャーはイメージ画像。
リクガメの甲長とは、背甲のドーム型となった湾曲部を計測するのではなく、項甲板から臀甲板までの、直線距離を計測する:メジャーはイメージ画像。
リクガメの甲長とは、文字通り甲羅の長さを指しているので、計測する際は、頭部を甲羅の中に引っ込めた状態で測定する:メジャーはイメージ画像。
リクガメの直線甲長を測定するには、測定用の専用器具でなくても、洋室や和室の左右に開閉する引き戸を利用して測定することもできる:メジャーはイメージ画像。
リクガメの甲羅は視覚的にも美しい鑑賞効果がありますが、こうした美観だけの問題に留まらず、甲羅の状態は飼育下であっても健全に育成されているか否かの判断に関与します。

 この「美しい甲羅」という表現の意味は、無傷を指しているのではなく、例えば、自然界に生息するリクガメの甲羅は、擦り傷や外傷だけでなく、場合によっては剥離していることさえあります。

 しかし、自然界で何十あるいは何百種類の植物を摂取し、太陽光で育ったリクガメの甲羅は滑らかだけでなく、非常に頑丈であり、飼育下で多い甲羅の歪や不自然な凹凸はありません。

 甲羅の成長条線や甲羅の発色状態を見れば、その個体がどのような発育を遂げたか、ある程度の推測ができるように、リクガメの甲羅は健康状態や成長過程を物語っています。

 従って、美しい甲羅の意味を換言すると、リクガメの健康状態そのものを指しており、発育状況の停滞や、その反対に成長が異常に促進されたか否かを把握することができるものです。

 美しい甲羅の状態で育っているリクガメは、健全な状態で発育していることを意味しており、例え擦り傷などがあったとしても、その個体は健全に育成されている証と言えるでしょう。

 飼育下のリクガメは、給餌内容物、行動範囲の広さ、直射日光の利用など、何かと制限されるものが多いだけに、野生個体と同様の状態で育成するのは非常に難しいものです。

 しかし、変温動物であり尊いリクガメの命というものは、全て飼育者に委ねられているので、手間隙と苦労を惜しまずに、健全な個体に育成したいものです。
甲羅の発育と健康状態
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活性型ビタミン生成
甲羅の成長線
尿酸の生化学
飼育下では、自然界と同様の環境は再現できませんが、飼育者は食物因子や、春夏秋冬の季節変化に伴う、周期性に関与した問題など、試行錯誤をしながら、様々な工夫する必要があります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
草食動物と食物繊維
甲羅のメラニン色素
爪と鱗の組成
雌雄の性別判定
変温動物の体温調整
陸生動物の知覚
リクガメの甲長測定
甲板名称の解説
気候分布の考察
インドの気候
地中海の気候
 
マダガスカルの気候
アフリカ大陸の気候
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