リクガメ飼育の情報サイト-THE TORTOISE
リクガメは変温動物なので、自ら体温を調整出来ない。飼育者は適切な環境温度を再現する必要がある。
環境温度を確実に再現する
 温度は生体の働きを支配する重要な条件の1つで、動物は何等かの手段で外界温度を察知し、固有の最適温度において生活できるように、時には適温地を求めて移動(走温性)したりします。

 温度を知覚する様式は動物の種類により異なりますが、爬虫類であるリクガメは変温動物であり、自ら体温調整できる機能を持ち合わせていない事を飼育者は理解する必要があります。

 私達の場合、温度感覚器は皮膚の中に点在しているので、暖かさと冷たさを感じる部分が別々になっていて、これらは温点と冷点と呼称しています。

 組織学的な研究の結果、温覚器は皮下0.3mmの深さにあるルフィーニ小体と、冷覚器は0.1mmくらいの場所にあるクラウゼ小体と考えられています。

 これらの感覚器を刺激するのは、外気と皮膚の下を流れている血液との間の温度勾配で、外気の方が高いと温覚器が興奮し、外気の方が冷たいと冷覚器が興奮するものと考えられています。

 しかし、私達を含む哺乳類や一部の昆虫類に関しては研究が盛んですが、爬虫類に関しては未だに解明されていない部分が多々あるのが実情です。
飼育温度とホットスポット
 リクガメは自ら体温調整が出来ない変温動物なので、飼育者は年間を通して昼夜を問わず最適な環境温度を再現しなくてはなりません。

 春から秋にかけて比較的に暖かい季節は、温度管理で悩むような事は滅多にありませんが、冷え込みの厳しい冬季は余裕を持った保温器具を使用して、如何なる場合でも適切な温度を再現する必要があります。

 リクガメ飼育では一般に「飼育温度」という表現を用いますが、これはケージ内の全体的な環境温度を指していて、通常は拡散タイプの丸型電球でケージ内の温度を適切に再現します。

 またリクガメ飼育では「ホットスポット」という表現を頻繁に用いますが、これは全体的な環境温度とは別物で、通常は反射鏡が備わったスポット型の電球を用いて、局部的にその場所だけの温度を上昇させることです。

 従って、例えば飼育温度が25℃と言った場合は、ケージ内の全体的な温度の事を意味しており、ホットスポットが35℃と言った場合は、電球の真下の部分だけが35℃になっている状態を意味しています。
空中サーモスタットの役割り
 空中サーモスタットの役割りは、基本的に2つあり、1つは設定した最低温度を自動的に維持する為と、もう1つは設定した最高温度よりも、環境温度が上昇した場合、自動的に電源を切って温度の上昇を防ぐことです。

 特に最低温度の維持は極めて重要で、冬季の夜間から明け方にかけてが、最も冷え込むので、高出力の拡散タイプである、丸型電球を1つだけ使用するのではなく、2本の電球を設置した方が安心です。

 この際に使用する電球のワット数は、十分に余裕を持った出力の電球や、ヒーターなどを使用し、最高温度と最低温度が表示される温度計を用いて、必ず数値で実際に何度なのか、確認することが大切です。

 リクガメ飼育のトラブルで比較的に多いのが、この夜間帯の温度が不十分な為に、飼育個体が体調を崩してしまうケースです。

 サーモスタットを仮に28℃に設定すれば、ケージ内が設定温度に到達すれば、サーモスタットによって自動的に電源が切れ、温度が降下すれば、設定温度に到達するまで再び電源が入ります。

 またホットスポットは、日中だけ点灯させるものですが、暖かい季節に電球を点灯し続けると、温度が必要以上に上昇してしまうので、例えば、ホットスポット周辺の温度が38℃になったら、自動的に電源が切れるように、サーモスタットを設定します。

 何れの場合も、サーモスタットのセンサーは、個体が生活する高さに合わせて調整し、センサーの設置場所も、熱源から離れた場所に設置します。 
サーモスタットのセンターを取り付ける位置にも注意し、再現する温度は、最高最低温度計などを利用して数値で確認する。
拡散タイプの丸型電球は、飼育温度の設定に利用し、反射鏡を備えた電球は、ホットスポットに利用するとよい。
サーモスタットは、設定した最低温度を維持する為と、最高温度が必要以上に上昇しない目的で使用する。温度も湿度も数値で確認してセッティングを行なう。
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リクガメを飼育するには、各々の個体が必要としている、最適な環境を提供する必要があります。変温動物で昼光性であることを理解し、自然下と飼育下の相違点を把握する必要があります。
 
木製の飼育ケージ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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