リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
 リクガメは、ケージ内の空間を立体的に過ごす生物と異なり、平面空間を相当活動的に過ごすので、リクガメに提供する飼育スペースは、広ければ広いほど望ましい環境と言えます。

 しかし、ケージを大型化した際の最大の問題点は<保温>で、特に厳冬期の夜間時に適温を維持するには、万全な保温設備を必要としますし、大抵の暖房器具には<乾燥>という問題が発生します。

 屋内飼育の場合は、アクリルやガラスの水槽や園芸用の温室、また衣装ケース等を使用するのが一般的で、飼育ケージの空間は高さよりも奥行きや幅を必要とします。

 アクリル水槽は比較的に軽量で使い勝手が良いかも知れませんが、リクガメは成長するに伴い甲羅も爪も非常に硬くなるので、アクリル水槽の透明な部分が傷ついてしまい、透明感を失い見栄えが悪くなる場合があります。

 水槽の本来の使用目的を考えれば当然なのですが、水槽は開口部が上部だけなので、このようなケージを使用する場合は、前面で開閉可能な爬虫類専用のケージを使用すると良いでしょう。

 これは日頃のメンテンナンス以上に、リクガメに不要なストレスを与えない為で、リクガメは<頭上の影>に非常に敏感で、何かの影が頭上を横切ると、危険を察知したように瞬時に首を引っ込めてしまいます。

 私も以前はアクリル水槽を使用していたのですが、夏季の通気性の問題や、前面から日常管理が容易くできることから木製ケージを選択しました。
木製ケージは保温効果や通気性に優れているだけでなく、保湿や除湿に対しても優れているのが特徴です。
前面はアルミサッシ枠のガラスドアなので、個体にストレスを与えることなく日頃のメンテナンスが可能です。
上部は全面が黒色塗装を施した金網になっているので、通気性にも優れケージ内が見易くなっている。
両側の側面にも黒色塗装を施した大きな金網窓があるので、視認性と通気性に対して高い効果を発揮する。
日本の四季に適した木製ケージ
 木製ケージは、自然のぬくもりと木が呼吸するように、適度に湿度を吸収したり保湿したり、また優れた保温効果を示すのが特徴です。

 アクリル水槽を使用していた時は、空気を循環させる為、小型のファンをタイマーによって回転させて空気の流れを作っていましたが、密閉状態だと空気がこもってしまい、想像するよりもはるかに不衛生な環境なので、換気による通風は必要です。

 これらの写真は現在も使用している飼育ケージで、杉の丸太を組み込んだログハウス・タイプで、サイズは(120cm X 60cm X 67cm)です。

 正面はアルミサッシのガラスの引き戸なので、日常の世話がし易く、また側面と上部全面が金網になっているので、非常に通気性が優れています。 

 ケージの中に流木や観葉植物を設置した時期もあったのですが、リクガメは相当力が強いので、全部引っ繰り返されてしまうので、現在は何のレイアウトもしていません。

 リクガメは神経質な一面があるので、基本的に単独飼育が望ましく、異なる種のリクガメと同居させたり、過密状態で飼育するべきではありません。

 自然界と異なり、飼育下のリクガメはケージという限られた空間内で食餌をしたり、また排泄という行為もする訳ですから、衛生管理には十分に気を使う必要があります。

 飼育温度が高いだけに腐敗や発酵といった汚染が発生し易いので、食餌の食べ残しや、糞などの排泄物処理には注意し、衛生的な環境を提供してあげなくてはなりません。

 このように、自然下と人工的に再現された飼育下の環境は根本的に異なるので、飼育者は相違点を理解し適切な環境を提供する必要があります。

 またリクガメを飼育する場合、個体の将来的な成体時のサイズと、運動量や性格を把握することは重要です。

 例えば、インドホシガメの性格と運動量なら、120cmのケージでもストレスを与えることなく飼育が可能かも知れません。

 しかし、運動量の多いマルギナータの場合、幼体や若齢個体なら問題なく使用できても、成体サイズに近づくに従って、もはや120cm程度のケージでは単なる寝床の役割にしかなりません。

 リクガメにストレスを与えず健全に育成するには、太陽光の恩恵が不可欠なので、暖かい季節は安全な屋外である庭などを提供し、場合によっては専用部屋を提供したり、生活空間を共存する覚悟が必要でしょう。
美観と日頃の実用性
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リクガメを飼育するには、各々の個体が必要としている、最適な環境を提供する必要があります。変温動物で昼光性であることを理解し、自然下と飼育下の相違点を把握する必要があります。
 
木製の飼育ケージ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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